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もう抗えない※
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そのままエントランスを抜け、流れるようにエレベーターに乗せられ連れていかれたのはまさかの最上階。
「中に入って」
緊張で足がすくむ僕の手が取られ中に連れていかれると、壁一面が全て大きな窓。
そこからは東京の景色が一望できて、しかも周りに遮るものは何もない。
僕はあまりの素晴らしい眺望に声も出なかった。
「気に入った?」
「えっ、いや。はい、あ、その……」
もうパニクって自分でも何を言っているのかわからなかったけれど、彼は嬉しそうに僕を見つめている。
「あの、ここって……」
ようやく声を出せた僕に彼は
「ここは私の自宅だ。誰かを自宅にあげたのは史希が初めてだよ」
と優しく耳元で囁いてきた。
「んん――っ」
彼の声が耳元で聞こえるだけで身体の奥がゾクゾクと痺れる。
「ふふっ。史希……可愛い」
「えっ……んんっ!!」
征輝さんの声に驚いて顔を上げた瞬間、彼の唇が重なってきた。
えっ?
僕、キスされてる?
驚いている間に、僕の口内に征輝さんの舌が挿入ってくる。
クチュクチュと音を立てながら口内を蹂躙されて、立っていられないほど気持ちがいい。
すごい……キスってこんなに気持ちがいいんだ。
膝から崩れ落ちそうになるのを力強い腕で支えられながらなおもキスをされ続け、ようやく唇が離れた時はぐったりと征輝さんに身を預けてしまっていた。
「ああ、史希が可愛すぎる……。史希、キスは初めて?」
「は、い……はじめて、です……」
「そうか。史希の初めてをもらえて幸せだな」
正直に答えると嬉しそうな笑顔を見せながら頬にチュッと軽く唇が当てられる。
彼のその柔らかな感触だけでさっきの激しいキスを思い出して顔が赤くなる。
「史希……君がほしい。いい?」
「えっ……ほしいって……」
それってキスよりも先の……ってこと?
そんな……男どうしなのに……。
「史希のこと、好きなんだ……せっかく出会えたこの機会を失いたくない……」
征輝さんの切実な声に僕の心が揺れ動く。
男同士だけど……僕も征輝さんのこと好きかも……。
でも、僕は司の代わりにきたただのバイト。
これを逃したらもう二度と征輝さんと時間を過ごすことはできない。
そうだ……今日しか会えないんだ……。
そう思った瞬間、
「征輝さんの……好きに、してください……」
僕の口からその言葉がするりと溢れた。
「史希……本当に?」
小さく頷くと彼はそのまま僕を抱き上げ、寝室へと連れていった。
ベッド脇で下ろされ、一分一秒でも惜しいとでも言うようにさっき買ってもらったばかりのスーツを手荒に脱がされ、あっという間に僕は下着一枚になっていた。
僕の手を取りベッドに座らせて、
「ずっと……ずっと、君に触れたいと思ってた……」
そう言いながら、彼の手が僕の乳首に触れる。
「んん――っ!」
身体の奥が甘く痺れて思わず声が漏れると、
「史希、我慢しないで声を聞かせて……」
と耳元で甘く囁かれる。
「じゃ、あ……まさ、きさんも……はやく、ぬい、で……」
自分だけが裸同然でいるのが耐えられなくてお願いすると、
「――っ! あ、ああ。すぐに。」
と慌てた様子でジャケットを放り投げ、ネクタイをクッと緩めて引き抜いた。
「……かっこ、いい……」
「くっ――!」
僕が無意識に呟いてしまった言葉に征輝さんが反応する。
シャツのボタンを引きちぎるんじゃないかと思うほど素早くシャツを脱ぎ去った。
ベルトとズボンも脱ぎ捨て、あっという間に僕と同じ姿になる。
けれど、一つだけ違うのは征輝さんの下着の真ん中で大きなモノが自分の姿を主張していること。
そのあまりの存在感に思わず目が釘付けになってしまう。
しかも見れば見るほどその大きさは増していく。
そのことに驚いていると、
「史希に見られてるんだから、仕方ないだろう? 怖くなった?」
と心配されてしまった。
「こわく、はないですけど……きょうみ、はあります……」
「くぅ――っ!!」
正直に告げると、征輝さんは苦しげな表情を浮かべながら、
「大丈夫、傷つけたりしないから……」
と言いながら、僕をベッドに押し倒した。
唇が重なって、さっきのような激しいキスが贈られる。
滑り込んできた舌が僕の舌先に吸い付いて気持ちがいい。
それだけでぐったりとしていると、彼の唇はそのまま下へと移動していった。
「ひゃぁ――っ!」
さっき触れられた乳首に唇で挟まれて大きな声をあげてしまったけれど、征輝さんは嬉しそうに僕を見つめ、そのまま乳首への愛撫を続けた。
舌先で乳首の先端を転がされたり、パクリと大きな口を開けて胸ごと食べられちゃったり、その間もう片方の乳首も指で弄られて、あまりの激しい愛撫にもうどうにかなってしまいそうだった。
「ああっ……んっ……ああっん……んんっ……ん」
なんとも言えない快感に僕のあそこはすっかり固く勃ち上がって下着を押し上げている。
今までにないほど大きくなって窮屈で仕方ない。
征輝さんは僕のその状態にいち早く気づき、乳首の愛撫をやめると僕の下着に手をかけた。
「史希……ああ、可愛い……もう私のものだ……」
僕のあそこが何か温かいものに包まれた気がして、目を向けると征輝さんの綺麗な口が僕のものを咥えているのが見えた。
「ああ、っそんな、とこ……」
必死で逃れようとしても、彼の舌遣いが気持ち良すぎて抗うこともできない。
「ああ、っ…だ、めっ……イ、ちゃう……」
僕は止めることもできず、彼の口内に射精してしまった。
ちゅーっと最後の一滴まで吸い取られて、征輝さんが嬉しそうにゴクリとそれを飲み干すのを見てドクンと身体の奥に電流が走ったような衝撃を受けた。
なに、これ……。
僕、征輝さんに自分の出したもの飲まれて興奮してる……。
僕ってそういう性癖が?
それに気づいたら、僕はもう止められなかった。
「まさ、きさん……ぼくも、したいです……」
「史希は無理しなくていいんだぞ」
「ちが――っ、むりじゃ、ない……ぼく、したい、です……」
「史希……」
僕は力の抜けた身体を必死に起こし、膝立ちになっている征輝さんの股間に顔を近づけた。
✳︎ ✳︎ ✳︎
読んでいただきありがとうございます!
Hの途中で終わっちゃったので、今日は夜(18時)にもう一度更新します。
どうぞお楽しみに♡
「中に入って」
緊張で足がすくむ僕の手が取られ中に連れていかれると、壁一面が全て大きな窓。
そこからは東京の景色が一望できて、しかも周りに遮るものは何もない。
僕はあまりの素晴らしい眺望に声も出なかった。
「気に入った?」
「えっ、いや。はい、あ、その……」
もうパニクって自分でも何を言っているのかわからなかったけれど、彼は嬉しそうに僕を見つめている。
「あの、ここって……」
ようやく声を出せた僕に彼は
「ここは私の自宅だ。誰かを自宅にあげたのは史希が初めてだよ」
と優しく耳元で囁いてきた。
「んん――っ」
彼の声が耳元で聞こえるだけで身体の奥がゾクゾクと痺れる。
「ふふっ。史希……可愛い」
「えっ……んんっ!!」
征輝さんの声に驚いて顔を上げた瞬間、彼の唇が重なってきた。
えっ?
僕、キスされてる?
驚いている間に、僕の口内に征輝さんの舌が挿入ってくる。
クチュクチュと音を立てながら口内を蹂躙されて、立っていられないほど気持ちがいい。
すごい……キスってこんなに気持ちがいいんだ。
膝から崩れ落ちそうになるのを力強い腕で支えられながらなおもキスをされ続け、ようやく唇が離れた時はぐったりと征輝さんに身を預けてしまっていた。
「ああ、史希が可愛すぎる……。史希、キスは初めて?」
「は、い……はじめて、です……」
「そうか。史希の初めてをもらえて幸せだな」
正直に答えると嬉しそうな笑顔を見せながら頬にチュッと軽く唇が当てられる。
彼のその柔らかな感触だけでさっきの激しいキスを思い出して顔が赤くなる。
「史希……君がほしい。いい?」
「えっ……ほしいって……」
それってキスよりも先の……ってこと?
そんな……男どうしなのに……。
「史希のこと、好きなんだ……せっかく出会えたこの機会を失いたくない……」
征輝さんの切実な声に僕の心が揺れ動く。
男同士だけど……僕も征輝さんのこと好きかも……。
でも、僕は司の代わりにきたただのバイト。
これを逃したらもう二度と征輝さんと時間を過ごすことはできない。
そうだ……今日しか会えないんだ……。
そう思った瞬間、
「征輝さんの……好きに、してください……」
僕の口からその言葉がするりと溢れた。
「史希……本当に?」
小さく頷くと彼はそのまま僕を抱き上げ、寝室へと連れていった。
ベッド脇で下ろされ、一分一秒でも惜しいとでも言うようにさっき買ってもらったばかりのスーツを手荒に脱がされ、あっという間に僕は下着一枚になっていた。
僕の手を取りベッドに座らせて、
「ずっと……ずっと、君に触れたいと思ってた……」
そう言いながら、彼の手が僕の乳首に触れる。
「んん――っ!」
身体の奥が甘く痺れて思わず声が漏れると、
「史希、我慢しないで声を聞かせて……」
と耳元で甘く囁かれる。
「じゃ、あ……まさ、きさんも……はやく、ぬい、で……」
自分だけが裸同然でいるのが耐えられなくてお願いすると、
「――っ! あ、ああ。すぐに。」
と慌てた様子でジャケットを放り投げ、ネクタイをクッと緩めて引き抜いた。
「……かっこ、いい……」
「くっ――!」
僕が無意識に呟いてしまった言葉に征輝さんが反応する。
シャツのボタンを引きちぎるんじゃないかと思うほど素早くシャツを脱ぎ去った。
ベルトとズボンも脱ぎ捨て、あっという間に僕と同じ姿になる。
けれど、一つだけ違うのは征輝さんの下着の真ん中で大きなモノが自分の姿を主張していること。
そのあまりの存在感に思わず目が釘付けになってしまう。
しかも見れば見るほどその大きさは増していく。
そのことに驚いていると、
「史希に見られてるんだから、仕方ないだろう? 怖くなった?」
と心配されてしまった。
「こわく、はないですけど……きょうみ、はあります……」
「くぅ――っ!!」
正直に告げると、征輝さんは苦しげな表情を浮かべながら、
「大丈夫、傷つけたりしないから……」
と言いながら、僕をベッドに押し倒した。
唇が重なって、さっきのような激しいキスが贈られる。
滑り込んできた舌が僕の舌先に吸い付いて気持ちがいい。
それだけでぐったりとしていると、彼の唇はそのまま下へと移動していった。
「ひゃぁ――っ!」
さっき触れられた乳首に唇で挟まれて大きな声をあげてしまったけれど、征輝さんは嬉しそうに僕を見つめ、そのまま乳首への愛撫を続けた。
舌先で乳首の先端を転がされたり、パクリと大きな口を開けて胸ごと食べられちゃったり、その間もう片方の乳首も指で弄られて、あまりの激しい愛撫にもうどうにかなってしまいそうだった。
「ああっ……んっ……ああっん……んんっ……ん」
なんとも言えない快感に僕のあそこはすっかり固く勃ち上がって下着を押し上げている。
今までにないほど大きくなって窮屈で仕方ない。
征輝さんは僕のその状態にいち早く気づき、乳首の愛撫をやめると僕の下着に手をかけた。
「史希……ああ、可愛い……もう私のものだ……」
僕のあそこが何か温かいものに包まれた気がして、目を向けると征輝さんの綺麗な口が僕のものを咥えているのが見えた。
「ああ、っそんな、とこ……」
必死で逃れようとしても、彼の舌遣いが気持ち良すぎて抗うこともできない。
「ああ、っ…だ、めっ……イ、ちゃう……」
僕は止めることもできず、彼の口内に射精してしまった。
ちゅーっと最後の一滴まで吸い取られて、征輝さんが嬉しそうにゴクリとそれを飲み干すのを見てドクンと身体の奥に電流が走ったような衝撃を受けた。
なに、これ……。
僕、征輝さんに自分の出したもの飲まれて興奮してる……。
僕ってそういう性癖が?
それに気づいたら、僕はもう止められなかった。
「まさ、きさん……ぼくも、したいです……」
「史希は無理しなくていいんだぞ」
「ちが――っ、むりじゃ、ない……ぼく、したい、です……」
「史希……」
僕は力の抜けた身体を必死に起こし、膝立ちになっている征輝さんの股間に顔を近づけた。
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読んでいただきありがとうございます!
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