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幸せな結婚
▫︎◇▫︎
目覚めると、目の前に柔らかく微笑む、大好きな彼女がいた。
だがしかし、これは夢だとすぐにわかった。だってテオドールは、彼女に勘違いで最低最悪のことをしてしまったのだから。夢だと分かっていたからか、簡単に行動できた。
ーーーちゅっ、
気だるい眠さをまとったテオドールは、彼女の顎を優しくとって、可愛らしいキスを落とす。その瞬間、彼女の顔が赤く火照って、思わずふんわりと微笑んでしまう。少年だったあの日、彼女に笑いかけたように。
「かわいいね、マギー」
夢だから、もう1度キスをした。
彼女の顔はもっともっと赤く染まって、本当に可愛らしかった。
「………テオドールさまは、やっぱりテオールなの?」
彼女の問いかけに一瞬だけ首を傾げたテオドールは、くちびるの暖かい感触が夢ではなかったことを悟って、さっとベッドの端に逃げようとして、自分の寝巻きの裾を踏んづけてすっ転んだ。
「べぶしっ!!」
「あわわっ、だ、だいじょうぶですの!?」
彼女の気取った発音が可愛らしくて、ぽっと頬が熱くなるのを感じながらも、昨日はなかった声への温もりに口元が綻びてしまった。
「………そうだよ。僕は君の王子さまのテオールだよ。おてんばな僕のお姫さま」
ちょっとでも格好をつけようと、キザなセリフを吐いてみるが、なんとも格好がつかない。むうっとくちびるを尖らせると、マーガレットは、心の底から嬉しそうな顔で笑う。
「本当にテオールなのね!!やったわ!!わたくし、ちゃんとあなたに捧げられたわ!!夢の中で、ずっと泣きながら謝って、馬鹿みたいなことしちゃった!!」
「………君が、………君が寝言で言ってくれなきゃ、僕はずっと君のことを勘違いしたままだったかもだった。だから、君が謝っていたのは、決して馬鹿なことじゃないよ」
「あらそうなの?じゃあ、よかったのかしら?」
「あぁ、よかった」
ぎゅっと温かい彼女の身体を抱きしめたテオドールは、彼女のくちびるをもう1度奪い、ふわっと微笑んだ。
「………また、一緒になってもいい?マギー」
「ーーーもちろん。愛しの旦那さま」
幸せに包まれている新婚夫婦は、日が登り始めて早々、今度はお互いの気持ちを確かめ合いながら、愛あるむさぼりを始めた。
(ーーーわたくしは1度、いいえ、何度も絶望した。だからこそ、これだけ幸せになってもいいわよね?)
マーガレットとテオドールは、ふんわりと笑い合って、口付けを交わし合った。
ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ
読んでいただきありがとうございました(*´꒳`*)
これにて本編完結です!!
番外編のご希望には応えようと思いますので、ご希望の方は感想欄からお教えください!!
ぼちぼち書いて出そうと思います!!
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました(*≧∀≦*)
またお会いできる日まで!!
目覚めると、目の前に柔らかく微笑む、大好きな彼女がいた。
だがしかし、これは夢だとすぐにわかった。だってテオドールは、彼女に勘違いで最低最悪のことをしてしまったのだから。夢だと分かっていたからか、簡単に行動できた。
ーーーちゅっ、
気だるい眠さをまとったテオドールは、彼女の顎を優しくとって、可愛らしいキスを落とす。その瞬間、彼女の顔が赤く火照って、思わずふんわりと微笑んでしまう。少年だったあの日、彼女に笑いかけたように。
「かわいいね、マギー」
夢だから、もう1度キスをした。
彼女の顔はもっともっと赤く染まって、本当に可愛らしかった。
「………テオドールさまは、やっぱりテオールなの?」
彼女の問いかけに一瞬だけ首を傾げたテオドールは、くちびるの暖かい感触が夢ではなかったことを悟って、さっとベッドの端に逃げようとして、自分の寝巻きの裾を踏んづけてすっ転んだ。
「べぶしっ!!」
「あわわっ、だ、だいじょうぶですの!?」
彼女の気取った発音が可愛らしくて、ぽっと頬が熱くなるのを感じながらも、昨日はなかった声への温もりに口元が綻びてしまった。
「………そうだよ。僕は君の王子さまのテオールだよ。おてんばな僕のお姫さま」
ちょっとでも格好をつけようと、キザなセリフを吐いてみるが、なんとも格好がつかない。むうっとくちびるを尖らせると、マーガレットは、心の底から嬉しそうな顔で笑う。
「本当にテオールなのね!!やったわ!!わたくし、ちゃんとあなたに捧げられたわ!!夢の中で、ずっと泣きながら謝って、馬鹿みたいなことしちゃった!!」
「………君が、………君が寝言で言ってくれなきゃ、僕はずっと君のことを勘違いしたままだったかもだった。だから、君が謝っていたのは、決して馬鹿なことじゃないよ」
「あらそうなの?じゃあ、よかったのかしら?」
「あぁ、よかった」
ぎゅっと温かい彼女の身体を抱きしめたテオドールは、彼女のくちびるをもう1度奪い、ふわっと微笑んだ。
「………また、一緒になってもいい?マギー」
「ーーーもちろん。愛しの旦那さま」
幸せに包まれている新婚夫婦は、日が登り始めて早々、今度はお互いの気持ちを確かめ合いながら、愛あるむさぼりを始めた。
(ーーーわたくしは1度、いいえ、何度も絶望した。だからこそ、これだけ幸せになってもいいわよね?)
マーガレットとテオドールは、ふんわりと笑い合って、口付けを交わし合った。
ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ
読んでいただきありがとうございました(*´꒳`*)
これにて本編完結です!!
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