待望異世界でネタスキルを選んで屁理屈と妄想でチート野郎になって思うまま好き放題に楽しく過ごして行きます(略)

復活のおたけさん

文字の大きさ
19 / 44
1. 異世界デビュー

町歩き 商業ギルド

しおりを挟む

 余計な妄想に時間を使ってしまった。少しだけ反省して受付けに。

 ざっと見渡しても、他にも人は居るには居るのだが、先ずはこちらにお越し下さいとのプレートが。

 総合窓口と書いてあるのならば仕方ない。先ずはそこを通してから案内される。それもここの仕組みだ。ここではそれに従うしかない。


 今は2人で応対しているようだが、1つは既に別の商人と思われるおっさんが使っている。俺もおっさんじゃんとかの突っ込みはいい。

 確かに俺もおっさんだけど、俺よりも年配のおっさんに見える人もおっさん。自分で言うには愛嬌があるが、他者をおっさんと呼ぶ時には多少の侮蔑が含まれる。それがおっさんという言葉だ。俺を呼ぶなら、せめておっちゃんにして欲しい。


 仕方ないから、もう1つの空いている窓口へ向かう事にする。

 仕事に年齢は関係ない。商売なんだから、あまりにもピチピチでも、ビッチビッチでもよろしくはないだろう。あと、ヨレヨレでも。

 適度に年齢を重ねた女性の方が信頼は得易いだろうし、話が変な方向に逸れなくて済む。これはこれで仕方のない人選なのだろう。

 でもな。ピッチピッチにも程があると思うんだ。色んな所がぱっつぱつ。ぽっちゃりって言える範囲なら可愛いと思う。俺はだが。

 ガリガリの骨張った不健康そうな女性よりはよっぽど人間味があって好感が持てる。これも個人の感想と偏見です。


 出る所も当然のように出てるけど、たっぷたぷ。俺が求めてるのはそこじゃない。いや。そこは求める事は多いけど、それじゃない。

 ダレ切ったおっぱいは只の脂肪の固まりだ。不純物と言ってもいい。不純な異性をこう言う? 功罪と。

 それは不純異性交遊と、不純異性交際。手柄か過ちか。それも見る人次第。流石に分かり難かった。それもそこも好き嫌い。


 俺にはなんの感慨もない。あれは体の1つのオブジェクト。触りたいとも思えない。きっと夏場に限らず汗とか凄いんだろうな。臭いも凄いかも。

 腹とおっぱいの境い目は? 何処からが、……。もう止めよう。切りがない。それも俺が悪いんだが。そこまで太ったお前も悪いと思うぞ。こんなの初めてだ。

 こんな所で使いたくなかった単語。それも言っていいのは俺の方じゃない。こんなの初めてです! って、目を輝かせながらとか、潤ませながらとか、言っていいのは一部の可愛い女の子だけのはず。

 顔はそれなりに可愛いだけに、勿体無い。外国人は外国人ってだけで補正値か付いて可愛く見えちゃう件。残念だ。おっさんに言われたくないか。ごめんよ。ちょっと気合いが必要だったから。

 こほん。


 ギルド証を提示するのは基本です。少しだけの笑顔と共に。これを作り笑いと言う。

 なるべく顔以外は見ないように注意も忘れない。見ると言っても焦点は何処にも合わせない。それもポイント。ボインとじゃない。あれはあくまでも余計な脂肪の塊に過ぎない。


「モルトです。今日この町に来たばかりですが、数日は滞在するつもりです。危険な魔物の情報とか、行商が回れていない町や村はありますか?」

 本当は、前者だけ聞ければいいのだが、流石にそこは追加して行商人らしい事も聞いてみた。仕事よりは命が大事。俺はそういう男。当たり前か。


「はい。ありがとうございます。モルト様ですね。ようこそ、ファウステンシステンの町の商業ギルドへ。お疲れ様です。

 失礼ですが、まずこちらに手を置いて下さいますか?」

 そう言ってまたしても入町時にも操作したようなプレートを出して来た。そうだった。カウンターに置かれてなかったから忘れてた。早く用件を済ませたかったから。

 ここでもその作業があるんだった。これも基本。

 でもその前に。

 お疲れ様ですの一言は、どこの世界でも共通の認識として通じる魔法の言葉。

 相手を気遣い、労を労い、気持ちを伝えるだけじゃない。何時如何なる時でもってのは言い過ぎだけど、取り敢えずの挨拶にもなる言葉。

 目上でも、目下でも。友達でも、初見の人でも。それがお疲れ様です。誰でも知ってるか。


 プレートに魔力を流しての本人確認。問題が無ければプレートは青く光る。問題があるなら赤色に。当然、青く光ってくれるはず。

 ん?

 黄色じゃん。何それ。聞いてないよお~って叫びたい。

 そうだった。俺は今、身体強化と光魔法の補助魔法を掛けてたんだった。これまた失礼。言われる前に言っておこう。

「ごめんなさい。魔法を掛けたままでした。今解除しましたので。はい。もう1度」


 そう言って魔法を解除してから、もう1度プレートに魔力を流す。

 どっと体が重たくなったような気がするが、目の前の人よりは重くない。はずだ。

 今度はしっかり青く光ってくれた。良かった。ここで赤く光ったら御用じゃん。用があって来たのに。同じ御用でも意味が変わるから。

 俺は犯罪の容疑者じゃない。多分。まだ? 

 いや。これからも犯罪を犯すような気はない。合意の上なら別だけど。それは犯すとは言わないか。これまた失礼。

 御用だ御用だ。なんて押し寄られたくないけど、堪忍な堪忍なあ~。なんて言われたいとは思う。勿論、可愛い女性限定で。


「……。はい。ありがとうございました。それで、先程の件ですが、今日の所はそのような情報は届いておりません。緊急の依頼があればお願いする事もあると思いますが、その時は出来る範囲でご協力お願い致します」


 少し間はあったものの、何か言おうとしてたけど、俺のが早かった。体の重たさと頭の回転速度は関係ないとは思うけど、やっぱりあの体を見ると、それも無関係とは言えないかも。なんて思ったりもした。

 摂取した栄養は何処に行ってるのか。それも人それぞれ? 人間の身体って不思議な事が多い。


 何事もなかったかのように応対してくれた受付嬢、は止めて、受付けの人。お嬢だなんて呼びません。

 同じ様な事をしてる人も居るのだろう。慣れたものだった。これからはしないように注意しようと思う。覚えていられるかどうかは分からないが。


 身体強化も光魔法も含めて、補助魔法等はダメ。基本的に魔法を使った状態での本人確認はNG。偽装とか隠蔽を警戒してると思われるが、魔道具はいいのだろうか。

 そういった魔道具もあるのに。先ずは本人確認って事なのだろうか。なんて思ってたりして。先ずはただの危険回避って事かも。

 それはそれで穴があると思うけど、まあいいか。俺には関係のない話。


「そうですか。ありがとうございました。その時は出来る範囲で協力したいと思いますが、また来ます」

 とだけ告げて去ろうとしたのだが、


「道中、何か変わった事はありませんでしたか?」

 なんて優しく聞かれたてしまった。何も無かったから無事やって来られたんだぞ。なんて思ってても口に出しちゃいけない。俺の場合は、今回は、特に話していい内容なんて無いよう。

 なんて思ってても言っちゃいけない。きっともっと冷たい空気になるだろうから。決して、聞かれたのが好みの女性じゃなかったからって訳じゃない。

 だから少しも考える事なく告げた。

「そうですね。これと言って役に立てるような情報はありませんか、ね。あれば真っ先にお伝えしますよ。多少の小遣いにはなりますからね」

 ははは、と、ちょっとはにかんだ感じで受付けの人の表情を窺うと、明らかに作り笑いと分かるぎこちない表情筋の使い方で返してくれた。

「そ、そうですね。ははは」


 魔物が居る世界なだけに情報は売れるが、当然のように俺は何も知らない。この町がこの世界で初めましての町だし、直ぐ近くからやって来たのだから。

 何処からやって来たとも言わないし、聞かれもしなかったからいいだろう。そこまで聞きたい訳じゃないみたいだし。

 俺の登録がどんな風にされているのかは気になるが、どんな情報が管理されてるのかも気になるが、自ら深く突っ込むのは危険だと判断して、取り敢えず今度こそ商業ギルドを後にした。


 まだ3日ある。仕事を受けるにしても、出発前の安全確認をするにしても、やはりここには来ておいた方がいいだろう。

 今度来た時は、好みの若くて可愛い女の子が居てくれるといいな。なんて思いながら。


 一生行商人やるのも珍しくない世界。おっさんだからと言って、そこに違いはない。

 結構きついのに、命の危険もそれなりにあるのにぼろ儲け出来る商売でもない。たま~~に1発当てる輩も居るようだけど。

 行商から始めて店を持てるようになる人はごく一部。金も掛かるし、それなりの信用も要る。誰でも気軽に起業できる世界ではない。

 ないない尽くしのマイナス発言ばかりだったけど、それも仕方ない。

 本当に、全く、これと言って、これっぽっちも、『出会い』なんてものは無かったから。初めての商業ギルド。テンプレって売ってないのかな。天ぷら食べたい。


 やはり現実はこんなもの。何かあったらあったで鬱陶しく感じるくせに、何も無ければ無いで少し寂しく感じてしまう。人間て面倒な生き物だ。俺だけか?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!

石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。 クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に! だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。 だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。 ※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

処理中です...