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恋人たちの夜※<賢吾&佳史編 4>
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「どれだけ私を煽るんだ?」
「煽るって……」
「佳史がエロい姿見せるから、今イったばかりなのにもうこんなだぞ」
そっと手を取られて導かれた先には、たった今イかせたばかりの賢吾のモノ。
一度イったのが嘘みたいに聳り立ったままだ。
「すごぃっ……」
「もう佳史の中に入っていいか?」
もう限界だと言わんばかりの声がなんだか可愛いと思ってしまう。
「いいよ。いっぱい気持ちよくして……わっ!」
笑顔で伝えた途端、賢吾は僕を抱きしめたと思ったら、くるりと体勢を変えられて気づけばベッドに押し倒されていた。
見下ろしてくる賢吾の目の奥が獰猛な獣のようでゾクゾクする。
それだけ僕を求めてくれている。その事実が僕を大いに喜ばせた。
首元に顔を埋めると、ちくんとした痛みを感じる。
初めての時からずっと変わらない。
僕を自分のものにしたいと思っている証。
その痛みが僕の興奮を誘う。
「けん、ご……っ、はやく、ほしぃ……っ」
賢吾の興奮を間近に受けて、僕も身体の疼きが止まらない。
中の気持ちいい場所が賢吾に触れられるのを今か今かと待っている。
賢吾に訴えると、舌なめずりをして僕を見る。
「佳史……今日は寝かさないから」
「んっ!」
耳元で囁かれてそれだけで興奮してしまう。
もう僕のささやかなモノもすっかり期待して勃ち上がってしまっている。
それがわかっているからだろう。
賢吾の手がそっと僕のモノに触れる。
大きな手で全体を包み込まれて扱かれる。
それだけで途轍もなく気持ちがいい。
もう二度もイかされているのに賢吾に触れられるだけで反応してしまう。
でも欲しいのはもっと奥だ。
「けん、ご……」
「わかってる。そんなに慌てるな」
そっと僕のモノから手を離し、近くに置いてあったローションを手に取る。
手のひらにのせながら、焦らすように僕を見る。
「ちゃんと温めておかないとな」
本当は賢吾だって余裕がないくせに、僕を焦らそうとわざとゆっくりと見せつけてくる。
余裕たっぷりなように見えて限界を迎えている賢吾の余裕な姿を壊したくなって、僕は長襦袢と肌襦袢の裾を捲り上げて、自分の足を抱え込んだ。
「はやくぅ、ここ……ほしぃ……っ」
賢吾のが欲しくてヒクヒクしている後孔を見せつけると、さっきまで余裕の表情を見せていた賢吾からふっと余裕が消えた。
「――っ!!」
紳士から一気に獰猛な獣の表情になった賢吾は、ヌルヌルの手で自分のおっきなモノを扱くと、僕が見せつけていた後孔にググッと一気に押し込んできた。
「ああーーっ!!!」
一気に埋め込まれた賢吾のモノがグッチュンと音を立てて最奥まで入りこんできて、全身がぴくぴくと震えてしまう。
その瞬間、僕のモノから蜜が弾け飛ぶのがわかった。
それなのに、賢吾は僕の腰を掴んで激しく腰を動かしてくる。
「ああ……っ、んっああっ……っ!! っん、だ、めぇ……っそ、こ……っ」
「佳史っ、佳史っ!」
箍が外れたように僕の名前だけを叫びながら腰を動かす賢吾にしがみつくことしかできなくて僕はされるがまま快感に悶えるしかなかった。
「も、うだめっ――! ま、たイくぅ――!!」
ゴリゴリと最奥を擦ってくるあまりにも激しい賢吾の刺激に、僕はまた絶頂を迎えイってしまった。
「佳史っ、あ゛あーーっ!!」
賢吾の切羽詰まったような声が聞こえたと同時に、僕の中に温かいものが広がっていくのを感じた。
その幸せに浸ったのも束の間、また賢吾の律動が始まった。
「えっ? けん、ご……?」
「今日は寝かせないと言っただろう? 散々煽った分、たっぷり愛してやる」
「ひゃあぁーー!!」
それから何時間もたっぷりと身も心も愛された。
結局二泊三日の別荘での日々はずっとベッドの上で賢吾に抱かれっぱなしだった。
それでも幸せな時間だからいいか。
そう思えるくらい、僕の身体も心も満たされていた。
* * *
これで賢吾&佳史編完結です。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
「煽るって……」
「佳史がエロい姿見せるから、今イったばかりなのにもうこんなだぞ」
そっと手を取られて導かれた先には、たった今イかせたばかりの賢吾のモノ。
一度イったのが嘘みたいに聳り立ったままだ。
「すごぃっ……」
「もう佳史の中に入っていいか?」
もう限界だと言わんばかりの声がなんだか可愛いと思ってしまう。
「いいよ。いっぱい気持ちよくして……わっ!」
笑顔で伝えた途端、賢吾は僕を抱きしめたと思ったら、くるりと体勢を変えられて気づけばベッドに押し倒されていた。
見下ろしてくる賢吾の目の奥が獰猛な獣のようでゾクゾクする。
それだけ僕を求めてくれている。その事実が僕を大いに喜ばせた。
首元に顔を埋めると、ちくんとした痛みを感じる。
初めての時からずっと変わらない。
僕を自分のものにしたいと思っている証。
その痛みが僕の興奮を誘う。
「けん、ご……っ、はやく、ほしぃ……っ」
賢吾の興奮を間近に受けて、僕も身体の疼きが止まらない。
中の気持ちいい場所が賢吾に触れられるのを今か今かと待っている。
賢吾に訴えると、舌なめずりをして僕を見る。
「佳史……今日は寝かさないから」
「んっ!」
耳元で囁かれてそれだけで興奮してしまう。
もう僕のささやかなモノもすっかり期待して勃ち上がってしまっている。
それがわかっているからだろう。
賢吾の手がそっと僕のモノに触れる。
大きな手で全体を包み込まれて扱かれる。
それだけで途轍もなく気持ちがいい。
もう二度もイかされているのに賢吾に触れられるだけで反応してしまう。
でも欲しいのはもっと奥だ。
「けん、ご……」
「わかってる。そんなに慌てるな」
そっと僕のモノから手を離し、近くに置いてあったローションを手に取る。
手のひらにのせながら、焦らすように僕を見る。
「ちゃんと温めておかないとな」
本当は賢吾だって余裕がないくせに、僕を焦らそうとわざとゆっくりと見せつけてくる。
余裕たっぷりなように見えて限界を迎えている賢吾の余裕な姿を壊したくなって、僕は長襦袢と肌襦袢の裾を捲り上げて、自分の足を抱え込んだ。
「はやくぅ、ここ……ほしぃ……っ」
賢吾のが欲しくてヒクヒクしている後孔を見せつけると、さっきまで余裕の表情を見せていた賢吾からふっと余裕が消えた。
「――っ!!」
紳士から一気に獰猛な獣の表情になった賢吾は、ヌルヌルの手で自分のおっきなモノを扱くと、僕が見せつけていた後孔にググッと一気に押し込んできた。
「ああーーっ!!!」
一気に埋め込まれた賢吾のモノがグッチュンと音を立てて最奥まで入りこんできて、全身がぴくぴくと震えてしまう。
その瞬間、僕のモノから蜜が弾け飛ぶのがわかった。
それなのに、賢吾は僕の腰を掴んで激しく腰を動かしてくる。
「ああ……っ、んっああっ……っ!! っん、だ、めぇ……っそ、こ……っ」
「佳史っ、佳史っ!」
箍が外れたように僕の名前だけを叫びながら腰を動かす賢吾にしがみつくことしかできなくて僕はされるがまま快感に悶えるしかなかった。
「も、うだめっ――! ま、たイくぅ――!!」
ゴリゴリと最奥を擦ってくるあまりにも激しい賢吾の刺激に、僕はまた絶頂を迎えイってしまった。
「佳史っ、あ゛あーーっ!!」
賢吾の切羽詰まったような声が聞こえたと同時に、僕の中に温かいものが広がっていくのを感じた。
その幸せに浸ったのも束の間、また賢吾の律動が始まった。
「えっ? けん、ご……?」
「今日は寝かせないと言っただろう? 散々煽った分、たっぷり愛してやる」
「ひゃあぁーー!!」
それから何時間もたっぷりと身も心も愛された。
結局二泊三日の別荘での日々はずっとベッドの上で賢吾に抱かれっぱなしだった。
それでも幸せな時間だからいいか。
そう思えるくらい、僕の身体も心も満たされていた。
* * *
これで賢吾&佳史編完結です。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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