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ちいとチートな野郎共
しおりを挟むバンパイアって格好いい。イケメンじゃなくてもそう思った事だろう。
『夜の帝王』って言うと違う意味に聞こえるかもしれないが、『闇の帝王』って言うと更に格好良過ぎる気がして嫉妬しゃうゴブリン。シット!
元いじめられっ子なんて信じられないぜ。俺と一緒で血が苦手で吸いたくないって所が愛嬌があって好感が持てるのだが、ちょっとレベルアップしただけで、ちょーつえー。
もう無敵だよねって唖然として感心してしまう程だった。ずっとモテ期だよねって再度認識させられたりもしたかも。
これぞまさに、お前つええ~っ!
こんなチート野郎に、夜でもダメージ入れられる奴は聖魔法使いくらいしか居ないだろう。物理攻撃なんて、一切効かないと思う。
それこそ、その聖魔法ですら、当たらなければどうという事はない。胴は無事。不意を突くか、罠を張り巡らすか。いや。確実に殺るなら寝込みを襲うしかないだろうな。
そもそも睡眠が必要かどうかは知らないが。他にも、十字架とか、ニンニクとか、銀製品が弱点なんてあるあるがあるのかすら分からないが。
そんな事まで教えてくれるはずがねえ。だから聞かないゴブリン。俺の聖魔法は効くのかな。精の方なら自信はあるけどな。回数だけは。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
なんて思ってしまうゴブリンも居たりして。格好良過ぎてもいけないな。シットは買わないに越した事はない。おう、嫉妬! 字が逆だった。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
でも良かった。ポテチいっぱい回収しておいて。またコンビニ見付けたら便利に利用させてもらおう。地図でチェックしておこう。
一応、俺がレベルアップの面倒を見るって事だったと思うのだが、俺って既に要らないゴブリンだったようだ。てやんでえ。
まあ、楽に終わって良かったと考えるべきか。一応仲間のはずだし、こんなゴブリン襲ってもな。経験値が入らなければ意味はない。
ストレス発散にはなるかもしれないけど、敵対の意思はないのだから、果たしてそんな恩を仇で返すような事をするだろうか。不安になってしまうが、信じるしかないゴブリン。
いつでもアブソリュートホーリー使えるようにはしておこう。効いてくれるといいよな。頼むで、しかし。
既にスケサン、カクサンによって鍛えられてはいるが、更に反射的に放てるようにイメトレしておこう。俺に出来るのはそれくらい。こんなゴブリンも居るんですよ。気を付けような。ぎゃっぎゃっぎゃっ。あー。暇だ。
ゴブリン部隊は、ファイチクンを中心に展開させ、スケサン、カクサンも含めて2班に分けて色々と調整しながら進んでいる。
ラナとコボチャンは、勿論俺の側。ぎゃっぎゃっぎゃっ。気合いが入り過ぎて、ゴブリン、魔法だけじゃなく、転職した『レンジャー』効果によって、更に節操なく縦横無尽に駆け回れるようになった。
この後の、ラナとコボチャンとの腰使いが楽しみだぜ。多分かなり速いはず。はっ! 更に早くイってしまうのか!? そ、それはそれでいいかもな。回復させて回数こなすだけってな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。悪くない?
最初の内は、俺も俺つええ~してるつもりだったのだが、所詮はゴブリンって言葉が身に染みた。既に要らないゴブリンだったし。
ラナとコボチャンが喜んでくれたり、褒めてくれたりしたからいいけどさ。俺も自由に空を飛んでみたかった。そんなゴブリンはキモいよな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。ぐぎゃあ~
「ははははは。いい気になってるような奴等を一方的に打ちのめすのって楽しいですね。あいつらもこんな気持ちだったのかな。僕もそっち側の人間になっちゃったんですかねえ」
なんてちょっとだけ愁いの眼差しで聞いてくるバンクン。やだ。イケメン。てゆーか、君は人間じゃないからね。なんて事は言いません。
「ナニを言ってるんだ。バンクン。君は弱い者いじめはしてないだろうが。女子供には手を出してないし、族とかたむろしてるヤンキーちっくな痛い奴等ばっかり狙ってるじゃないか。
こんな時間に出歩いてるような奴等だ、居なくなった方が逆に喜ばれてるかもしれないぞ。どちらにしても人間は殲滅させる事になるんだ。俺としては、その感覚に早く慣れて欲しいけどな。
でも無理しても仕方ないから、自分で納得できる方法でやって行けばいいと思うぞ。しっかりフォローはするからな」
こんな事だけは言えるゴブリン。口とちんこだけは使えるぜ? ぎゃっぎゃっぎゃっ。
そう、このバンクン。イケメンバンパイア。まだ人間だった頃の甘さが残っておりまして、誰彼構わず殲滅するなんて非道な行いは出来ていないのです。
それも時間の問題だと思いたいが、人類殲滅軍を選んだ時点で分かってたはずだから。でも優しいゴブリンは、子供の成長をそっと見守る事も出来るんです。既に見てるだけだけど。
「あ、ありがとうございます。ゴブリンさん。そう言ってもらえるだけでも嬉しいです。
そうですよね。それが使命ですもんね。僕も早くゴブリンさんみたいにならないとですよね。ははは」
ナニを言っても画になってしまうイケメンは卑怯だと思ってしまうゴブリン。これ以上は甘やかさない。雄とは自分の意思で生きる生き物さ。ちんこを除いてな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
「ま。それでも、既に俺の助けは要らないレベルだと思うけどな。夜はって前提はあるみたいだけど」
「は、ははは。そうかもしれないですね。夜だけなら、僕1人でももう何とかやって行けそうですよね。
これもゴブリンさんが全部止めを刺させてくれたからです。パワーレベリングってやつですよね。これ。ありがとうございます。
でも、昼間はからっきしですから、今の内にしっかりレベル上げしなきゃですもんね。まだまだ僕の時間です。頑張りますね!」
こんなイケメンはもてるよね。爽やか笑顔。前向き。しかもチート持ち。これに惚れない雌が居て?
居た。ラナとコボチャン。マジ天使と愛犬。俺はこの2人が居れば生きて行ける。そう強く心に思ったゴブリンだった。
愛は、……。どうなんだろうか。コロッとバンクンに魅了されたりしてな。それはそれでありがたい? 残念なのか? これぞ、寝取られ。そんな体験が出来るのだろうか。
全くそんな趣味はないが。そんな事にはなって欲しくはないのだが。なぜだろう。愛ならって思ってしまえる俺が居る?
まあ、それも会わせてみてからだな。楽しみではないが、ちょっと気になるゴブリン。なんとしてでも早めに愛のマンションにたどり着きたいが。多分難しいだろうな。
皆レベル上げに必死って言うより、嬉々として楽しんでる鬼気としたゴブリン。誰がこんな集団にしやがった。俺ではないと思いたい。
全面的に任せてるのはファイチクンだから、きっとファイチクンの指導の成果って事になるのだろう。
勝手にレベルが上がっちゃう俺の部下達。そして俺にも勝手に経験値が入って来る。これだけ見たら、俺も大概チート野郎。
やっぱり、職に就くって大事なんだな。それが上級職なら更にって感じだろう。ニート最強とか、無職こそ無限の可能性がとか、そんなのファンタジーの世界だけの妄想だ。設定なら仕方ないけどな。
でも、ここではそれは違う。しっかり職に就いて、がっつりスキルを増やす。それがより強くなる為の最短ルート。かもしれない。だといいな。これも時が過ぎれば分かるだろう。
俺の選択が正しかったか、間違いだったのか。生き残るか死ぬかでしか答えは出せない。生きてる限りは求めるしかない。ああ。魔物になっても悩ましい。
これがゲームとかなら気軽に楽しめるのにな。それでもやって行くしかない。殺ってイくしかないゴブリン。それもゴブリンです。結構楽しんでるけどな。もう既に。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
皆逞しく育ってくれて嬉しいよ。俺は特にナニしかしてないのにな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。それが良かったか? ぎゃっぎゃっぎゃっ。
やはり笑うしかないゴブリン。眠ってる奴等を襲うのは得意な集団。もしかしたら、中には選択者が居たのかもしれない。俺のレベルはもうすぐ転職できる『20』に届きそうだぜ。こんなゴブリンが居ていいのだろうか。俺心配。
それでも速攻転職してやるけどな。俺の選択が間違いではなかったと証明する為に。明るく未来を照らす照明となるように。あんまり上手くなかったな。酒が足りねえか。
流石にまだ飲んでないが、ゴブリンになってもビールが美味しく感じてしまったゴブリンは、スナック菓子だけでなく、酒も回収して回っております。やっぱコンビニって便利。あざーっす。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
転職で新たな職業にナニが出てくるのか楽しみだぜ。そしてそろそろ、そのナニを出したいぜ? そんで入れて出してねえな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。
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