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「私」のこと
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再会のことを露ほども知らなかったと言ったのには、様々なわけがある。
なぜ過去形か、これを書いてるのが私だからである。
これは私の物語なのだからそれは許して欲しい。などとつらつらと書き並べたが、記憶力がないくせになぜ覚えているのか、それは私も不思議で仕方が無い。しかし、私の人生の中で1番不思議で驚きのある事柄であったため、覚えているのだろうと推測している。
誰かが「人は嫌なこと。悲しいこと苦しいことを覚え、楽しいこと嬉しいことはなかなか早くに忘れる」というようなことを言っていたような気がする。
つまりこれは私にとっては非常に嫌なことで悲しく苦しいことだったのだろう。
話はずれるが私が偏屈になったのには訳があるのだ。
あれはまだ私が6か7つのときだったと思う。まだ私の中には「愛」とか「恋」とかあったのだ。
「そんなの有り得るはずがない!」「嘘をつくなくそじじい」などと騒ぎ立てる奴も出てきそうなのだがこれは本当で、どれくらい本当かというと、今の私が偏屈で変わり者だというくらいに本当のことなのだ。
そして私は、その頃に、ある女の子に「恋」をした。いや、「恋」と決めつけるのは些か決断が早すぎるとは思うのだが、幼い私だ、絵本や物語で聞いた「恋」という少しコーヒーのような苦味に似た大人のようなものに憧れていたのだろう。
しかしこれがいけなかった。
私は私がその子を好きなことを当たり前のように周りにいい、私はもう大人だと、吹聴して回ったのだ。
案の定、その子にも早く回る感染症のように伝わった。
そして「告白」というものをする前に、私の恋はその子の口から終わりを告げられたのだった。
幼い頃の苦い記憶というものは鮮明に覚えているもので、これが私に「恋」とか「愛」とかを恐ろしく苦しいものに思わせ臆病にし、いつの間にか穢れの対象とした。
女というものが嫌いになり、考えてみると全ては自分のせいなのだろうが、何度も言うが私は偏屈なため、振った女のせい、また、それを広めた周りの人のせいにもし、私以外の人間というものを愚かな猿と等しいものと見るようにさせたのだった。
余談だが私は非常に犬っころが好きなので断じて「犬畜生」などと誰かのような発言は生まれてからしたことがないのだ。
「私」と「愛」が再会を果たすのはまだまだ先であるが、私が「愛」と再会して幸せだったのかと問われたのならばきっと、「それは無い」と言うだろう。何度も言うが私は偏屈なやつなのだ。
なぜ過去形か、これを書いてるのが私だからである。
これは私の物語なのだからそれは許して欲しい。などとつらつらと書き並べたが、記憶力がないくせになぜ覚えているのか、それは私も不思議で仕方が無い。しかし、私の人生の中で1番不思議で驚きのある事柄であったため、覚えているのだろうと推測している。
誰かが「人は嫌なこと。悲しいこと苦しいことを覚え、楽しいこと嬉しいことはなかなか早くに忘れる」というようなことを言っていたような気がする。
つまりこれは私にとっては非常に嫌なことで悲しく苦しいことだったのだろう。
話はずれるが私が偏屈になったのには訳があるのだ。
あれはまだ私が6か7つのときだったと思う。まだ私の中には「愛」とか「恋」とかあったのだ。
「そんなの有り得るはずがない!」「嘘をつくなくそじじい」などと騒ぎ立てる奴も出てきそうなのだがこれは本当で、どれくらい本当かというと、今の私が偏屈で変わり者だというくらいに本当のことなのだ。
そして私は、その頃に、ある女の子に「恋」をした。いや、「恋」と決めつけるのは些か決断が早すぎるとは思うのだが、幼い私だ、絵本や物語で聞いた「恋」という少しコーヒーのような苦味に似た大人のようなものに憧れていたのだろう。
しかしこれがいけなかった。
私は私がその子を好きなことを当たり前のように周りにいい、私はもう大人だと、吹聴して回ったのだ。
案の定、その子にも早く回る感染症のように伝わった。
そして「告白」というものをする前に、私の恋はその子の口から終わりを告げられたのだった。
幼い頃の苦い記憶というものは鮮明に覚えているもので、これが私に「恋」とか「愛」とかを恐ろしく苦しいものに思わせ臆病にし、いつの間にか穢れの対象とした。
女というものが嫌いになり、考えてみると全ては自分のせいなのだろうが、何度も言うが私は偏屈なため、振った女のせい、また、それを広めた周りの人のせいにもし、私以外の人間というものを愚かな猿と等しいものと見るようにさせたのだった。
余談だが私は非常に犬っころが好きなので断じて「犬畜生」などと誰かのような発言は生まれてからしたことがないのだ。
「私」と「愛」が再会を果たすのはまだまだ先であるが、私が「愛」と再会して幸せだったのかと問われたのならばきっと、「それは無い」と言うだろう。何度も言うが私は偏屈なやつなのだ。
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