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作戦会議
しおりを挟む俺の感情の機微をどうしてくれんだよ。
怖かったり驚いたり死を覚悟したり祈ってみたり賭けてみたり嬉しかったり悲しかったり絶望しかけたり唖然としたり?
まあ、色々あって大変だったという事だ。ひと言で言っちゃうと。他人事のように言っちゃうと?
ハッピーなゴブリン生に目が眩んで解体しなくて良かったぜ。する勇気もなかったけどな。勇者じゃないだけに。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
ゴブリンの体温は低いし、野郎だし、しっかり確認してなかった俺も悪いんだけどな。ある意味死んだら死んだで諦めも付いただろうけど。
異次元収納に入らなかった時点でなんとなく分かってたんだよ。本当かな。まあいいよな。
ファイチクンよ。良かったな。
どうやら、ポーションらしき物を飲ませて少ししたら意識は戻ってたらしい。でも斬られた感覚も残ってたから、怖くて体も動かせなかったし、実際に血も結構流したから、力が出なくて思うようには動けなかったと。
更に俺が神妙な顔して考え込んでたから気を使ってくれてたらしい。
あら、ファイチクン。そんな気も使えちゃうファイターだったのかい? ゴブリンなのに。
まあ、ぼーっとどこかを見てたかもしれないけど、焦点は合ってなかったかもな。ゴブリンの顔なんてきたねえから見詰めたくもないし。自分で言っておいて何だが、俺もそうなんだろうな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。ぐぎゃあ~
異次元収納にもしっかり収納できた。死体も含めて奴の持ってた物全部。俺のレベルよりは低かったらしい。余裕だったぜ。限界はどこまでか知らんけど。
死んだ奴の物は俺の物。ありがたく頂く事にしたぜえ。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
今思えばだが、奴は思った程は強くなかったな。俺自身が思ってたよりも強くなってただけかもしれないが、暗闇で、ナイフでの投擲って所も良かったのかもな。
なかなか避けられるもんじゃねえよな。多分。こっちは2人居たんだし。総合的にこっちの作戦勝ちって事だ。ゴブリンは数で押してこそだよな。
やっぱり仲間を沢山集めたいって思ったぜ。出来れば繁殖もさせてな。数で囲んでのタコ殴り。これが楽でいいと思った。ゴブ殴りだな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。楽しみだぜ。
俺としては決死の覚悟で挑んだ戦いだっただけに、これくらいの事は考えても許させるだろう。今日の所はな。
これで油断してもよくないのは分かる。だがら気を引き締め直す。ファイチクンも傷は塞がったが体力までは回復していない。今日の所は無理はダメだろうな。
なんて思ってたんだけど。
「あ、兄貴。これも旨いっすね。やばいっすね。癖になる味ってやつかもしれないっすね」
「お、おお。そうか。良かったな。ファイチクン。まだまだたっぷりあるから、好きなだけ食べていいぞ。それで体力が回復するならな」
「へ、へい。兄貴。ありがとうございやす!」
なんて言いながらも、ぼりぼりスナック菓子食ってるし。やるな。
『雑食で何でも食べれば体力回復』という【ゴブリン魔物特性】は、やはり有用であったようだ。
何でもいいならストックされてる死体でもって思ったが、まだそこまでの覚悟は出来てないようだ。主に俺が。スナックとストック。似てるようで全然違うしな。
……
本当はじっくりステータスの確認やらスキルポイントの振り分けなんかもしたかったのだが、流石にここでは隙が生まれてしまう。のめり込むと周りが見えなくなってしまうタイプだからな。俺は。
だから悔しいが、切ないが、一旦置いといて、もう全然大丈夫だと主張するファイチクンを信じ、それならばと作戦会議をしつつ、今回の戦闘の反省点と今後についても話した。
結局はまるっと全部俺に従うようだけど。
既にちょいと場所は移動している。当然だ。
今回の勝因は、
数で勝ってた
夜目のお陰でよく見えた
こちらの言葉は理解されてなかった
投擲術のお陰でしっかり狙い通りに飛んでった
筋力増強のお陰でしっかりがっつり突き刺さった
武器の攻撃力補正大か怒りのパワーのお陰で1撃で決められた
相手のレベルがまだ低かった
こんな所だろうか。
反省点は、
立ち回りをもっと確認しておくべきだった
無闇に動きを止めちゃダメだった
自分の能力をしっかり把握しておくべきだった
仲間の能力も同じくしっかり把握しておくべきだった
こんな感じだろうか。
今後は、
がんがん殺ってレベルを上げる
もっと仲間を増やして出来る事を増やす
しっかり声を出し合って戦況を優位にする
強そうな武装した奴にはより注意する
魔法攻撃が飛んで来るかもしれない事は頭に入れておく
確実に殺すまでは油断しない
殺しても周りの警戒は怠らない
騒ぐのは拠点を作ってから、そこに戻ってからにする
雌の確保に力を入れ、入れるのは拠点でする
って事になった。
特に仲間の増員は早急の課題。数の暴力を活かしてこそゴブリンだ。それはファイチクンも分かってた。
流石、ファイター。頼りにさせて欲しい。今度こそ? 今度もか。いや。今後もずっとだな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
実は雌の件が1番最初だったが、並べるのは1番下にしてみた。下から攻めるのもありだから。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
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