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真実の愛

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「う、うぅ~ん」

 おっ。愛が目を覚ましたか。俺は愛に目覚める事が出来るのだろうか。なんてな。

「はっ! あっ! ゴブリンさん! 良かったあぁ~。愛の事、ずっと見守っててくれたんだねぇ。愛、嬉しいっ! うふふっ」

 いきなりテンション高いな。この雌郎。はっ! ここにも天使が居たのか。ナニこの笑顔。

 ちょー可愛いじゃん!

 ついさっきまで幼雌かと思ってた俺が嘘のようだぜ。こんなおっぱいの幼雌は流石に居らんわな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。堪らんちん!


『愛。足の様子はどうだ? ナニか変化は感じるか?』

 流石にギブスは壊せなかった。ゴブリンフレイムなら焼けるかもしれないが、愛まで焼いちゃう自信があるぜ。流石にそれは嫌。まだまだし足りないからな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


「えっ? 足の様子? んん? ナニかしてくれたの? あっ! もしかして、また魔法? 愛の足に魔法掛けてくれたの?

 うっそぅー。ゴブリンさん。やっぱり大っ好きぃっ! すっごい優しいねっ! 愛、いい奥さんになるねっ! 絶対だよっ!」

 くっ。こいつ。ナニ言ってやがる。嬉しいが、嬉しくない。そんな微妙なゴブリンは酷いですか?


『まあまあ、落ち着いてくれ。足の様子はどうなんだ? 治ってると思うか?』

 きっとこうなると思って事前に用意しておいた通りになったな。ゴブリン舐めるなよ? お掃除フェラはホーリーで済ましちゃったしな。残念!

「あっ。う、うん。確認してみるね? って、あっ、普通に動くかも? ギブスがあって動かし難いけど、痛みもないし、違和感もないかも? ……」

 ナニやらもぞもぞやってる愛、重力に逆らえないおっぱいがエロいのな。ゴブリン釘付け!


 ほぼ治りかけだったらしいが、少し痛いかもしれないって言ったから、エクストラヒールも掛けてみた。

 そしたらしっかり治ったみたい? 医者じゃないから知らんけど。本人が治ったって言って跳び跳ねてたから治ったんだろう。

 やっぱり幼雌っぽいけど、その跳ねまくるおっぱいは大人だな。ゴブリン眼福!

 でも、喜び過ぎやっつーねん。

 その喜びを悦びに変え、ちょいと盛り上がったのは当然だ。ぎゃっぎゃっぎゃっ。愛もセックス好きみたい。当然か。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 その後、ゴブリン愛の棍棒でなんとかギブスを破壊した。『人類に対して攻撃力補正大』って効果もあったのだろう。

 手加減が難しいゴブリンには、生まれて1番ハードルが高いミッションだったかもしれない。良かったぜ。

 愛は無傷だ。処女膜は破ったけど。まんこには初ダメージを与えたけど。

 それもヒールがあったからこそやれた事。ヒーラーになって良かったぜ。パーフェクトヒールなんてあるからな。ゴブリン、全然心配してなかったぞ。なんてな。

 あー。良かったぜ。

 エクストラヒールがあれば、人間でも、それなりの怪我でも回復してくれそうだ。それも分かって、更にやれて、俺達万々歳! まん満載!



 そして軽く事情聴取。愛について語ってもらった。俺にはない愛じゃない。愛本人の事。

 俺は頷いたり、軽くメモを取ったりするだけだったけど。

 それで気が付いた。俺、やっぱり転職出来るみたいだと。決して、話がなげーな、とか。まだ終わんねーのかよ、とか思ってただけじゃないって事だ!

 レベル『11』って中途半端だから、恐らく、やっぱりレベル『10』で転職できるのだろう。そう思う事にした。

 そしてそして、なんと、初めて見る職業があった。

『魔道士』だ!

 惑うよな。惑うし。違うか。

 これは、俺の妄想が確かなら、マジシャンとヒーラーのレベルを一定値まで上げると転職できるって設定ではなかろうか。

 なんて思い付いたのさ。ゴブリン。こんなあるある大好きです。だといいな。

 だってそうだろう。これ。こんなタイミングで出てくるなんて、二次元好きならそう思うさね。そうだろう。早漏だろう?

 ……

 しかも、ファイチクンはいつの間にか『30』超えてーら。びっくりしたぜ。

 そこでファイチクンも転職できるか試してみたら、出来るようだった。流石にしてないけど。

 いきなりやったらびっくりするだけじゃ済まないだろうし、戦闘中なら尚の事。すまんじゃ済まんよね。まんはないし。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 いきなりぶっ込むのはまんこだけ! これ基本!


 で。

 ファイチクンには魔道士って選択肢はなく、『ソルジャー』って選択肢が出てきてたのさ。俺にはないのにさ。

 他の皆は、まだ転職できないみたいだから、どうやら一般のゴブリンの転職解禁条件は、レベル『30』と推測される。

 で、より強そうな職業を選べちゃうと。これってすっごくね? ゲームなら当たり前っぽいけど、実際に出て来ると、すっげー興奮しちゃう俺が居た。

 だからもう1発? 今はナニか熱く話してるからしないけど。それが終わったらしようかな。もう1発だけ。待ってるぞ。

 で。なんだっけ。


 ああ。俺の転職問題。聖魔法のレベル上げを続行するか、今すぐ魔道士になっちゃうか。

 なんて思ってら。またレベルが上がっちゃった。てへ。ファイチクン達、ナイス!

 これでヒーラーのレベル『12』。新たに覚えた魔法はなかったから、どうやらこれで打ち止めか、更に上げないと覚えられないっぽい。これも推測だけど。

 十分強力な魔法を使えるようになったから、もういいのかも。使用回数を増やすのもいいけど、ナニかと使えるゴブリンになりたい!

 器用貧乏でもいい、逞しく生き残りたいのさ。やる為に!

 ならば! 俺としては転職すべきだと判断しちゃったのだ!

 これは仕方ない!

 だって、魔道士だぜ! 男なら、雄なら押すな!

 違った。魔道士の可能性に掛けてみる!

 いや。懸けてみる!

 それが俺! 後悔はしない! そして公開もしない!


 はい。ぽちっとな。

 いっえ~い! 俺、今から『魔道士』です!

 そして、いつの日か、『大魔道士』になってやる!

 あるかな。大魔道士。あったらいいな。なんてな。賢者はないと思うから。ゴブリンだけに。ぎゃっぎゃっぎゃっ。ぐぎゃあ~


 やっぱり大正解。

 これまでの魔法の使用回数が全部増えちゃった。全部まとめてプラス『3』。これって凄くね。流石、魔道士って感じ?

 新たな魔法は覚えられなかったけど、これもきっとレベル次第。頑張るぜ。そして頑張ってくれ。皆の者。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 あっ。終わったか?

 面倒だから、書かせてみた。ナニかと愛の基本情報を。

『大切な愛の事だから、間違って覚えないようにしないといけないだろう?』

 って書いて見せてみた。ぎゃっぎゃっぎゃっ。この方が二度手間にならずに済むし。俺のな。記憶容量の少ない俺にはぴったりじゃん?


「あん。もうっ。ゴブリンさんったらっ。愛、嬉しいよ? じゃあ、しっかり書いておくね?」

 なんて満更でもなさそうに書いてくれてたんだよな。流石、愛があると違うよな。よく分かったぜ。ざらざらしたまんもあるからか。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 ナニなにぃ。

 ほう。そうだったのか。愛ったら。そんな凄い人だったのね。ごめんなごめんな~。勝手に幼雌扱いしてて。言わないけど。


 愛は投資家。20歳。マジで? なんて突っ込まない。突っ込むならちんこだな。

 今更嘘はないと思うが、マンションを数棟保有する、それなりの遣り手の資産家らしい。

 だから引き込もって色々とやりたい放題。他者の目を気にする事もなく、趣味に生きる事も出来た人生のようだ。羨ましいぜ。まだ日は浅いらしいけど。


『お金、異性、地位、人間関係、いい思いなんてこれまでこれっぽっちもなかったの』なんて言われた気もするが、これ如何に。

 金持ちには金持ちなりの不満、庶民には到底理解できない悩みがあるのだろう。まんはあるのにな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 日が浅いなら、ローンもたっぷり残ってるだろうし、入居率とかメンテとか、様々な雑事を考えると大変なんだろうな。知らんけど。


 ならば、愛の住んでるマンションにゴブリン大移動するべきだろうか。満室なら駆除すればいいし。

 どうせ家賃も入って来なくなる日も来るだろうが、死んでも暫くは自動引き落としだろう。ならばまだまだ金の面では大丈夫だろう。今後役に立つかどうかは置いといて。


 ふむ。その辺も相談だな。結局は俺が決める事になるとは思うが、即決はしない。よく考えよう。罠ではないとは思うけど。

 それに、行くにしても、愛に下手に動かれるより、俺達で動いて行った方がいいだろう。見付かったら厄介だ。守れる自信はない。

 俺が車が使えたらいいのに、ゴブリン、足が届かない! と思うしな。短足なだけに。短小包茎も売りか。ぎゃっぎゃっぎゃっ。ぐぎゃあ~

 ゴブリンだけでなく、コボチャン、スケサンも居る。また新たな仲間も増えそうだから、行動するなら慎重に。今後もあるし、やはり俺達でなんとかすべきだな。うん。


 て事で、今日の所は一旦解散。退院するならナニかと手続きもあっただろうが、最早ここに人は居ないはず。ばっちりみんな回収してあるから、愛が居なくなってたとしても大丈夫だろう。

 他の施設も酷い事になってるだろうし、警察もそこまで暇じゃないってか。死んだ奴等より、今生きてる奴を優先するだろう。ゴブリン、それくらいは分かるぜ。ぎゃっぎゃっぎゃっ。多分な。


『じゃあ、愛。俺は一旦仲間の所に戻る。場所は分かったから、また連絡入れてから向かうな。それまで1人で寂しいかもしれないが、待っててくれ。必ず行くからな』

「あ、う、うん。そうだよね。ゴブリンさんにも仲間が居るって書いてくれてたっけ。

 分かったよ。愛、寂しいけど待ってるね。きっと絶対来てね。空いてるお部屋もあるから、そっちも使えるようにしておくね?

 でも、ゴブリンさんと愛は一緒のお部屋だよ? それは譲れないからね。えへへ。旦那さんと1つ屋根の下。うふふっ。私達、新婚さんだよねっ。ねっ、ねっ!?」

 うぜーけど、可愛いぜ。これ如何に。しょうがない。雄と暮らすよりはいいだろう。そこにラナとコボチャンを入れられるかが問題だな。ちんこは入るけど。


 早くも勃発、ハーレム問題。

 魔物はありありっぽかったけど、こいつは人間だ。ここは日本だし、不倫文化はどろどろに進んでたけど、一夫多妻文化ではない。面倒だが、少しずつ慣れさせるしかないだろう。

 まあ、俺達は夜行性でもあるし、やろうと思えばなんとでもなるだろう。昼は愛、夜はラナとコボチャン。こんな感じならやる事はやれるだろう。

 ゴブリン忙しくなりそうだぜ。堪らんちん!

 もてる雄は大変だな。ゴブリンじゃなきゃ泣いて喜んじまいそうだが、ゴブリンのままでもちんこからは嬉し汁は出るな。ぴゅぴゅっとな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

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