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「陛下の多くの側室や妾などに頼めばいいだろう?」
「はっ! あの者たちは自尊心が高く、面白みのない石ころだ。そして性行為は神聖な物と勘違いしている。
下着を着たままベットに横になっているだけだ。
メリーナなど一番最悪だった。私が長く愛撫したにも関わらずに喘ぎ声も一つも言わずに、あそこは全然濡れない。綺麗なのにそれがかえって味気のにものにした。人形に突っ込むようで全然気持ちよくならなかった。
本当は入れるのも嫌だったが、『お役目をきちんとしてください』と脅されて仕方なくローションを使ってした。
だからレイーシャに彼女との婚姻をすすめるのは気が重かったんだが」
メリーナさまは、あの噂のマグロですか? マグロは石ころと言われているのだろうか?
(えっ? 石ころって、私、マグロじゃない石ころだよね?)
「ただメリーナはレイーシャのことを好きだから、おまえとだったら上手くいくのではと思ったんだが。どうだ?」
「一緒になったころに何度か試みましたが……同じです。そして私もメリーナを見て、あの、その、立たないのです……。
それで他の女性としようと試みましたが、メリーナに阻害されて、あの、その、三年ほど、その、あの、性行為はしていません……。
てっきり私は自分のことが不能と思っていたのですが、リーナに会った時に……」
(もういいです! もうエロ漫画ネタはお腹いっぱいです。イケメン王子たち、乱れた×××の裏事情はもういいーーです。もう王子たちが下ネタ話しているスチールなんて乙女を幻滅させるだけです!)
「立ちました」
「「……」」
しーん、しーん。
Sランクピコピコに認められたように、今こそただの石ころに変身できた瞬間だった。
「ちょっと聞きにくいが……」
って、今までもバンバンいろいろ言えない下ネタばっちり聞いていた陛下が、今更聞けないないようってなんだろう。
もうこれ以上、里奈のことを羞恥死させないのなら、ちょっと聞きたいかも。
「そのだな……。シーオンもレイーシャも……つまり、そのだな……二人は幼児性愛者なのか」
「ぶっ、ち、違います!」
「はっ、な、なにを言われますか? 私はリーナが好きなのです」
陛下はラスボスだった。最後のカンターアタックが命中して、里奈のライフが赤い警告を鳴らす前にゼロになった。
もうマグロの石ころでいいから、捨て置いてください。
「そ、そうか。しかし、リーナを妃にすれば、次々に未成年の少女たちを側室にと宛てがわれるだろうな……」
「……お、俺はきちんと跡継ぎの子どもを作ったから、もう側室を持つ必要はない。俺は一生リーナだけを愛すると誓う」
シーオンさまの台詞は、一体どう言う意味なんだろう。不安な気持ちの中に、ポッと温かい気持ちが芽を出した。
「シーオン兄上。リーナは私の子ども妊娠する予定だったのです。シーオン兄上は、他に誰か愛する女性と出会える未来があります。
責任のためにリーナを妃にして一生愛するなど軽はずみなことを言わないでください」
シーオンさまのい「愛する」は、性的なことだろう。決してラブじゃない。
「ち、違う! 先にレイーシャがリーナと結ばれたとしても子どもが出来たなど、そんなことはない。
リーナのお腹の子どもは俺の子どもだ。俺はリーナに触れている時に、今まで感じたことのない心地よさを感じる。幸福感に包まれる。
子どもができたと言うことは、神様が俺たちの愛を認めたと言うことだ。
だから、神様の認めた俺たちを引き裂く真似はやめろ」
またシーオンさまに飛びかかろうとしたレイーシャさまを、ジョンリー陛下が間に入り止めた。
「メリーナ嬢はどうするのだ? レイーシャも気づいていただろう? 彼女がおまえに取り付く女たちを排除していることを? まあ、メリーナが直接していないかもしれないが、彼女を崇拝している者たちがしている」
レイーシャさまがなにか言おうとして、止めた。そして元の位置に座った。
「ヤレヤレだ。レイーシャ、シーオンの言う通りだ。リーナ嬢がやっと我々王家の子どもを妊娠した。ただでさえ、メリーナの実家ルデェル辺境伯は第二の王族として力を持っている。我々本家と違い、あの家は多くの王族の魔力を保持する男が多い。
ここ何世代も我々本家と代替わりをしようとしている」
陛下の言葉にレイーシャさまもシーオンさまも頷いた。
「十年前、私はとある田舎の村である平民娘と恋に落ちた。彼女は魔力が少なかったが、私の子どもを妊娠した……」
「っ! そ、それは!?」
「シーオン、最後まで私の話を聞いてくれ。結界魔法をもう一度かけ直す、『シールド』」
部屋が一瞬淡い光で包まれた。
「はっ! あの者たちは自尊心が高く、面白みのない石ころだ。そして性行為は神聖な物と勘違いしている。
下着を着たままベットに横になっているだけだ。
メリーナなど一番最悪だった。私が長く愛撫したにも関わらずに喘ぎ声も一つも言わずに、あそこは全然濡れない。綺麗なのにそれがかえって味気のにものにした。人形に突っ込むようで全然気持ちよくならなかった。
本当は入れるのも嫌だったが、『お役目をきちんとしてください』と脅されて仕方なくローションを使ってした。
だからレイーシャに彼女との婚姻をすすめるのは気が重かったんだが」
メリーナさまは、あの噂のマグロですか? マグロは石ころと言われているのだろうか?
(えっ? 石ころって、私、マグロじゃない石ころだよね?)
「ただメリーナはレイーシャのことを好きだから、おまえとだったら上手くいくのではと思ったんだが。どうだ?」
「一緒になったころに何度か試みましたが……同じです。そして私もメリーナを見て、あの、その、立たないのです……。
それで他の女性としようと試みましたが、メリーナに阻害されて、あの、その、三年ほど、その、あの、性行為はしていません……。
てっきり私は自分のことが不能と思っていたのですが、リーナに会った時に……」
(もういいです! もうエロ漫画ネタはお腹いっぱいです。イケメン王子たち、乱れた×××の裏事情はもういいーーです。もう王子たちが下ネタ話しているスチールなんて乙女を幻滅させるだけです!)
「立ちました」
「「……」」
しーん、しーん。
Sランクピコピコに認められたように、今こそただの石ころに変身できた瞬間だった。
「ちょっと聞きにくいが……」
って、今までもバンバンいろいろ言えない下ネタばっちり聞いていた陛下が、今更聞けないないようってなんだろう。
もうこれ以上、里奈のことを羞恥死させないのなら、ちょっと聞きたいかも。
「そのだな……。シーオンもレイーシャも……つまり、そのだな……二人は幼児性愛者なのか」
「ぶっ、ち、違います!」
「はっ、な、なにを言われますか? 私はリーナが好きなのです」
陛下はラスボスだった。最後のカンターアタックが命中して、里奈のライフが赤い警告を鳴らす前にゼロになった。
もうマグロの石ころでいいから、捨て置いてください。
「そ、そうか。しかし、リーナを妃にすれば、次々に未成年の少女たちを側室にと宛てがわれるだろうな……」
「……お、俺はきちんと跡継ぎの子どもを作ったから、もう側室を持つ必要はない。俺は一生リーナだけを愛すると誓う」
シーオンさまの台詞は、一体どう言う意味なんだろう。不安な気持ちの中に、ポッと温かい気持ちが芽を出した。
「シーオン兄上。リーナは私の子ども妊娠する予定だったのです。シーオン兄上は、他に誰か愛する女性と出会える未来があります。
責任のためにリーナを妃にして一生愛するなど軽はずみなことを言わないでください」
シーオンさまのい「愛する」は、性的なことだろう。決してラブじゃない。
「ち、違う! 先にレイーシャがリーナと結ばれたとしても子どもが出来たなど、そんなことはない。
リーナのお腹の子どもは俺の子どもだ。俺はリーナに触れている時に、今まで感じたことのない心地よさを感じる。幸福感に包まれる。
子どもができたと言うことは、神様が俺たちの愛を認めたと言うことだ。
だから、神様の認めた俺たちを引き裂く真似はやめろ」
またシーオンさまに飛びかかろうとしたレイーシャさまを、ジョンリー陛下が間に入り止めた。
「メリーナ嬢はどうするのだ? レイーシャも気づいていただろう? 彼女がおまえに取り付く女たちを排除していることを? まあ、メリーナが直接していないかもしれないが、彼女を崇拝している者たちがしている」
レイーシャさまがなにか言おうとして、止めた。そして元の位置に座った。
「ヤレヤレだ。レイーシャ、シーオンの言う通りだ。リーナ嬢がやっと我々王家の子どもを妊娠した。ただでさえ、メリーナの実家ルデェル辺境伯は第二の王族として力を持っている。我々本家と違い、あの家は多くの王族の魔力を保持する男が多い。
ここ何世代も我々本家と代替わりをしようとしている」
陛下の言葉にレイーシャさまもシーオンさまも頷いた。
「十年前、私はとある田舎の村である平民娘と恋に落ちた。彼女は魔力が少なかったが、私の子どもを妊娠した……」
「っ! そ、それは!?」
「シーオン、最後まで私の話を聞いてくれ。結界魔法をもう一度かけ直す、『シールド』」
部屋が一瞬淡い光で包まれた。
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