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魔物にレイプされるナース(最終話)
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その時の私の心を支配していたのは、恐怖と絶望だけではありませんでした。
私は驚いていました。
私がひどい屈辱に苦しんでいる姿を、男性の奥さんとお嬢さんがじっと見ていたからです。
二人もまだ、病室の中にいたのです。
私は体を前後に動かされながら、ひたすら考えていました。
奥さんはご主人のことを知っていたのです。・・・
お嬢さんもお父さんの本当の姿を知っていたのです。・・・
いや知っていただけではないのです。
二人も共犯なのです。
二人も私を陥れる手伝いをしたのです。
狂っているのは、この男だけではないのです。
家族全員狂っているのです。
いえ、それだけではないのかもしれません。
もっと恐ろしい状況なのかもしれません。
彼らは人間ではないのかもしれません
彼らはこの世の人間ではないのかも・・・。
・・・霊魂・・・魔物・・・悪魔・・・
それが何かわかりません。
わかりませんが、そこにいるのは邪悪な異物の集団なのです。
人間の形をした悪霊・・・人間の顔をした鬼畜・・・
もしかするとこの家族だけではないのかもしれません。
その後ろには・・・
二人の後ろには先生が・・・あの優しい先生が・・・
先生も・・・
先生も狂っているのです。
先生も悪魔なのです。
あの優しい表情の先生も・・・人間ではないのかもしれません。
この病院は狂っている・・・
私の前任者が、この病院を突然辞めたのも、彼らに何かひどいことをされたせいなのかも・・・・
私の前任者も 看護学校を卒業したばかりの若い女性でした。
今の私と同じように、悪霊に体を汚されたのかもしれません。
この病院では、何度も何度も同じことが繰り返されているのかもしれません。
あの優しい表情の先生も、この世の存在ではないのかもしれません。
いえ、もしかすると、この町全体が・・・
この町自体がこの世の存在ではないのかもしれません。
狂った世界・・・地獄・・・
海と山に挟まれたこの小さな町は、・・・この狂気の領域は・・・若い女性を誘き寄せ、慰みものにし、そしてその度に、汚れた肉体を吐き捨てているのかもしれません。
その証拠に、部屋の中にいるのは、男の家族だけではなかったのです。
もっと大勢の人が部屋の中にいたのです。
この町の住人が見にきていたのです。
私が辱められている姿を見にきていたのです。
窓の外にも人がたくさんいたのです。
そして、彼ら全員が生きている人間ではない・・・
悪意に満ちた存在・・・邪悪な心に支配された異物・・・
もう私は何が起きているのかわからなくなりました。
窓の外にいた人間たちもみんな、壁を通り抜けて、部屋の中に入ってきました。
そして、ベッドを取り囲んで・・・私の肉体のまわりに・・・そして、私の体の中に・・・
私の体を激しく前後に動かしているのが、誰なのか、もう私にはわからなくなっていました。
幾つもの霊体が、代わる代わる私の中に入ってきたような気がします。
うつぶせになったまま、顔を動かせない私には、今私の体を動かしているのが何なのか、確認することもできません。
私には、今私の体の中に入ってきているのが何なのか、確かめることすら・・・。
でも、たくさんの悪意が私を苦しめ、私を汚し、私を辱めたのです。
私の心は無惨に引きちぎられ、私の意識は大量の汚物にまみれ、私の精神は信じられないほどの力で踏み潰されたのです。
それは朝まで続きました。
そして、次の日の朝、私は逃げました。
その街から逃げ出しました。
私はその後、東京へ戻り、警察に行きました。
弁護士にも行って、相談したりもしました。
しかし、私が何を言っても誰も聞いてくれませんでした。
だって、その町が存在しないんです。
そんな町がこの世にないんです。
そんな地名が存在しないんです。
私が降りた駅は存在しないんです。
どういうことなのですか?
私は今までどこにいたのですか?
私は地獄に行っていたのですか?
どうして・・・どうして私がこんな目にあわないといけないのですか?
わかりません。
何もわからないのです。
誰か私を助けてください。
私は驚いていました。
私がひどい屈辱に苦しんでいる姿を、男性の奥さんとお嬢さんがじっと見ていたからです。
二人もまだ、病室の中にいたのです。
私は体を前後に動かされながら、ひたすら考えていました。
奥さんはご主人のことを知っていたのです。・・・
お嬢さんもお父さんの本当の姿を知っていたのです。・・・
いや知っていただけではないのです。
二人も共犯なのです。
二人も私を陥れる手伝いをしたのです。
狂っているのは、この男だけではないのです。
家族全員狂っているのです。
いえ、それだけではないのかもしれません。
もっと恐ろしい状況なのかもしれません。
彼らは人間ではないのかもしれません
彼らはこの世の人間ではないのかも・・・。
・・・霊魂・・・魔物・・・悪魔・・・
それが何かわかりません。
わかりませんが、そこにいるのは邪悪な異物の集団なのです。
人間の形をした悪霊・・・人間の顔をした鬼畜・・・
もしかするとこの家族だけではないのかもしれません。
その後ろには・・・
二人の後ろには先生が・・・あの優しい先生が・・・
先生も・・・
先生も狂っているのです。
先生も悪魔なのです。
あの優しい表情の先生も・・・人間ではないのかもしれません。
この病院は狂っている・・・
私の前任者が、この病院を突然辞めたのも、彼らに何かひどいことをされたせいなのかも・・・・
私の前任者も 看護学校を卒業したばかりの若い女性でした。
今の私と同じように、悪霊に体を汚されたのかもしれません。
この病院では、何度も何度も同じことが繰り返されているのかもしれません。
あの優しい表情の先生も、この世の存在ではないのかもしれません。
いえ、もしかすると、この町全体が・・・
この町自体がこの世の存在ではないのかもしれません。
狂った世界・・・地獄・・・
海と山に挟まれたこの小さな町は、・・・この狂気の領域は・・・若い女性を誘き寄せ、慰みものにし、そしてその度に、汚れた肉体を吐き捨てているのかもしれません。
その証拠に、部屋の中にいるのは、男の家族だけではなかったのです。
もっと大勢の人が部屋の中にいたのです。
この町の住人が見にきていたのです。
私が辱められている姿を見にきていたのです。
窓の外にも人がたくさんいたのです。
そして、彼ら全員が生きている人間ではない・・・
悪意に満ちた存在・・・邪悪な心に支配された異物・・・
もう私は何が起きているのかわからなくなりました。
窓の外にいた人間たちもみんな、壁を通り抜けて、部屋の中に入ってきました。
そして、ベッドを取り囲んで・・・私の肉体のまわりに・・・そして、私の体の中に・・・
私の体を激しく前後に動かしているのが、誰なのか、もう私にはわからなくなっていました。
幾つもの霊体が、代わる代わる私の中に入ってきたような気がします。
うつぶせになったまま、顔を動かせない私には、今私の体を動かしているのが何なのか、確認することもできません。
私には、今私の体の中に入ってきているのが何なのか、確かめることすら・・・。
でも、たくさんの悪意が私を苦しめ、私を汚し、私を辱めたのです。
私の心は無惨に引きちぎられ、私の意識は大量の汚物にまみれ、私の精神は信じられないほどの力で踏み潰されたのです。
それは朝まで続きました。
そして、次の日の朝、私は逃げました。
その街から逃げ出しました。
私はその後、東京へ戻り、警察に行きました。
弁護士にも行って、相談したりもしました。
しかし、私が何を言っても誰も聞いてくれませんでした。
だって、その町が存在しないんです。
そんな町がこの世にないんです。
そんな地名が存在しないんです。
私が降りた駅は存在しないんです。
どういうことなのですか?
私は今までどこにいたのですか?
私は地獄に行っていたのですか?
どうして・・・どうして私がこんな目にあわないといけないのですか?
わかりません。
何もわからないのです。
誰か私を助けてください。
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