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打ち合わせと説明会

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 取り敢えずマンションの1室に集まった。

 特に異常はなかった。こっちにとってはだが、人間にとっては異常あり。マンションから住人が消えたのだから大異常。

 しかも皆殺されてるのだから大惨事。人類殲滅軍からすれば大賛辞。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 扉にはしっかり髪の毛も挟まっていた。ちゃんと覚えてたぜ。ゴブリンなのにな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 家具とか何もなかったし、俺達ゴブリンで良かったぜ。小さくともこういう時には役に立つ。俺のちんこもしっかり役に立ってくれよ。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 ゴブリン5人なら手狭に感じてしまう事はないが、感じる時には2人っきりにする予定だ。

 雄の割合が多いのが難点なだけ。これ何点?


 単身者向けの部屋だから、これ以上増えるようなら別の部屋でそれぞれに潜伏する必要があるだろう。勿論、俺とラナは同室だ。勿論な。 

 でだ。

 取り敢えず自己紹介を終え、何もない部屋のフローリングに座り込み、ちょっと打ち合わせをした。

 俺としてはやる事だらけで忙しいのだが、1番はラナとやる事なんだが、これも名付けの親として仕切る必要があるなら仕方ない。部下は大切にしないとな。

 ラナはもっと大切にしてやるが。やるぞ。この後な。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 いかんな。やる事ばっかだな。俺ゴブリン。仕方ない。


 皆のステータスなるものは確認できなかった。と思ったら、俺の方で確認できた。


『部下:4』と更新されていて、そこを掘り下げようとすると、名前と職業、レベルが表示された。それ以上の詳細なステータスは出たなかったが、なんと、片側だけだが通信機能が付いていた。

 俺からは念話が出来るって感じだ。何でもやってみるもんだな。あるあるだけに。こういう知識もこういう時には役に立つ。読んでて良かったぜ。

 相手を意識して念話を飛ばすと、頭の中に声が響くってやつだ。皆それぞれに経験してもらい、相手側も声には出さなくても俺には通じる事が分かった。

 恐らく俺の部下になったからだろう。なら、部下のステータスも見せろよなって思うが、魔物にもプライベートがあるのか知らないが、雄には興味かないからいいやってな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 部下同士の念話は無理だった。

 嬉しくてドキドキしてしまったが、こうも初日から詰め込まれるといっぱいいっぱいだ。早くラナのおっぱいにいっぱい埋もれたい。

 という事で、今日の所はこれくらいにして、今日はこの拠点に潜伏する事にして、ひとまず休息を取る。ゴブリンにも睡眠は必要だった。そろそろ夜が明ける。よい子はお眠の時間だ。


 明日は、明るいうちは出掛けない方がいいと思うので、一応服は着て部屋で待機させる事にした。勿論、雄は俺とは別部屋で。

 こちらから用があれば念話するし、逆ならスマホで連絡させる。なんて便利な現代科学。ありがとよ。まさかゴブリンに利用される事になるとはな。

 どいつもこいつもセキュリティが甘々で助かった。ガチガチにロック掛けてるやつはぶっ壊してやったぜ。ぎゃっぎゃっぎゃっ。ざまーみろ。既にあの世か。


 そして俺から指示があるまではスマホの使い方を覚えてもらう。軽く講習はしたし、あとは各自で。既にスイチクンが地図は使えるので、分からない事はスイチクンに任せようと思う。

 5人分の登録作業だけだったから、軽く説明しながら俺が全部やってやったが、今後はそれもスイチクンに任せよう。いつまで使えるかは分からんが。

 基本は教え、難しい事まではやらせない。余計なものはアンインストールして、簡単操作設定、親切モードとか、シニアモードにして使わせる事にした。

 ゴブリン向けの開発、ありがとうございます。


 スマホは、マンションの住人分はある。1人で3つ持ってる奴も居たな。何に使ってたのか。碌な事じゃないかもな。

 仕事とプライベートくらいは理解できるが、3っつて事は、深い趣味? ヤバい方? まあいいぜ。今更だ。

 盗んで撮ってたような記録が残ってただけだった。そういうサービスの店だったかもしれないが、なんだ。もっとすげーやつを期待してたのに。余計な時間を使わせやがって。

 金の催促で追い込み掛けられてるような奴だったら面倒事になり兼ねない。だから確認したまでだ。それに、今の俺は人間の雌よりゴブリンだ。いや。ラナ1択だ。

 既にラナを見てからは、人間の雌の裸体くらいじゃ反応しなくなっちまった。事もないが、妄想すれば楽勝だろうが、ここに天使が居るのだ。そんな事をする必要すらない。ゴブリン最高。


 一応、皆に確認はしたが、ベットとかも要らないらしい。なんなら軽く上から羽織る物でもあれば十分寝られるようだ。それならたっぷりあるからな。

 飯も要らないし排泄もしない。ゴブリン最高かよ。世話要らずの手間要らず。掛けるのは精の子だけってか。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 ほら。今日は解散だ。雄どもは、まとめて2つ以上離れた部屋に鍵を掛けてぶち込んだ。いや。ぶち込むのは今からだった。

 しっかりサムターン、鍵の開け閉めの練習もさせ、扉や部屋の構造も説明し、布団を出して敷き詰めてやった。カーテンは開けてもいいが、不用意に覗かないように注意もした。

 俺を覗いたらぶっ殺すけどな。まだその趣味はねえからって理由でな。

 その代わり、お菓子とジュースも忘れずに置いて行く。なんて優しいゴブリンなんでしょう。普通か。まあいいや。


 なるべく音は出さないように、俺達以外からのスマホの着信なんかは無視。これ絶対。

 暫くは仕事先とか連れからの連絡が来るだろうが、それは仕方ない。1日くらいならなんとかなるだろう。

 流石に返信するのは俺しか出来ないだろうし、言葉も通じないんじゃあ俺々の成り済ましも出来ないだろう。ゴブゴブ詐欺とか流行らねえわな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

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