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選択
しおりを挟む他にもあった。
流石にそれだけではなかった。
それぞれの使命は名前の通り、
『人類を守る事』と『人類を滅ぼす事』
期限は特に無く、『守り切る』か『滅ぼし切る』か。
勝者の特典は、今後3世紀に渡る繁栄が約束される事。何も手出しされない事。
これは一方的な通告による選択権で、選ばない事も許される。その際には通常の輪廻転生の循環に委ねられるそうだ。ペナルティはないらしい。
ちなみに、こちらからの質問は一切できなかった。数が多かったからだろうか。それも謎のままだった。
人類に対してそれぞれ思う所もあるだろうから。という事での思考時間らしいのだが、誘導されているようにも感じてしまった。
陣営を選択すると、これまでの人生の『経験値』『徳指数』『悪行指数』によってスキルポイントが付与され、それを任意に振り分けて地上に生き返れるらしい。
だが、このスキルポイントはここでしか使えない今回限りのものらしいから、早めに決断して『確定』させないと『何も無し』状態で強制送還されてしまうらしい。
だから急げと。
……
……
地上と言っても元の場所ではなく、元の国の何処かという事になるみたいだ。そして、生き返ると言っても種族は選べないらしく、生まれ変わりと言った方が正確かもしれない。
そんな説明なかったはずのに、なぜそんな事が分かるかって?
それは、
俺が、
どこだかよく分からない場所に、こんな気持ちの悪い色をした生物に生まれ変わってしまっていたからだ。
「グギャギャギャギャーーッ!!」
(何でやねーーんっ!!)
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