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第205話:上杉輝虎の飛躍
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1570年9月、美濃国稲葉山城。
天守閣から城下を見下ろす岳人。
やや放心気味の表情を見せていた。
信濃の木曽谷を上杉輝虎が制圧したことにより、姉川から兵の撤退を余儀されなくなった岳人。
思う様にいかないものだね・・・
まあ父さんがナイスなアシストしてくれたけど。
結果的に岳人たちを撃退した浅井長政であるが、朝倉義景の侵攻を受けて小谷城に籠城するはめとなっていた。
僕の書いたシナリオのせいでお市が・・・
みずはもいないし・・・大輝だけが心の拠り所ってやつか。
後ろで這い這いしている大輝を抱き上げる岳人。
侍女たちがそれを見て微笑む中、頬ずりをするのであった。
大広間では考高と赤龍たちが評定をしている。
「織田が敗れた。それは予想通りだが早すぎた・・・どうされる、軍師殿?」
青彪が考高に問いかける。
「どこまで上杉輝虎が考えているか・・・です。」
「京を狙うなら美濃。勢力拡大なら尾張ということか。」
白虎の言葉にうなずく考高。
「飛騨という線はないか?」
「朝倉と敵対することはないと考えます。」
赤龍の言葉に考高は首を横に振ると広げられた地図の一か所を指さした。
「苗木城・・・ここにいずれは上杉は攻めてくるでしょう。ここには織田方として遠山直廉が残っておりますが、ここを突破されれば済し崩しに尾張は攻められることになる。」
考高の言葉に赤龍たちはうなずいた。
「ここは織田を助けるべきか・・・」
「それはないな。」
そんな青彪の言葉を遮るように岳人がやってくる。
「なんですと・・・しかし岳人様のお父上と木下秀吉は・・・」
「私には関係ないこと・・・ここから先にシナリオが待っている。狂った筋書きも修正できるということですよ。」
岳人はそう言うと笑みを浮かべた。
「・・・」
その異様な雰囲気に赤龍たちは思わず圧倒されてしまう。
この御方は・・・一体何者なのだ・・
そんな赤龍たちの心さえ読み取っている岳人は笑みを浮かべたまま、地図上のある場所に印をつけた。
「岳人様、それはその苗木城では・・・?」
緑霊が思わず声を上げるも
「織田を助けずに上杉を討つ。上杉を討ちながら・・・」
「むう・・・我らの想像を遥かに上回りますな、岳人様。」
岳人の言葉に赤龍たちは感嘆の声を上げた。
そんな中で考高はただ無言を貫く。その様子を横目にする岳人。
悩むだろう・・・官兵衛。でもそれがあなたを日ノ本一の軍師に変えていくよ。あの半兵衛さんをも上回る最高の軍師として歴史に名を刻むんだ。
しかし考高の思いは違っていた。
上杉輝虎はそれ以上のことを考えてくる。岳人様・・・あなたは自惚れ過ぎだ・・・
大和国多聞山城。
ここに来客が訪れていた。
「久しぶりの大和ですな。将軍様。」
「大輔殿でいいですよ、真柄殿。」
大広間で私と対峙する巨漢の男、朝倉家最強の男真柄直隆である。
その傍らには朝倉阿君丸。
「おぬしが山田大輔だな?」
「こら・・・若君。大輔殿は時の将軍であらせますぞ。」
阿君丸を慌てて制する真柄直隆だが、
「いいですよ、真柄殿。阿君丸、大輔おじちゃんですよ。」
「大輔おじちゃん、この前のアレが凄い楽しくてもっと欲しいと思ったんだ。」
そうか・・・アレか・・・アレはいいよ・・・戦国時代でも通じるのがわかったぞ・・・
「義景殿から話を聞いていますよ・・・大雅、アレを持ってきてくれ。」
「はッ!!」
私の命を受けた大雅が段ボール箱を持ってきた。
「これじゃよ・・・これ!! 凄い・・・仰山あるよォォォ!!」
阿君丸はそう叫ぶと段ボール箱に飛びついた。
その段ボールの中身はガンプラであった。無条件で子供から大人までカッコいいと思えるガンダムのフォルム。
「これだよ・・・これ・・・こういうのカッコいい!!」
阿君丸が手に取って喜ぶのはザクレロである。
マジか・・・確かにそのフォルムはジオンそのものを体現している。しかし、玄人にしかわからない造形美である。
「おじちゃん、これの名前は?」
「ああ・・・ザクレロ。」
「漸駆連櫓・・・カッコいいぞ。この両手の鎌で何でも斬り捨てるのじゃ!!」
どこでどう間違えた?
大体のパターンではガンダム系から入っていく。敵でもサザビーやゲーマルク、パラスアテネといった厨二な見た目チート系に心奪われるはずなのに・・・
確か・・・あのとき送った中には初代ガンダム系でMAは・・・プラウブロ・・・いや待て・・・間違えていれていたかもしれん・・・
「もしかして阿君丸。最初に送ったものの中にアレが入っていたか?」
「なに?」
「あの頭の先が尖がっていて腕だけがついている・・・」
「うん、あったよ。でもほかの違って何かすごく硬かった。よく見るとなんか他のと作りがちがうね。」
そうか・・・私が遊びで創った。レゴで創ったグルドリンか・・・。
プラモが出る気がしないから岳人が遊ばなくなった大量のレゴで創り上げた会心の一作。
でもはっきりと言おう・・・趣味悪いぞ・・・
「なあ阿君丸。これは凄いぞ。前にも後ろにも動けるんだ。」
「凄い!! 重厚なフォルムだね!!」
「ゾックって言うんだぞ。」
「憎苦か・・・なんか悪という感じだね。かっけー!!」
阿君丸は段ボールから全てのガンプラを出すと並べ始める。
待て・・・よくわからんが、ここはあくまで征夷代将軍の座する場所だぞ・・・
黙ってみている重治の顔が引きつっている。
そんな中、真柄直隆が口を開いた。
「我が殿からのお頼みでございます。大輔殿、どうか浅井長政の助命をお願いいたします。」
そう言って頭を下げる直隆。
「それは出来ぬ・・・。」
清興が声を上げる。
「若君の奥方を連れ去った上に葬るとは言語道断。」
六兵衛も同調した。
「さすがに直隆殿の頼みでも聞けませぬ。」
慎之介と純忠も首を横に振るばかり。
「・・・わかった。」
私の一言に驚く家臣団。
「なんでだ? 若君の奥方ならば殿の娘であろうが!!」
清興が声を荒げる。
「島様。私も殿と同意見でございます。」
そこに重治が口を挟む。
「不躾ながら私めも。」
明智秀満も私と重治に賛同する。
「殿。さすがにお人好しにも程があるぞ!!」
六兵衛が殺気立った表情で声を上げた。
「その代わりに小谷城と所領の北近江一帯を手放して貰います。その後は島流しということで・・・」
「島流し・・・流刑か・・・それならば納得だ。」
家臣団は一斉に私の言葉に同調した。
こんな話を受け入れる訳はないだろう。義景殿が手を引いた後に我らで討つ。
そんな私の考えを汲み取った真柄直隆は、観念したかのような顔を見せた。
「分かり申した。大輔殿のお言葉に感謝いたしまする。」
この私の言葉によって山田家と浅井家の最終決戦が始まるのである。
そして私の関与が岳人に焦りを生じさせることとなる。
歴史改変の中で次々と狂い始める歯車・・・
「出陣!!」
木曽谷福島城を出陣する上杉軍。
その総大将は本庄繁長。
上杉軍の兵力は二万に膨れ上がっていた。
「この動きは予想できまい・・・」
副将である北条景広は涼しい目つきで進軍する先を見据えていた。
この上杉軍の動きが更なる混沌を引き起こすのである。
それは・・・
三河国別所城。
「本丸はすぐそこだァァァ!!」
上杉家家臣登坂藤右衛門の槍の前に吹っ飛ばされていく城の守兵たち。
上杉軍の圧倒的な戦いで別所城は陥落した。
「さあて・・・どう出るかな? 徳川家康。」
登坂藤右衛門はそうつぶやくと南の方角を見定めた。
上杉輝虎は全ての予想を覆す三河攻めを選択したのだった。
果たしてその意図は・・・!?
天守閣から城下を見下ろす岳人。
やや放心気味の表情を見せていた。
信濃の木曽谷を上杉輝虎が制圧したことにより、姉川から兵の撤退を余儀されなくなった岳人。
思う様にいかないものだね・・・
まあ父さんがナイスなアシストしてくれたけど。
結果的に岳人たちを撃退した浅井長政であるが、朝倉義景の侵攻を受けて小谷城に籠城するはめとなっていた。
僕の書いたシナリオのせいでお市が・・・
みずはもいないし・・・大輝だけが心の拠り所ってやつか。
後ろで這い這いしている大輝を抱き上げる岳人。
侍女たちがそれを見て微笑む中、頬ずりをするのであった。
大広間では考高と赤龍たちが評定をしている。
「織田が敗れた。それは予想通りだが早すぎた・・・どうされる、軍師殿?」
青彪が考高に問いかける。
「どこまで上杉輝虎が考えているか・・・です。」
「京を狙うなら美濃。勢力拡大なら尾張ということか。」
白虎の言葉にうなずく考高。
「飛騨という線はないか?」
「朝倉と敵対することはないと考えます。」
赤龍の言葉に考高は首を横に振ると広げられた地図の一か所を指さした。
「苗木城・・・ここにいずれは上杉は攻めてくるでしょう。ここには織田方として遠山直廉が残っておりますが、ここを突破されれば済し崩しに尾張は攻められることになる。」
考高の言葉に赤龍たちはうなずいた。
「ここは織田を助けるべきか・・・」
「それはないな。」
そんな青彪の言葉を遮るように岳人がやってくる。
「なんですと・・・しかし岳人様のお父上と木下秀吉は・・・」
「私には関係ないこと・・・ここから先にシナリオが待っている。狂った筋書きも修正できるということですよ。」
岳人はそう言うと笑みを浮かべた。
「・・・」
その異様な雰囲気に赤龍たちは思わず圧倒されてしまう。
この御方は・・・一体何者なのだ・・
そんな赤龍たちの心さえ読み取っている岳人は笑みを浮かべたまま、地図上のある場所に印をつけた。
「岳人様、それはその苗木城では・・・?」
緑霊が思わず声を上げるも
「織田を助けずに上杉を討つ。上杉を討ちながら・・・」
「むう・・・我らの想像を遥かに上回りますな、岳人様。」
岳人の言葉に赤龍たちは感嘆の声を上げた。
そんな中で考高はただ無言を貫く。その様子を横目にする岳人。
悩むだろう・・・官兵衛。でもそれがあなたを日ノ本一の軍師に変えていくよ。あの半兵衛さんをも上回る最高の軍師として歴史に名を刻むんだ。
しかし考高の思いは違っていた。
上杉輝虎はそれ以上のことを考えてくる。岳人様・・・あなたは自惚れ過ぎだ・・・
大和国多聞山城。
ここに来客が訪れていた。
「久しぶりの大和ですな。将軍様。」
「大輔殿でいいですよ、真柄殿。」
大広間で私と対峙する巨漢の男、朝倉家最強の男真柄直隆である。
その傍らには朝倉阿君丸。
「おぬしが山田大輔だな?」
「こら・・・若君。大輔殿は時の将軍であらせますぞ。」
阿君丸を慌てて制する真柄直隆だが、
「いいですよ、真柄殿。阿君丸、大輔おじちゃんですよ。」
「大輔おじちゃん、この前のアレが凄い楽しくてもっと欲しいと思ったんだ。」
そうか・・・アレか・・・アレはいいよ・・・戦国時代でも通じるのがわかったぞ・・・
「義景殿から話を聞いていますよ・・・大雅、アレを持ってきてくれ。」
「はッ!!」
私の命を受けた大雅が段ボール箱を持ってきた。
「これじゃよ・・・これ!! 凄い・・・仰山あるよォォォ!!」
阿君丸はそう叫ぶと段ボール箱に飛びついた。
その段ボールの中身はガンプラであった。無条件で子供から大人までカッコいいと思えるガンダムのフォルム。
「これだよ・・・これ・・・こういうのカッコいい!!」
阿君丸が手に取って喜ぶのはザクレロである。
マジか・・・確かにそのフォルムはジオンそのものを体現している。しかし、玄人にしかわからない造形美である。
「おじちゃん、これの名前は?」
「ああ・・・ザクレロ。」
「漸駆連櫓・・・カッコいいぞ。この両手の鎌で何でも斬り捨てるのじゃ!!」
どこでどう間違えた?
大体のパターンではガンダム系から入っていく。敵でもサザビーやゲーマルク、パラスアテネといった厨二な見た目チート系に心奪われるはずなのに・・・
確か・・・あのとき送った中には初代ガンダム系でMAは・・・プラウブロ・・・いや待て・・・間違えていれていたかもしれん・・・
「もしかして阿君丸。最初に送ったものの中にアレが入っていたか?」
「なに?」
「あの頭の先が尖がっていて腕だけがついている・・・」
「うん、あったよ。でもほかの違って何かすごく硬かった。よく見るとなんか他のと作りがちがうね。」
そうか・・・私が遊びで創った。レゴで創ったグルドリンか・・・。
プラモが出る気がしないから岳人が遊ばなくなった大量のレゴで創り上げた会心の一作。
でもはっきりと言おう・・・趣味悪いぞ・・・
「なあ阿君丸。これは凄いぞ。前にも後ろにも動けるんだ。」
「凄い!! 重厚なフォルムだね!!」
「ゾックって言うんだぞ。」
「憎苦か・・・なんか悪という感じだね。かっけー!!」
阿君丸は段ボールから全てのガンプラを出すと並べ始める。
待て・・・よくわからんが、ここはあくまで征夷代将軍の座する場所だぞ・・・
黙ってみている重治の顔が引きつっている。
そんな中、真柄直隆が口を開いた。
「我が殿からのお頼みでございます。大輔殿、どうか浅井長政の助命をお願いいたします。」
そう言って頭を下げる直隆。
「それは出来ぬ・・・。」
清興が声を上げる。
「若君の奥方を連れ去った上に葬るとは言語道断。」
六兵衛も同調した。
「さすがに直隆殿の頼みでも聞けませぬ。」
慎之介と純忠も首を横に振るばかり。
「・・・わかった。」
私の一言に驚く家臣団。
「なんでだ? 若君の奥方ならば殿の娘であろうが!!」
清興が声を荒げる。
「島様。私も殿と同意見でございます。」
そこに重治が口を挟む。
「不躾ながら私めも。」
明智秀満も私と重治に賛同する。
「殿。さすがにお人好しにも程があるぞ!!」
六兵衛が殺気立った表情で声を上げた。
「その代わりに小谷城と所領の北近江一帯を手放して貰います。その後は島流しということで・・・」
「島流し・・・流刑か・・・それならば納得だ。」
家臣団は一斉に私の言葉に同調した。
こんな話を受け入れる訳はないだろう。義景殿が手を引いた後に我らで討つ。
そんな私の考えを汲み取った真柄直隆は、観念したかのような顔を見せた。
「分かり申した。大輔殿のお言葉に感謝いたしまする。」
この私の言葉によって山田家と浅井家の最終決戦が始まるのである。
そして私の関与が岳人に焦りを生じさせることとなる。
歴史改変の中で次々と狂い始める歯車・・・
「出陣!!」
木曽谷福島城を出陣する上杉軍。
その総大将は本庄繁長。
上杉軍の兵力は二万に膨れ上がっていた。
「この動きは予想できまい・・・」
副将である北条景広は涼しい目つきで進軍する先を見据えていた。
この上杉軍の動きが更なる混沌を引き起こすのである。
それは・・・
三河国別所城。
「本丸はすぐそこだァァァ!!」
上杉家家臣登坂藤右衛門の槍の前に吹っ飛ばされていく城の守兵たち。
上杉軍の圧倒的な戦いで別所城は陥落した。
「さあて・・・どう出るかな? 徳川家康。」
登坂藤右衛門はそうつぶやくと南の方角を見定めた。
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