ウブで真面目な理学療法士の初恋のお相手はセレブなイケメン敏腕秘書でした

波木真帆

文字の大きさ
34 / 79

少しだけ※

この二人は毎回甘々な時間を過ごしているような気がしますが(笑)
楽しんでいただけると嬉しいです♡


   *   *   *


「シャワーを浴びてきた方がいいですか?」

「やぁ、だめ……っ、そのままがいい……」

寝ぼけたままの尚孝さんにそのまま引っ張られる。寝起きで力は弱いが、私が尚孝さんに抗うことなどできるはずがない。

今日は事務仕事ばかりで汗をかいていないが、私の匂いが好きだと言ってくれる尚孝さんならこれでも喜んでくれるだろう。

胸元に顔を擦り寄せてくる尚孝さんの邪魔をしないようにさっとジャケットを脱ぎすて、ネクタイを緩めて引き抜き、ワイシャツのボタンも外すと、

「んっ……いい、におい……っ」

恍惚とした表情で見上げられる。

ああ、もうダメだな。このままでは抑えられない。

「尚孝さん、少しだけ愛させてください」

手早くズボンも下着も脱ぎ捨て、ベッドの中に身体を滑り込ませた。
背中から抱きしめて、寝巻きのズボンと下着をずらし、まだトロトロにほぐれていた尚孝さんの後孔にすっかり昂ったモノを押し込んだ。

「ああ……っ、尚孝さんっ!! 最高に気持ちがいい!!」

「ひゃあっ、ゆ、いとさん……っ、そこっ……ああっ! だめぇ……っ」

寝起きで、まだ万全な状態でもない尚孝さんに激しくしてはいけないと思いながらも、可愛すぎて抑えられない。
尚孝さんの中を穿ちながら、反応してくれている可愛い果実を握り刺激してやると、あっという間に甘い蜜を弾けさせた。

ピクピクと快感に震える身体を抱きしめながら、私は尚孝さんの最奥に欲望の蜜を注ぎ込んだ。

「ああっ……尚孝さん。愛してます」

背中を包み込みように抱きしめながら耳元で囁くと、

「ゆ、いとさん……っ、ぼくも……」

と微かな声が返ってくる。
それだけでまた昂ってしまいそうになるのを必死に抑えて、

「嬉しいです。尚孝さん……」

と声をかけ、首筋に所有の証を散らした。

しばらくそのまま抱き合っていたが、午後の仕事には戻らないといけない。今日の仕事は済ませてきたから急ぐ必要はないがずっとこのままでいるわけにはいかない。尚孝さんを抱きかかえて風呂場に向かい、お互いの身体を清めて寝室に戻った。

ソファーで休ませている間にさっとシーツをとりかえ、尚孝さんをベッドに休ませる。そうして、私も着替えを済ませた。

「唯人さん……っ、お仕事は大丈夫ですか?」

シャワーを浴びて目が覚めたらしい尚孝さんが私の心配をしてくれるが、問題はない。

「大丈夫ですよ。尚孝さんに大事な話があるので会長にもちゃんと許可をもらって戻ってきましたから」

「大事な話? それって……」

一瞬尚孝さんの表情が不安そうに見えて、急いで抱きしめる。私の尚孝さんへの愛を信じてもらえていないわけじゃない。
ただ、尚孝さんは時々ネガティブになってしまうだけだ。それは今までの環境にあるのだろう。それをポジティブ思考に変えるにはなかなか難しいものがあるだろうが、それはこれからの人生で私がたっぷりと教えていけばいい。

「不安なことは何もありませんよ。明日の一花さんと直純くんの対面のことで話をしにきたんです」

「一花くんと直純くんの? 何か変更でも?」

「いえ。明日、予定通りに二人は対面することになりましたが、場所が磯山先生のご自宅の駐車場に決まったんです」

「駐車場って、あっ!」

それだけで尚孝さんもあれに気がついたようだ。

「ええ。さすがですね。あのキャンピングカーの中で対面することになったんです」

「なるほど。それなら直純くんも大人に囲まれることなく、落ち着いて話ができそうですね。一花くんにとってもあの中なら疲れも最小限に抑えられますし、二人にとって一番いい場所だと思います」

「私もその案を聞いて尚孝さんと同じように思いました。会長も櫻葉会長も、ちゃんと直純くんのことを考えてくれた結果ですね。それでなんですが……」

「はい。何か困ったことでも?」

「それが、私が運転手として同行することになったんです。会長は一花さんについているべきだと思いますので、そのことについては問題はないんですが、尚孝さんの同行は今回は見送ることになってしまって……」

本当は一緒に行きたかった。尚孝さんに助手席に座っていてもらえるだけで私はどれだけでも待っていられたのに。尚孝さんを一人で家に残していると心配で仕方がない。

「唯人さん、ありがとうございます。僕のこと、心配してくれたんですね。でも、大丈夫です。僕は二人の対面がうまくいくってわかってますから。いい子で唯人さんの帰りを待ってますね。帰ってきたらお土産話をいっぱい聞かせてください」

「尚孝さん……っ! 本当にあなたって人はどれだけ私を感動させるんですか」

ああ、もう本当に尚孝さんが可愛すぎて困るな。


  *   *   *

そうして、あっという間に二人の対面の日。

「じゃあ、行ってきますね」

「はい。気をつけて行ってきてください」

「食事は冷蔵庫に作ってますから温めて食べてください。何かあったらいつでも連絡してくださいね。あ、何もなくても連絡してください。それから……」

「ふふっ。唯人さん。僕は大丈夫です。途中でテレビ電話できるのを楽しみにしてますね」

尚孝さんの方からキスをしてくれて、ゆっくりと唇が離れる。離れがたく思いながらも、尚孝さんに見送られて私は会長の家に向かった。
感想 79

あなたにおすすめの小説

人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます

七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。 歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。 世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。 気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。

魔性の男

久野字
BL
俺はとにかくモテる。学生の頃から、社会人になった今でも、異性問わずにモテてしまう。 最近、さえない同性の先輩に好意を持たれている。いつものことだろう。いい人だから、傷つけたくはないな。 そう、思っていた。

甘々彼氏

すずかけあおい
BL
15歳の年の差のせいか、敦朗さんは俺をやたら甘やかす。 攻めに甘やかされる受けの話です。 〔攻め〕敦朗(あつろう)34歳・社会人 〔受け〕多希(たき)19歳・大学一年

【完結・BL】胃袋と掴まれただけでなく、心も身体も掴まれそうなんだが!?【弁当屋×サラリーマン】

彩華
BL
 俺の名前は水野圭。年は25。 自慢じゃないが、年齢=彼女いない歴。まだ魔法使いになるまでには、余裕がある年。人並の人生を歩んでいるが、これといった楽しみが無い。ただ食べることは好きなので、せめて夕食くらいは……と美味しい弁当を買ったりしているつもりだが!(結局弁当なのかというのは、お愛嬌ということで) だがそんなある日。いつものスーパーで弁当を買えなかった俺はワンチャンいつもと違う店に寄ってみたが……────。 凄い! 美味そうな弁当が並んでいる!  凄い! 店員もイケメン! と、実は穴場? な店を見つけたわけで。 (今度からこの店で弁当を買おう) 浮かれていた俺は、夕飯は美味い弁当を食べれてハッピ~! な日々。店員さんにも顔を覚えられ、名前を聞かれ……? 「胃袋掴みたいなぁ」 その一言が、どんな意味があったなんて、俺は知る由もなかった。 ****** そんな感じの健全なBLを緩く、短く出来ればいいなと思っています お気軽にコメント頂けると嬉しいです ■表紙お借りしました

死ぬほど嫌いな上司と付き合いました【完結】

三宅スズ
BL
社会人3年目の皆川涼介(みながわりょうすけ)25歳。 皆川涼介の上司、瀧本樹(たきもといつき)28歳。 涼介はとにかく樹のことが苦手だし、嫌いだし、話すのも嫌だし、絶対に自分とは釣り合わないと思っていたが‥‥ 上司×部下BL

苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」 母に紹介され、なにかの間違いだと思った。 だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。 それだけでもかなりな不安案件なのに。 私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。 「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」 なーんて義父になる人が言い出して。 結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。 前途多難な同居生活。 相変わらず専務はなに考えているかわからない。 ……かと思えば。 「兄妹ならするだろ、これくらい」 当たり前のように落とされる、額へのキス。 いったい、どうなってんのー!? 三ツ森涼夏  24歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務 背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。 小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。 たまにその頑張りが空回りすることも? 恋愛、苦手というより、嫌い。 淋しい、をちゃんと言えずにきた人。 × 八雲仁 30歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』専務 背が高く、眼鏡のイケメン。 ただし、いつも無表情。 集中すると周りが見えなくなる。 そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。 小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。 ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!? ***** 千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』 ***** 表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101

世継ぎは他の妃が産めばいい——子を産めない私ですが、帝の寵愛を独占して皇后になりました

由香
恋愛
後宮に入る女の価値は、ただ一つ。 ——皇子を産めるかどうか。 けれど私は、産めない。 ならば—— 「世継ぎは他の妃に任せます。私は、陛下に愛される女になります」 そう言い放ったその日から、すべてが狂い始めた。 毒を盛られても、捨てられず。 皇子が生まれても、選ばれたのは私だった。 「お前は、ここにいろ」 これは、子を産めない女が ただ一つの武器“寵愛”だけで頂点に立つ物語。 そして—— その寵愛は、やがて狂気に変わる。

借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます

なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。 そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。 「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」 脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……! 高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!? 借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。 冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!? 短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。