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母親の嫌味
マーガレットは立ち上がって母親を見下ろすと、すっと綺麗に揃えられた手でで口元覆った。
「公爵夫人ともあろうお方が、なんの用件もなくこのお部屋にはきませんでしょう?要件を聞いているのだけれど、何の用?」
「母親に向かってのその尊大な態度、本当に気に入らないわ。無駄に学があるのも、礼儀作法がしっかりとしているのも可愛げがない。そんなのだから、貰い手が今までなかったのよ。はあー、本当に、フローラには感謝することね。あの子があなたのお名前で夜遊びをしているお陰で、あなたは結婚できることになったのだから」
「そうですか。ご用件がそれだけなら、さっさと帰ってもらえます?この部屋、狭いので」
にこっと笑うと、口元を真っ赤な扇子で覆っていた母親の顔にも赤みが刺した。そのことを面倒くさいと思いながら、マーガレットは母親のことを軽く鼻で笑う。尊大な口調で見下すように話す以外に、娘にすら勝てない母親が無様に思えたのだ。
(良い子ちゃんぶっても、結局初恋すら捨てないといけないのだったら、最後ぐらい大暴れしてやるわ。だってわたくし、無能な娘だもの。無能なら、暴れても簡単に対処できるわよね?)
マーガレットはとんっと母親の身体を押して部屋から追い出して、部屋の扉の前に重たい家具をずらす。そして、嘲笑うかのような声音で声を発した。
「ふふふっ、公爵夫人ともあろうお方が、処女主義の王国で娘の夜遊びを褒めるだなんて素敵ですわね。ある意味、尊敬に値しますわ」
「なっ!!」
ーーーガンガンっ!!
言っていることの意味がわかった母親は、扉の向こうでものすごい勢いで暴れ狂っているのだろう。マーガレットはふふふっとほくそ笑んだ。
「それに、あなたも、お父さまが初めてではななかったからそのようにフローラの、際限のない夜遊びを容認できるのでしょう?わたくしたちってどの殿方の娘なのでしょうね?」
マーガレットはそれだけを発すると、静かにベッドに倒れ込んだ。
(好きでもない男とするだなんて、わたくしは死んでもイヤね。………でも、政略結婚ならば仕方がないわ。だってそれは、………貴族の娘の使命だもの)
部屋の外では、未だに母親の暴れ狂っている声が聞こえてくる。
(あぁー、うざったいわ)
ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ
読んでいただきありがとうございます(*´꒳`*)
「公爵夫人ともあろうお方が、なんの用件もなくこのお部屋にはきませんでしょう?要件を聞いているのだけれど、何の用?」
「母親に向かってのその尊大な態度、本当に気に入らないわ。無駄に学があるのも、礼儀作法がしっかりとしているのも可愛げがない。そんなのだから、貰い手が今までなかったのよ。はあー、本当に、フローラには感謝することね。あの子があなたのお名前で夜遊びをしているお陰で、あなたは結婚できることになったのだから」
「そうですか。ご用件がそれだけなら、さっさと帰ってもらえます?この部屋、狭いので」
にこっと笑うと、口元を真っ赤な扇子で覆っていた母親の顔にも赤みが刺した。そのことを面倒くさいと思いながら、マーガレットは母親のことを軽く鼻で笑う。尊大な口調で見下すように話す以外に、娘にすら勝てない母親が無様に思えたのだ。
(良い子ちゃんぶっても、結局初恋すら捨てないといけないのだったら、最後ぐらい大暴れしてやるわ。だってわたくし、無能な娘だもの。無能なら、暴れても簡単に対処できるわよね?)
マーガレットはとんっと母親の身体を押して部屋から追い出して、部屋の扉の前に重たい家具をずらす。そして、嘲笑うかのような声音で声を発した。
「ふふふっ、公爵夫人ともあろうお方が、処女主義の王国で娘の夜遊びを褒めるだなんて素敵ですわね。ある意味、尊敬に値しますわ」
「なっ!!」
ーーーガンガンっ!!
言っていることの意味がわかった母親は、扉の向こうでものすごい勢いで暴れ狂っているのだろう。マーガレットはふふふっとほくそ笑んだ。
「それに、あなたも、お父さまが初めてではななかったからそのようにフローラの、際限のない夜遊びを容認できるのでしょう?わたくしたちってどの殿方の娘なのでしょうね?」
マーガレットはそれだけを発すると、静かにベッドに倒れ込んだ。
(好きでもない男とするだなんて、わたくしは死んでもイヤね。………でも、政略結婚ならば仕方がないわ。だってそれは、………貴族の娘の使命だもの)
部屋の外では、未だに母親の暴れ狂っている声が聞こえてくる。
(あぁー、うざったいわ)
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読んでいただきありがとうございます(*´꒳`*)
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