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頼む、信じてくれ!
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航が俺から逃げ出そうとしたことで頭に血が昇っていたが、航に酷いことをするつもりなど毛頭ない。
とりあえずゆっくりと話をするために部屋に鍵をかけ、航をソファーに座らせて目の前に跪いて必死に赦しを請う。
しかし、航はすぐには信じてくれない。
「知ってて黙っていたのは何か魂胆があったとしか思えない」
そう叫ぶ航に、もう自分の思いを全て訴えるしかなかった。
「君に一目惚れしたのは本当だ。初めてだった。こんなに一瞬で人を好きになることがあるのかって驚くくらい君に惹かれた。だけど、君はきっと男同士なんて考えもしないだろう? しかも、私がこれからいく面接先の社長だと知ったら、たとえ嫌だと思っていても優しい君のことだ。きっと邪険にはしないだろう。だが、私は航にちゃんと私自身を見て欲しかったんだ。昨日、航にああやって一緒に過ごしたいって言ってもらえて、飛び上がるほど嬉しかった。昨日、君に話した言葉に嘘偽りは何もない! あれが私の本心なんだ! 騙していた私がいうのも信じられないかもしれないが、あの言葉は全部本当だ。信じてくれないか?」
縋り付くように必死に航に思いの丈を告げた。
十歳以上も年上の、しかも出会って間もない男にそんなに重い言葉を告げられたら、航には逆に引かれるかもしれないと思いつつも言わずにはいられなかったんだ。
確かに正体を隠して騙していたのは悪かったが、そのことだけで航への思いを全て嘘だと思われるのは嫌だった。
せっかく恋人になれたと喜んでいたのに……。
航だって俺を大切だと言ってくれていたじゃないか。
俺のついた嘘で全てを失いたくない。
普段はイケメンだなんだと言われているが、今の俺は見るに堪えない形相をしているだろうな。
それでもなんとかして航にわかってもらいたい……ただその一心だった。
航は俺の必死な叫びを見つめたまま何も話そうとしない。
すると、なぜか怒っているはずの航がフッと笑顔を見せたのだ。
もしかしてこれは信じてもらえてない?
俺の言葉なんて信じられるわけがないという呆れ果てた笑顔か?
スーッと血の気が引いていく思いで、航に恐る恐る尋ねる。
「まだ信じられないか?」
声が震えてしまうが仕方がない。
すると、航は俺の手をギュッと握りしめて俺を見つめる。
「倉橋社長……俺、あなたの言葉を信じます」
キッパリとそう言ってくれた。
航の言葉が耳に入ってきた瞬間、血が全身を駆け巡るような高揚感を覚えた。
ああ……っ、航が信じてくれたんだ。
それが嬉しすぎて、俺は目の前にいる航を思いっきり抱きしめた。
俺は安心しすぎて、良かった……と思う気持ちが漏れ出てしまっている。
涙も混じったその声に少し恥ずかしさを感じながらも、航が腕の中にいることが幸せでたまらない。
「愛してるよ」
そう呟いた言葉に航はいたずらっ子っぽい笑顔を見せる。
「社長のこと、好きですよ」
好きだと言われたのは嬉しいが、社長と呼ばれるのは解せない。
それにこれから先、二人っきりでいるときにずっと航に『社長』と呼ばれるのは耐えられない。
「名前で呼んでくれないか?」
そう頼むと、航は嬉しそうに笑った。
「……祐悟さん、愛してます」
「くっ!」
愛しい人に名前で呼ばれることがこんなにも嬉しいとは……。
航のおかげで初めて知った感情だ。
喜びのあまり航を思いっきり抱きしめると、目の前に航の可愛い唇が見える。
やっと思いが通じ合ったんだ。キスくらいしたっていいだろう。
航の唇に顔を寄せた瞬間、部屋の扉がドンドンドンと激しく叩かれた。
せっかくのキスのチャンスを邪魔しやがってっ!
そんな気持ちについ舌打ちがこぼれる。
俺がいいっていうまで邪魔するなと言っておいたんだから、まさか砂川じゃないだろう? 一体誰だ?
「藤乃くんの安全が確認できるまでここから離れません! 藤乃くん! 藤乃くん! 大丈夫ですか??」
まさかの砂川の大声が飛び込んでくる。
防音部屋でここまであいつの声が聞こえるということは、よほど大声を出しているんだろう。
砂川がこんな大声を出すなんて初めて聞いた気がする。
そこまで航のことを心配するとは……俺はどれだけ信用されてないんだ?
航の元気な姿を見せてやれば落ち着くだろうと、航を抱き上げ扉に向かいながら、
「続きは夜にな」
と耳元で囁いて扉を開けた。
鍵を開けた瞬間すぐに扉が開かれ、心配そうな表情をした砂川と他の社員たちの姿も見えた。
砂川は航の身体に目を向け、何か酷いことはされてないか? と航に尋ねるも、なぜか航はパッと顔を赤らめた。
すると、砂川は航のその表情に何かあったと感じ取ったのか、
「何したんですかっ!」
とものすごい剣幕で食ってかかってくる。
こいつ、俺が社長だということを忘れてるんじゃないだろうな?
大体、俺が航に酷いことなどするわけがないだろうが。
「俺は何もしていない」
「藤乃くんがあんな赤い顔をして何かあったとしか思えない!」
砂川は信じられないというようになおも叫んでくる。
それは関係ない! と言おうとしたところで、突然俺に抱かれていた航が口を開いた。
「あの、違います! 大丈夫です! 祐悟さんすごく優しく抱いてくれただけで……俺、ひどいことなんてされてません」
航のその告白に時が止まった。
こんな部屋に面接者連れ込んで何やってるんだ!
社長がそんな人だったなんて!!
可愛い子だからって社長の権力振りかざしてこんなところで身体を奪うなんて最低っ!
とでも言いたげな視線が俺に向けられる。
航は航で自分の失言には気がついていないようだ。
なんで? どうしたの? という表情の航に
「航……」
と声をかけると、ようやくその失言に気づいたのか、
「ちがっ、抱きしめてくれただけです!」
わぁーっと大騒ぎしながら必死に否定してくれたのが嬉しいやら可愛いやらで思わず笑ってしまった。本当に航は見ていて飽きないな。
必死に否定してくれた航のために俺は砂川を始め、そこに集まっている社員たちの前でキッパリと言い放った。
「心配してもらって悪いが、彼は私の大事な恋人だ。私が彼に酷いことをすることなど未来永劫あり得ない。あと、これからはここの社員ではなく、私の秘書として働いてもらうつもりだ。もうこれは決定事項だから君たちもそのつもりで」
一気にそう伝えると、みんな驚いて目を丸くしていた。もちろん砂川も。
まぁそうだろうな、私が正式に恋人を紹介したことなど今までに一度もなかったことだからな。
だが航に関してはきちんと伝えておかなければいけない。
せっかく思いが通じて恋人同士になったというのに西表などに常駐させるわけにはいかないのだから。
俺は月の半分以上は東京にいないといけないのだし、そんな長い期間航と離れ離れなんてもう仕事のやる気も起こらない。
航がそばにいてくれさえすれば、俺の仕事は今より数倍も捗るんだからここで働かせるより俺の秘書として働かせたほうがよっぽどいい。
砂川にそう告げると、砂川は、はぁーーーーっととんでもなく大きなため息を吐いた。
「いつもの冷静沈着な社長はどこに行ったんですか?」
そう尋ねられるが、俺自身だって理解できていないんだからわかるわけがないだろう。わかっているのは俺は航なしじゃ何もできなくなるっていうことだけだ。
俺が言い出したら聞かないことは砂川が一番よくわかっている。
砂川はため息を吐きながらも、航に
「社長のいう通りになりそうです」
と声をかけてくれた。
航は自分のやるはずの仕事がこの数分の間に変わってしまったことに驚きを隠せないようだったが、慣れない西表で生活するより私と共に東京と西表の二重生活をしたほうがずっと良いに決まってるんだ。
そんないいとこ取りみたいな仕事は申し訳ないというが、この件は航より、俺の方にメリットがある。というかメリットしかないんだ。
航が傍にいてくれるだけで俺の仕事は捗るし、疲れればすぐに航に癒してもらえるし、なんせ起きてから寝るまで、いや、寝ている間もか、ずっと一緒にいられるし、航が俺の傍から離れる心配はしなくていいし、もう良いこと尽くめじゃないか。
すると、砂川が、俺の仕事が捗るということを証明してくれれば認めようと言い出した。なんだ、そんな簡単なこと。
もう結果は目に見えてわかってる。
航が秘書に決まったのも同然だな。
男に二言はないなと言質をとって、俺は早速仕事に取り掛かることにした。
とりあえずゆっくりと話をするために部屋に鍵をかけ、航をソファーに座らせて目の前に跪いて必死に赦しを請う。
しかし、航はすぐには信じてくれない。
「知ってて黙っていたのは何か魂胆があったとしか思えない」
そう叫ぶ航に、もう自分の思いを全て訴えるしかなかった。
「君に一目惚れしたのは本当だ。初めてだった。こんなに一瞬で人を好きになることがあるのかって驚くくらい君に惹かれた。だけど、君はきっと男同士なんて考えもしないだろう? しかも、私がこれからいく面接先の社長だと知ったら、たとえ嫌だと思っていても優しい君のことだ。きっと邪険にはしないだろう。だが、私は航にちゃんと私自身を見て欲しかったんだ。昨日、航にああやって一緒に過ごしたいって言ってもらえて、飛び上がるほど嬉しかった。昨日、君に話した言葉に嘘偽りは何もない! あれが私の本心なんだ! 騙していた私がいうのも信じられないかもしれないが、あの言葉は全部本当だ。信じてくれないか?」
縋り付くように必死に航に思いの丈を告げた。
十歳以上も年上の、しかも出会って間もない男にそんなに重い言葉を告げられたら、航には逆に引かれるかもしれないと思いつつも言わずにはいられなかったんだ。
確かに正体を隠して騙していたのは悪かったが、そのことだけで航への思いを全て嘘だと思われるのは嫌だった。
せっかく恋人になれたと喜んでいたのに……。
航だって俺を大切だと言ってくれていたじゃないか。
俺のついた嘘で全てを失いたくない。
普段はイケメンだなんだと言われているが、今の俺は見るに堪えない形相をしているだろうな。
それでもなんとかして航にわかってもらいたい……ただその一心だった。
航は俺の必死な叫びを見つめたまま何も話そうとしない。
すると、なぜか怒っているはずの航がフッと笑顔を見せたのだ。
もしかしてこれは信じてもらえてない?
俺の言葉なんて信じられるわけがないという呆れ果てた笑顔か?
スーッと血の気が引いていく思いで、航に恐る恐る尋ねる。
「まだ信じられないか?」
声が震えてしまうが仕方がない。
すると、航は俺の手をギュッと握りしめて俺を見つめる。
「倉橋社長……俺、あなたの言葉を信じます」
キッパリとそう言ってくれた。
航の言葉が耳に入ってきた瞬間、血が全身を駆け巡るような高揚感を覚えた。
ああ……っ、航が信じてくれたんだ。
それが嬉しすぎて、俺は目の前にいる航を思いっきり抱きしめた。
俺は安心しすぎて、良かった……と思う気持ちが漏れ出てしまっている。
涙も混じったその声に少し恥ずかしさを感じながらも、航が腕の中にいることが幸せでたまらない。
「愛してるよ」
そう呟いた言葉に航はいたずらっ子っぽい笑顔を見せる。
「社長のこと、好きですよ」
好きだと言われたのは嬉しいが、社長と呼ばれるのは解せない。
それにこれから先、二人っきりでいるときにずっと航に『社長』と呼ばれるのは耐えられない。
「名前で呼んでくれないか?」
そう頼むと、航は嬉しそうに笑った。
「……祐悟さん、愛してます」
「くっ!」
愛しい人に名前で呼ばれることがこんなにも嬉しいとは……。
航のおかげで初めて知った感情だ。
喜びのあまり航を思いっきり抱きしめると、目の前に航の可愛い唇が見える。
やっと思いが通じ合ったんだ。キスくらいしたっていいだろう。
航の唇に顔を寄せた瞬間、部屋の扉がドンドンドンと激しく叩かれた。
せっかくのキスのチャンスを邪魔しやがってっ!
そんな気持ちについ舌打ちがこぼれる。
俺がいいっていうまで邪魔するなと言っておいたんだから、まさか砂川じゃないだろう? 一体誰だ?
「藤乃くんの安全が確認できるまでここから離れません! 藤乃くん! 藤乃くん! 大丈夫ですか??」
まさかの砂川の大声が飛び込んでくる。
防音部屋でここまであいつの声が聞こえるということは、よほど大声を出しているんだろう。
砂川がこんな大声を出すなんて初めて聞いた気がする。
そこまで航のことを心配するとは……俺はどれだけ信用されてないんだ?
航の元気な姿を見せてやれば落ち着くだろうと、航を抱き上げ扉に向かいながら、
「続きは夜にな」
と耳元で囁いて扉を開けた。
鍵を開けた瞬間すぐに扉が開かれ、心配そうな表情をした砂川と他の社員たちの姿も見えた。
砂川は航の身体に目を向け、何か酷いことはされてないか? と航に尋ねるも、なぜか航はパッと顔を赤らめた。
すると、砂川は航のその表情に何かあったと感じ取ったのか、
「何したんですかっ!」
とものすごい剣幕で食ってかかってくる。
こいつ、俺が社長だということを忘れてるんじゃないだろうな?
大体、俺が航に酷いことなどするわけがないだろうが。
「俺は何もしていない」
「藤乃くんがあんな赤い顔をして何かあったとしか思えない!」
砂川は信じられないというようになおも叫んでくる。
それは関係ない! と言おうとしたところで、突然俺に抱かれていた航が口を開いた。
「あの、違います! 大丈夫です! 祐悟さんすごく優しく抱いてくれただけで……俺、ひどいことなんてされてません」
航のその告白に時が止まった。
こんな部屋に面接者連れ込んで何やってるんだ!
社長がそんな人だったなんて!!
可愛い子だからって社長の権力振りかざしてこんなところで身体を奪うなんて最低っ!
とでも言いたげな視線が俺に向けられる。
航は航で自分の失言には気がついていないようだ。
なんで? どうしたの? という表情の航に
「航……」
と声をかけると、ようやくその失言に気づいたのか、
「ちがっ、抱きしめてくれただけです!」
わぁーっと大騒ぎしながら必死に否定してくれたのが嬉しいやら可愛いやらで思わず笑ってしまった。本当に航は見ていて飽きないな。
必死に否定してくれた航のために俺は砂川を始め、そこに集まっている社員たちの前でキッパリと言い放った。
「心配してもらって悪いが、彼は私の大事な恋人だ。私が彼に酷いことをすることなど未来永劫あり得ない。あと、これからはここの社員ではなく、私の秘書として働いてもらうつもりだ。もうこれは決定事項だから君たちもそのつもりで」
一気にそう伝えると、みんな驚いて目を丸くしていた。もちろん砂川も。
まぁそうだろうな、私が正式に恋人を紹介したことなど今までに一度もなかったことだからな。
だが航に関してはきちんと伝えておかなければいけない。
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俺は月の半分以上は東京にいないといけないのだし、そんな長い期間航と離れ離れなんてもう仕事のやる気も起こらない。
航がそばにいてくれさえすれば、俺の仕事は今より数倍も捗るんだからここで働かせるより俺の秘書として働かせたほうがよっぽどいい。
砂川にそう告げると、砂川は、はぁーーーーっととんでもなく大きなため息を吐いた。
「いつもの冷静沈着な社長はどこに行ったんですか?」
そう尋ねられるが、俺自身だって理解できていないんだからわかるわけがないだろう。わかっているのは俺は航なしじゃ何もできなくなるっていうことだけだ。
俺が言い出したら聞かないことは砂川が一番よくわかっている。
砂川はため息を吐きながらも、航に
「社長のいう通りになりそうです」
と声をかけてくれた。
航は自分のやるはずの仕事がこの数分の間に変わってしまったことに驚きを隠せないようだったが、慣れない西表で生活するより私と共に東京と西表の二重生活をしたほうがずっと良いに決まってるんだ。
そんないいとこ取りみたいな仕事は申し訳ないというが、この件は航より、俺の方にメリットがある。というかメリットしかないんだ。
航が傍にいてくれるだけで俺の仕事は捗るし、疲れればすぐに航に癒してもらえるし、なんせ起きてから寝るまで、いや、寝ている間もか、ずっと一緒にいられるし、航が俺の傍から離れる心配はしなくていいし、もう良いこと尽くめじゃないか。
すると、砂川が、俺の仕事が捗るということを証明してくれれば認めようと言い出した。なんだ、そんな簡単なこと。
もう結果は目に見えてわかってる。
航が秘書に決まったのも同然だな。
男に二言はないなと言質をとって、俺は早速仕事に取り掛かることにした。
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