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第202話:風魔小太郎外伝 前編
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相模国足柄の風間谷。
表向きは隠れ里の風情があるが、裏の顔があった。
「なかなか上質なガキ共が集まりましたぜ。」
夜盗の男が幼き子供たちを集めていた。
皆、悲しみと恐怖で泣き続けている。
「果たしてどいつが一番高い値で売れるかのう・・・」
夜盗の首領の男が子供たちを見回す。
・・・こいつ・・・
その中で一人だけ泣きもせずに憎しみの目を絶やさない少年がいた。
「小僧・・・名をなんという。」
「俺は小太郎・・・。」
「そうか・・・気に入ったぞ♪」
夜盗の首領はその少年にそう声をかけると屋敷の中へ消えていった。
「また親分の悪い癖じゃ・・・」
「まあしっかりと夜のお世話をすることだな、貴様の身体が壊されるまでの辛抱じゃてな。ワハハ!!」
夜盗たちの笑い声の中、その小太郎と名乗った少年は憎しみの表情を緩めると口元に笑みを浮かべた。
夜、屋敷の中の一室。
「さあて・・・よろしく頼むぞ・・・ウへへへ・・・」
夜盗の首領は全裸で小太郎の前に立っていた。
「・・・」
小太郎も着替えていた白装束の着物を脱ぎ始める。
そして部屋の明かりが消えた。
その瞬間、部屋の障子に飛び散る血飛沫。
煙と共に部屋から炎が巻き起こった。
「大変じゃ!! 親分の部屋から火じゃ!!」
「火事だァァァ!!」
屋敷が大騒ぎになる。そのときだった。
「ぐえッ!?」「ぎゃああッ!?」
次々と飛んできた矢に射抜かれて倒れていく夜盗たち。
「夜盗どもを皆殺しにしろォ!!」
その声と共に北条軍がなだれ込んできた。
次々と夜盗たちが斬り殺されていく中、連れ去られた子供たちが解放されていく。
「完了だな。」
北条軍を指揮している騎馬武者の下に姿を現した小太郎。その手には首領の首がある。
「ごれで満足か、小太郎。」
「・・・この谷は元々は俺の故郷・・・夜盗どもに好き勝手にされておったのが癪に触っただけだ。」
小太郎はそう言うと首を投げ捨てるのだった。
小太郎はこの風間谷で生まれた。そう聞かされていた。
父のことは知らない。母に聞いても言葉を濁すばかりだった。
ただ一つ教えてくれたのは、とても立派な人であったということ。
風間谷は長閑な山村であった。人々も優しく貧しいながらも穏やかな日々。
小太郎が六つの時に風間谷に夜盗の集団が襲撃をかけてきた。
命からがら母と共に逃れることには成功したが、何もない状態での逃避行。
幼き脳裏には遊んでいた友達や親しい村人たちが無残に殺されていく姿が焼き付いていた。
夜な夜な悪夢にうなされる日々の中、幼き心には決して消えぬ闇が生まれた。
そんなあてもない地獄のような旅路の中で、母は一人の男と出会う。
「ワシか・・・ワシの名は風間小太郎じゃ。ボウズの新しい親父になってやろう。」
その男は北条家に仕える風間小太郎という忍びであった。
その苗字の通りに元は足柄の風間谷の出身であるようだったが、男は既に齢は五十過ぎ、母はまだ二十五。面識などは全くなかったようだった。
そこからは幸せな日々が始まる。
風間小太郎はとても優しい男だった。任務の際は冷酷無比だったそうだが、小太郎には本当の父のように思えていた。同じ名であるという親近感も大きく、日々、忍術を教わる中で憧れの存在にもなっていた。
三人で小田原の城下に住んでからの日々は本当に幸せだった。
だが、それさえも長くは続かなかった。
小太郎が齢十三のある日を境に家に北条家の忍びが頻繁に家に訪れてくるようになったのだ。
そして風間小太郎は死んだ。
任務の最中に敵に討たれたということだった。風間谷の夜盗の首領を討つべく潜入した際に返り討ちにあったのだ。
母はその後、元気を失うと病の床に伏した。
見る見る間に生気を失っていき、やがて今際の際だった・・・
「小太郎・・・おまえを一人にさせてしまう・・・それだけは出来ぬ・・・出来ぬのじゃ・・・」
「おっ母!!」
母は手を伸ばすと小太郎の手を握りしめた。
「城に行き、北条のお殿様に取次ぎを求めよ・・・私の名を・・・はつねの名を告げるのじゃ・・・。何度あしらわれようとも諦めてはならぬ。さすれば必ず会えるはずじゃから・・・」
母が亡くなった後、小太郎は言われた通りに城に行ったが案の定、門番にあしらわれた。
それでも諦めることなく小太郎は城を訪れた。
だが、話が通じることはないままだった。
小田原城本丸館。
「何やら城下に殿にお会いしたいという小僧が・・・」
「聞いておる。七日も続いているとな。気になるものだ。何か知らぬか?」
当時の北条家当主北条氏綱が家臣団に声をかける。
「はッ・・・自分ははつねの子だと言っております。それを言えば殿はお分かりになると・・・」
家臣の一人の声に氏綱の顔色が変わった。
その日の晩、風間小太郎も母もいない家で小太郎は涙を浮かべて布団にくるまっていた。
突然、戸を叩く音がする。
「だ・・・誰だ・・・」
怯える小太郎の前に現れた一人の男。そのいで立ちと佇まいから只者ではないことが子供でもわかった。
「お前がはつねの子か・・・」
「誰だ・・・」
「ワシは北条氏綱。この名前でわかるじゃろう。」
「!?」
小太郎は驚きの表情を見せるが、すぐに警戒心を強めるかのように懐に手をやった。
風間小太郎の形見であるクナイを握りしめていた。
「すまぬな。お前の母であるはつねはワシに仕える忍び・・・くノ一じゃった。」
氏綱のその言葉と共に外から数名の忍びが家の中に入ってきた。
そして小太郎の前にひざまずく。
「我らははつね様の配下でございました。やっとお近づきになることができましたぞ。」
小太郎はその言葉を受けると手元からクナイを落としてしまった。
「お前の名は?」
「こ・・・小太郎・・・小太郎で・・・ございます。」
氏綱から滲み出るオーラに徐々に圧倒されていく小太郎。
「ワシははつねを愛しておった。しかし、くノ一との仲は許されるものではない。故に足柄の風間谷に匿った。だが、その風間谷が夜盗に襲われた。表沙汰に出来ぬが故に手も出せず仕舞じゃった。ワシは取り返しのつかぬことになったと悔やんだが、生きておってくれた・・・確かにお前ははつねと瓜二つじゃ・・・」
「小太郎様。くしくもあなたをお育てした風間小太郎は我らが下忍。はつね様が出られてからの新参者であるが故に殿とはつね様の仲を知ることがなかったのでございます。」
忍びの一人が口を開いた。
「しかし、それを知った風間小太郎はあなた様を盾に自分を我らの頭領にしろと言ってきたのです。」
なんだって・・・
小太郎には信じられない話であった。
俺を利用して・・・
「その末に任務で失態を犯して命を失ったということですぞ。」
小太郎はただ茫然と立ち尽くす。
「小太郎。ワシはお前に父らしいことは出来ぬ。じゃがこの機会にワシの側に仕えろ。我らが北条家の忍びとしてな。」
「・・・それには条件がございます。」
「何なりと申せ。」
「その夜盗を討ち取らせてください。その後、風間谷を俺に頂けませぬか?」
小太郎の堂々たる態度に氏綱は内心舌を巻いていた。
もったいないことじゃ・・・この小太郎を表に立たすことが出来れば・・・
そして冒頭の場面に戻る・・・
風間谷に夜盗たちの隠れ家があることを知った小太郎は、人買いの罠を仕掛けて風間谷に夜盗の首領をおびき寄せたのであった。見事に作戦通りに夜盗の首領をおびき寄せ始末した小太郎。
「小太郎。父が亡く後はワシが家を継ぐ。血は繋ごうてなくともおぬしを弟だと思っておるぞ。」
燃え上がる屋敷を前にその騎馬武者・・・北条氏康は言った。
「ありがたきお言葉。だが、俺は忍び。兄上・・・いや・・・氏康様の刃となろう。そしてただ一つだけ願いがある。」
炎に照らされた小太郎は齢十三とは思えぬ大人びた表情を見せていた。
「俺はこの風間谷の名を貰う。風間の間を閻魔の魔に変える。人でなくなればどうとでもなることが多いからな。」
小太郎の表情には狂気が見えていた。
・・・なんだ・・・この・・・この気圧される感覚は。
氏康は自分より年下の少年に戦慄を覚えてしまう。
これが風魔忍軍の誕生、そして風魔小太郎という稀代の忍びの誕生の瞬間であった。
そして更なる闇に落ちていく出来事が待ち受けていたのだった・・・
表向きは隠れ里の風情があるが、裏の顔があった。
「なかなか上質なガキ共が集まりましたぜ。」
夜盗の男が幼き子供たちを集めていた。
皆、悲しみと恐怖で泣き続けている。
「果たしてどいつが一番高い値で売れるかのう・・・」
夜盗の首領の男が子供たちを見回す。
・・・こいつ・・・
その中で一人だけ泣きもせずに憎しみの目を絶やさない少年がいた。
「小僧・・・名をなんという。」
「俺は小太郎・・・。」
「そうか・・・気に入ったぞ♪」
夜盗の首領はその少年にそう声をかけると屋敷の中へ消えていった。
「また親分の悪い癖じゃ・・・」
「まあしっかりと夜のお世話をすることだな、貴様の身体が壊されるまでの辛抱じゃてな。ワハハ!!」
夜盗たちの笑い声の中、その小太郎と名乗った少年は憎しみの表情を緩めると口元に笑みを浮かべた。
夜、屋敷の中の一室。
「さあて・・・よろしく頼むぞ・・・ウへへへ・・・」
夜盗の首領は全裸で小太郎の前に立っていた。
「・・・」
小太郎も着替えていた白装束の着物を脱ぎ始める。
そして部屋の明かりが消えた。
その瞬間、部屋の障子に飛び散る血飛沫。
煙と共に部屋から炎が巻き起こった。
「大変じゃ!! 親分の部屋から火じゃ!!」
「火事だァァァ!!」
屋敷が大騒ぎになる。そのときだった。
「ぐえッ!?」「ぎゃああッ!?」
次々と飛んできた矢に射抜かれて倒れていく夜盗たち。
「夜盗どもを皆殺しにしろォ!!」
その声と共に北条軍がなだれ込んできた。
次々と夜盗たちが斬り殺されていく中、連れ去られた子供たちが解放されていく。
「完了だな。」
北条軍を指揮している騎馬武者の下に姿を現した小太郎。その手には首領の首がある。
「ごれで満足か、小太郎。」
「・・・この谷は元々は俺の故郷・・・夜盗どもに好き勝手にされておったのが癪に触っただけだ。」
小太郎はそう言うと首を投げ捨てるのだった。
小太郎はこの風間谷で生まれた。そう聞かされていた。
父のことは知らない。母に聞いても言葉を濁すばかりだった。
ただ一つ教えてくれたのは、とても立派な人であったということ。
風間谷は長閑な山村であった。人々も優しく貧しいながらも穏やかな日々。
小太郎が六つの時に風間谷に夜盗の集団が襲撃をかけてきた。
命からがら母と共に逃れることには成功したが、何もない状態での逃避行。
幼き脳裏には遊んでいた友達や親しい村人たちが無残に殺されていく姿が焼き付いていた。
夜な夜な悪夢にうなされる日々の中、幼き心には決して消えぬ闇が生まれた。
そんなあてもない地獄のような旅路の中で、母は一人の男と出会う。
「ワシか・・・ワシの名は風間小太郎じゃ。ボウズの新しい親父になってやろう。」
その男は北条家に仕える風間小太郎という忍びであった。
その苗字の通りに元は足柄の風間谷の出身であるようだったが、男は既に齢は五十過ぎ、母はまだ二十五。面識などは全くなかったようだった。
そこからは幸せな日々が始まる。
風間小太郎はとても優しい男だった。任務の際は冷酷無比だったそうだが、小太郎には本当の父のように思えていた。同じ名であるという親近感も大きく、日々、忍術を教わる中で憧れの存在にもなっていた。
三人で小田原の城下に住んでからの日々は本当に幸せだった。
だが、それさえも長くは続かなかった。
小太郎が齢十三のある日を境に家に北条家の忍びが頻繁に家に訪れてくるようになったのだ。
そして風間小太郎は死んだ。
任務の最中に敵に討たれたということだった。風間谷の夜盗の首領を討つべく潜入した際に返り討ちにあったのだ。
母はその後、元気を失うと病の床に伏した。
見る見る間に生気を失っていき、やがて今際の際だった・・・
「小太郎・・・おまえを一人にさせてしまう・・・それだけは出来ぬ・・・出来ぬのじゃ・・・」
「おっ母!!」
母は手を伸ばすと小太郎の手を握りしめた。
「城に行き、北条のお殿様に取次ぎを求めよ・・・私の名を・・・はつねの名を告げるのじゃ・・・。何度あしらわれようとも諦めてはならぬ。さすれば必ず会えるはずじゃから・・・」
母が亡くなった後、小太郎は言われた通りに城に行ったが案の定、門番にあしらわれた。
それでも諦めることなく小太郎は城を訪れた。
だが、話が通じることはないままだった。
小田原城本丸館。
「何やら城下に殿にお会いしたいという小僧が・・・」
「聞いておる。七日も続いているとな。気になるものだ。何か知らぬか?」
当時の北条家当主北条氏綱が家臣団に声をかける。
「はッ・・・自分ははつねの子だと言っております。それを言えば殿はお分かりになると・・・」
家臣の一人の声に氏綱の顔色が変わった。
その日の晩、風間小太郎も母もいない家で小太郎は涙を浮かべて布団にくるまっていた。
突然、戸を叩く音がする。
「だ・・・誰だ・・・」
怯える小太郎の前に現れた一人の男。そのいで立ちと佇まいから只者ではないことが子供でもわかった。
「お前がはつねの子か・・・」
「誰だ・・・」
「ワシは北条氏綱。この名前でわかるじゃろう。」
「!?」
小太郎は驚きの表情を見せるが、すぐに警戒心を強めるかのように懐に手をやった。
風間小太郎の形見であるクナイを握りしめていた。
「すまぬな。お前の母であるはつねはワシに仕える忍び・・・くノ一じゃった。」
氏綱のその言葉と共に外から数名の忍びが家の中に入ってきた。
そして小太郎の前にひざまずく。
「我らははつね様の配下でございました。やっとお近づきになることができましたぞ。」
小太郎はその言葉を受けると手元からクナイを落としてしまった。
「お前の名は?」
「こ・・・小太郎・・・小太郎で・・・ございます。」
氏綱から滲み出るオーラに徐々に圧倒されていく小太郎。
「ワシははつねを愛しておった。しかし、くノ一との仲は許されるものではない。故に足柄の風間谷に匿った。だが、その風間谷が夜盗に襲われた。表沙汰に出来ぬが故に手も出せず仕舞じゃった。ワシは取り返しのつかぬことになったと悔やんだが、生きておってくれた・・・確かにお前ははつねと瓜二つじゃ・・・」
「小太郎様。くしくもあなたをお育てした風間小太郎は我らが下忍。はつね様が出られてからの新参者であるが故に殿とはつね様の仲を知ることがなかったのでございます。」
忍びの一人が口を開いた。
「しかし、それを知った風間小太郎はあなた様を盾に自分を我らの頭領にしろと言ってきたのです。」
なんだって・・・
小太郎には信じられない話であった。
俺を利用して・・・
「その末に任務で失態を犯して命を失ったということですぞ。」
小太郎はただ茫然と立ち尽くす。
「小太郎。ワシはお前に父らしいことは出来ぬ。じゃがこの機会にワシの側に仕えろ。我らが北条家の忍びとしてな。」
「・・・それには条件がございます。」
「何なりと申せ。」
「その夜盗を討ち取らせてください。その後、風間谷を俺に頂けませぬか?」
小太郎の堂々たる態度に氏綱は内心舌を巻いていた。
もったいないことじゃ・・・この小太郎を表に立たすことが出来れば・・・
そして冒頭の場面に戻る・・・
風間谷に夜盗たちの隠れ家があることを知った小太郎は、人買いの罠を仕掛けて風間谷に夜盗の首領をおびき寄せたのであった。見事に作戦通りに夜盗の首領をおびき寄せ始末した小太郎。
「小太郎。父が亡く後はワシが家を継ぐ。血は繋ごうてなくともおぬしを弟だと思っておるぞ。」
燃え上がる屋敷を前にその騎馬武者・・・北条氏康は言った。
「ありがたきお言葉。だが、俺は忍び。兄上・・・いや・・・氏康様の刃となろう。そしてただ一つだけ願いがある。」
炎に照らされた小太郎は齢十三とは思えぬ大人びた表情を見せていた。
「俺はこの風間谷の名を貰う。風間の間を閻魔の魔に変える。人でなくなればどうとでもなることが多いからな。」
小太郎の表情には狂気が見えていた。
・・・なんだ・・・この・・・この気圧される感覚は。
氏康は自分より年下の少年に戦慄を覚えてしまう。
これが風魔忍軍の誕生、そして風魔小太郎という稀代の忍びの誕生の瞬間であった。
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