人類を滅ぼすのが使命みたいなんですが種族がゴブリンってのはないんじゃないでしょうか

復活のおたけさん

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とある者達のその後

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 身体能力が比較的高くて若くもあった荷物持ち1と、パンツ一丁でナニかと頭が回るが毛の方は薄めでややおっさんの荷物持ち3。

 2人は直に死ぬ所だったのだが、苛められてて可哀想だったからって理由じゃなく、雄だから放っておこうかとも思ったが、これも実験台ってあんあんしちゃう案じゃないやつの案を思い付いた事もあって、必死に生きようとしていた所に俺の回復魔法が間に合った。

 良かったな。良かったのか? ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 完全回復効果のゴブリンパーフェクトヒールを使える聖魔法使いでもあるダンマス・ゴブリン。俺の精魔法は伊達じゃねえ。その精じゃなかったやい。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 そして、そんな効果があるはずの魔法でも、俺の頭の中は一向に回復しないがな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。ぎゃあ~っぎゃっぎゃっぎゃ~~っ。ぐぎゃあ~


 って理由で『隷属の首輪』なんて物があったから、さくっとぽちっと購入して、さしゅっとがちっと隷属させる事にしたダンマス・ゴブリン。

 な? 良かったかどうかは、荷1、3次第だろう? ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 俺の部下達とは違った意味での決して裏切らない存在。ファンタジー効果で決して俺には逆らえない。

 但し、今回は命を助けるって理由があっての隷属。何でもかんでも隷属させる事は出来ない仕様の首輪だったが、瀕死の状態でこれを拒める人間が居て?

 今回は居なかった。2人共散々奴隷の様に扱われてただけに、その主人が変わっただけって感じですんなり受け入れられた。お互い精一杯生きようとして頑張ってたってのもあったかも。精の使い所は違ったが。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 まあ、言葉にはしてなかったが、チート持ちでイキってる選択者に復讐したいって気持ちもあったのかもしれない。俺なら多分そう思っただろうから。

 人間にも色々居るが、選択者こそもっと色々変わってる事だろう。エロエロに変わる奴も居るだろうし、今回みたいにひゃっはーに変わる奴は多いだろうし、勇者勇者してる奴も居るのだろう。それもあるあるだろう。


 俺ゴブリンだけど、人間の言葉が話せるようになったゴブリン。だからそんな交渉も出来ちゃった。決して孕ませる気などない。雄に興味なし! そこはぶれないぜ。

 俺よりぶれてたけどな。ナニがとは言わないが、言ってるようなもんか? ぎゃっぎゃっぎゃっ。ぐぎゃあ~


 ちょっとだけ面倒な要望は聞いてやる事にはなったけど、それは直ぐにじゃなくても良かったし、事前に確認してみたが既に誰も居なかった。と言えば終わるゴブリン。そんな事をする気はないけど、損な事もしたくない。それが俺。

 避難所に行って、待ってる家族に無事を伝えたい。それが要望だった。2人共。

 やるじゃんって思ったけど、涙なんて流すつもりも無かったけど、本当にちょっとだけ感心したゴブリン。やっぱり人は見た目で判断しちゃダメって事なんだと再認識させられた。

 これはゴブリンには適用されないだろうけど。そのまんまだし。まんまん無いだけに? ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 お前達の頑張りを見て決行の時期は決める。準備もそれなりにあるからな。お前達のお陰でこっちにもそれなりの被害が出たんだ。それは分かるよな? それで終わったゴブリン。

 ぶっちゃけ大した被害じゃなかったけど、それなりの魔物は殺られた2階層。目の前で見てたから知ってるだろうが、今回得られたDP使えば100倍の数でも余裕で再設置できるが、そんな事を言ってやる必要すらないゴブリン。

 攻撃を仕掛けてきたのはそっちだし、被害者は俺達。そんな今更滅茶苦茶理論でも押し勝った。惜しかった? ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 所詮、非選択者。情報弱者でもある2人には、この状況はしっかり把握できていなかったのだろう。数日後にはアナウンスがあって分かるとは思うがな。

 だが、もう遅い。合意の上での隷属。この首輪は外せないぜ? 多分。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 まあ、罠とかじゃなければ、更なる人間をゲット出来るかもしれないし、なんなら隷属もさせられるかもしれないし、ただDPを日々稼ぐ為だけの存在として、労働を対価に俺のダンジョンで保護してもいい。

 そんなやましい気持ちもありつつ、可愛い雌が居る可能性もある! そう思って愛に事情を確認してもらったりもしているゴブリン。そんな妄想でも萌えそうなゴブリンですが、ナニか? ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 既にここに人間の愛が居て、ナニやら働いているような事には驚いてたけど、隷属の首輪なんてしてない事に気付いてるかどうかは知らんけど、そのうち分かるだろう。

 誰がダンマスかなんて教える必要はないし、皆にも言ってある。それは言っちゃダメだと。

 だってゴブリンがダンマスのダンジョンなんて知られてもいい事ないだろうし、俺はひっそりとダンマス・ライフを楽しみたい。これも本音。

 だからダンマス命令で他の魔物達にも徹底させている。そんなダンマス・ゴブリンなんですよ。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 その元荷1、3。元の名を、本当の名前を、……。

 何だっけ? ぎゃっぎゃっぎゃっ。既に忘れたゴブリン。それも仕方ない。雄だしな。

 この2人は、早速『地下1階セーフティー・エリアの統括支配人』でもある愛に丸投げで働いてもらう事にした。事情徴収の後で。

 労働力は貴重です。それも、奴隷。死なない程度に餌を与えておけば大丈夫。あとは如何に効果的に動かすか。そこが腕の見せ所。俺じゃねえけどな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 なんてな。俺はそんな酷いゴブリンじゃない! ん?

 俺の役目はちんこを見せる役!

 違うか。見せるのは当然で、入れて、出す役でもあったな。ゴブリン勘違い。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 3食昼寝は付けないが、3食はきっちり食べさせるし、睡眠時間もきっちり取らせる。長く効率的に働き続けてもらうにはそれが1番だと思うから。休みはたまにかな。玉があるだけに? ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 やっぱやる気も必要だと思うゴブリン。強制では何処かでボロが出る。だから飴と鞭は使い様。アクメと無知も使い様。ぎゃっぎゃっぎゃっ。そんなおいしい思いはさせんがな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 人間の雌は流石に召喚できないっぽいから残念なんだけど、股何処かで拾って来られたらいいな。そしたら飴って事で働きに応じて宛てがってやってもいいだろう。俺好みじゃなければって前提はあるけどな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 案外、外での暮らしよりは俺のダンジョンの方がいいかもな。それも人それぞれか。これ股失礼? ぎゃっぎゃっぎゃっ。



 今回チャレンジして来た他の奴等は、手遅れって言うより、助ける気すら更々無かったゴブリン。既に無惨に事切れてたしな。物理的にもバラバラに。ぎゃっぎゃっぎゃっ。ぐぎゃあ~

 でも、装備品や持ち物だけじゃなく、骨にも手や牙も出させずしっかり回収したゴブリン。スケサンの要望もあったし、殺っただけでも返り討ちDPがっぽがっぽだったから、敢えてダンジョンに吸収させなかった。

 そしたら、生前強かった骨の方がより強いスケルトンを産み出せるって、めっちゃ喜んでたスケサン。躍り出さなくて良かったが、笑い方が怖かった。そこも進化していてびっくりしたゴブリンが居たようだ。それは俺。ヨーダじゃない!


「おおっ! 主殿っ。これはこれまで以上に強力な骨太スケルトンが誕生しますぞ! カーカクカクカクカクッ!」

 そんな危険な生物がスケサン・スケルトン。キング・スケルトン? ここにヤバイ魔物が居ますよお~。ぐぎゃあ~~


 更にスケルトン城の守りが強化されたとか。しかも、このスケルトン達。DPで買った訳でもないから、ダンジョンの出入りは自由。俺の指先1つで出来ちゃうぜ? ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 そういうのは、俺の雌達でもあり、皆サブ・ダンマスにしちゃったラナ、リナ、ルナ、レナ、ロナ、に任せておけばいいだろう。

 ダンジョンを守る防衛力としても、外で人間を殲滅させる戦力としても使える存在。そうなってくれるといいよねえ。ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 ちなみに、愛は人間だからだろうか、サブ・ダンマスには任命できなかった。子供は出来るのに不思議ゴブリン。そういう仕様なんだから従う事にしようと思っただけゴブリン。まさかのここでの『しよう』掛け。ぎゃっぎゃっぎゃっ。不快だな。ぎゃっぎゃっぎゃっ。


 選択者の装備品や便利そうな魔道具はしっかり回収して配布する予定。俺が選んでからってのは当たり前ゴブリン。それもダンマスのお仕事の1つ。いいとこ取りとも言う? ぎゃっぎゃっぎゃっ。

 今回の残念チャレンジャー達が乗って来ていた車もちゃっかり回収させてもらった。合計4台。鍵もあるし、ガソリンも入ってた。なんならDPでも買えるから、車なんて乗りたい放題。

 俺は足が届かんから運転は出来ないが。ぎゃっぎゃっぎゃっ。ぐぎゃあ~

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