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1章
60.逃げろっ!
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少しすると、スライムは触手?をラビットから離して言った。
「はい、終わり」
「思っていたより早かったな」
「ていうか、何で血抜きなんか出来るの?」
ずっと疑問に思っていたことを聞くと、
「ボクはスライムだよ?血だって水みたいなものだもん操るのは簡単だよ」
と、スライムは、ぷよぷよした身体を揺らしながら答える。
そうなんだけど、そうじゃなくって……。技術じゃなくて知識的な話と言うか……。
んぁー……。まぁ、いっか。
「じゃあ、そろそろ帰ろうか。日も傾いてきたみたいだし」
血抜きされたラビットを革袋に入れたルマが言った。
木々の間から空を見ると、ほんの少しオレンジがかっている。
「ほんとだ。ギルドに報告にも行かなきゃいけないしね」
さぁ、帰ろう、という雰囲気になったところで、聞きたくないものを聞いてしまった。
「ねぇ、今のって……」
「……うん。ウルフだ」
ルマの方を向いたラミに、頷くルマ。
なんなの、今日は!厄日なの?俺、なんかした⁉︎
「ルマ、数は分かるか?」
アレクが聞くと、ルマは耳をピコピコッと動かして答える。
「自信ないけど……多分、五匹くらい」
……多いな。まだ姿が見えてないので、こちらも見つからないうちに逃げなければ。見つかったら、俺達じゃ、勝てない。
はぁ……。今日はそんなのばっかりだ。
「急ごう」
「ウルフは人がよく通る道までは出て来ない。森を抜ければ大丈夫だよ」
ルマの言葉に頷いた俺達は、後ろを警戒しつつ、森を抜けるために走り始めた。
森を抜けてすぐのところに、街の南門につながる街道がある。ラビットを探すために、森を少し南へ移動したので、南東の門へ戻るより、街道へ出る方が近い。
「こっちの方が早いかも。ネリー、行ける?」
先頭を走っていたラミが、すぐ後ろのネリーを振り返る。
「確かに、ここから下ればすぐ傍に街道が通ってるはずだけど……」
このまま道なりに南よりに進んで森を抜けるより、明らかにショートカットになる。
しかし、ラミが指したのは、道のない、少し急な下り坂だった。走れないこともないが、躓いたらそのまま転がり落ちるだろう。
ラミとルマは運動が得意だし……なんならルマは獣人だし。アレクもなんだかんだで運動神経がいい。俺は別に転がったって構わない。……別に、運動オンチではないぞ?人並みには出来るからな?
だが、ネリーはあまり運動が得意ではなかったはずだ。決して運動が出来ないわけではないが、この坂を下るのは大変だろう。
「……大丈夫。頑張る!」
ネリーは、顔を上げて言った。
「あたしが言っといてなんだけど、無理してない?」
「正直に言うと、ちょっと強がりたけど、ウルフに追いつかれたら、それこそ大変だもん」
ネリーのその言葉に、アレクが言った。
「よし。時間がない。ルマ、ラミ。ネリーを支えてやれ。ロアン、お前は後ろだ」
『僕の方が早い』だと。分かってんだよ。一言余計だ。
「それと、ロアン。お前、これを持っておけ」
「水の魔石?」
「ああ。もし、ウルフに見つかって追い付かれそうになったら、魔法を使え。魔力量は一番多いいんだから、威力も強く出来るだろう?」
まぁ、色々なことを何も気にせず、魔力全開にすれば、津波くらいは起こせるだろう。危険過ぎてやったことないけど。一生やるつもりないけど。
「ちゃんと後ろに向けろよ?」
「分かってるよ!」
このために俺は一番後ろなわけか。
まぁ、そうじゃなくても、貴族と平民じゃ、俺が後ろだよな。
「二人共、早く!」
先に坂を下っていたルマが、振り返って声をかける。
手を上げてそれに応え、
「行くぞ」
アレクの声で坂を下り始める。
「うおっ……」
結構急だな。こりゃ、本当に転がり落ちるかもしれん。
ウルフの唸り声も、さっきより近くなってる気がする。後ろを振り返ると、一瞬チラッと姿が見えた。
「マズイよ。姿が見えたってことは、もう見つかってるかも」
ウルフは人間よりも鼻が効く。視認出来てなくても、匂いで気付かれてるかもしれない。
俺は、ズボンのポケットに入れてた魔石を取り出して、手に握りながら坂を下る。
残念ながら、俺には、咄嗟に上手く使えるほど、魔法の技術もセンスもない。となれば、やることは一つだ。物量で押し流す。
シンプルかつ、強力な戦法だ。さらには、魔力量が規格外の俺にピッタリ。やることを決めておけば、いくら俺でもちゃんと魔法を使える。
……何度も言うけど、俺は下手くそではない。人並みだ。
「ロアン、後ろ大丈夫そうか?」
「うん、まだ大丈夫……」
後ろを確認してから、アレクの方を向いて答えた。
その瞬間。
「アレク!」
俺は、一気に坂を駆け下り、アレク目掛けて突進する。そのまま抱きついた状態で、坂を転がる。
「ってて。大丈夫か?」
幸い、すぐに止まることができ、アレクに声をかける。
「っ、ああ。いきなりなんだ?」
「ホーンラビットが……」
と、指差した先では、勢い余って角が木に刺さったホーンラビットが、赤いスライムに飲み込まれるところだった。
「……」
スライムのこと、すっかり忘れてた。
「おーい、二人共。大丈夫ー?」
転がった時に少し進路がズレたらしい。前にいたはずのラミ達が、右前方にいる。
「大丈夫ー」
手を振って答え、立ち上がる。
後ろのウルフに気を取られて、横から来るホーンラビットに気が付けなかった。危ない危ない。目の前で人間の串刺しが出来上がるところなんて、見たくもない。
ん?待て。じゃあ、今ウルフは……。
「ロアン!」
アレクが叫んで指差した先には、ウルフが四匹。さっき盛大に音を立てて転がったからか、四匹共こっちを向いている。
右手の魔石は……!
「落としてない!」
魔石に魔力を込めると同時に、ウルフが一斉に襲って来る。
急げ、俺!
軽くパニックになりながら、一気に魔石に魔力を流し込んだ。
「はい、終わり」
「思っていたより早かったな」
「ていうか、何で血抜きなんか出来るの?」
ずっと疑問に思っていたことを聞くと、
「ボクはスライムだよ?血だって水みたいなものだもん操るのは簡単だよ」
と、スライムは、ぷよぷよした身体を揺らしながら答える。
そうなんだけど、そうじゃなくって……。技術じゃなくて知識的な話と言うか……。
んぁー……。まぁ、いっか。
「じゃあ、そろそろ帰ろうか。日も傾いてきたみたいだし」
血抜きされたラビットを革袋に入れたルマが言った。
木々の間から空を見ると、ほんの少しオレンジがかっている。
「ほんとだ。ギルドに報告にも行かなきゃいけないしね」
さぁ、帰ろう、という雰囲気になったところで、聞きたくないものを聞いてしまった。
「ねぇ、今のって……」
「……うん。ウルフだ」
ルマの方を向いたラミに、頷くルマ。
なんなの、今日は!厄日なの?俺、なんかした⁉︎
「ルマ、数は分かるか?」
アレクが聞くと、ルマは耳をピコピコッと動かして答える。
「自信ないけど……多分、五匹くらい」
……多いな。まだ姿が見えてないので、こちらも見つからないうちに逃げなければ。見つかったら、俺達じゃ、勝てない。
はぁ……。今日はそんなのばっかりだ。
「急ごう」
「ウルフは人がよく通る道までは出て来ない。森を抜ければ大丈夫だよ」
ルマの言葉に頷いた俺達は、後ろを警戒しつつ、森を抜けるために走り始めた。
森を抜けてすぐのところに、街の南門につながる街道がある。ラビットを探すために、森を少し南へ移動したので、南東の門へ戻るより、街道へ出る方が近い。
「こっちの方が早いかも。ネリー、行ける?」
先頭を走っていたラミが、すぐ後ろのネリーを振り返る。
「確かに、ここから下ればすぐ傍に街道が通ってるはずだけど……」
このまま道なりに南よりに進んで森を抜けるより、明らかにショートカットになる。
しかし、ラミが指したのは、道のない、少し急な下り坂だった。走れないこともないが、躓いたらそのまま転がり落ちるだろう。
ラミとルマは運動が得意だし……なんならルマは獣人だし。アレクもなんだかんだで運動神経がいい。俺は別に転がったって構わない。……別に、運動オンチではないぞ?人並みには出来るからな?
だが、ネリーはあまり運動が得意ではなかったはずだ。決して運動が出来ないわけではないが、この坂を下るのは大変だろう。
「……大丈夫。頑張る!」
ネリーは、顔を上げて言った。
「あたしが言っといてなんだけど、無理してない?」
「正直に言うと、ちょっと強がりたけど、ウルフに追いつかれたら、それこそ大変だもん」
ネリーのその言葉に、アレクが言った。
「よし。時間がない。ルマ、ラミ。ネリーを支えてやれ。ロアン、お前は後ろだ」
『僕の方が早い』だと。分かってんだよ。一言余計だ。
「それと、ロアン。お前、これを持っておけ」
「水の魔石?」
「ああ。もし、ウルフに見つかって追い付かれそうになったら、魔法を使え。魔力量は一番多いいんだから、威力も強く出来るだろう?」
まぁ、色々なことを何も気にせず、魔力全開にすれば、津波くらいは起こせるだろう。危険過ぎてやったことないけど。一生やるつもりないけど。
「ちゃんと後ろに向けろよ?」
「分かってるよ!」
このために俺は一番後ろなわけか。
まぁ、そうじゃなくても、貴族と平民じゃ、俺が後ろだよな。
「二人共、早く!」
先に坂を下っていたルマが、振り返って声をかける。
手を上げてそれに応え、
「行くぞ」
アレクの声で坂を下り始める。
「うおっ……」
結構急だな。こりゃ、本当に転がり落ちるかもしれん。
ウルフの唸り声も、さっきより近くなってる気がする。後ろを振り返ると、一瞬チラッと姿が見えた。
「マズイよ。姿が見えたってことは、もう見つかってるかも」
ウルフは人間よりも鼻が効く。視認出来てなくても、匂いで気付かれてるかもしれない。
俺は、ズボンのポケットに入れてた魔石を取り出して、手に握りながら坂を下る。
残念ながら、俺には、咄嗟に上手く使えるほど、魔法の技術もセンスもない。となれば、やることは一つだ。物量で押し流す。
シンプルかつ、強力な戦法だ。さらには、魔力量が規格外の俺にピッタリ。やることを決めておけば、いくら俺でもちゃんと魔法を使える。
……何度も言うけど、俺は下手くそではない。人並みだ。
「ロアン、後ろ大丈夫そうか?」
「うん、まだ大丈夫……」
後ろを確認してから、アレクの方を向いて答えた。
その瞬間。
「アレク!」
俺は、一気に坂を駆け下り、アレク目掛けて突進する。そのまま抱きついた状態で、坂を転がる。
「ってて。大丈夫か?」
幸い、すぐに止まることができ、アレクに声をかける。
「っ、ああ。いきなりなんだ?」
「ホーンラビットが……」
と、指差した先では、勢い余って角が木に刺さったホーンラビットが、赤いスライムに飲み込まれるところだった。
「……」
スライムのこと、すっかり忘れてた。
「おーい、二人共。大丈夫ー?」
転がった時に少し進路がズレたらしい。前にいたはずのラミ達が、右前方にいる。
「大丈夫ー」
手を振って答え、立ち上がる。
後ろのウルフに気を取られて、横から来るホーンラビットに気が付けなかった。危ない危ない。目の前で人間の串刺しが出来上がるところなんて、見たくもない。
ん?待て。じゃあ、今ウルフは……。
「ロアン!」
アレクが叫んで指差した先には、ウルフが四匹。さっき盛大に音を立てて転がったからか、四匹共こっちを向いている。
右手の魔石は……!
「落としてない!」
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急げ、俺!
軽くパニックになりながら、一気に魔石に魔力を流し込んだ。
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