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DISCO
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僕の女友達には記憶がない。
いや、もう少し詳しく話すことにします。
その女友達と僕は同級生で、成人過ぎてから知り合った仲良し。
今はお互いいい年齢である。
歳を重ねると会話の内容も懐かしいモノになるわけで。
『ねぇ、ディスコって行ってた?』
と言う僕の何気ない走り出しだった。
『うん行ってたよ』
『どこに行ってた?僕はカサブランクだけど』
『あ、私もっ!』
『いつ頃?』
『うーん・・・・・』
『10代?20代?』
『うーん・・・わかんない』
『そっか、マハラジャタウンは?』
『行ってた行ってた!』
『いつ頃?』
『うーん・・・わかんない』
僕はちょっと気になって、
思い出したくない過去とかあるなら話さなくていいよと言ったのだが、
女友達の答えは『本当なの、思い出せないの』だった。
ディスコに行った記憶だけが無い、そんなことがあるだろうか。
何か言えないような事があるのだろうか。
思い出したくない出来事があるのだろうか。
それともあまりにショックを受ける出来事が、
僕の女友達の記憶を消してしまったのだろうか。
色々な思いが僕の中で交錯する。
余計なお世話だが。
でも結果として『言えない事ってあるよな』で落ち着いた。
それから数日後、またディスコの話題になり、
違う店の名前を出したら、そこも行っていたと言う。
しかし答えは同じで『記憶がない』だった。
行ったのを覚えている、でも記憶がない、
この矛盾とも言える不思議な感覚はなんだろう。
言われている僕がこんなにモヤモヤするのだから、
女友達の心はきっともっともっとモヤモヤするだろう、
いや、下手をすると混乱して頭痛や吐き気、
更には鬱病にもなり兼ねない、僕は心配になった。
その時女友達はおかしなことを言った。
『みんな私に連れて行ってもらったって言うんだよね』
女友達本人が連れて行った?連れて行ったと言う事は、
楽しい場所だからこそ彼女が連れて行くわけで、きっと
『いこうよ!いこうよ!』とノリノリだったのではないだろうか。
そんな楽しい思い出が消えるのだろうか、忘れるだろうか。
何かあったのなら一緒に行った人たちが知っているはずだが、
そういう危険な目にあった話もないと言う。
出てくるのは『男性に声をかけられた』と言う話ばかり。
あの店でもこの店でも大体『男性に声をかけられた』
と言うエピソードが付いて来る。
仲の良い女友達がモテていた、それはそれで嬉しかったりもする。
そしてその後誘われるがままに何があったとしても、
別に私の彼女ではないわけで、友達として嫌いになるとか
そう言う歳でもないわけで、はいはっと笑顔で聞き流していた。
女友達に話したディスコは僕も行っていたわけで、
時期的にもゆっくり話を擦り合わせると同時期だった。
出逢っているのではないだろうか・・・。
同じホールに居たことはきっとあるだろう、
しかし僕は女性に声をかける事なんか100%無い。
何故ならディスコには曲を聴きながら踊りたいから行っていただけだ、
女性を誘って一夜限りのどうのこうのなんか1mmも考えていないのだ。
だが、ただ一度だけ、女性と話した事があった。
ディスコが混んでいてスタンドタイプのテーブルに相席になったのだ。
僕は申し訳なくて、女性二人で来ていた一人の方に
『ごめんね』と話した事がある。
その後もずっと一緒だったが、特に話すこともなく、
踊りに行かないその女性にコースターの裏に文字を書いて会話した。
この曲は好きか、僕は好きなんですよね、そんな話だったと思う。
その女性は少し嫌な顔をしたり、口元でちょっと笑いながら
コクッと頷いたりして、少しの時間会話に付き合ってくれた。
まてよ・・・コースターでの会話・・・
よくよく思い出してみたのだが・・・。
コースターの文字『好きですか?』
相席の女性、首を傾げながら苦笑い。
コースターの文字『私は好きです』
相席の女性、口元で笑いながらコクッと頷いた。
あれ?これって・・・曲の事を言ったのに告白になってない?
もしかしてあれから僕に会うために
その記憶の扉を閉じたのではないだろうか。
何十年も閉じていたから記憶自体が劣化して消えかけたいるのかも。
扉を開く呪文が『ディスコ』だったのかも。
男性に声をかけられた…
と言う記憶も本当はコースターの件だけなのでは?
①ディスコ②男性に声をかけられた
と言う二重構造で記憶に鍵がかかっているのでは?
そんな都合よく解釈をしている僕です。
何にも解決していないし、こじつけでしかないわけですが、
今はそんなことはどうでもいいんです、
思い出さなくていいと女友達には話しているんです。
そうです、その時のコースターの女性が女友達だとわかったんです。
そして、今は僕の彼女です。
いや、もう少し詳しく話すことにします。
その女友達と僕は同級生で、成人過ぎてから知り合った仲良し。
今はお互いいい年齢である。
歳を重ねると会話の内容も懐かしいモノになるわけで。
『ねぇ、ディスコって行ってた?』
と言う僕の何気ない走り出しだった。
『うん行ってたよ』
『どこに行ってた?僕はカサブランクだけど』
『あ、私もっ!』
『いつ頃?』
『うーん・・・・・』
『10代?20代?』
『うーん・・・わかんない』
『そっか、マハラジャタウンは?』
『行ってた行ってた!』
『いつ頃?』
『うーん・・・わかんない』
僕はちょっと気になって、
思い出したくない過去とかあるなら話さなくていいよと言ったのだが、
女友達の答えは『本当なの、思い出せないの』だった。
ディスコに行った記憶だけが無い、そんなことがあるだろうか。
何か言えないような事があるのだろうか。
思い出したくない出来事があるのだろうか。
それともあまりにショックを受ける出来事が、
僕の女友達の記憶を消してしまったのだろうか。
色々な思いが僕の中で交錯する。
余計なお世話だが。
でも結果として『言えない事ってあるよな』で落ち着いた。
それから数日後、またディスコの話題になり、
違う店の名前を出したら、そこも行っていたと言う。
しかし答えは同じで『記憶がない』だった。
行ったのを覚えている、でも記憶がない、
この矛盾とも言える不思議な感覚はなんだろう。
言われている僕がこんなにモヤモヤするのだから、
女友達の心はきっともっともっとモヤモヤするだろう、
いや、下手をすると混乱して頭痛や吐き気、
更には鬱病にもなり兼ねない、僕は心配になった。
その時女友達はおかしなことを言った。
『みんな私に連れて行ってもらったって言うんだよね』
女友達本人が連れて行った?連れて行ったと言う事は、
楽しい場所だからこそ彼女が連れて行くわけで、きっと
『いこうよ!いこうよ!』とノリノリだったのではないだろうか。
そんな楽しい思い出が消えるのだろうか、忘れるだろうか。
何かあったのなら一緒に行った人たちが知っているはずだが、
そういう危険な目にあった話もないと言う。
出てくるのは『男性に声をかけられた』と言う話ばかり。
あの店でもこの店でも大体『男性に声をかけられた』
と言うエピソードが付いて来る。
仲の良い女友達がモテていた、それはそれで嬉しかったりもする。
そしてその後誘われるがままに何があったとしても、
別に私の彼女ではないわけで、友達として嫌いになるとか
そう言う歳でもないわけで、はいはっと笑顔で聞き流していた。
女友達に話したディスコは僕も行っていたわけで、
時期的にもゆっくり話を擦り合わせると同時期だった。
出逢っているのではないだろうか・・・。
同じホールに居たことはきっとあるだろう、
しかし僕は女性に声をかける事なんか100%無い。
何故ならディスコには曲を聴きながら踊りたいから行っていただけだ、
女性を誘って一夜限りのどうのこうのなんか1mmも考えていないのだ。
だが、ただ一度だけ、女性と話した事があった。
ディスコが混んでいてスタンドタイプのテーブルに相席になったのだ。
僕は申し訳なくて、女性二人で来ていた一人の方に
『ごめんね』と話した事がある。
その後もずっと一緒だったが、特に話すこともなく、
踊りに行かないその女性にコースターの裏に文字を書いて会話した。
この曲は好きか、僕は好きなんですよね、そんな話だったと思う。
その女性は少し嫌な顔をしたり、口元でちょっと笑いながら
コクッと頷いたりして、少しの時間会話に付き合ってくれた。
まてよ・・・コースターでの会話・・・
よくよく思い出してみたのだが・・・。
コースターの文字『好きですか?』
相席の女性、首を傾げながら苦笑い。
コースターの文字『私は好きです』
相席の女性、口元で笑いながらコクッと頷いた。
あれ?これって・・・曲の事を言ったのに告白になってない?
もしかしてあれから僕に会うために
その記憶の扉を閉じたのではないだろうか。
何十年も閉じていたから記憶自体が劣化して消えかけたいるのかも。
扉を開く呪文が『ディスコ』だったのかも。
男性に声をかけられた…
と言う記憶も本当はコースターの件だけなのでは?
①ディスコ②男性に声をかけられた
と言う二重構造で記憶に鍵がかかっているのでは?
そんな都合よく解釈をしている僕です。
何にも解決していないし、こじつけでしかないわけですが、
今はそんなことはどうでもいいんです、
思い出さなくていいと女友達には話しているんです。
そうです、その時のコースターの女性が女友達だとわかったんです。
そして、今は僕の彼女です。
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