天涯孤独になった僕をイケメン外国人が甘やかしてくれます

波木真帆

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日本旅行編

みんな同じ

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ミシェルさんもリュカも着物を選び終わったようで、僕が見た時にはそれぞれの家に運ぶために秀吾さんと周防さんのお母さんの手によって綺麗に畳まれて大きな風呂敷に包まれていた。

「ねぇ、ミシェルさんとリュカはどんな着物を選んだの?」

嬉しそうに風呂敷を見つめていた二人に尋ねたけれど、

「明日のお楽しみよ」

と二人よりも先にお母さんたちに言われてしまった。

「そっか。確かにその方が楽しいかも。理央くんたちの着物もわからないから楽しみが増えるね」

「うん。ユヅルもどんな着物を選んだか楽しみにしてるね」

「それじゃあ、みんなのところに戻りましょうか」

お母さんたちに案内されてリビングに戻ると、パピーを囲んで話をしていたらしい理央くんたちが駆け寄ってきた。

「弓弦くん、聞いた? 今日はここで一緒にお泊まりだって!」

「うん。僕もびっくりしたけど、楽しみだね」

「うん! ねぇ、弓弦くんはどんな着物選んだの?」

「明日のお楽しみなんだって」

「えー、待ちきれないな」

本当に理央くんは弟みたい。
こうして可愛く言われるとつい言ってしまいそうになるから大変だ。

「良いなぁ……僕のところには誰もお泊まりしないんだよね……」

理央くんと笑顔で話をしていると、空良くんの悲しそうな声が聞こえた。

「えっ? あ、そうか」

確かミシェルさんは秀吾さんのお家で、リュカは周防さんのお家だって言ってたっけ。

「パピーも佳都さんのお家にお泊まりするんだって。それで、佳都さんのお母さんと七海さんが紅茶の淹れ方教えてもらうんだって」

「ああ、そうなんだ……」

それはちょっと寂しいかも。でもどうすることもできないよね。

空良くんの寂しそうな声になんて返して良いのか戸惑っていると、

「それなら茜音さんたちもうちに泊まったらどうかしら?」

と理央くんのお母さんが声を上げた。

「えっ?」

驚く僕たちのそばで理央くんのお母さんがなおも言葉を続ける。

「ねぇ、久嗣さん。うちには部屋もあるし、よければ悠木家の皆さんもうちに泊まっていただいたら良いんじゃないかしら?」

「ああ。そうだな。うちは構わないよ。寛海や寛人くんはどうだ?」

「いや、うちは泊めてもらえるなら嬉しいが……なぁ、寛人」

「はい。空良もそのほうが喜びますけど、本当にいいんですか?」

「構わないよ。正月だし、賑やかな方が楽しいからね」

理央くんのお父さんの言葉に、理央くんは嬉しそうな表情を見せてお父さんの元に飛んで行った。

「パパー! ありがとう。僕、嬉しい!」

「理央が喜んでくれたら私も嬉しいよ」

お父さんにギュッと抱きしめられて理央くん、嬉しそう。でもお父さんも嬉しそうだな。
なんて思っていると、さっと観月さんが二人のそばにやってきてさっと理央くんを抱きかかえてしまった。
そのあまりの早技に僕も、みんなもただ驚くしかなかった。

「おい、凌也。少しくらい理央を貸してくれてもいいだろう!」

「だから、少し待っていただろう? あれで十分だよ」

「はぁー、お前は本当に理央が絡むと狭量だな」

「理央は俺のだから仕方ないだろう」

そんな観月さんとお父さんのやりとりに誰も何も言えなかったけれど、そこで声を上げたのはやっぱりというか、当然というのか、理央くんのお母さんだった。

「ほら、久嗣さんも凌也も、みんなが呆れているわよ。みなさん、本当にごめんなさいね。うちの男たちは理央が可愛くてたまらないものだから」

「あら、うちも同じよ。空良のことになると大変なんだから」

「うちなんてライリーまで一緒になって佳都を取り合ってるわよ」

「平和なのは愛子さんのところと花織さんのところだけね」

「あら、そんなことないわよ。秀吾のことになると元春さんもムキになって将臣くんと張り合ってるわよ」

章成あきなりさんも秀吾くんにメロメロだから、将臣のいないところでこっそりプレゼントしたりして気を引いてるのよ」

そんなお母さんたちの暴露合戦にお父さんたちも観月さんたちも少し恥ずかしそうだ。

「まぁ、そういうことだから今日は茜音さんたちも一緒にうちに泊まってちょうだい。必要なものは後でとってきたらいいわ」

「ええ。そうさせていただくわ。寛海さん、寛人も後で荷物取りに行きましょう」

「あ、ああ。わかった」

悠木さんもお父さんも空良くんのお母さんの勢いに押されるように頷いていた。

「空良は理央くんたちとここで待っててちょうだいね。おやつを食べたら出かけてくるわ」

「はーい」

空良くんの嬉しそうな返事に、部屋の中が一気に笑顔に包まれた。

今日はこのお家で理央くんと空良くんとお泊まりだ!
わぁー、すごく楽しみになってきたな。
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