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仮面と沈黙
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分厚い鉄扉が、ギギギ……と鈍い音を立ててゆっくりと開く。
中は、予想通りの白一色。まるで、感情などまったく許されないかのような無機質な空間。
壁には監視カメラ。
天井から神経波スキャナが垂れ下がる。
中央の椅子は、処刑台のように冷たい。
室温は低い。
わざとか?
思考を鈍らせるために。
シンの指先が、わずかに震えた。
「ナガセ・シン」
試験官の声が響く。ボイスチェンジャーで声を変えてあるようだ。身バレ防止を徹底してるな。
シンは小さく息を吸い、足を一歩踏み出す。その瞬間、扉が静かに閉まる。密閉された空間。 ここから出られるのは、合格者だけだ。
試験官の合成音声がまた響く。
《忠誠審問・第零段階を開始する。あなたの国家への思想傾向、感情的連結を確認する。》
思わずシンは眉をひそめた。
思想傾向?感情的連結?そういう言い方するんだ…国家。ちょっとカッコつけすぎだろう。
目元に神経スキャナが降りてきて、シンの脳波を読み取ろうとする。これがまた、なんか嫌だ。頭の中を覗かれるようで、心の中で「なにか隠してる?」と試されているような気分だ。
《まず、国家に対する第一印象を述べよ》
シンの脳裏に、あの日の記憶がよぎる。 怒り叫ぶ父、無表情な職員、絶叫する母。
父のネクタイが、床に落ちていた。
あれは昨日まで、夕食の席で笑っていた人間のものだ。 そして――
「巨大で、静かで、冷たい」
そう答えながら、シンは舌の裏を噛んだ。
本当は違う。
“怪物”だ。
だが怪物を怪物と呼べば、次に消えるのは自分だ。
さすがに、ちょっとだけ本音を言った気がする。脳波がわずかに乱れるのが感じられる。
《“恐れ”か?》
「……はい。恐れました。でも、それは崇拝とも似ていたかもしれません」
自分でも、この言葉がどこから出てきたのかわからなかった。
喉の奥で、もう一人の自分が
「嘘をつくな」と叫んでいる。
「国家なんて、父を奪った化け物じゃないか」と。
だが、その声は、震えるシンの心の中で小さくなっていく。
この部屋では、本音はノイズになる。
仮面だけが、生存条件だ。
でも、その仮面をかぶらなければ、真実にたどり着くことはできない。
どす黒い泥の中を這いずり回ってでも、父の痕跡を探す。
そのためなら、どんな嘘でもついてやる。
試験官の声が続く。
《次、国家に対する“忠誠心”を言語化せよ》
シンは拳をぎゅっと握る。冷たい汗が額を伝う。
「父は政治犯罪で逮捕されました。でも、それはきっと“誤り”だったと……国家の一部に“歪み”があるだけだと信じています。だから僕は、国家を否定するつもりはありません」
少しだけ言葉をねじ込む。
実際は違うけれど、今それを言えば――消される。
沈黙が続いたが、試験官の声が告げる。
《合格。だが思想傾向に歪みあり。要経過観察》
シンの心臓が一拍遅れて跳ねた。
扉が開く。シンは深く息をつき、額に浮かんだ汗を拭う。ちょっとどっと疲れた気分だ。
次に呼ばれたのはリョウ。 扉が閉まる音が響いた。リョウは椅子に腰掛け、表情を一切変えずに試験官の問いを待つ。
《リョウ=アマギ、忠誠審問を開始》
《…と言いたいところだが、その前に、君には1つ確認しておきたいことがある。
先日、2年の男子生徒3人が、校舎裏で倒れているのが発見された。
校内で問題を起こせば、即処分となる。
それを踏まえた上で、君に問う。あれは君の仕業だろう》
リョウは、不敵な笑みを浮かべた。
「あいつらがシンを襲っていたから、少し反省して貰おうと思っただけだ。あれは俺は悪くない」
リョウが反論すると、少しの間沈黙が流れた。
すると、スピーカーからは、とても大きなため息混じりの声が聞こえてきた。
《はあ…君の処遇については、また後ほど決めることにする。心の準備をしておけ》
意外な反応だった。てっきりリョウは、自らがその場で処分されると思っていた。しかし、何事もなく試験は始まった。
《あなたの“国家観”を述べよ》
リョウは無表情で、冷静に言った。
「国家は、血を流さず人を殺す装置です」
沈黙が広がる。
試験官の針が激しく揺れる。
《その発言の意図を問う》
リョウはまるで感情がなさそうな口調で言う。
「“正義”と称して、人間の人格や人生を平然と切り捨てる。それを機能として受け入れるのが、国家です。事実です」
一瞬、音声合成の向こうに“生身の息遣い”が混ざった。
《あなたは国家に敵意を持っているのか?》
リョウは軽く口角を上げた。
「いいえ。敵意はありません。感情的に反発するほど、もう信じていないだけです」
長い沈黙の後、スキャナが動きを止める。
《危険思想指数:基準値を超過》
アラームが鳴りかける。
試験官の手が、停止ボタンに伸びる。
――その瞬間。
数値が、ゆっくりと、ありえない速度で下がっていった。
まるで誰かが、裏側から書き換えているかのように。
試験官が小さく息を呑む。
数値が落ち着く。
だがそれは、自然な変動ではなかった。
扉が開いた。リョウは一言も言わず、冷徹な目で外を見てから無言で退出する。
リョウが出て行った後、試験管はマイクを切り、呟いた。
「面白い奴が来たな」
続いてはニコ。 部屋に入ると、ニコは何も気にせずに椅子に腰掛けた。その無防備さがまた、ちょっと変わっている。
試験官の機械的な声が響く。
《名は?》
「ニコ。フルネームは、分かりません」
その言い方が、どこか不意にユーモアを感じさせる。
試験官も少し戸惑っている。
《国家に対する第一印象を》
ニコは少し考えてから言った。
「……安心。でも、時々、全部がうそみたい」
試験官の針がわずかに揺れる。
《過去に対する記憶が不明瞭だという報告がある。何か、消された記憶はあるか?》
ニコはほんの一瞬、言葉を詰まらせた。しかし、すぐに笑顔で言う。
「……あると思います。でも、それが何かは、まだわからない」
試験官の声は少し不安そうに響く。
《国家への忠誠を誓えるか?》
ニコはにっこりと笑う。
「少し不安はあるけど、“今のところ”は、誓えます」
試験官の、声のトーンが、わずかに下がる。
「“今のところは”…?」
ニコの目には、淡い光が宿っている。
「だって国家は――」
ほんの一瞬、ニコの瞳から笑みが消える。
「私を“設計”した側かもしれないから」
その瞬間、モニターの一部が一瞬だけノイズを走らせた。
試験官が何かを確認するように静かに待った後。
《観察対象として仮登録。合格。退出を許可》
ニコは立ち上がり、口の中で小さく呟いた。
「……仮面、まだ剥がれなかったね」
試験が終わった後、三人は廊下で再び合流した。 誰も何も言わなかった。
だが、誰もが同じことを考えていた。
わずかな言葉の綻び、一瞬の表情の揺れ。
ほんの少しでも気を抜いていれば、この場所の底なしの闇に、飲み込まれていただろう。
シンは、まるで嵐の海を渡りきった船のように、全身の力が抜けていくのを感じた。
疲労ではない。
何かを削り取られた感覚だった。
リョウは、左目の眼帯の下で、何を考えているのかわからない。
彼の瞳には、冷徹な虚無感が宿っているようだった。
ニコは、相変わらず明るい。
だが、その底抜けの笑顔の奥に、見えない深い井戸が横たわっている。
シンが、ちょっとだけ疲れた顔で呟く。
「合格……ってこと、なんだろうな」
「“仮免”みたいなもんだ」
リョウが冷たく言う。 ニコは口角を上げて、にっこりと笑った。
「“仮面免許”って感じだね。次は、いつ剥がれるかな?」
その時、背後でスピーカーが静かに告げる。
《第零段階終了。次段階「対情報戦術」へ移行》
新たな訓練が、また始まる。
しかし、その前に、三人は心のどこかで気づいていた。
互いの存在が、もはや“他人”ではなくなっていることに。
ただ、それは友情というにはあまりに冷たく、共犯関係というにはあまりに脆かった。
そんな中、校内のモニタールームにて。三人を見つめる複数の影があった。
1人の男が別の男に問いかける。
「この3人、国家に敵意を持っているように感じられませんか?」
もう1人の男が、呆れたように書類をめくる。
「考えすぎだ。それに、たかが学生数名が集まったところで、国家に勝てるわけがないだろう」
すると、男はまだ不審そうに言った。
「でも…なんか、この女子生徒だけ、変な感じがするんですよねぇ…」
もう1人の男の顔から、表情が消える。
「そいつは、コード未登録個体――」
それは、暗に、国家の管理下から外れている、“異物”を示すものだった。
「“Project Σ”の、バグだ」
その言葉を発した男の指先が、わずかに震えていた。
モニタールームに沈黙が落ちた。
だがその沈黙こそが、この国家の正体だった。
中は、予想通りの白一色。まるで、感情などまったく許されないかのような無機質な空間。
壁には監視カメラ。
天井から神経波スキャナが垂れ下がる。
中央の椅子は、処刑台のように冷たい。
室温は低い。
わざとか?
思考を鈍らせるために。
シンの指先が、わずかに震えた。
「ナガセ・シン」
試験官の声が響く。ボイスチェンジャーで声を変えてあるようだ。身バレ防止を徹底してるな。
シンは小さく息を吸い、足を一歩踏み出す。その瞬間、扉が静かに閉まる。密閉された空間。 ここから出られるのは、合格者だけだ。
試験官の合成音声がまた響く。
《忠誠審問・第零段階を開始する。あなたの国家への思想傾向、感情的連結を確認する。》
思わずシンは眉をひそめた。
思想傾向?感情的連結?そういう言い方するんだ…国家。ちょっとカッコつけすぎだろう。
目元に神経スキャナが降りてきて、シンの脳波を読み取ろうとする。これがまた、なんか嫌だ。頭の中を覗かれるようで、心の中で「なにか隠してる?」と試されているような気分だ。
《まず、国家に対する第一印象を述べよ》
シンの脳裏に、あの日の記憶がよぎる。 怒り叫ぶ父、無表情な職員、絶叫する母。
父のネクタイが、床に落ちていた。
あれは昨日まで、夕食の席で笑っていた人間のものだ。 そして――
「巨大で、静かで、冷たい」
そう答えながら、シンは舌の裏を噛んだ。
本当は違う。
“怪物”だ。
だが怪物を怪物と呼べば、次に消えるのは自分だ。
さすがに、ちょっとだけ本音を言った気がする。脳波がわずかに乱れるのが感じられる。
《“恐れ”か?》
「……はい。恐れました。でも、それは崇拝とも似ていたかもしれません」
自分でも、この言葉がどこから出てきたのかわからなかった。
喉の奥で、もう一人の自分が
「嘘をつくな」と叫んでいる。
「国家なんて、父を奪った化け物じゃないか」と。
だが、その声は、震えるシンの心の中で小さくなっていく。
この部屋では、本音はノイズになる。
仮面だけが、生存条件だ。
でも、その仮面をかぶらなければ、真実にたどり着くことはできない。
どす黒い泥の中を這いずり回ってでも、父の痕跡を探す。
そのためなら、どんな嘘でもついてやる。
試験官の声が続く。
《次、国家に対する“忠誠心”を言語化せよ》
シンは拳をぎゅっと握る。冷たい汗が額を伝う。
「父は政治犯罪で逮捕されました。でも、それはきっと“誤り”だったと……国家の一部に“歪み”があるだけだと信じています。だから僕は、国家を否定するつもりはありません」
少しだけ言葉をねじ込む。
実際は違うけれど、今それを言えば――消される。
沈黙が続いたが、試験官の声が告げる。
《合格。だが思想傾向に歪みあり。要経過観察》
シンの心臓が一拍遅れて跳ねた。
扉が開く。シンは深く息をつき、額に浮かんだ汗を拭う。ちょっとどっと疲れた気分だ。
次に呼ばれたのはリョウ。 扉が閉まる音が響いた。リョウは椅子に腰掛け、表情を一切変えずに試験官の問いを待つ。
《リョウ=アマギ、忠誠審問を開始》
《…と言いたいところだが、その前に、君には1つ確認しておきたいことがある。
先日、2年の男子生徒3人が、校舎裏で倒れているのが発見された。
校内で問題を起こせば、即処分となる。
それを踏まえた上で、君に問う。あれは君の仕業だろう》
リョウは、不敵な笑みを浮かべた。
「あいつらがシンを襲っていたから、少し反省して貰おうと思っただけだ。あれは俺は悪くない」
リョウが反論すると、少しの間沈黙が流れた。
すると、スピーカーからは、とても大きなため息混じりの声が聞こえてきた。
《はあ…君の処遇については、また後ほど決めることにする。心の準備をしておけ》
意外な反応だった。てっきりリョウは、自らがその場で処分されると思っていた。しかし、何事もなく試験は始まった。
《あなたの“国家観”を述べよ》
リョウは無表情で、冷静に言った。
「国家は、血を流さず人を殺す装置です」
沈黙が広がる。
試験官の針が激しく揺れる。
《その発言の意図を問う》
リョウはまるで感情がなさそうな口調で言う。
「“正義”と称して、人間の人格や人生を平然と切り捨てる。それを機能として受け入れるのが、国家です。事実です」
一瞬、音声合成の向こうに“生身の息遣い”が混ざった。
《あなたは国家に敵意を持っているのか?》
リョウは軽く口角を上げた。
「いいえ。敵意はありません。感情的に反発するほど、もう信じていないだけです」
長い沈黙の後、スキャナが動きを止める。
《危険思想指数:基準値を超過》
アラームが鳴りかける。
試験官の手が、停止ボタンに伸びる。
――その瞬間。
数値が、ゆっくりと、ありえない速度で下がっていった。
まるで誰かが、裏側から書き換えているかのように。
試験官が小さく息を呑む。
数値が落ち着く。
だがそれは、自然な変動ではなかった。
扉が開いた。リョウは一言も言わず、冷徹な目で外を見てから無言で退出する。
リョウが出て行った後、試験管はマイクを切り、呟いた。
「面白い奴が来たな」
続いてはニコ。 部屋に入ると、ニコは何も気にせずに椅子に腰掛けた。その無防備さがまた、ちょっと変わっている。
試験官の機械的な声が響く。
《名は?》
「ニコ。フルネームは、分かりません」
その言い方が、どこか不意にユーモアを感じさせる。
試験官も少し戸惑っている。
《国家に対する第一印象を》
ニコは少し考えてから言った。
「……安心。でも、時々、全部がうそみたい」
試験官の針がわずかに揺れる。
《過去に対する記憶が不明瞭だという報告がある。何か、消された記憶はあるか?》
ニコはほんの一瞬、言葉を詰まらせた。しかし、すぐに笑顔で言う。
「……あると思います。でも、それが何かは、まだわからない」
試験官の声は少し不安そうに響く。
《国家への忠誠を誓えるか?》
ニコはにっこりと笑う。
「少し不安はあるけど、“今のところ”は、誓えます」
試験官の、声のトーンが、わずかに下がる。
「“今のところは”…?」
ニコの目には、淡い光が宿っている。
「だって国家は――」
ほんの一瞬、ニコの瞳から笑みが消える。
「私を“設計”した側かもしれないから」
その瞬間、モニターの一部が一瞬だけノイズを走らせた。
試験官が何かを確認するように静かに待った後。
《観察対象として仮登録。合格。退出を許可》
ニコは立ち上がり、口の中で小さく呟いた。
「……仮面、まだ剥がれなかったね」
試験が終わった後、三人は廊下で再び合流した。 誰も何も言わなかった。
だが、誰もが同じことを考えていた。
わずかな言葉の綻び、一瞬の表情の揺れ。
ほんの少しでも気を抜いていれば、この場所の底なしの闇に、飲み込まれていただろう。
シンは、まるで嵐の海を渡りきった船のように、全身の力が抜けていくのを感じた。
疲労ではない。
何かを削り取られた感覚だった。
リョウは、左目の眼帯の下で、何を考えているのかわからない。
彼の瞳には、冷徹な虚無感が宿っているようだった。
ニコは、相変わらず明るい。
だが、その底抜けの笑顔の奥に、見えない深い井戸が横たわっている。
シンが、ちょっとだけ疲れた顔で呟く。
「合格……ってこと、なんだろうな」
「“仮免”みたいなもんだ」
リョウが冷たく言う。 ニコは口角を上げて、にっこりと笑った。
「“仮面免許”って感じだね。次は、いつ剥がれるかな?」
その時、背後でスピーカーが静かに告げる。
《第零段階終了。次段階「対情報戦術」へ移行》
新たな訓練が、また始まる。
しかし、その前に、三人は心のどこかで気づいていた。
互いの存在が、もはや“他人”ではなくなっていることに。
ただ、それは友情というにはあまりに冷たく、共犯関係というにはあまりに脆かった。
そんな中、校内のモニタールームにて。三人を見つめる複数の影があった。
1人の男が別の男に問いかける。
「この3人、国家に敵意を持っているように感じられませんか?」
もう1人の男が、呆れたように書類をめくる。
「考えすぎだ。それに、たかが学生数名が集まったところで、国家に勝てるわけがないだろう」
すると、男はまだ不審そうに言った。
「でも…なんか、この女子生徒だけ、変な感じがするんですよねぇ…」
もう1人の男の顔から、表情が消える。
「そいつは、コード未登録個体――」
それは、暗に、国家の管理下から外れている、“異物”を示すものだった。
「“Project Σ”の、バグだ」
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