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<side一花>
浅香さんと佳史さんに大人な内容を教えてもらって、なんだか少し大人になった気がした。
征哉さんを気持ちよくさせたいって気持ちがあればいいっていう言葉は、僕をすごく気楽にしてくれた。
やり方なんかに拘らず、自分のできる範囲で頑張ればいいんだと言われたようで、それなら僕にもできそうだと思ったんだ。
やっぱ浅香さんも佳史さんも大人だな……。
「あ、あの……佳史さん」
「んっ?」
「これからもいろいろ相談とかしたいので、メッセージできるように聞いてもいいですか?」
「ああ、もちろん。あの、浅香さんのも伺ってもいいですか?」
「ええ。もちろんです。こうやって甘いものを食べられる仲間が増えて嬉しいよ。また三人でお茶しようね」
今日が特別なんだと思ってた。
また、なんてそんなお誘いしてもらえるなんて……嬉しすぎる。
三人でスマホを広げて、登録していく。
前に征哉さんに登録の仕方を習っておいてよかったな。
「一花くんが毎日可愛いメッセージを送ってくれるんだよ。それにいつも癒されているよ。ほら」
そう言って、浅香さんは僕がグリと一緒に撮った写真を佳史さんに見せた。
「うわっ! 可愛い! グレーの毛並みのウサギ、私好きなんですよ」
グリの写真を見て可愛い! 可愛い! と何度も言ってくれてなんだか嬉しくなる。
「このウサギ、浅香さんに譲っていただいたんです」
「えっ? そうなんですか?」
驚きのあまり、目をキョトンとさせている佳史さんが可愛い。
「実は沖縄でウサギのブリーダーをしているんだよ。その子たちを動物園のふれあい広場にも貸し出しててね。たまたま遊びにきてくれた一花くんとグリの相性が良かったから、引き取ってもらったんだ」
「浅香さんが、ウサギのブリーダー? お忙しいのにすごいですね」
「ふふっ。まぁ趣味の延長のようなものだよ。ほとんどはあっちで専門の人に見てもらってて、私は時々沖縄に見に行ってるだけなんだけどね」
「いえいえ、それでもすごいですよ。いいなぁ、ウサギか……」
佳史さんが優しい笑顔でグリの写真を見ているのが嬉しくてなって、
「あの、よかったら今度うちに見にきませんか?」
と誘ってみた。
「えっ、いいの?」
「はい。いつもケージの中に入って一緒に遊んでいるので、佳史さんも一緒に遊んでもらえたらグリも喜ぶと思います」
「わぁー、ぜひ伺わせてもらうよ」
「ふふっ。じゃあ、今度は一花くんのお家で集まってお茶会というのも楽しいね」
「わぁ! それ、嬉しいです!! あっ、でも征哉さんに聞かないと……」
そんな話をしていると、
「一花、どうしたんだ?」
と征哉さんの声が聞こえた。
「あ、えっと……佳史さんがグリに会いにきてくれることになって、それで今度はうちでみんなでお茶会をしたいなって……」
「ああ、そういうことか。それは構わないよ。浅香さんも有原くんも、いつでも一花に会いに来てください」
「わぁー! 征哉さん、ありがとうございます!!」
征哉さんが許可してくれて、僕は飛び上がりそうなほど嬉しかった。
立てないのが本当にもったいないと思えるくらいだ。
今日はそろそろ……ということで、今日のお茶会はこれで終わり。
楽しい時間はあっという間に終わるっていうけど本当なんだな。
「じゃあ、一花くん。またね」
「はい。今日はすごく楽しかったです。佳史さんにもあえて嬉しかったです」
「私もだよ。今度はグリに会いに行かせてもらうね」
浅香さんと蓮見さん、そして佳史さんと榎木先生に見送られながら、僕は征哉さんと一緒に車に乗り込んだ。
<side征哉>
みんなでスマホを取り出している。
きっと連絡先の交換でもしているのだろう。
やり方を教えておいてよかったな。
私に見せるのとはまた違う笑顔の一花を見られるのは嬉しいことだ。
様子を窺って一花たちのテーブルに近づくと、ちょうどいいタイミングで私の名前が聞こえてきた。
尋ねれば、今度我が家で集まりたいという話だった。
もうあの家は一花の家でもあるから私の許可はいらないのだが、そんな一花が愛おしい。
今度は我が家で集まるという約束を取り付け、彼らに見送られながら私は一花を抱きかかえて帰宅の途についた。
「一花、楽しかったか?」
「はい。すっごく楽しかったです。ケーキもすごく美味しかったし、それに……ちょっと大人になりました」
「大人に?」
もしかしなくてもあの話のことだろうが、私が聞いていたとは夢にも思っていないだろう。
素知らぬふりをして聞き返すと、一花はほんのり頬を染めながら口を開いた。
「はい。だから……ちゃんと大人になれたか、お家に帰って試してみてもいいですか?」
「くっ――!!」
少しはにかんだ笑顔を見せながら、小首を傾げるその仕草も可愛らしく悶絶しそうだが、何より試してみたいという言葉がさらに私の興奮をそそる。
試すというのは、やはりアレか?
一花が私のモノを……
ぐぅ――っ!!
まさかこんなにも早く実践してくれる気になるとは思っていなかった。
あまりにも興奮しすぎて暴発するようなことだけは我慢しないといけないな。
浅香さんと佳史さんに大人な内容を教えてもらって、なんだか少し大人になった気がした。
征哉さんを気持ちよくさせたいって気持ちがあればいいっていう言葉は、僕をすごく気楽にしてくれた。
やり方なんかに拘らず、自分のできる範囲で頑張ればいいんだと言われたようで、それなら僕にもできそうだと思ったんだ。
やっぱ浅香さんも佳史さんも大人だな……。
「あ、あの……佳史さん」
「んっ?」
「これからもいろいろ相談とかしたいので、メッセージできるように聞いてもいいですか?」
「ああ、もちろん。あの、浅香さんのも伺ってもいいですか?」
「ええ。もちろんです。こうやって甘いものを食べられる仲間が増えて嬉しいよ。また三人でお茶しようね」
今日が特別なんだと思ってた。
また、なんてそんなお誘いしてもらえるなんて……嬉しすぎる。
三人でスマホを広げて、登録していく。
前に征哉さんに登録の仕方を習っておいてよかったな。
「一花くんが毎日可愛いメッセージを送ってくれるんだよ。それにいつも癒されているよ。ほら」
そう言って、浅香さんは僕がグリと一緒に撮った写真を佳史さんに見せた。
「うわっ! 可愛い! グレーの毛並みのウサギ、私好きなんですよ」
グリの写真を見て可愛い! 可愛い! と何度も言ってくれてなんだか嬉しくなる。
「このウサギ、浅香さんに譲っていただいたんです」
「えっ? そうなんですか?」
驚きのあまり、目をキョトンとさせている佳史さんが可愛い。
「実は沖縄でウサギのブリーダーをしているんだよ。その子たちを動物園のふれあい広場にも貸し出しててね。たまたま遊びにきてくれた一花くんとグリの相性が良かったから、引き取ってもらったんだ」
「浅香さんが、ウサギのブリーダー? お忙しいのにすごいですね」
「ふふっ。まぁ趣味の延長のようなものだよ。ほとんどはあっちで専門の人に見てもらってて、私は時々沖縄に見に行ってるだけなんだけどね」
「いえいえ、それでもすごいですよ。いいなぁ、ウサギか……」
佳史さんが優しい笑顔でグリの写真を見ているのが嬉しくてなって、
「あの、よかったら今度うちに見にきませんか?」
と誘ってみた。
「えっ、いいの?」
「はい。いつもケージの中に入って一緒に遊んでいるので、佳史さんも一緒に遊んでもらえたらグリも喜ぶと思います」
「わぁー、ぜひ伺わせてもらうよ」
「ふふっ。じゃあ、今度は一花くんのお家で集まってお茶会というのも楽しいね」
「わぁ! それ、嬉しいです!! あっ、でも征哉さんに聞かないと……」
そんな話をしていると、
「一花、どうしたんだ?」
と征哉さんの声が聞こえた。
「あ、えっと……佳史さんがグリに会いにきてくれることになって、それで今度はうちでみんなでお茶会をしたいなって……」
「ああ、そういうことか。それは構わないよ。浅香さんも有原くんも、いつでも一花に会いに来てください」
「わぁー! 征哉さん、ありがとうございます!!」
征哉さんが許可してくれて、僕は飛び上がりそうなほど嬉しかった。
立てないのが本当にもったいないと思えるくらいだ。
今日はそろそろ……ということで、今日のお茶会はこれで終わり。
楽しい時間はあっという間に終わるっていうけど本当なんだな。
「じゃあ、一花くん。またね」
「はい。今日はすごく楽しかったです。佳史さんにもあえて嬉しかったです」
「私もだよ。今度はグリに会いに行かせてもらうね」
浅香さんと蓮見さん、そして佳史さんと榎木先生に見送られながら、僕は征哉さんと一緒に車に乗り込んだ。
<side征哉>
みんなでスマホを取り出している。
きっと連絡先の交換でもしているのだろう。
やり方を教えておいてよかったな。
私に見せるのとはまた違う笑顔の一花を見られるのは嬉しいことだ。
様子を窺って一花たちのテーブルに近づくと、ちょうどいいタイミングで私の名前が聞こえてきた。
尋ねれば、今度我が家で集まりたいという話だった。
もうあの家は一花の家でもあるから私の許可はいらないのだが、そんな一花が愛おしい。
今度は我が家で集まるという約束を取り付け、彼らに見送られながら私は一花を抱きかかえて帰宅の途についた。
「一花、楽しかったか?」
「はい。すっごく楽しかったです。ケーキもすごく美味しかったし、それに……ちょっと大人になりました」
「大人に?」
もしかしなくてもあの話のことだろうが、私が聞いていたとは夢にも思っていないだろう。
素知らぬふりをして聞き返すと、一花はほんのり頬を染めながら口を開いた。
「はい。だから……ちゃんと大人になれたか、お家に帰って試してみてもいいですか?」
「くっ――!!」
少しはにかんだ笑顔を見せながら、小首を傾げるその仕草も可愛らしく悶絶しそうだが、何より試してみたいという言葉がさらに私の興奮をそそる。
試すというのは、やはりアレか?
一花が私のモノを……
ぐぅ――っ!!
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