132 / 143
とある選択者と非選択者集団 2
しおりを挟む待てどもナニも起こらない1階層のセーフティー・フロア。セーフティー・フロア、SFだから当たり前。でも、サイエンス・フィクションではありません。
2階層でもナニも起こらなかった。ダンマスがそうしているのだから当たり前。敢えて、まだ、ナニもしていないだけだった。
でも、そのダンマスはナニかしていたかもしれないが、ダイレクト・メールやメッセージは届かない。そのDMじゃない。団体マス掻き員の略でもない。なんじゃそれ。
このダンジョンを支配し管理する存在。ダンジョン・マスター。それがダンマス。
そのダンマスは、ダンマス・ルームで複数の雌達とナニかしていたかもしれない。それは、ここを攻略しようとチャレンジしている者達には分からない。分からない方が幸せだと思われる。
それは置いておいて。
言っても、状況の確認は、荷物持ち3、4の役目として、交代で噴水の中を潜らせて報告させていた。
基本は、囮役でもあり、特攻隊でもあり、最初の犠牲者にもなる荷物持ち達に先行させ、ナニかあれば選択者が順番に対処する。そんな序盤の攻略を考えていた集団だった。
選択者は最後の砦。いかに安全に魔物を倒すか。いかに選択者の被害を少なくして目的を達するか。今回はダンジョンを攻略する事なのだが。それがこの集団のやり方だった。
ここでは他者への危害は加えられないから、荷物持ち苛めも出来ない。ある意味、ここはそんな荷物持ちにとっての本当のセーフティー・フロアだったのだが、荷3、4の出番が来た。
「ちっ。何も持たせてなかったから仕方ねえか。次のフロアの様子ぐらいは知りたかったけどよ。その深さじゃ戻って来れねえか。使えねえなあ」
「まあ、無能でも生きて進めた事は分かったんだ。それだけでも十分だろうよ」
「ふっ、そうだな。俺達なら余裕そうだしな。じゃあ、次はお前らだ。荷物は置いて行っていいから、トランシーバーだけは持って行けよ。使えるかどうかは分からねえけどな」
「おうっ。しっかり様子を確認して報告しろよ。まだ魔物は居ないようだが、逃げようなんて考えんなよ? 俺らも直ぐに行くからな」
「ふっ。どうせお前らだけじゃ直ぐ死ぬだけだろうがよ。まだ生きてえなら、大人しく俺達の言う事聞いとけや。いいな?」
「「……」」
無言で頷き、手荷物からトランシーバーだけを取り出す2人。
1人は体を鍛えていると思われる体格のいい雄。もう1人はやや年配、ただ頭が、髪の毛がちょっとだけ薄くなってるからそう見えるだけの同年代の雄。
また荷物を置いて行く事を許されてはいたが、ぶっちゃけ、各パーティに最低1人は異次元収納持ちが居る。ただの苛めである。
今度は押される事もなく、また自ら噴水に入って行く2人。
ここで死ぬ事になるかもしれない。毎回こんな思いをして生きて行くくらいなら、いっその事、楽に死にたいと思ってしまえるような環境で生きていた。
それでも簡単には死にたくない。家族も居る。簡単には諦められない。そんな悲壮な思いのまま、今を生きていた。いつ死んでもいいようにとの覚悟、お別れは毎回していたのだが。
荷3は、本当は全裸になりたいくらいだったのだが、流石にそれは止め、パンツ一丁になって潜る事にした。
抵抗を少しでも無くす為、頭の抵抗は少し減ってるだけに、そういう事には敏感だった。危機意識も執着心もひと1倍持っていた。
虐待癖のある選択者達から不用意な時間を取られるだろうし、そんな趣味もなかったし、そこまで下半身の特定部位に自信がある訳でもなかったから、敢えて脱がなかったのだった。
そして荷4は、そんな荷3を不思議に思っていたが、特にナニを聞くでもなく、荷1、2が行けたんだから自分も行けるはず。ただそう思って進もうとしていた。
とぷん とぷん
自分達のタイミングで潜って行った2人。
しかし、その差は直ぐに現れた。
パンツ一丁になっていた荷3は、やはりかなり苦しみながらも、何とか無事に湖面に顔を出し、生きている喜びの声を上げていた。
激しい苦しみの呼吸の後に。べたりと張り付いた薄い髪の毛で。それこそ魔物のような雰囲気になりながら。
既に島に上がっていた荷、1、2の恐怖とも歓喜とも取れる叫びは聞こえていないようだったが、それで良かったのだろう。生きている。それに勝る喜びは今はなかったのだから。
一方、荷4だが、年のせいもあり、無駄な筋肉もあり、甘く考えていた結果も仇となり、苦しみ足掻きながらも敢えなく途中で動きを止め、湖底に沈んで行った。
早くも脱落者1。ダンマスにとっては幸先がよく、チャレンジャーにとっては幸先が悪過ぎるスタートだった。
そして、当然のようにトランシーバーは使えなかった。念の為に1人2つずつ持って出たのだが、同階層間なら繋がったが、階層を跨ぐ交信は出来なかった。
ちなみに、荷3が何処にトランシーバーを持っていたかだが、ナニではなく、邪魔にならない様に長めのストラップを繋げて首に掛けていただけだった。勿論、物は防水性。
一物も耐水性はあるし、ある程度の引っ張り強度もあるのだが、精神的に弱い部位。雄にとっての1番大事な所。
首も危険ではあるが、今回は正解だったのだろう。どうせ息は出来ないし、上へと泳ぐ邪魔にもなり難かった。ナニより生き残れたのだから、それが正解でいいのだろう。特に深い意味もない。
そして島で待つだけの3人の荷物持ち。3人だけならナニも気にせず話は出来る。しかしナニが出来るでもない。
選択者の到着を待つしかないのだが、一応、この後の事も考え、ナニかと打ち合わせをしていた。少しでも生き残る可能性を高める為に、自分達がナニが出来るかを。
一方、SFの選択者達は、暫くしてもトランシーバーが繋がらない事を確認すると、漸く動き出した。
「ちっ。やっぱりあんな奴等じゃ使えねえな」
「ふっ。まあいい。それも想定内だ。水深もそれなりにあるし、階層も違うしな。それもダンジョンらしいじゃねえか。
そんな事よりも、次は俺達が行かせてもらうぜ。水魔法が得意なのが2人も居れば何とでもなるだろうからな」
「ああ。好きにしてくれ。こっちも風魔法が得意なのが2人居る。何とでもなるだろうからな」
「よし。じゃあ、各パーティ適当に続いてくれ。先に行っても合流するまで下手に動くなよ。間違っても抜け駆けだけはしてくれるなよ」
「ちっ。一々うるせえ野郎だなあ。分かってんだよ、そんな事たあよおっ。おっし。行くぜ!」
「ちっ。馬鹿は何度言っても分かんねえだろうから言ってやってんだよ。クソが」
「おいっ。小さい声でも口に出すな。殺るなら全部終わってからって言ってんだろうが。忘れんな」
「ふんっ。分かってんよ。ああいう調子に乗ったクソ共見てるとイラつくんだよ。あー。早く殺りてえぜ。はんっ」
不穏な会話があったようだが、各パーティはそれぞれに動きを確認中で、耳へは届いていなかった。
選択者同士でもこれだ。『人間 対 魔物』ではなく、『人間 対 人間』の方が余程危なかったりする世界になっているようだ。一部選択者にとってはだが。
そして最初に進んだ若者ばかりのパーティは、宣言通り、水魔法を利用して水流を生み出し、事も無げに水面に到達した。
次のやや年配者ばかりパーティは、風魔法を駆使して推進力を増し、少し危ない所もあったが、皆無事に水面に到達した。
どれもレベルアップによる身体能力の向上があったからこそ成し得た結果だった。
ダンマス・ルームでは、へー。そんな遣り方でも簡単に攻略できちゃうのか。魔物が居なけりゃそんなものかもな。ちっ。まあいいや。なんて言う独り言があったとか。
次に進んだ危険な言動が1番多かった年齢不詳のパーティは、特にナニをするでもなく、持ち前の体力だけでいとも簡単に攻略してしまった。
ダンマス・ルームでは、ただ、ちっとナニかが響いただけだった。膣からだったかもしれないが。
しかし、最後の年齢層の複合したパーティは、全員が潜り込んだ所でお仕舞いだった。
魔法使いも居たようだが、創意工夫なんてしていなく、ただ魔法を放っての殺しをしていただけに、特にナニが得意でもなかった。ただ、高火力魔法が好きなだけだった。
他のメンバーのレベルもそこそこで、身体能力によるゴリ押しで攻略しようとしていただけに、魔物は出ないとの判断から特に装備も用意してなかったのもあって、嬉々として迫る水生魔物の襲撃を受け、呆気なく湖底に沈む事となった。
ある者は痺れクラゲに麻痺させられ、ある者は細槍魚に急所を刺され、ある者は電気鰻に巻き付かれ、ある者はピラニアに食われて。最後は皆仲良く沈んで行った。
水中を、水圧を甘く見過ぎでもあった。身体能力を過信し過ぎでもあった。それを過信と言うのだからし過ぎはない。重言である。
ナニかと迷惑を掛けられてたパーティであっただけに、ダンマス・ルームは大盛り上がりだった。し過ぎでもあった。これは一般論。
ゴブリンにとってはややし過ぎ、ダンマス・ゴブリンにとっては通常であったようだが。
先程の非選択者の死亡で得られた初の返り討ちDPも思ったよりも多くて嬉しかったが、今回はちょっとレベル上げを頑張ってたのかもな。ってレベルの選択達が6人。うっはうはでがっぽがっぽ。
思わずばっこばっこでぶっしゅぶしゅ。色んな液体をDMRで飛び散らかしていた。DMRはダンマス・ルーム。ダイレクト・モリモリ・ラッシュじゃない。でも、そんなし過ぎでもあった。まあお盛ん。
まだ島に上がっていなかったメンバーも居たが、敢えてそこには攻撃させずに、ムカついてた奴等を確実に殺りに行ったのだった。
2階層の攻略具合も見てみたいし、より効果的に、より絶望的に改修する為、そんな実験台にするつもりでいた。そんなゴブリンのダンマスだった。
だが結局は、大した実験も出来なかった。最初の島からの移動。それが出来ずに皆、湖の底へ沈んで行った。
船も無ければ飛べるでもない。装備を着ければ泳ぎが鈍る。しかし裸では魔物の攻撃で簡単に致命傷を負う。しかも、所々に機雷が浮かび、ワニも浮かび、細槍魚も跳び跳ねる。
そんな湖を攻略できる選択者は居なかった。また潜って1階層に戻るという選択肢も持てなかった。
勿論、抵抗はしたし、ある程度の魔物は屠る事が出来た。しかし、数が多過ぎた。ケチらず、一切の容赦なき配置。しかも、皆ダンマスの言う事をよく聞いて動いてくれもした。
俯瞰して眺められながらの指示、それに素直に、従順に従う魔物達。僅か8人の選択者では、初見で準備も足りない状態では、到底対処しきれない数であり、質でもあった。
陸の上で1対1なら楽に勝てただろうが、体力にも、魔力にも限りはある。しかも魔物は24時間稼働のブラック・労働者。入って来たばかりで体力はあったとは言え、他の島へと渡る事も出来なかった。
終局である。
お疲れ様でした。
パルテノンの神殿のような建物の中での打ち合わせや、パーティ同士での諍いや、荷物持ち達への情けのない暴行や、『次層への転送腕輪』についての考察なんかもあったのだが、特にそれが活かされる事はなかった。
ひと言、省略である。
選択肢者達が放つ魔法、攻撃技、チートな装備、拙い連係、やけくそな特攻、仲間割れ、絶望の叫び、断末魔。
ナニかと楽しむ事は出来たし、参考にもなったようだが、『クリアさせる気なんて更々ないダンジョン』。その通りだった。
この時逝った数よりも、とあるダンマス・ゴブリンがイった数の方が圧倒的に多かったのは当たり前過ぎて言うつもりもなかったが、参考までに。
【成果】
・選択者18名、非選択者2名の大量の返り討ちDP
・非選択者2名の労働力(隷属の首輪装着済み)
・選択者の装備品や便利そうな魔道具
・愛には嬉しい人間の料理、スイーツ、生活雑貨等
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写と他もすべて架空です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる