59 / 143
また新たな気付きと連係と実戦
しおりを挟むな、な、な、なにぃ~~っ!
俺のちんこも回復しちゃうのかあっ! マジですかっ!
す、すっげー。ゴブリン。マジ神仕様じゃん。
はっ!
これがゴブリンに与えられし弱々特権かっ!
くっ!!
嬉しいはずなのに、戦闘前だからか、ちょっと微妙。あれが雌3人組なら良かったのによお。遺憾無く発揮してやったのによお。遺憾なのにイきながら? ちょっと難しいか。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
レベルに応じた上限回数の射精を終えると体力が半減してしまう呪い。そう、これは呪いだろう。ノロくもなるだろうしな。鈍いの呪い。呪いの鈍い?
……
それすらレベルが上がるとリセットされる仕様。さあしよう。直ぐしよう。何度もしよう。って事ですな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
あれ? ラナとやった時はどうだっけ? 人間とやって、転職して、レベルが上がったよな。
……
まあいいか。忘れたわ。やってる時にそんな事まで細かく見てねえか。そうでもないか? もういいや。俺にとって都合よく解釈すりゃいいんだよ。これはいい仕様。さあしよう。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
まずは奴等を殺ってからだな。
今回は2対3。コンビニの時とは違って相手は警戒しまくりだけど、人数的にも不利なんだけど、こっちには気配遮断がある。気付かれる前に1人倒せば2対2だ。やれない事はないだろう。
これは慢心じゃない。マン心。マンはないからそんな気は知らん。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
恐らく俺は普通の人間の大人じゃ勝てないレベルの魔物になってるっぽいから大丈夫。自分にそう言い聞かせて立ち向かう。
勿論、ちんこは立ててない。
「待たせたな、コボチャン。行くぞ。先ずは気配を消して俺が1人殺る。その後に魔法を撃つから、そうしたらコボチャンは飛び出して相手の気を引いてくれ。
くれぐれも俺と敵との一直線上に入らないようにな。魔法を避けられると危ないからだけど、分かるか?」
「……、…、ガウッ!」
「そうか。まあ、なるべく気を付けるけど、初めての連係だ。お互いに余裕のある範囲で動くぞ。いいか。怪我しちゃダメだからな。無理はするなよ」
「ガウッ!」
ほんとに分かってんのかよ。って思うけど、いいだろう。ぶっちゃけポーションはまだあるし、コボチャン抱えて走るくらいは出来るだろう。
それで質量が詰まってたら嫌だな。頼むぜ。雌に重さは聞けんし危険だぜ。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
「じゃあ、コボチャンはあっちから、俺はこっちからあいつらに近付くぞ」
「ガウッ!」
「よし」
ザッ ダッ
うおっ。速い。茶色でもあのスピード。赤い奴を見掛けかたら必ず仲間にしたいぜ。居ないかな。
すすすすす
気配を殺して俺の射程に入る。
適当だけど、多分ここからなら当てられるし、速攻で反撃は出来ない距離だ。この加減がいいかげん。
ふむふむ。やっぱり魔物を探してやがるな。スマホを使ってなんかやってるけど、ゲームじゃねえよな。
マップの確認か、どっかと連絡してんのかな。組織立った奴等だけに、消防団なら他にもメンバーが居ると思った方が良さそうだな。
俺の嗅覚では感知できないが。近くには居ないと思いたい。
まずは、その連絡役を先に仕留めるか。1番無防備だしな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。ゴブリンを甘く見るなよ。
すすす すす
コボチャンは、とっくに待機してるっぽいな。そんな感じがする。犬だけに、俺より遅いって事はないだろうから、そろそろいいだろう。
う~~。気持ち的に力溜め。からの~、
ゴブリン・パワー・スローイング!
ドシュッ!! …… ザグッ!
「ぐわっ!!」
「ど、どうしたっ!」
「っ! お、おいっ! 何があった! な、ナイフだとっ!」
隙だらけだぜ! 周りを警戒しなっ!
続けて魔法攻撃! 信頼の、
「ゴブリンファイヤー!」
バシュン!! …… ドンッ!!
「あぐっ!! ……」
「な、な、な、何なんだよおおっ!」
更に威力も上がってーら。見事に弾け飛んでったな。ナニがとは言わないが、俺の魔法のコントロールは投擲術から来てるのだろうか。関係ねえか。今はいい。
これでツー・ストライクだ!
ダダッ!
「ガルルルルッ!!」
「う、うおおっ!! こ、今度は何だあっ!!」
おっ。ナイス・タイミングだコボチャン!
俺も少し移動しつつ、全くこっちに気付いてない最後の野郎に向けて、初魔法のお披露目だ。今だ!
「ゴブリンファイヤーアロー!」
ドシュンッ!! …… ザクッ! ボワッ!
「ぎゃああっ!! な、なんじゃこりゃあーっ!!」
ちっ。うるせえっ! 矢みたいな火の棒が横っ腹に刺さったはいいが、頭が生きてるから叫ぶわな。燃えてるから痛いわな。ありゃ食らいたくねえわ。
コボチャンもしっかり威嚇してくれてるな。俺の反省は活かされてるぞ。ファイチクン。ありがとな。
ならば! 追加の、
「ゴブリンクレイバレット!」
バシュッ! …… ゴッパンッ!
「あうっ!」 ドサッ
ナイスコントロール! 頭直撃コース!
弾が割れたようだけど、それなりに威力はあったようだ。灰皿を投げられた感じかな。やっと倒れ込んでくれたぜ。
「今だ! コボチャン! 止めを刺せっ!」
「ガウッ!」
ダダダッ! …… ガブシィッ!
「っガッ!!」
うっわー。えぐい。喉をひと噛みですか。そうですか。
ありゃもっと痛かったかも。射されて焼かれて頭に直撃受けて、止めのひと噛み。先の2人の方が幸せだったかもな。
これでスリー・アウト。チェンジだな。相手の攻撃はないけどな。焼かれたのにコールドだ。おもしれえ。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
ふむ。魔法ってやっぱいいな。遠距離攻撃大好きです。棍棒による打撃も悪くなかったけど、恐怖感が段違い。攻撃受けたくないだけのゴブリンです。それが俺。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
「よくやった。コボチャン。一旦ここを離れるぞ。こいつが叫び声を上げたから他の人間がやって来るかもしれない。俺に付いて来てくれ」
「ガウッガウッ!」
ふっ。なんて可愛らしい奴。じゃねえな。口元血だらけじゃねえか。そりゃそうか。噛ってたしな。豪快に。犬なのに。犬だから?
コボルトか。まあいいぜ。タオルもあるし、魔法で水も出せる。後で拭いてやろう。これも飼い主の義務だな。うん。ゴブリンだけど。
遺体は回収。証拠隠滅だ。これも大事。流石に血糊はこのままだが仕方ない。
「よし。行くぞ」
「ガウッ!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる