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イケメンバンパイアはいかがですか?
しおりを挟むどうもこのバンパイア、【ネームドゴブリン固有特殊スキル】に『ネームド同士言語理解』なんてものがある位だから、ネームドなのは間違いないと思うのだが、お互いに名乗るのは止めた。
ナニか思わぬ効果があるかもしれないし、『真名』なんて言葉があるのだから、教えたら眷属にされちゃうとか、変なスキルが発動されちゃうかもしれない。
ただの考え過ぎゴブリンかもしれないが、お互いに、『ゴブリンさん』と『バンクン』って呼ぶ事になった。バンパイアのバン君な。ゴブリンには分かり易さが重要だ。
本人も問題なさそうに受け入れてくれたからいいだろう。名前なんてそんなものだ。
でも俺だけ種族名。まあいいさ。愛にもそう呼ばれてたし、俺の真名を教えるのは部下だけにするつもりだ。言ってもファイチクンとラナ、その弟のスイチクンくらいだったがな。
どこで漏れるか分からない。ゴブリンの名前に価値があるとも思えないが、俺、チキンなゴブリン。全く旨くはないだろうがな。ちんこも含めてな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
で。
このバンパイアのバンクン。生まれ変わって出て来たばっかで死にそうになってたらしい。太陽の光で。
なんとか電柱の影に入ってやり過ごしてたけど、片方の腕は消失してしまったんだとさ。オーメン。
そんなひでー設定の登場があるのかよって思ったけど、それも仕方なかったんだろうな。ばんばん人は死んでるだろうし、その分ばんばん選択者が増えて対応してたんだろうからさ。
だからバンクン? ぎゃっぎゃっぎゃっ。関係ねえな。
本人曰く、どうも人間の血を飲めば復活できるみたいだけど、そんな勇気もないし、俺と同じで苦手らしい。血が。
バンパイアなのに。残念過ぎるな。その顔じゃなかったらもっと同情してただろうが、ここまでだ。
これが雌なら、文句なく可愛いし、俺の雌になるなら助けるが、どうする? なんて言えたのにな。残念だ。
どうも学校ではいじめられっ子だったらしく、その反動で人類殲滅軍を選んだらしい。
魔物同士殺し合っても経験値は入らないだろうから、ゴブリンを含め、俺の関係者にも敵対しない事を約束させ、取り敢えず助けてやる事にした。
言っても服を出してやったり、肌を出さないようにバスタオルで何重にも包んでやったりして、屋根のある所まで連れてっただけだけど。
後はご自由に。お互いに人類の殲滅頑張ろうぜ。お決まりの台詞を言ってお仕舞いにしようとしたのだが、これまた引き留められてしまった。雄に引き留められても全然嬉しくない。
「えっ。ちょっと待って下さいよおぉ。感謝してますし、これで終わりなんて悲しいじゃないですかぁ。折角出会えたんですからぁ。もっと助けて下さいよぉ」
雄に甘えられても全然、全く、これっぽっちも嬉しくないはずなのに。顔面偏差値って関係あるんだろうな。不思議と悪い気はしなかった。
ナニかバンパイア的な能力かもしれないが、俺が雄に発情する事はないだろう。ゴブリンだし。
そこで俺も考えた。聖魔法の実験台を引き受けてくれるならどうだろうかと。弱味に付け込んで対価を求めるゴブリンは卑怯ですか? 神秘の秘境もないくせに。
夜になればそれなりに力が増す仕様らしいが、昼間は制限が多くて何ともならないらしい。いくら無敵に思えるバンパイアだろうとも、流石にレベル1では弱々設定って事なんだろうか。
全て本当の事を教えてくれてるとは限らない。まあ、納得できる話でもあるし、今なら速攻で返り討ちに出来る自信もある。ゴブリン、もうちょっとだけ助けてやる事にした。
決して、ちょいと恩を売っておいて、雌を釣る餌に出来んじゃね? なんて考えたからってだけじゃない。いや。それだけだった。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
で。速攻、お家を1つ制圧して、カーテンを閉めて迎え入れてやった。ゴブリン優しいだろう?
「あ。ど、どうも。ありがとうございます。ゴブリンさんって、さっきもちょっと見てましたけど、見掛け以上に凄い強いんですね。あんな魔法が使えるなんて反則ですよ。絶対。
しかもその棍棒、怖いので僕に向けないで欲しいんですけど。あと、早くその血糊もなんとかして欲しいです。色々言ってごめんなさい」
なんて事を青白いイケメンに言われてしまった。どうやらその顔色は、デフォルトらしい。バンパイアっぽいって言えばぽいな。ポイしたくなる?
前半は、そんな事を言われて嬉しくないゴブリンが居て? なんて不覚にも思っちまったけど、いじめられっ子だったくせに、まだ少年のくせして、しっかり自己主張しやがるな。なんて思ったりもした。最後は謝る礼儀も持ってるし。
年齢の割にしっかりしてるからいじめられてたのか、それは同情を誘う為の嘘だったのか、実は猫を被ってて、もっと酷い奴なのか、一応最低限のマナーとして気を使ってくれてるのか。
色々と勘繰ってしまうが、言ってる事も分からなくもない。だから言われた通りに少し汚れてしまった現場を片して、ゴブリン愛の棍棒も仕舞ってやった。肩に乗せてると落ち着くのにな。俺って優しいだろう?
「あ、ありがとうございます。本当に何からナニまですみません。僕、まだ力が戻らなくて。でも、ゴブリンさんて優しいんですね。良かった。いいゴブリンさんに出会えて」
なんて被せて来やがったイケメンバンパイア。煽てる術もしっかり身に付いているようだ。末恐ろしい。だが、俺は騙されないぞ。
「ばか野郎。煽ててもナニも出ないぞ。ポテチ食べるか?」
これくらいはいいだろう。決して、イケメンに煽てられて嬉しかったからってだけじゃない。まだ力が戻らないって言ってたから、これで回復するかの検証だ。
そうだそうだ。ゴブリンと一緒かどうかの検証のつもりで聞いてみたんだ。所詮は魔物。見た目なんて、見た目なんて、……。やっぱり格好いい方がいいぐぎゃあ~
ふん。
これでも色々仕入れてある。これも基本だな。大概どこの家にもストックはあるものだ。お菓子とかの乾きものなら確実に回収するゴブリン。こんなゴブリンも居るのだよ。
やっぱり、これがいいと思ったゴブリン。つい、どれを出すか考えてしまったぜ。早く出せってな。白い液のように。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
「あっ。コンソメ味だ! やったあ! ありがとうございます。僕、これが1番好きなんですよ。嬉しいなあ」
ふっ。やはりガキんちょにはこれが1番受けがいいか。まあ、否定はしないがな。
かく言う俺も、毎回塩かのり塩かで迷うのだが、3対3対1の割合で、『1』の所でコンソメを選んでるからな。残りの『3』は、堅揚げとか新商品とかご当地味だったりを選ぶんだが。
今はいいな。俺のチョイスが完璧だったという事だ。敢えて言わないが。
またしても脱線を。ゴブリン食い意地は張ってないのにな。張るのはちんこだけ。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
うん。ぱりぱり旨そうに食ってるけど、韓流スター以上に格好いい奴が食ってるのを見ると、それはそれで画になるな。踊れるのかな。
俺は無理。俺なんて、ビールか炭酸飲料と一緒に2袋はいけるけど、……。比較していい相手じゃなかったな。ゴブリン、ショックが大きいぜ。
これでちんこまで負けてたらヤバいな。アブソリュートホーリー連撃してしまいそうだぜ。大きさは多分、バンクンのが上だろう。体のサイズが違うからな。それは仕方ない。ちんこ汁を流して受け入れよう。
だが! 早さと回数だけでは負けないぜ! ん? 早さは、……
そこは問題じゃない!
雄なら何回できるかの方が問題だ!
そうさ、そうだぜ!
しかも! 孕ませてこそ真の雄! 孕ませられない雄は雄に非ず! 只の雄! それも雄だな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
今の俺はせいぜい50%だが、俺はまだまだ伸びるゴブリン!
ちんこも回数も孕ませ設定も!
ここで負ける訳にはいかないぜ!
ゴブリン種族を代表して、雄の違いを見せてやる!
……
いや。ナニを興奮してんだよ。ゴブリン反省。
まさか、バンパイアあるあるの、魅了とか持ってんのかな。あっても不思議じゃない風貌だけに、こええな。こんなゴブリン魅了してもきたねえだけだしな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。ん? ぐぎゃあ~
「あー。美味しかったあ。ありがとうございます。ゴブリンさん。ご馳走様でした」
はっ! こ、こいつ、ま、まさか、……
全部喰いやがったあーーっ!
や、やられたぜ。確かに食べるか、とか言って出してやったんだが、全部食っちゃダメとは言ってなかったが、くっ!
べ、別に、イケメンと一緒に食べたかったって訳じゃないんだからね! ただコンソメ味が食べたかっただけだ!
ガッデム!
なんてな。まだあるし。べ、別に悔しくなんかないんだからね。後で1人で食べよ。ふん。
「あ、ああ。それは良かったな。落ち着いたか?」
お兄さんゴブリンは、例えそんな事を思ってたとしても口にはしない。大人の余裕の姿を見せるのさ。ゴブリン堪えた!
「は、はいっ。少しほっとしました。ようやくスタート出来るって気がします」
うん。嘘は吐けないタイプかな。だといいな。笑顔が眩しいぜ。
「そうか。それまた良かったな。でも、その失った左腕は回復しないみたいだな。やっぱり血を飲んだ方がいいのか。あるぞ。雄雌構わず回収してるのが。1体いっとくか?」
「えっ?! いやいやいや。いいですよ。そんなの飲みたくないですよ。そんな気軽に勧めて来ないで下さいよぉ」
純粋に聞いてやったのに、全くこのイケメンは。ナニを言っても画になるな。てやんでえ。
ま、俺も嫌だけどな。コボチャンみたいに嬉しそうに食べ出したらそれでお仕舞いにしようと思ってたんだがな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
「そうか。まあ、飲みたくなったら言ってくれ。生き血じゃないと効果がないかもしれないけど、今回収したばかりの新鮮なのもあるからな」
「いやいやいや。本当にごめんなさい。まだ無理です。本当に無理なんです」
ふっ。イケメンをちょっといじめたくなったゴブリン。慌てる姿もイケてるが、ちょっとだけ満足だ。もう止めてあげよう。言ってる俺にもダメージがあるからな。ぐぎゃあ~
「分かったよ。悪かったな。バンパイアあるあるだろから言ってみただけだ。じゃあ、試しにヒール掛けてみるか? 実は俺は聖魔法が使える聖なるゴブリンなんだ。信じるか?」
聖なるゴブリン。ナニこの矛盾。言ってる俺が大ウケだったりして。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
「えっ。ゴブリンさんって、聖魔法まで使えちゃうんですか? す、凄い。あんなに強力な魔法を使ってたのに。それに聖魔法までって。聖なるゴブリンさん。なんか格好いいですね。……」
こらこらこら。そんな目で見るんじゃねえ。普通ならお前の天敵っぽい立場だろうがよ。分かってんのか? 魔物だからって信用してんのか? 俺に惚れたのか? そんなに格好いい姿形じゃねえぞ。自分で思っててなんだが。
そんな目で見詰められちゃうと、俺も惚れちゃうぞ。って、そっちの趣味はねえんだよ。てめーが開いてくれるのか? 新たな扉を。……
悪くねえ?
……
いやいやいや。俺には天使が居る!
愛犬も! 愛も!
俺は、どノーマルだっ!!! ん? 犬って?
……
ま、まあ、今はそこじゃない。俺は雌オンリー。そういう話だ。
ふっふっふっ。はっはっはっ。ぱふぱふぱふ。
やっぱりおっぱいがあってこそだよな!
うん。大丈夫。やはりおっぱいは偉大だ。新たな扉は完全封鎖に成功したぜ! 性交はしない!!
「で。どうするんだ。今なら特別価格で試してやるぞ。完全回復できるかどうかは知らんがな。やった事ないし」
「えっ。特別価格って、……。僕、お金とか持ってないですよ? あっ。ま、まさか、……。僕の、お 」
「ストップ! それ以上は言うな! 俺にそんな趣味はない!」
「あっ。は、はいっ。よ、良かったあ。僕、まだそういう経験もないのにって思っちゃいました。あはは。良かったぁ」
ちっ。イケメンめ! 俺にそっち系の素養が少しでもあれば、間違いなく襲ってるぞ。良かったな!
しれっと童貞宣言までしてるのに。ナニこの爽やかイケメン。マジイケてる~。
ちっ。
で。やっちゃった。
尻は使ってない。当然だ。俺は雌一筋。種族は超えるが、やるのは雌だけだ! 妊娠可能かどうかは関係ねえけどな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。マジくずってる~
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