婚約者をNTRた公爵令嬢が悪役だと誰が決めた?!!

月夜の庭

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弓弦と結婚しない場合も書いてみた

理事長先生編①

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オースティンに出会えぬまま、私は高校生になっていました。


「オースティン………大杉先生はリリアーヌが好きなだけで、百合である私を好きじゃないのね?!」


保健室で再会したオースティンは、モサモサの髪を掻きながら面倒臭そうに私を見てみたい。


「教師が生徒を好きにならるはずが無いだろ」


会いたいと思っていたのは、私だけだったと知り恋の終わりを感じていました。


泣きそうな気持ちを堪え、放課後の廊下を歩いていると、紺地に白いラインが入った派手目のスーツに身を包んだ男性とすれ違った。


「………リリアーヌ?」


「へ?」


振り返ると男性が私を見て微笑んだ。


少しクセっ毛なのかフワフワとした茶色い髪の男性が私を抱き寄せた。


その顔は知ってる。


「本物のリリアーヌだ」


「セシル先生?」


「そうだよ。あぁ黒髪のリリアーヌも美しい」


「待って下さい。今は仁羽城にわき 百合です」


「百合は生徒か。私は昨日から理事長に就任した花柳 真琴まことだ。祖父が引退するから跡を継いだんだ」


花柳理事長が、私の顔を覗き込み眉間に皺を寄せた。


「何かあったのか?そんな悲しそうな顔は百合には似合わない」


「…………」


私の手を取り歩き出した理事長に付いていくと、重厚感漂うダークブラウンの両開きの扉の前まで来た。


扉の上には”理事長室”と書かれたプレートがあった。


ガチャリと大きな音を立て、扉を開けると青い絨毯が敷かれ、大きな机と応接様なのか二人がけの黒いソファが2つありました。


「そこに座って」


促されるまま革張りのソファに腰を下ろすと、緑茶が入った花柄の綺麗な湯呑みをローテーブルの上に置かれた。


「今は玉露にハマっているんだ」


暖かい湯呑みを手に取ると、理事長は私の隣に座り長い足を組むと”江戸前”と大きく書かれた湯呑みに口を付けた。


「ふふっお寿司屋さんの湯呑みですか?」


「この大きさが丁度いいんだよ」


かなり大きめの湯呑みを見せてくれた。


「それで………何があった?」


優しく聞いてくれて、涙が溢れそうになるのを誤魔化す為に玉露を一口啜ると爽やかな苦味に胸が暖かくなった。


ゆっくり飲み干すと、湯呑みを受け取った理事長先生の手が私の手を包み込み、抱き寄せた。


「オースティン………大杉先生に振られました」


「はぁ?」


「生徒を好きにはならないそうです」


「アイツは不能か?」


「え?」


見上げると理事長先生の大きくて薄めの唇が、私にチュッと音を立ててキスをした。


「こんなに愛らしい百合に好かれて、教師もへったくれも無いだろう」


「花柳理「真琴って呼んでごらん」」


キスしたばかりの唇を指で撫でながら、妖艶な微笑めを浮かべている。


「あっ………真琴…先生?」


「馬鹿な男だ。リリアーヌも美しいが、清楚な百合の方が断然良いに決まっているのに。黒いセーラー服も似合っているよ」


「ダメ」


「何が?」


「大杉先生に振られて、悲しい気持ちを埋めるみたいに真琴先生に甘えるなんて卑怯な事できない。そんなの狡い」


ドキドキする心臓を気の所為だと思いたかった。


「百合が狡い?」


「だって」


「振られた百合につけ込んでいる悪い大人を目の前にしてるのに?」


言い終わる前に真琴先生の腕が私を抱き上げ、膝の上に引き寄せられた。


セーラー服の胸に顔を埋めている。


「はぁ~っ堪らない。失恋なんて忘れさせてあげるよ」


「んんっ………そこで喋らないで下さい。ちょっとくすぐったい」


「服の上でも感じるんだね。なんて感じやすくて可愛いんだ。ほら服の上でも百合の乳首が立っているのか分かるよ」


真琴先生の鼻や口がコリコリと服の上から刺激される。


「あっ………ダメ」


「少し声が高くなった。気持ちいいんだね」


「………バカ」


手で押し遣るように抵抗しても、引き剥がすどころか両手が塞がれる形になり、真琴先生の口がハムハムと動くのを止められない。


「百合はファーストキスを済ませてるのか?」


フルフルと首を横に振るしかできない。


「今度こそ百合のファーストキスを私が貰った訳だ」


「あぁん………手を止めてんっ」


指が服の上から一点をカリカリ擦られて、声が止められない。


「百合は私が貰う。他の男には指一本でも触れさせない」


ソファに押し倒しながら、噛み付くように唇を塞がれる。

何度も角度を変え舌が口の中を這い回り、手がセーラー服裾から滑り込み、ブラをずらすと立たされた乳首を中指と人差し指て挟む様に擦り上げながら、やわやわと胸を揉見出した。


抵抗したいのに身体が熱くなって、もっと酷くされたくて開いた脚を真琴先生の脇腹に擦り寄せた。


ゆっくり離された唇から糸が伝い、ニッコリ微笑みながら見下ろしている。


「好意を寄せている男と二人きりになって、出された飲み物を素直に飲んじゃダメだろ?」


「………身体が熱いの」


「催淫剤が効いてきたね。感じやすい百合の身体は発情すると、どうなるのかな?百合は王子では無く、悪い理事長に襲われるんだ。私はラフレアみたいなミスはしない」


「やだ………初めてなのに………お腹がキュンキュンするの……………怖い」


「あぁそうか。不能男に振られたって事は百合は処女か。堪らない………理事長室に仮眠室を作った甲斐がありそうだ」


抱き上げられて連れてこられた奥の扉の向こうには大きなベッドがある寝室になっていた。


どこを触られてもゾクゾクして、肩や膝の裏に触れる真琴先生の手に悶える私の頭には、早く逝きたい気持ちだけが溢れ出していました。


この日から理事長先生の恋人になりました。
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