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狩りは続く
しおりを挟むちっ。
おいおい。まだこの時代に歩きタバコなんてしてやがるクソが居るのかよ。こんな時代だから関係ねえってか。そりゃそうか。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
なら死ねやっ!
ちょりゃっ!
ドシュッ!!
「がっっ!! ……」
ばったっ バタッ
ふっ。テメーはバッタか。違うか。
つい、力を入れ過ぎてしまったが、威力は増したし狙いは外さなかったな。流石、投擲術:LV5。俺って結構強いかも。認識されなきゃやりたい放題。こりゃ堪らんちん。
気付かれずに1発やれるか大作戦。決行してみるか。いや。今は結構ですってか。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
タバコ嫌いの俺に見付かったのが運の尽き。タバコを止めた時の苦悩が甦る。それを呼び起こさせる奴等が悪い。最低でもマナーは守りやがれ。
無理か。どこにでも居やがるしな。嫌がる人のが多いのに。まあ、タバコ吸ってなくても殺ったけどな。野郎だし。雌には吸わせてからやりてえな。ゴブ棒を。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
ちっ。あっちでもか。ここはあれか、タバコ地帯なのか? ご自由に吸って、ご自由に捨てていいって地域なのか?
ポイ捨てはダメだろう。しかも火が着いたままってさ。そりゃ流石に良くないと思いますが、どうなんでしょうか。推奨されてんのかな。この町では。
ちんこの吸い捨てなら大歓迎なのにな。ねえかな。そんな町。
くっそう。
死ねっ!
「ゴブリンファイヤー!」
バシュン!! ………… ドンッ!!
ぐしょっ ドシャッ
あっ。これ威力上がってーら。レベルが上がってるからそりゃそうか。でも、うるせえのも仕方ない。頭が潰れたか? ど派手に弾けたな。速攻お逃げだぜ。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
死んだかどうかは知らんけど、軽傷ではないだろう。警鐘に耳を貸さないからだぞ。なんてな。
タバコの逆襲だ。禁煙者の怒りも込もってた?
以後気を付けろよ。生きてりゃな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
ちょいと距離はあったけど届いたな。こりゃいいや。俺マジシャン。魔法の試し撃ちもしておくか。態々公園でやる必要もなさそうだ。
コンビニ発見。タバコの出所はここか。臭い野郎共は元から断たなきゃダメってか。立たせる前に殺ってやる。流石に製造工場は無理だしな。
酒も売ってるな。じゃあ、今後の為にも、味を確かめる為にも回収しておくか。
ブウゥンッ
「ぐぎゃっ!」
おっとおっ! 危ねえなあっ!
目の前を車が通過して行った。
危うく轢かれる所だったじゃねか! しかもぐぎゃって言っちまったぜ。クソゴブリン。俺だった。
ゴブリン轢き殺し事件。いや。轢き殺し成功? 気配がないと、認識されてないと、こんな危険はあるんだな。そりゃそうか。ぎゃっぎゃっぎゃっ。クソ野郎め!
てめーも殺してやんよ!
あっ。俺が目指すコンビニの駐車場にすげー勢いで入って行って、乱暴に駐車スペースなんてお構い無しに駐めやがった。
しかもそこは障害者用の駐車スペースのマークがあったんだぞ。そんなの関係ねえってか。そりゃそうか。クソ野郎の頭もいかれてやがるから、それも障害ってか。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
なら、死になっ!
ダッ!
なにぃっ。家族連れだとおっ。ガキまで連れて非道徳的行為を平気でやってんのかあっ!
ならば纏めてあの世へ送ってやるぜ!
こんな奴等に明日を生きる価値はねえ。こんな奴等が増殖するから社会が不安定になるんだよ。俺が言うなって? ぎゃっぎゃっぎゃっ。
あれ。ちょっと待て。ストップだ。俺。
スッ
そして少し冷静に様子を見てみよう。最初は気付かれなくとも、1人は簡単に倒せても、見付かってしまうと不味いだろう。人数の確認は必要だった。しっかり後ろにも注意して。
何やら不穏な気配が漂ってるぞ。そんな気がするゴブリン。俺だけど。
クソ親が2人と俺より小さな子供が1人、か。もう乗ってないだろうな。ガラスまで真っ黒だから分かり難い。これぞ犯罪者脳好みの仕様。
雄は咥えタバコで運転席から降りてきて、不機嫌そうに周りを確認中。俺には気付くなよ。クソ野郎。
態度がすっげー悪いのが見ただけで分かる。サングラスもいい味出してるし。ありゃあ犯罪者だな。普段なら近付きたくねえ部類の人間だ。偏見の塊、それが俺。見た目も大事だぞ。
多分、夫婦だろうな。そりゃそうか。普通なら。だが、子供も車から降りて来たと思ったら、キラッキラッで派手なヤンキージャージに身を包んだクソ雌郎が、子供に包丁渡しやがった。
子供も嬉しそうにそれを受け取った。おいおい。ナニを始めやがんだ? 匂いからすると雄ガキだよな。タバコもくせえなあ。クソ野郎。
まさか、ここでやるのか? 違うか。殺るのか? コンビニ強盗? 新手の家族強盗? 子供に殺らせるってか?
世も末だな。末だった。既に絶賛末へとまっしぐら。だからかな。まあいいや。ナニなにぃ?
ゴブリン・イヤー!
そんな能力はねえけど、いやん助けてーって感じでもねえ。静かに聞き耳を立てるゴブリン。ゴブ棒は大人しい。サイズはあの子供のくらいかな。ぐぎゃあ~
「いい? また同じようにするのよ。さっきも言った通りにママが店員さんと話をするから、その隙にそれを後ろから刺してやるのよ。出来るわね?」
「うん。ママ。ぼく出来るよ。簡単だもん。でも今度はチョコレートが欲しいな」
「いいわよ。上手く出来たら今度はチョコレートをあげるから、しっかりやるのよ」
「うん。わーい。やったあー。ぼく頑張るよ」
「おい。いつまでちんたらやってんだ。次もあるだぞ。とっとと行って来い!」
「え、ええ。分かってるわ。だからそんなに怒らないでよ」
「うん。分かったよ。とっとと行って来る」
「……」
うん。やはり早めに殺すべき対象のようだな。殲滅する対象に順番付けても仕方ねえが、出来ればこういう輩は真っ先に消えるべき存在だと思うぜ。
魔物って、こういう奴等にこそ適用される言葉なんじゃねえのかな。俺に言われてもおかしくねえレベルだと思うぜ。
社会の道徳やルールに沿えない奴等、平気で犯罪に走れる奴等、守る必要があるのかねえ。自分達の血税で。
まあいいぜ。俺がその対価を払わせてやろう。文字通りの血でな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
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