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甘いひととき
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ああ……なんて幸せな時間なんだろう。
愛しい人を腕に抱き、可愛らしい寝顔を愛でられるなんて。
本当に尚孝さんと出会えたことは私の人生で最大の幸運だったな。
明日会長たちを東京のご自宅にお送りした後は、仕事も何もかも忘れて尚孝さんとの時間を過ごせると思ったら幸せでしかない。そのためにも今日はできるだけ我慢しないといけないな。
さっき尚孝さんに口で癒してもらったから夜はなんとか一度で我慢できるはずだ。
愛しい人を腕に抱いていると際限なく欲望が溢れてしまうが、ここは我慢だ。
何度も自分に言い聞かせていると、腕の中の尚孝さんが寝言で私の名前を呼ぶ。
それどころか嬉しそうな表情を見せてくる。
ああ、本当に尚孝さんは罪作りな人だ。
必死に欲望と戦っていると、尚孝さんのお腹がキュルルと可愛い音を鳴らす。
尚孝さんを飢えさせるわけにはいかないな。
少しかわいそうだと思いつつも、尚孝さんに優しく声をかけて起こす。
「尚孝さん、起きてください。そろそろ食事にしましょう」
「んっ……」
まだ起きたくないとでもいうように私の胸に顔を擦り付けてくる。
こんな姿を見られるのも私だけだと思うとたまらなく幸せだ。
おでこと頬、そして唇にキスを落とすと尚孝さんの綺麗な瞳がそっと開き、私の顔を映した。
「ゆ、いとさん……」
「私の可愛い眠り姫。目覚めてくれて嬉しいです」
尚孝さんの小さくて形の良い唇を覆うように唇を重ねると、スッと唇が開いた。
それに誘われるように舌を挿し入れると尚孝さんの舌が絡みついてくる。
積極的な尚孝さんからのキスに少し驚きつつも喜びのほうが優っている。
ああ、本当に何て幸せなんだろう……。
尚孝さんの口内をたっぷりと堪能してゆっくりと唇を離すと、ほんのりと頬を染めて私を見上げてくる。
「ゆい、とさん……だいすき……」
「私もです。尚孝さんが大好きですよ」
私の言葉に嬉しそうに抱きついてくれる、尚孝さんが愛おしくてさっきの我慢がどこかに行ってしまいそうになった瞬間、キュルルと可愛い音が響いた。
「わっ!」
その音の正体に気づき、尚孝さんは恥ずかしそうにお腹を押さえるけれど、その仕草すら可愛くて仕方がない。
「き、こえちゃい、ました?」
「ええ。でも私だけですから、気にしないでいいですよ」
「唯人さん、だから恥ずかしいんですけど……」
「私たちはもう夫夫になるんですよ。尚孝さんの可愛いお腹の音も全部私のものですから、隠さないで全部聞かせてください」
優しく抱きしめると、尚孝さんはまだ頬を染めたまま嬉しそうに頷いていた。
「それじゃあ食事をお願いしてきますね。部屋に料理が運ばれる間、尚孝さんはここを離れないでください」
「えっ、どうして……?」
「今、どれだけ魅力的な格好をしているか覚えてますか?」
なんとも艶かしい長襦袢姿。
しかもまだ口淫してくれた色っぽい表情が残っている。
こんな姿を従業員たちには見せられない。
「尚孝さんのこの姿を見ていいのは私だけです。お利口さんで待っててくださいね」
チュッと唇を重ねて、ジャケットを脱ぎ尚孝さんにかけた。
そうして尚孝さんをテラスに残し、食事を運んでもらうように連絡を入れた。
もうすでに食事の時間だったようですぐに部屋に食事が運び入れられた。
広々としたテーブルがお皿で埋め尽くされるほどたくさんの料理が並んでいる。
だが一つひとつの量は少ないから尚孝さんでも完食できるだろう。
従業員たちが部屋を出て行ったのを確認して、尚孝さんを連れにテラスに向かうと、尚孝さんは私のジャケットを嬉しそうにかぶってウトウトしているようだった。
なんでこんな可愛いことをしてくれるんだろう。
全くこの人は、素で私を煽ってくるから困るな……。
「尚孝さん、食事ができましたよ」
そっと抱き上げて、和室に連れて行くと可愛らしい声をあげる。
「わぁ! 美味しそう!」
一気に子どもっぽくなるが、それがまた可愛い。
向かい合わせに座り、尚孝さんの嬉しそうな顔を堪能する。
「地のものをふんだんに使った料理ですから美味しいですよ」
近くの森で採れた松茸づくしのコースはこの時期ならでは。
きのこが好きな尚孝さんには最高の料理だろう。
「この天ぷら、最高ですよ」
「わぁ、この土瓶蒸しも美味しい!」
土鍋で炊く松茸ご飯も一人用の鉄板で焼くステーキも格別だ。
大満足のままに食事を終えると、尚孝さんが可愛くお腹をさする。
あのお腹に私の欲望の蜜をたっぷり……
ついそんなことを考えてしまう。
テラスに目を向けると、もうすっかり陽が落ちて星と月の明かりが美しい。
「尚孝さん、一緒に温泉に入りましょうか」
その誘いに一気に頬を染めながらも、嬉しそうに頷いてくれた。
愛しい人を腕に抱き、可愛らしい寝顔を愛でられるなんて。
本当に尚孝さんと出会えたことは私の人生で最大の幸運だったな。
明日会長たちを東京のご自宅にお送りした後は、仕事も何もかも忘れて尚孝さんとの時間を過ごせると思ったら幸せでしかない。そのためにも今日はできるだけ我慢しないといけないな。
さっき尚孝さんに口で癒してもらったから夜はなんとか一度で我慢できるはずだ。
愛しい人を腕に抱いていると際限なく欲望が溢れてしまうが、ここは我慢だ。
何度も自分に言い聞かせていると、腕の中の尚孝さんが寝言で私の名前を呼ぶ。
それどころか嬉しそうな表情を見せてくる。
ああ、本当に尚孝さんは罪作りな人だ。
必死に欲望と戦っていると、尚孝さんのお腹がキュルルと可愛い音を鳴らす。
尚孝さんを飢えさせるわけにはいかないな。
少しかわいそうだと思いつつも、尚孝さんに優しく声をかけて起こす。
「尚孝さん、起きてください。そろそろ食事にしましょう」
「んっ……」
まだ起きたくないとでもいうように私の胸に顔を擦り付けてくる。
こんな姿を見られるのも私だけだと思うとたまらなく幸せだ。
おでこと頬、そして唇にキスを落とすと尚孝さんの綺麗な瞳がそっと開き、私の顔を映した。
「ゆ、いとさん……」
「私の可愛い眠り姫。目覚めてくれて嬉しいです」
尚孝さんの小さくて形の良い唇を覆うように唇を重ねると、スッと唇が開いた。
それに誘われるように舌を挿し入れると尚孝さんの舌が絡みついてくる。
積極的な尚孝さんからのキスに少し驚きつつも喜びのほうが優っている。
ああ、本当に何て幸せなんだろう……。
尚孝さんの口内をたっぷりと堪能してゆっくりと唇を離すと、ほんのりと頬を染めて私を見上げてくる。
「ゆい、とさん……だいすき……」
「私もです。尚孝さんが大好きですよ」
私の言葉に嬉しそうに抱きついてくれる、尚孝さんが愛おしくてさっきの我慢がどこかに行ってしまいそうになった瞬間、キュルルと可愛い音が響いた。
「わっ!」
その音の正体に気づき、尚孝さんは恥ずかしそうにお腹を押さえるけれど、その仕草すら可愛くて仕方がない。
「き、こえちゃい、ました?」
「ええ。でも私だけですから、気にしないでいいですよ」
「唯人さん、だから恥ずかしいんですけど……」
「私たちはもう夫夫になるんですよ。尚孝さんの可愛いお腹の音も全部私のものですから、隠さないで全部聞かせてください」
優しく抱きしめると、尚孝さんはまだ頬を染めたまま嬉しそうに頷いていた。
「それじゃあ食事をお願いしてきますね。部屋に料理が運ばれる間、尚孝さんはここを離れないでください」
「えっ、どうして……?」
「今、どれだけ魅力的な格好をしているか覚えてますか?」
なんとも艶かしい長襦袢姿。
しかもまだ口淫してくれた色っぽい表情が残っている。
こんな姿を従業員たちには見せられない。
「尚孝さんのこの姿を見ていいのは私だけです。お利口さんで待っててくださいね」
チュッと唇を重ねて、ジャケットを脱ぎ尚孝さんにかけた。
そうして尚孝さんをテラスに残し、食事を運んでもらうように連絡を入れた。
もうすでに食事の時間だったようですぐに部屋に食事が運び入れられた。
広々としたテーブルがお皿で埋め尽くされるほどたくさんの料理が並んでいる。
だが一つひとつの量は少ないから尚孝さんでも完食できるだろう。
従業員たちが部屋を出て行ったのを確認して、尚孝さんを連れにテラスに向かうと、尚孝さんは私のジャケットを嬉しそうにかぶってウトウトしているようだった。
なんでこんな可愛いことをしてくれるんだろう。
全くこの人は、素で私を煽ってくるから困るな……。
「尚孝さん、食事ができましたよ」
そっと抱き上げて、和室に連れて行くと可愛らしい声をあげる。
「わぁ! 美味しそう!」
一気に子どもっぽくなるが、それがまた可愛い。
向かい合わせに座り、尚孝さんの嬉しそうな顔を堪能する。
「地のものをふんだんに使った料理ですから美味しいですよ」
近くの森で採れた松茸づくしのコースはこの時期ならでは。
きのこが好きな尚孝さんには最高の料理だろう。
「この天ぷら、最高ですよ」
「わぁ、この土瓶蒸しも美味しい!」
土鍋で炊く松茸ご飯も一人用の鉄板で焼くステーキも格別だ。
大満足のままに食事を終えると、尚孝さんが可愛くお腹をさする。
あのお腹に私の欲望の蜜をたっぷり……
ついそんなことを考えてしまう。
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「尚孝さん、一緒に温泉に入りましょうか」
その誘いに一気に頬を染めながらも、嬉しそうに頷いてくれた。
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