気が付いたら乙女ゲームの王子になっていたんだが、ルートから外れたので自由にして良いよね?

ume-gummy

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ある夜の話*

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「失礼します。」
 だいぶ遅い時間にルネがランプを持って部屋へやって来た。
 ここ最近、俺は出来るだけルネの事を覚えておきたいと思って、忙しいルネに我がままを言って毎晩会えるように調整してもらっている。
 折角お互い好き合ってるって解ったのに、そのまま離れるなんてできなかったんだ。


 俺は立ち上がってルネを出迎えると、待ち切れなくて直ぐにキスをした。
 最初こそぎこちなかったキスも今は上手く出来るようになった。
「あ・・・ふぅ・・・」
 深く口付ければルネが甘い吐息を洩らす。

 散々、口内を貪り合って、混ざり合いながらお互いに夜着を脱がせ合ってベッドへ倒れるようにルネを押し倒した。

 ランプの光にルネの肢体が浮かび上がる。
 余り筋肉が付いていない細い身体に、日に焼けた事のなさそうな白い肌が淫猥だ。

 たった数日前は抱きしめ合っているだけだったけれど、一度肌に触れたら止まらなくなってしまった。
 ・・・まさか俺が男の人相手にこんな事をする日がくるなんてね。
 俺に何をされても受け入れてしまうレナトスが悪い。
 なんて、本当はすごく嬉しい。

「レナトス、ここ気持ちいい?」
「んん、ルネと呼んでください。」
 ルネは俺に俺だけが呼ぶ名前で呼び合いたいと強請った。
 だから二人きりの時だけ、レナトスは『ルネ』、俺の事は『レン』って呼び合う事にした。
「ルネ」
「はい、あぁ!」
 俺がしつこくルネの胸の尖りを食んだり、下半身をいじっていたら、それだけでイってしまった。
 ルネは本当に経験がないらしく、最初は蓮の時にAVを見たくらいしか経験がない俺より初心だった。
 本で得た知識は持っていたが、これでどうして俺を閨事に誘ったんだろうか。
 そんなに俺に関心を持って欲しかったのかな。
 それならそれで嬉しい。

 初めてでも精霊にありがちな性に対する奔放さと快楽への弱さを持っていたルネは、あっという間にえっちになってしまった。

 俺はルネの蕾の中をかき回していた指を引き抜いた。
 瞬間、ルネが残念そうに声を上げる。
「ね、今日こそここに入っても良い?」
 俺は蕩けきったピンク色の蕾に怒張を宛がってすりすりと擦り付けた。。
「もう入っちゃいそう。」
 数日かけて柔らかくしたルネの蕾は、もう物欲しそうにぱくぱくしているし、俺に合わせて腰を動かしているのもエロい。
「・・・はい。」
 ルネは顔を赤らめながら、蕾を俺の怒張にくっつけてきた。

 俺は誘われるままにゆっくりと中に進入する。
「うわ、きっつ・・・ルネ大丈夫?」
 苦しそうなルネに止めようか?と声をかけると、止めないで欲しいと懇願された。
「あ、は・・・い、んんん・・・」
「あぁ、はいってく・・・すごい、あつい・・・」
 途中で香油を足しながら、俺は少しづつ進入して行き、時間をかけてルネの中へ収まった。
 アルフォンスが大きいから仕方ない。

「全部入りましたか?ふふ、うれしい。」
 ルネは自分のお腹を撫でながら、微笑んだ。可愛い。
「俺も嬉しいよ。俺はルネのものだから。」
「私だって、貴方のものです。
 ああ、女だったら子供ができたといって引き止めるのに。
 もっと若くて何も知らなかったら、命懸けで付いて行くのに。」
 そう言って俺の腰に脚を絡めた。
「私だって本当は泣いて縋って引き止めたいのです。」
 ルネの中は暖かくて柔らかい。
 尻たぶを持ってゆるゆると腰を動かし始めると、ルネは両腕を延ばして俺にしがみ付いてきた。
「解ってる。でも俺は今のルネが好きなんだからそんなこと言わないで。」
 暫くの間ゆっくりと浅く、深く、回るようにと腰を動かしていると、良い所に当たったようで急に声に艶が混ざる。
「あっ!」
「ここが好いの?」
 俺はそこばかり狙って擦ってやる。
 ルネは蕩けた表情で、目に涙を溜めて善がった。
 長い睫に散る涙が綺麗で、俺はそれを心に覚えさせる。
 ルネの好い所も、匂いも体温も、重さも柔らかさも全部覚えたい。
 俺以外の誰にも触らせた事が無いだろう白い肌に唇を寄せて、俺の印を付けた。

「れ・・・ん、すき、いい、もっと・・・」
「んん、すきだよ、ルネ。すき・・・だいすきだよ」
 次第に我慢できなくなって、ルネの奥を突きまくって、噛みつくように口付ける。
 ルネが自分のお腹の上に白濁を撒き散らしてイってしまっても、初めての俺は手加減なんかできなかった。
 それでもルネは気持ちがいいって言ってくれて、どこまでも許してくれた。
 最後にぎゅうぎゅう締め付けられて、ルネの奥にたくさん熱を出した。

 それから優しい口付けを交わし合ったけれど、俺はあとどれくらいルネと会えるのかと言う事ばかり考えていた。
 本当はずっとこうしていたい。
 指を絡めて手を繋いで、疲れて眠りに落ちるルネを眺めた。
 安心しきって眠るルネは幼く見えて、いや、実際にこの人は仕事が出来る以外は年齢より幼い感じだ。
 特に俺との事になると、直情的になったり、変に照れたりして皆を驚かせている。
 きっと若い頃から大人に囲まれていたせいで、そういった感情を抑え込んでいたのかもしれないな。
 俺に出会って箍が外れただけかもしれないけれど。
「可愛いな・・・大好きだよ、ルネ。
 きっと帰ってくるから、待っていて・・・」
 レナトスの身体のあちらこちらに付いている俺の印にそっと指を這わせる。

 そのまま事後の心地よさに身を任せていると、俺もだんだん眠くなってきた。
 腕の中にレナトスを抱き込んで、決して離れないようにと小さい背中に腕を回した。

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