黒虎の番

月夜の庭

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(袋とじ)魔族の婚礼儀式*****この話だけ18禁仕様です。ご注意ください

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ウエディングドレス姿のビアンカと、タキシード姿のラファエルが、聖獣同士の結婚を祝う席を抜け、魔族としての婚礼儀式をする為に誰も居ない、魔王城の奥にある礼拝堂に来ていました。


ここは魔王と その関係者しか使わない特別な場所。


世間一般の魔族は、教会を貸し切り真夜中に行われている。


「まさかのドウェインがしたウエディングドレスを引き裂く発言が実行可能だとは思わなかった」


魔族は神聖な服装のまま、礼拝堂や教会に隠り、月明かりの下で初夜を迎えるのが通例らしいです。


そのために小さな礼拝堂には、神仏を象徴する物がなく、天井が一面ガラス張りで夜空が見える造りになっており、大きな満月の光で室内に明かりは無いのにとても明るい。そして白く丸いベッドがド真ん中に鎮座していた。


ベッドに手を伸ばすと、ふかふかを通り越してフワフワしていた。


『すごい柔らかい』


まるで前世で見た事があるウォーターベッドを彷彿とさせる弾力がありました。


靴を脱いでベッドの上に上がるラファエルが手を差し伸べる。


「いつまで端っこに居るつもり?折角だから真ん中に行こう」


『うん』


あたしはヒールを脱ぎ捨てて、ピョント飛び乗りながらラファエルに抱き着いた。


「おっと?!」


柔らかいベッドに足を取られ、ふらつきながらもシッカリ抱き止めてくれる。


『あたしね……前世でラファエルにキスするみたいに唇を舐められて、嬉しくてドキドキしたの。このままラファエルのモノになるんじゃないかって勘違いするくらいメロメロだったの』


グリグリと顔を胸に押し付ける。


『でも、あたしは人間で……ラファエルは虎だったから、無理なんだって分かって悔しくて悲しかったの』


「厳密に言うと、物理的になら虎でも人間を抱けるけどね」


なんかボソボソ言った?


聞き取れなくて顔を上げて小首をかしげた。


「なんでもない。私も虎の自分を恨めしく思ったよ。愛しくて大切にしたいから、手がアレ以上は出せなかった。自分の手で殺して初めて、番を手に掛けた事実を知ったんだ」


ラファエルが額にキスを落とした。


「もう我慢しない」


背中に回されていた手が、いつの間にかドレスのファスナーを下ろしていた。


ウエディングドレスの下は、簡単な下着しか着ていない。


これで夫婦になれるんだとか、恥ずかしいという感情を実感するよりもラファエルに触れられたい欲求が、あたしを襲っていた。


あたしがジャケットに手をかけて下に落とすと、もつれ合うようにキスをしながる、ベッドに沈んでいった。


お互いが隙間なんて作る気がない程に求め合う唇。


ラファエルは器用に、あたしを裸にしていき自分の服も脱いでいく最中でも、キスが止むことは無かった。


それに応えたくて、伸ばした腕を首に絡めて抱き着き、その手でラファエルの背中を撫でた。


押し倒されている あたしの口は、自分とラファエルの唾液が溜まり、端から零れないように飲み下す。


「はあっ……私にも飲ませてくれ」


すると、ラファエルがグルンと勢いよく体制を変え、寝転ぶラファエルに覆いかぶさって、あたしがキスしている感じになると、いっそうキスの激しさが増し、喉を鳴らしてラファエルが唾液を飲み込んでいく。


その間もラファエルの手は胸やお尻を掴むように揉み、早急に あたしの身体を暴いていく。


喘ぎ声もラファエルに飲み込まれていく錯覚に襲われていた。


唇がジンジンするほどキスしている。


舌を絡め、顔の角度を変えながらお互いを貪っているの。


水が混ざるような音が頭の奥で響いている。


あたしが少し顔を上げると、追い縋る様にラファエルの口が追ってきて捕らわれる。


そして、いつの間にか股間に下から伸びたラファエルの手が、濡れそぼった穴の入口を指で掻き混ぜるように動き、お尻の上から伸びてきた手と一緒になった暴れている。


強すぎる刺激に腰をくれなせて身動ぎすると、散々弄られて固くなった胸の先端が、ラファエルの胸板に擦り付ける形になりピリピリと快感が走り、それから逃げるように腰を引こうとしても、下半身をガッチリ捕まれているので離れられない。


もう何処が感じて、何が気持ちイイのか分からなくなっていた。


そして、やっと体制が変わり背中に柔らかい布の感触にホッとしていたけど、大きく開かれた股間に硬い何かを押し付けられて、反射的に身体が強ばり力が入ってしまう。


離されたラファエルの唇が濡れて光って見える。


「ビアンカ、ゆっくり入れるから力を抜いて、深く息をして止めないで欲しい」


何をされるのか理解した あたしは、力いっぱい微笑んだ。


『ラファエル……好き』


「あぁ。ビアンカを愛してる」


あたしが大きく深呼吸するのを見計らって、ソレは少しの痛みと共に押し入ってきた。


想いが通じ合った日から、キスやイタズラはされていたけど、最後まではしていませんでした。


ラファエルに初夜は大事にすべきだと力説されたのです。



「クッ……キツイな………ビアンカ、息を止めるな」


ハクハクと鯉の様に口を動かしても、声にならない。


すると動くのを止めたラファエルの額から、1粒の汗が流れ落ちてお腹を伝って落ちた。


あたしが苦しそうにしているから、我慢して待ってくれているのだと分かった。


そっと伸ばした手で汗を拭ってあげる。


「お願い………来て」


「だが」


「大丈夫だから、ちょっと緊張していただけなの。ラファエルでいっぱいにして」


「本来なら聖獣同士の方が身体の負担が軽いけど、後ろから………ビアンカの顔が見えない状態で腰だけ振るなんてしたくなかった」


「あたしも毛皮を撫でられるよりも、素肌をラファエルに触れられる方が気持ちイイのから好き」


「愛してるよ」


あたしもって返事したかったけど、再び挿入が始まって声を飲み込んでしまう。


お臍から下に圧迫感が有るけど、熱くてクラクラする。


「………入った」


ピッタリくっ付いたラファエルが前屈みになり、あたしにキスをする。


はぁ~っと深い息を吐けば、呼吸で動いたお腹が中のラファエルの存在を感じ取る。


ゆっくり、お腹の下の方を手で撫でる。


『ラファエルがいる』


身体に力が入らないから、首だけ動かしてラファエルを見上げながら微笑んだ。


『お腹がいっぱい』


「くっ………あまり煽らないで。私も虎で………本能は獣なんだよ。理性を吹っ飛ばしてガツガツしたくないんだ」


『構わないよ。もっと あたしを求めて』


「後悔するなよ」


あたしの中のラファエルが動き出せば、中を掻き混ぜるように、押し広げる様に翻弄する。


もう理性なんて関係ない。


見た目は人間同士だけど、獣のオスとメスが求め合う。


欲望と快感に貪欲な身体は、もっと欲しがる。


クタクタに力尽きるまで続けられる。


そして前世こら焦がれた者同士の求め合う行為は、天井から朝日が差し込むまで続いたという。


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