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俺の心が満たされていく※

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「航が恥ずかしいなら、電気はつけないから。まぁその方が星空が綺麗に見えるし」

そう言って、祐悟さんはほんのり灯っていた間接照明まで消した。

すると、お風呂場と外の境界さえも見えないその暗さの中に星と月の光だけが降り注ぐ、そんな幻想的な世界に迷い込んだような不思議な気分になった。

うん、これなら恥ずかしくないかも。

「よく見えなくて危ないから、ここから動くなよ」

椅子に座っている俺の服を全部脱がせると、祐悟さんは自分の服も全て脱ぎ去った。
目の前にいる祐悟さんの姿もぼやけてあまりよく見えないけれど、シュルッ、スサッと服を脱ぐ音だけが耳に入ってきてそれがやけに艶かしく感じる。

「さぁ、行こうか」

声をかけられ抱き上げられると肌と肌が密着してトクトクと心臓の音まで伝わってくる。
2回目だけどやっぱり裸で抱っこされるってドキドキするな……。

祐悟さんは洗い場にある椅子に俺を抱っこしたまま腰を下ろした。
そして、器用に俺の頭を洗ってくれた後、自分の頭もさっと洗い、すぐに俺の身体を洗ってくれた。

手にふんだんに乗せられた泡で背中から腕、腋の下、胸やお腹に足と散々洗われたあとで、急にくるっと体勢を変えられて祐悟さんと向かい合わせに抱き合うように抱っこされる。

「ここも綺麗に洗わないとね」

と手を伸ばされた先は……俺のお尻。

「――っ! ひゃぁ……っんん……」

泡でぬるぬるになった指でお尻の割れ目をなぞられ、身体がゾクゾクと震えた。

「な、なに……っ?」

「大丈夫。航、ほら、私にぴったりくっついていて……」

初めての感覚に少し怖くなって言われた通り目の前にいる祐悟さんにギュッと抱きついた。

「ああっ、もう可愛すぎるっ」

祐悟さんの声が聞こえたかと思うと、突然お尻の中にプツリと何かが入ってくる不思議な感覚がした。

「ああっ……なに……っ?」

「大丈夫。私たちが繋がるための軽い準備だから」

準備? 準備って何?

そう聞きたくても尋ねることもできない。
祐悟さんの長い指が俺のお尻の中をグチュグチュと動き回っているそんな感覚におかしくなりそうになりながら、祐悟さんの動きが止まるのを待っていると

「ふぁ……っ、あっ……んっ」

急に身体を突き抜けていくような強い刺激に身体がビクッと跳ねる。

「航のいいところはここか」

なに? いいところってどこ?

「ああっ、んっ……んんっ」

もう訳がわからないまま、祐悟さんに与えられる快感に身体の力が抜けてしまう。

「私の方がもう我慢できないな」

祐悟さんがそう口にしたかと思うと、シャワーで身体についている泡も何もかも綺麗に流されて祐悟さんは俺を向かい合わせに抱っこしたまま立ち上がり湯船へと向かった。
湯船にだけなぜか綺麗に月の光が差し込んでいて祐悟さんの表情がはっきりと見て取れる。

俺は身体中の力が抜けきって変な顔をしているだろうに、『ああ、航……可愛い』と蕩けるような笑顔を見せてくれる。

祐悟さんは木で作られた浴槽のへりに腰を下ろすと、耳元で甘く囁いた。

「航……愛してるよ」

「……んっ、おれも……あいし、てる……」

祐悟さんの囁きに俺も自然に声が出た。
きっと俺のほんとの気持ちが出ちゃったんだ。

「ああっもうっ! 本当にタチが悪いな」

祐悟さんは急に大声を上げると、俺を抱っこしたままザバッと湯船から飛び出て俺をふわふわのバスタオルでくるむと身体を拭くのもそこそこにバタバタとお風呂の隣にある部屋へと入った。

さっきまで仄かな月と星の明かりだけのお風呂場にいたから、間接照明の灯った部屋は眩しく見える。
そんな部屋の中に置かれた大きなベッドの中央にポスっと寝かされた。

ベッドに横たわる俺の頬を撫でながら見つめる祐悟さんの目はまるで獰猛な獣のようにギラギラとしていて、まるで捕食される小動物のような気分にさせられ、俺は今からどうなってしまうのかと思うとドキドキが止まらなかった。

「……ゆ、ゆうごさん……あの、」

「本当は一度風呂場で航をイかせてから、ゆっくりここで味わうつもりだったんだけどな……。
悪いが、もう俺が限界なんだ。最初から最後までここで航の全てを見せてくれ」

俺の全部って……?

「やっ、あの……」

「大丈夫、優しくするから……」

祐悟さんはそういうが早いか、突然俺の首筋に舌を這わせてきた。
ゾクゾクとした感覚が俺を襲う。

俺を覆っていたバスタオルはあっという間に外され、祐悟さんの眼前に俺の裸が晒される。

祐悟さんはそれを嬉しそうに見つめて、

「航のコレ・・ずっと舐めたいと思ってた」

と俺の乳首にむしゃぶりついてきた。

「……ああっ、やぁ……んっ、はっ……ひゃっ、あっ……」

男の乳首なんて舐めても……って思ってたのに、祐悟さんに吸われたり軽くかまれたり舌で嬲られたりするたびに身体がびくびく震えてしまう。
それだけでも感じまくって仕方ないのに、祐悟さんの指がもう片方の俺の乳首を弄り始めた。

「……ぁあっ、あっ……んんっ」

指先で先端を潰されたり爪先で引っ掻かれたりするたびに身体中が痺れるような感覚に陥る。
祐悟さんから与えられる快感で俺のモノはあっという間に勃ち上がってしまっている。

こんなの祐悟さんに知られたら……。

必死に足を動かして隠そうと模索するけれど、足首の痛みになかなか上手く動かすことができない。

祐悟さんはそんなの俺の様子に気づいたのか、乳首を弄っていた唇を離した。

「航、足動かしちゃダメだろう」

「……で、でも……」

「大丈夫。私が手助けしてやるから」

えっ? 手助けって……どういうこと?

俺が何がなんだかわかっていない間に祐悟さんは俺の足の間に入り込み、突然太ももの付け根に舌を這わせ始めた。

「……やぁ、なっ……そこっ……」

「俺のっていう証、つけないとな」

そういうと、祐悟さんは太ももの内側の柔らかい部分に唇でチュッと吸い付いた。
チクンと痛みが走ったけれど、それもまたゾクゾクとした快感を起こす。
祐悟さんはそれからも舌を這わせては時折吸い付き、俺にチクンとした痛みを与え続ける。

祐悟さんが一体何をしているのかもわからないけれど、間接照明の灯りで時々フッと見える祐悟さんの表情がとっても幸せそうでそれだけで俺の心が満たされていく……そんな気がした。
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