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期待と不安
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その声の主はもちろん、有原くん。
榎木くんを賢吾と呼べるのは彼しかいない。
名前を呼ばれ、すぐに立ち上がって彼の元にかけていく榎木くんを見送りながら、一体何が始まるのかと私たちはその様子を眺めていた。
すると、有原くんが榎木くんに何かを告げると、榎木くんがスッと膝を屈めた。
それを見て有原くんが真っ赤な顔で榎木くんの肩に手を置いて、思いっきり背伸びをしたかと思ったらそのまま彼の唇に自分のそれを重ねた。
突然目の前で見せつけられたキスに私はもちろん、周りで様子を窺っていたみんなが驚きを隠せない。
驚くのも当然だ。有原くんは榎木くんとの付き合いは長いが、人前でこうして好意を見せつけるようなことはしない。
榎木くんもそれをわかっているから、私たちと比べて人前ではスキンシップは少ないだろう。
それがまさか有原くんの方からキスをするなんて信じられないものを見たというのが率直な感想だ。
私たちもだが、当の本人である榎木くんも驚きを隠せない様子だ。
だがその表情には驚き以上に喜びが溢れている。
愛しい人からの不意打ちのキスに嬉しさが込み上げたようでキスが終わってもしばらく抱きしめていたが、未知子さんに声をかけられてそのまま何事もなかったかのようにこちらに戻ってきた。
「何があった?」
「いえ、よくわからないんですが、次は……とか話していたので、みんな一人ずつ呼ばれるんじゃないですかね?」
戻ってきた榎木くんにみんなが質問を投げかけるけれど、榎木くん自身もよくわかっていないらしい。
だが彼の言葉に周りが大きく期待に包まれた。そして安城の名前が呼ばれた。
もちろん声をあげたのは恋人である史紀さん。
やはりこれは名前を呼ばれたらキスをしてもらえるのだ。
その興奮に呼ばれた本人以上に周りが盛り上がってしまっていた。
大歓声に背中を押されるように安城が史紀さんの元に駆け寄っていく。
安城は喜びを隠しきれない様子で史紀さんに近づくと、史紀さんは目の前にいる安城でさえも聞こえないような声をかけたようだ。
安城が聞き返そうと顔を近づけたところで、史紀さんはスッと背伸びをして安城の唇にキスをした。
その時の安城の表情はこちらが笑ってしまうほど驚きと喜びを向けていた。
スッと唇が離れるや否や、笑顔の史紀さんから
「伊吹、愛してるよ」
と愛の言葉が告げられた。
その言葉に感極まった様子で安城は史紀さんを強く抱きしめていた。
その二人の様子に私も熱いものが込み上げてくる。
一花さんを奪われ、麻友子さんを失い、人生のどん底を味わっていた櫻葉会長を支えるために、若くして櫻葉グループの社長に就き、全てを捧げるほど身を粉にして働いていた史紀さんのそばに居続けた安城。
自分だけが幸せになるわけにはいかないと頑なだった史紀さんを手放すことなく支え続けていた。
この結婚式で一花さんと櫻葉会長の幸せな姿を見て、ようやく自分の幸せに向き合えるようになったのだろう。
みんなの前で愛の言葉を告げたのが史紀さんの心の変化の表れだ。
安城がずっと支えてきたのを知っているだけに、二人が幸せになることは自分のことのように嬉しい。
安城、幸せになれ!
気づけば心の中でそう叫んでいた。
だが、安城の幸せそうな表情が一変したのは、二人の間に入ってきた未知子さんと言葉を交わした後だ。
何を聞いたんだろう?
不思議に思いながら、安城が戻ってくるのを見守り、次に誰が呼ばれるか楽しみにしていた。
すると戻ってきた安城が私の隣に腰を下ろしながら、小声でポツリと呟いた。
「これは罰ゲームなんだそうだ。どうやら全員が名前を呼ばれるわけではないらしい」
私にだけ聞こえる声で安城はそう告げてきた。
全員が呼ばれるわけじゃない?
それじゃあ私は?
一気に期待と不安とが入り乱れる。
そんな中、次に呼ばれたのは会長と昇くんだった。
今日の主役である会長はわかるが、どうして昇くんが?
相手の直純くんはまだ中学生だ。
その彼からまさかのキス?
先ほどの昇くんの相談から考えれば、そんなことを磯山先生がお許しになるとは思えないが……。
それでも名前を呼ばれた二人は急いで愛しい相手の元に駆け出して行った。
一花さんは駆け寄ってきた会長の腕を支えにスッと立ち上がった。
立ち姿のなんと美しいことだろう。
あまりにもお似合いの二人に見惚れてしまいそうになる。
会長はそっと一花さんの腰を支え、一花さんと目が合う高さまで屈むと一花さんからキスが贈られる。
その幸せそうな姿に思わず笑みが溢れた。
そして昇くんたちといえば……。
一生懸命背伸びをする直純くんが届くように昇くんが屈むと直純くんから嬉しそうに自分の唇を当てていた。
昇くんの頬に。
その様子にホッと胸を撫で下ろしている磯山先生の表情がなんともいえなくて、安城と二人で顔を見合わせて笑ってしまった。
榎木くんを賢吾と呼べるのは彼しかいない。
名前を呼ばれ、すぐに立ち上がって彼の元にかけていく榎木くんを見送りながら、一体何が始まるのかと私たちはその様子を眺めていた。
すると、有原くんが榎木くんに何かを告げると、榎木くんがスッと膝を屈めた。
それを見て有原くんが真っ赤な顔で榎木くんの肩に手を置いて、思いっきり背伸びをしたかと思ったらそのまま彼の唇に自分のそれを重ねた。
突然目の前で見せつけられたキスに私はもちろん、周りで様子を窺っていたみんなが驚きを隠せない。
驚くのも当然だ。有原くんは榎木くんとの付き合いは長いが、人前でこうして好意を見せつけるようなことはしない。
榎木くんもそれをわかっているから、私たちと比べて人前ではスキンシップは少ないだろう。
それがまさか有原くんの方からキスをするなんて信じられないものを見たというのが率直な感想だ。
私たちもだが、当の本人である榎木くんも驚きを隠せない様子だ。
だがその表情には驚き以上に喜びが溢れている。
愛しい人からの不意打ちのキスに嬉しさが込み上げたようでキスが終わってもしばらく抱きしめていたが、未知子さんに声をかけられてそのまま何事もなかったかのようにこちらに戻ってきた。
「何があった?」
「いえ、よくわからないんですが、次は……とか話していたので、みんな一人ずつ呼ばれるんじゃないですかね?」
戻ってきた榎木くんにみんなが質問を投げかけるけれど、榎木くん自身もよくわかっていないらしい。
だが彼の言葉に周りが大きく期待に包まれた。そして安城の名前が呼ばれた。
もちろん声をあげたのは恋人である史紀さん。
やはりこれは名前を呼ばれたらキスをしてもらえるのだ。
その興奮に呼ばれた本人以上に周りが盛り上がってしまっていた。
大歓声に背中を押されるように安城が史紀さんの元に駆け寄っていく。
安城は喜びを隠しきれない様子で史紀さんに近づくと、史紀さんは目の前にいる安城でさえも聞こえないような声をかけたようだ。
安城が聞き返そうと顔を近づけたところで、史紀さんはスッと背伸びをして安城の唇にキスをした。
その時の安城の表情はこちらが笑ってしまうほど驚きと喜びを向けていた。
スッと唇が離れるや否や、笑顔の史紀さんから
「伊吹、愛してるよ」
と愛の言葉が告げられた。
その言葉に感極まった様子で安城は史紀さんを強く抱きしめていた。
その二人の様子に私も熱いものが込み上げてくる。
一花さんを奪われ、麻友子さんを失い、人生のどん底を味わっていた櫻葉会長を支えるために、若くして櫻葉グループの社長に就き、全てを捧げるほど身を粉にして働いていた史紀さんのそばに居続けた安城。
自分だけが幸せになるわけにはいかないと頑なだった史紀さんを手放すことなく支え続けていた。
この結婚式で一花さんと櫻葉会長の幸せな姿を見て、ようやく自分の幸せに向き合えるようになったのだろう。
みんなの前で愛の言葉を告げたのが史紀さんの心の変化の表れだ。
安城がずっと支えてきたのを知っているだけに、二人が幸せになることは自分のことのように嬉しい。
安城、幸せになれ!
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何を聞いたんだろう?
不思議に思いながら、安城が戻ってくるのを見守り、次に誰が呼ばれるか楽しみにしていた。
すると戻ってきた安城が私の隣に腰を下ろしながら、小声でポツリと呟いた。
「これは罰ゲームなんだそうだ。どうやら全員が名前を呼ばれるわけではないらしい」
私にだけ聞こえる声で安城はそう告げてきた。
全員が呼ばれるわけじゃない?
それじゃあ私は?
一気に期待と不安とが入り乱れる。
そんな中、次に呼ばれたのは会長と昇くんだった。
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それでも名前を呼ばれた二人は急いで愛しい相手の元に駆け出して行った。
一花さんは駆け寄ってきた会長の腕を支えにスッと立ち上がった。
立ち姿のなんと美しいことだろう。
あまりにもお似合いの二人に見惚れてしまいそうになる。
会長はそっと一花さんの腰を支え、一花さんと目が合う高さまで屈むと一花さんからキスが贈られる。
その幸せそうな姿に思わず笑みが溢れた。
そして昇くんたちといえば……。
一生懸命背伸びをする直純くんが届くように昇くんが屈むと直純くんから嬉しそうに自分の唇を当てていた。
昇くんの頬に。
その様子にホッと胸を撫で下ろしている磯山先生の表情がなんともいえなくて、安城と二人で顔を見合わせて笑ってしまった。
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