人類を滅ぼすのが使命みたいなんですが種族がゴブリンってのはないんじゃないでしょうか

復活のおたけさん

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ユウイチ立つ

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 馬子にも衣装。魔子にも? ゴブリン子には遺書?

 それは酷い。


【専用特殊装備】は、それぞれの職業の名を冠した武器・防具だった。

 いつの間にか俺の異次元収納に入っていた。勝手に収納。これも無双?

 ありがたいからいいんだけど。突然目の前にどかっと展開されるよりはマシだけど。

 何処にあるんだよおっ! なんて一瞬天啓を疑ったゴブリンが居たとか居ないとか。口に出さなきゃ大丈夫? ゴブリンになってから1度も口に出した事はない。それは口の中違い。ぎゃっぎゃっぎゃっ。ゲスいな。


『勇者の剣』
『勇者の鎧』
『勇者の盾』
『勇者の冑』
『勇者のマント』

『賢者の杖』
『賢者の衣』
『賢者のローブ』
『賢者の帽子』
『賢者の腕輪』

『聖者の杖』
『聖者の衣』
『聖者のローブ』
『聖者の冠』
『聖者のペンダント』


 まあ、名に恥じない装備品なのだろう。専用特殊装備なんだし、効果もそれなりに高いはず。だといいよね。

 当然のように、俺には装備できなかった。持つ事は出来るけど、身に着けようとすると嫌な気分になり、それでも装備しようとすると呪われてるんじゃないかって程身体が重くなり、そこで断念した。

 だって呪われたくないんじゃもん!


 ユウイチを雌達が取り囲み、嬉しそうに勇者の装備を身に着けさせていた。すっぽんぽんだったから着せ替えじゃない。

 流石に素肌に装備させるのも可哀想だから、適当に服を出してやった。これが俺からの初プレゼント。元は俺のじゃねえけどな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 可愛い雌達に取り囲まれて、ナニやら玩具にされてる雰囲気だったが、あんなプレイもありかもなと思いつつ、装備も自動調整機能が付いてたようで、あっさり子供サイズになって収まった。

 うん。俺から見ても格好いい。子供の頃にこんなファンタジー・グッズがあったらなあ。と、新聞紙や段ボールでナニかと工作してた頃を思い出しちゃってたりして。

 そんな黒歴史、誰でもあるだろう。漢なら。


「お、お父上。いかがでしょうか。……」

 少し恥ずかしそうに、少し緊張しつつ、母であるラナや、その他可愛い雌達にナニか言われたのだろう。言わされてる感まん載でやって来た。そして聞いて来た。

 まんはないから満載違い。これも当たり前ゴブリン。

 それよりも。

 お父上って。どもってたから、大乳上? ……お乳、上って? お乳ち飢えか。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 赤い顔してナニを言ってやがんだ、こいつ。なんて思っちまったが、俺か?! 俺も飢えてたか? ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 雄が飢えるもの。その1つがお乳。またの名を、おっぱい。股の名は、股。間違いない。


 そんな風に呼ばれたのは初めてなゴブリン。『お』を付けるような雄じゃねえぞ。なんて言える雰囲気でもなく、熱い下から目線のユウイチと、その他俺の可愛過ぎる雌達の見守る視線。

 ここでナニか俺が良い事を言うのを期待してる感が半端ない。初めての感想遣いじゃないはずだ。

 ……


「うむ。ユウイチ。格好いいぞ。よく似合ってる。俺と愛するラナの子、ユウイチよ。ゴブリン勇者として、ゴブリン族だけでなく、人類殲滅軍の勇者としても活躍を期待しているぞ」

 つい、勘違いしてこんな事を口走った俺。恥ずかしくないよ? こんなのあの出産に比べたら何て事はない。これも経験値。深いな。

「っ! は、はいっ! お父上の期待に応えられるよう、頑張りたいと思いますっ!」


「まあっ! ユウイチったら。……」

「格好いいぞ。ユウイチ。流石ご主人様の子だぞ」

「きゃああぁ~~っ!! 素敵っ! 格好いいっ! 私も早くご主人様の子供を産みたいぃ~~っ!!」

「我等ゴブリン族の未来は明るそうですわね」

「そうですね。それは間違いないでしょう。ご主人様もユウイチ様も輝いて見えます」

 な、何とか乗り切った?

 俺、こういうのは苦手なゴブリン。やっぱ恥ずいの嫌い。ここまで好感触に反応されちゃうと、流石にな。それは体で返して欲しくなる。でもこうやって人は変わって行くんだろうな。ゴブリンも。

 何処か満足してる俺も居る。癖になるかも? ぎゃっぎゃっぎゃっ。こういう時は心の中で笑って誤魔化すのが1番だ。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 そして、俺達は早速レベル上げをする事にした。

 本当はお祝いセックスしまくりたかったゴブリン。

 でも、ラナも含めて、今はユウイチのレベル上げを早くした方がいいと言う意見のが多かった。ユウイチの為にも。そして未来のゴブリン族の為にも。

 俺も言われてそう思ったし、やるなら万全の体制でやった方がいいだろう。そのつもりはあったから、お祝いセックスは股後でとなった。

 いくら聖魔法があるとはいえ、疲れるものは疲れる。それだけ激しくしちゃうゴブリン。そこに手抜きはないぜ?

 手なんかじゃ抜かねえし、抜かせない! 抜くのはまんこの中限定。これ基本。

 そんな事やりながらじゃ集中できないだろうし、やった後だと余計に体力使っちゃうしな。それくらいは分かるゴブリン。

 ちっ。いや、膣。ぎゃっぎゃっぎゃっ。



 愛、リナ、ルナはダンジョンでお留守番。いや。ダンジョン運営業務に取り掛かるらしい。これからを考え、俺達の為に、次世代の為にも。

 やる気が増して、さらに満々な雰囲気が凄かった。まんまんも?

 子供って偉大だな。そこから出て来た訳じゃないのにな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。ぐぎゃあ~


 そして、ラナはどうしても一緒に行きたいとの事なので、この場でイかせてやろうかと思ったが、ユウイチが居る。流石に産まれたてでそれはないだろう。ゴブリン勇者と言えどもな。

 それくらいの分別もあるゴブリン。後で倍返しだぜ? ぱい返しでもありだがな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 縮んでなくてひと安心。既に孕んでる? 波乱出る?


 さて。

 という訳で、俺、ラナ、コボチャン、ユウイチの4人でお外へゴー。細かい事は、また後で全部ラナにお任せゴブリン。それも母親としての使命なのだそうな。

 ありがたいから、よろしく頼んでお仕舞い。やっぱゴブリン生って素晴らしい。俺に都合が良過ぎるぜ。これでゴブリンじゃなきゃな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。ぐぎゃあ~


「よし。ユウイチにとっては初戦闘だ。仲間も既に多く展開してるし俺達も居る。心配は要らないが、油断はするなよ。いいな」

「は、はいっ! 分かりました! お父上!」

 なんて言っておきながら、既にダンジョン付近はほぼ安全地帯と化している。歌わないよ?

 ナニをとは言わないし、ナニでとも言えないが。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 すかさずユウイチに話し掛けるラナ。既にお母さん。でも天使は天使。もうあの姿は思い出さないぞ。


「うふふ。そこまで緊張しなくても大丈夫よ。ユウイチ。あなたのお父上、私達のご主人様はとってもお強いのよ? でも、戦場でそんな大声出してもダメなのよ。分かるわね?」

「は、はいっ。そ、そうでした。ごめんなさい。お母上。気を付けます」

「うふふ。いい子ね。一緒に頑張りましょうね」

「は、はいっ」

「いいな。こういうの。僕も早く産みたいぞ。それで一緒に戦いたいぞ」

 平和やあ。ここだけ見てれば平和やあ~。

 ラナの温か視線の中にも厳しい躾。しっかり俺を持ち上げてくれてる所もマジ天使1。それを素直に受け入れるユウイチ。

 そしてそれを羨ましそうに尻尾振りっ振りで見守り、そんな事を言っちゃうコボチャン。イっちゃうの? 俺はナニもやってないのに。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 ラナが少し教育ママになりそうで怖い気もしなくもないが、それは股別の話。好きなように子育てして欲しい。

 放任主義。これを人はそう呼ぶ。丸投げか。ぎゃっぎゃっぎゃっ。



 コボチャンの索敵能力、素早いフォロー。

 ナニかあればラナの聖魔法と細かい気遣い。そして直ぐに躾。

 俺は全体を見つつ、いつもより余計に周囲も見つつ、なるべく安全に、しかも最大限に経験を積ませる為にも指示を出す。そもそもしっしは出ないし精子も出さない。ここではな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 移動速度はどうしても遅くなるが、それはゴブリンだし、子供なんだから仕方ない。

 敵と言うか、殲滅すべき対象である人間は、ほぼ居なかった。ゴブリン軍団の成果が現れているって事だった。

 だから大した戦闘は出来なかったが、それで丁度良かったのかもしれない。選択者も現れなかった。


 1番警戒していたのが選択者だったが、産まれて直ぐに死なせる訳にはいかないゴブリン。超気配を探って、めっちゃ緊張してたのが良かったのかもしれない。

 初めての事を超力を入れて神経も使ってやってた効果もあったのかもしれない。やっぱ子供って素晴らしいものなのな。宝物って呼ぶ地域もあったっけな。その意味が分かったぜ。

 お陰でスキルのレベルが上がったぜ。ちょいと意味が違うかな? まあいいじゃん! ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 で。

 ユウイチをコボチャンに乗せ、ラナを俺が背負い、ちょいと遠出してみた。調子に乗った訳じゃない。

 コボチャンがユウイチにやられてるように見えなくもなかったが、そこはまだ子供。流石にそこに気は行ってなかったと思いたい。イってもないよな? そうだよな?


 * *


「お父上。ありがとうございました。僕も早くお父上のように強くなりたいです。では、お休みなさいませ」

 産まれたばかりなのに、これだ。誰の子だ?

 ふっ。

 俺だあっ!!

 ぎゃっぎゃっぎゃっ。将来が恐ろしい。勇者とは、やはり勇者なのだろう。期待しちゃうぜ。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 ユウイチ。全部頼んだぞ。そうなるといいな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 ラナとコボチャンに囲まれて、嬉しそうに愛のマンションに向かって行った。後ろ姿もちょ~可愛い。3人共な。そこでイくんじゃないぞ。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 序でに色んな建物の回収作業も出来たゴブリン。

 俺って天才ゴブリンかもしれない。

 異次元収納に回収できない建物。それは、そこに生き物が居るか、所有権者が生きてるか。多分そういう事だったと結論付けた。あと、公共施設なんかもダメだった。

 まだその主権者たる日本人が生き残ってるという事だろう。そんな感覚があるかどうかは知らんがな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 それが分かれば一軒家なんかで俺から隠れる事は難しいぜ? 時間は掛かるがマンションでもな。

 地下があると更に面倒だけど、気配がすれば分かるし、匂いがすれば、それこそコボチャンも分かる。人が生活するには、それなりの環境、生活の営みがある。

 俺とコボチャンから隠れられる人間など居らんやろう。そういう魔法とか、魔道具でもあれば別だろうが、只の人間には難しいだろう。

 だから出来たのさ。またしても異次元収納無双がな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 物資と言うか、建物ごと回収しまくりゴブリン。序でに所有者の居なくなった車もサクッと丸っと回収してやった。ダンジョン内カー・セックスもありかもな。プレイとして。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 変な感じでナニもない跡地が点在する事になった町。ありがとう。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 すっきりして逆に気分がいいって奴も居るかもな。増え過ぎた余剰物を無料で片付けてやったんだ。逆に感謝して欲しいくらいだぜ。俺の為だがな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 結局、ユウイチのレベルも『5』になって、俺のスキルレベルもそれなりに上がってくれた。さんきゅーな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 本気になった親は強くなれるのな。めっちゃ疲れたけど。ぐぎゃあ~。ぶっちゃけ、セックスする気力すらないゴブリン。もう眠りたい。

 でも、そこにまんこがあったらやっちゃうかもしれないが。ぎゃっぎゃっぎゃっ。それも仕方ない。それもゴブリンだ。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


『レベルが上がったスキル』
 遠 目:LV7 →8
 俊 足:LV7 →8
 罠察知:LV5 →7

 暗殺術:LV6 →7
 隠密術:LV6 →7
 諜報術:LV6 →7

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