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UTW編

第4話 ミカ編 息抜きのゲーム

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西暦2050年
ネットワークが盛んの時代である。

9月20日
ピピーッ6時のアラームが鳴る。
ベッドから起きて、彼女は制服に着替える。

彼女の名は愛城寺美香(あいじょうじみか)
女子帝院高等学校(じょしていいんこうとうがっこう)に通っている。エリートだ。
愛城寺家は代々昔から家の事、勉強の事が厳しい一家である。
それもそのはず、常に1番に経つべきなのだから。

階段をおり、家政婦の鈴木と鉢合わせる。
鈴木「おはようございます。美香様」
美香「おはよう。鈴木さん。」
「今日はお父様もご一緒に朝食をお召し上がりください。」
「分かった。ありがとう。」
美香はリビングに向かった。
リビングのテーブルに家族が朝食を食べていた。
「おはよう。父さん」
父「おはよう、美香」
「おはよう。母さん」
母「早くご飯を食べなさい。」
兄「おはよう美香」
姉「おはよう~美香」
「おはよう、兄さん、姉さん」 

父、愛城寺龍介(あいじょうじりゅうすけ) 
母、愛城寺美雪(あいじょうじみゆき)
兄、愛城寺龍也(あいじょうじりゅうや)
姉、愛城寺美羽(あいじょうじみう)

5人家族で暮らしている。
父「美香、最近テストの調子はどうだ?」
美香「まぁ頑張ってやってるよ。」
母「そう言えば、美香期末テストの順位はどうだったの?」
「順位は2位です。」
「2位ですって!ダメよ。常に1番にならないとダメなんだから。」 

「はい、すみません。」

「まぁ良いじゃないか。美香も頑張ってるんだから。」
「お父さんはいつも甘いのよ。いつか後悔するわよ。
龍也はもうすぐ社長になって、美羽は大学4年生で就職で忙しくなるんだから。
去年は見てもらってたけど、今年は見てもらえないと思ってちゃんとやりなさい、美香」

「はい、分かりました。」 

「お、もうこんな時間だ。仕事に行かなくては」
ご飯も食べて、皆玄関に行き、それぞれの場所に向かう。

美香も学校の準備をして玄関に向かう。
後ろから、兄と姉が励ましてくれた。

兄「美香、まぁ母さんの事はあまり気にするなって言うのも難しいけど。美香は美香らしい事をすればいいんだ。応援しるからな。」

姉「美香、お母さんの事気にせず、自分がしたいことしなさい。私もそんな頃あって、イライラもあったけど、しんどいと思った時もあったから良く分かるわ。気をつけてやりなさい。じゃあ!」

2人の励ましの言葉を貰って少し、落ち着いた美香である。
カバンも持ち、家を出る瞬間
家政婦の鈴木に「行ってらっしゃいませ。美香様

「行ってきます。鈴木さん」
美香も家を出た。

学校
教室から生徒の声が聞こえる。
教室に入った、美香

お友達「美香さん、おはよう~。」
「おはよう。」
椅子に座り1時間目の授業の準備をする。

何人か美香のお友達が来て、話をする
「美香さん、今回の期末テストどうでした?」
「う、うん。今回も2位だった」と
苦笑いをしている。
「でも、凄いな~」

話していると期末テストで1位をとっている。彼女が教室に入る。
「あ、水戸泉さんだ。おはようございます。」
「おはよう。」そう言って机に座る。
座った、彼女を美香はみる。
泉は目が合った美香を見て、ニコッと笑う。

放課後
教室には、美香しかいない。
そこに
ガラガラガラ
泉が教室に入る。
美香「あ、泉」
泉「美香、今日も上でやる?」
「うん。」

彼女の名は、水戸泉(みといずみ)
美香が塾帰りにたまたま、ゲームセンターで凄い女性プレイヤーがいると声が聞こえみてみると
彼女がプレイしていたから。それがバレた水戸は美香に内緒にしてもらうように、一緒にゲームするようになった。友達である。

屋上で格闘ゲームを2人でする。
「あ~また、負けた~」
「これで4連敗だね、美香」
「だって泉、強いじゃない。」
「美香が弱いだけだよ。攻めすぎなのよ。もっと守りもはいらないと、私が教えてあげるからもう1戦しよ。」
「分かった、これでラストだよ。」

結果、泉の勝利だ。
「はぁ~、また負けた。」
「今日ここまでね。」
「うん。」

「あと1ヶ月後が楽しみだな。」
「何か?あるの?」
「それはね。これよ」
スマホをみせてくれた。

「アンダー・テイル・ワールド?」
「そう。スマホアプリなんだけど、かなりの人気のゲームになりそうなの。ゲーム作る会社が有名だから、ゲームプレイヤー達は期待大なのよ。
茅野司(かやのつかさ)って人だった気がする。」
「あ、聞いた事ある。テレビで観て、聞いてる。この人だよね?」
美香は泉に写真付きのをみせた。

「そうそう、その人が作ってるゲームだから。」
「へぇ~、今度してみようかな。」
「してみて、それと勉強あまり無理しちゃいけないよ。」
「あ、うん。」

「家が厳しい家庭でしょ?」
「まぁ、お母さんが1番キツイんだけどね。」

「そうか。たまには、息抜きは必要だよ。」
「うん。分かってる。ありがとう。」
美香は時間を確認したくてスマホで時間をみる
「え?もうこんな時間!早く塾に行かなきゃ。」
「お、もう帰るのか。」
「うん。じゃあまた明日。」
「ほぃーまたね。」
美香は学校を出て、塾に向かう。
                                                                       続く
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