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中央王国の章
第十六話 悪化するツルギ……サラの思い
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謎の存在を吸収してしまった俺は挙動不審になり病院へ運ばれる……原因は不明……事情を説明し厄を払ってもらったが効果はあったのだろうか……
それから俺の様子はだんだんおかしくなっていった。
「ツルギ~! ショーテルが曲がっちまってさ、直してほしいだ」
「よこせ」
俺はスフィンからばっ!!とショーテルを奪い取る
「お、おい」
「……うざいんだよ」
「? お前何言って?」
「仕事の邪魔だ!! さっさと出ていけ!!」
俺はスフィンに怒鳴る。
「お、おう」
「ツルギ様……どうしたんでしょうか?」
「さぁ? 最近グレたよなぁ?」
「……」
「サラ……心当たりがあるのか?」
「いえ……でも、ツルギ君の中に何かが……」
「何か? 何かってなんだ?」
「わからない……でも何かが彼を変えてしまってる気がするの……」
「……と言っても確証は持てないし、しばらく様子見か?」
「そうですね……」
そんな会話に聞く耳も持たず俺は作業を続ける……どうせ散々働かされて捨てられるんだ……
次の日……
「ツルギ様……!朝ごはんですよ」
「…………」
ツバサがご飯を持ってきてくれるがそれでも俺は気にせず剣を作り続ける。
「…………ここに置いときますね?」
「…………」
それから俺は誰とも喋らなくなった。
絶え間なくひたすら剣を作り続ける……まるで機械のように……これが俺のあるべき姿なんだ。
そうだ……俺は人間じゃない……物だ、散々使われて挙句の果てに捨てられるんだ。
俺の心はだんだんと闇に落ちていった……もう全てがどうでもいい、仲間なんて作った俺がバカだったんだ……
「ツルギ君……今日も任務行ってくるからね?」
「さっさと行ってこい……邪魔だ」
「…………」
「行きましょう……サラさん」
「ああ……あいつはそっとしておこう」
「そうね……」
それからも俺はずっと剣を叩いてるだけであった……
「くそおおおおおおおおおっ!!」
俺はあまり出来の良い剣ができず力を込め過ぎて剣を叩き折ってしまう。
感情がぐちゃぐちゃでむしゃくしゃする……! あいつらのせいだ……あいつらのせいだ!!
俺は元いたギルドに恨みを向けた。
この時点で俺たちのランクは元いたギルドの一個下ぐらいで、もう少しで追いつくレベルだった
あのギルドさえなくなれば俺たちの名誉が手に入る……そのためには一撃で大量虐殺できる剣を作らなければ……!
『そこの人間よ……我の剣を作れ……!素材ならいくらでもやろう……!』
『復讐するのだ……!我ら2人ならばできる……!』
そうだ……復讐だ……あのギルドを消してやる……!
すると俺の隣に様々な素材が召喚されており頭に突然レシピが浮かんだ。
放射能……これを使えば……!
俺に放射能という知識が突然入ってきた……! 素晴らしい力だ……!、一般的な魔法エネルギーの何百倍もある!! これさえあれば大量の人間を!!
そしてついに設計図が完成してしまった。
俺には恐ろしい剣のアイデアが浮かんでいた。
その剣の名アトミックブレード……刃に放射能を纏うことで相手を確実に死に至らしめる夢のような剣だ……!
どういう剣か……そうこの剣で与えた切り傷に刃に纏った放射能を侵入させその時は助かったとしても放射能汚染で体を蝕みいつかは死んでしまうという非常に恐ろしく非人道的な剣だ。
さらに放射能を含んだ空気の刃を飛ばす機構も付け足す。
「これで……!あのギルドを苦しめて殺すことができる……!」
「もう……誰も俺を止められない!!」
「ふふふ……はっはっはっ!!あーっはっはっはっ!!」
不気味な笑い声が工房に鳴り響く。
一方……スフィン達はツルギの弟子がいる盾鍛冶屋に来ていた。
「すみません!! シルドさんっていますか?」
「シルドさんならいますけど……なんのようですか?」
「ツルギさんについて聞きたいんです!!」
「つ、ツルギ師匠についてですか?」
「ですがシルドさんは今忙し……」
「話は聞いたよ」
「あっ……!シルドさん」
「ツルギパイセンがどうかしたのかい?」
「それが……」
サラたちは事情を説明する。
「…………師匠、もしかしたら復讐を考えてるのか?」
「復讐?」
「先輩は元々、中央の勇者ギルドの専属刀鍛冶だったんすよ」
「俺たちの一個上のギルドか……」
「はい……でももっと使える刀鍛冶を見つけたとかなんとかで解雇されてしまったんです」
「解雇!? そりゃひでぇ話だ」
「もしかしたら……貴方達も同じことするんじゃないかと思って、恐怖に負けてしまったんじゃないでしょうか?」
「「「…………」」」
「ねぇ、私はどうすればいいの?」
「え?」
「どうすれば彼に寄り添えるわけ?」
「そ、それは……」
「あっ!そういえば昔、大切な約束をした人がいるってツルギ先輩が言ってました!!」
「その人を連れて説得すればいいんじゃないでしょうか?ほら!!『愛は勝つ!!』ってよくあるじゃないですか!」
「じゃあサラ……お前の想いを伝えたらどうだ?」
「そうですっ! 今こそ約束を果たす時なのです!!」
「そうね……ありがとう……!」
「なんか……役に立てたなら光栄です」
「あ、あとツルギパイセンに言っといてください」
「なんだ?」
「"あなたの弟子で光栄でした"と」
「ああ……!その言葉預かっておくぜ……」
サラ達は急いでツルギの元へ向かう。
(私の想い……!それはただ一つ!!)
(ツルギ君を救ってみせる……!)
今、10年の時を超えて約束が果たされようとしていた……!
次回…… 仲間と剣と約束
それから俺の様子はだんだんおかしくなっていった。
「ツルギ~! ショーテルが曲がっちまってさ、直してほしいだ」
「よこせ」
俺はスフィンからばっ!!とショーテルを奪い取る
「お、おい」
「……うざいんだよ」
「? お前何言って?」
「仕事の邪魔だ!! さっさと出ていけ!!」
俺はスフィンに怒鳴る。
「お、おう」
「ツルギ様……どうしたんでしょうか?」
「さぁ? 最近グレたよなぁ?」
「……」
「サラ……心当たりがあるのか?」
「いえ……でも、ツルギ君の中に何かが……」
「何か? 何かってなんだ?」
「わからない……でも何かが彼を変えてしまってる気がするの……」
「……と言っても確証は持てないし、しばらく様子見か?」
「そうですね……」
そんな会話に聞く耳も持たず俺は作業を続ける……どうせ散々働かされて捨てられるんだ……
次の日……
「ツルギ様……!朝ごはんですよ」
「…………」
ツバサがご飯を持ってきてくれるがそれでも俺は気にせず剣を作り続ける。
「…………ここに置いときますね?」
「…………」
それから俺は誰とも喋らなくなった。
絶え間なくひたすら剣を作り続ける……まるで機械のように……これが俺のあるべき姿なんだ。
そうだ……俺は人間じゃない……物だ、散々使われて挙句の果てに捨てられるんだ。
俺の心はだんだんと闇に落ちていった……もう全てがどうでもいい、仲間なんて作った俺がバカだったんだ……
「ツルギ君……今日も任務行ってくるからね?」
「さっさと行ってこい……邪魔だ」
「…………」
「行きましょう……サラさん」
「ああ……あいつはそっとしておこう」
「そうね……」
それからも俺はずっと剣を叩いてるだけであった……
「くそおおおおおおおおおっ!!」
俺はあまり出来の良い剣ができず力を込め過ぎて剣を叩き折ってしまう。
感情がぐちゃぐちゃでむしゃくしゃする……! あいつらのせいだ……あいつらのせいだ!!
俺は元いたギルドに恨みを向けた。
この時点で俺たちのランクは元いたギルドの一個下ぐらいで、もう少しで追いつくレベルだった
あのギルドさえなくなれば俺たちの名誉が手に入る……そのためには一撃で大量虐殺できる剣を作らなければ……!
『そこの人間よ……我の剣を作れ……!素材ならいくらでもやろう……!』
『復讐するのだ……!我ら2人ならばできる……!』
そうだ……復讐だ……あのギルドを消してやる……!
すると俺の隣に様々な素材が召喚されており頭に突然レシピが浮かんだ。
放射能……これを使えば……!
俺に放射能という知識が突然入ってきた……! 素晴らしい力だ……!、一般的な魔法エネルギーの何百倍もある!! これさえあれば大量の人間を!!
そしてついに設計図が完成してしまった。
俺には恐ろしい剣のアイデアが浮かんでいた。
その剣の名アトミックブレード……刃に放射能を纏うことで相手を確実に死に至らしめる夢のような剣だ……!
どういう剣か……そうこの剣で与えた切り傷に刃に纏った放射能を侵入させその時は助かったとしても放射能汚染で体を蝕みいつかは死んでしまうという非常に恐ろしく非人道的な剣だ。
さらに放射能を含んだ空気の刃を飛ばす機構も付け足す。
「これで……!あのギルドを苦しめて殺すことができる……!」
「もう……誰も俺を止められない!!」
「ふふふ……はっはっはっ!!あーっはっはっはっ!!」
不気味な笑い声が工房に鳴り響く。
一方……スフィン達はツルギの弟子がいる盾鍛冶屋に来ていた。
「すみません!! シルドさんっていますか?」
「シルドさんならいますけど……なんのようですか?」
「ツルギさんについて聞きたいんです!!」
「つ、ツルギ師匠についてですか?」
「ですがシルドさんは今忙し……」
「話は聞いたよ」
「あっ……!シルドさん」
「ツルギパイセンがどうかしたのかい?」
「それが……」
サラたちは事情を説明する。
「…………師匠、もしかしたら復讐を考えてるのか?」
「復讐?」
「先輩は元々、中央の勇者ギルドの専属刀鍛冶だったんすよ」
「俺たちの一個上のギルドか……」
「はい……でももっと使える刀鍛冶を見つけたとかなんとかで解雇されてしまったんです」
「解雇!? そりゃひでぇ話だ」
「もしかしたら……貴方達も同じことするんじゃないかと思って、恐怖に負けてしまったんじゃないでしょうか?」
「「「…………」」」
「ねぇ、私はどうすればいいの?」
「え?」
「どうすれば彼に寄り添えるわけ?」
「そ、それは……」
「あっ!そういえば昔、大切な約束をした人がいるってツルギ先輩が言ってました!!」
「その人を連れて説得すればいいんじゃないでしょうか?ほら!!『愛は勝つ!!』ってよくあるじゃないですか!」
「じゃあサラ……お前の想いを伝えたらどうだ?」
「そうですっ! 今こそ約束を果たす時なのです!!」
「そうね……ありがとう……!」
「なんか……役に立てたなら光栄です」
「あ、あとツルギパイセンに言っといてください」
「なんだ?」
「"あなたの弟子で光栄でした"と」
「ああ……!その言葉預かっておくぜ……」
サラ達は急いでツルギの元へ向かう。
(私の想い……!それはただ一つ!!)
(ツルギ君を救ってみせる……!)
今、10年の時を超えて約束が果たされようとしていた……!
次回…… 仲間と剣と約束
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