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番外編
西表スイーツ試食会の裏側
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航視点のお話で書いた<西表スイーツ試食会>の祐悟sideのお話です。
感想で楽しいお話をいただいたので書いてみましたが、なんだかそこまで辿り着きませんでした(汗)
もしかしたら、続きもあるかも。
楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<side祐悟>
ー倉橋くん。ちょっと相談したいことがあるんだが……
と珍しく八尋さんから電話が来たのは一週間ほど前。
ー珍しいな、八尋さんが俺に相談だなんて。
ーああ、実は、友貴也がうちの店の新しいスイーツを提案してくれたんだ。
ーへぇ、平松くんが。
ーそれで早速試作品を作ろうと思っているんだが、本わらび粉を卸している知り合いはいないかなと思って連絡したんだ」
ーああ、そういうことか。それならいい人を知ってるから、紹介するよ。俺から連絡してとりあえず5キロ送ってもらうようにするから、気に入ったらそのまま取引開始ということにしたらいい。
ーさすがだな。まさかこんなにすぐ手配してもらえると思わなかったよ。
ー他にも必要なものがあればなんでも言ってくれ。大抵のものは手配できるから。
ーすごいな。倉橋くんの手腕には驚かされるよ。
ー航に触れるもの全てに事業を伸ばしていたら、いつの間にか増えていただけだよ。今回も八尋さんのところのスイーツなら航の口にも入るからな。それなら妥協するわけにはいかないだろう?
ーははっ。藤乃くんさまさまだな。試作品ができたらうちでスイーツビュッフェをやるつもりだから、その時は藤乃くんを貸してもらえるかな? 後で友貴也から連絡が来ると思うけど。
ーああ、喜んで。多分航のことだから、平松くんからの誘いなら砂川と名嘉村も誘うだろう。安慶名さんと松川くんにも声をかけておくから、その日の夜はみんなで飲まないか?
ーああ、それはいいな。じゃあ、試作品試食会の日にちが決まったら連絡を入れるよ。
ーああ、楽しみにしてる。わかってるだろうが、俺たちが知ってることは平松くんには内緒で。
ーははっ。もちろん。じゃあ、その時に。
そう言って電話をきり、俺はすぐに日本中から厳選した最高級本わらび粉だけを取り扱っている会社に連絡を入れ、八尋さんのところとこれから先の取引も見据えた上で本わらび粉を五キロ送ってもらうように頼んだ。
通常個人の店とは取引しない会社だが、俺とはかなり古い付き合いだからすぐに手配してくれた。
これで航も満足できるわらび餅ができるだろう。
安慶名さんと松川くんにも連絡を入れておく。
八尋さんのところでスイーツ試食会をした日に、夜は貸切で楽しく飲もうと声をかけると二人とも喜んで賛成してくれた。
ふふっ。これで当日が楽しみだな。
<side伊織>
「松川さん、倉橋さんから連絡きました?」
「ええ、私までお誘いいただけて嬉しい限りですよ」
「ふふっ、名嘉村くんには、悠真と倉橋さんが東京に出ている時にはいつも頑張ってもらってますからね。名嘉村くんがいるから悠真も安心して会社を離れられると話してましたし」
「そう仰っていただけたら郁未も喜びますよ。ずっと砂川さんみたいになんでも任せてもらえるような人材になりたいと話していましたからね。いつかは郁未が働いているところを見に行ってみたいと思っていますが」
「それなら西表イリゼに異動したら、いつでも行けるでしょう。その時は私も同伴しますから、会いに行けますよ。時間を合わせれば昼食を一緒に摂ることもできるでしょうし」
「郁未と一緒に昼食? それは……最高ですね」
「ふふっ。ですね」
休みのたびにお互いにせっせと石垣と西表を行き来していた松川さんと名嘉村くん。
私と悠真も離れ離れで過ごしていた分、二人が恋人だと知ってかなり親近感が湧いたものだ。
二人でよく飲みながらお互いの恋人について話をしたことも数えきれない。
そんな私たちの現状を打破してくれるように、浅香さんが西表島にイリゼホテルを建設してくれた。
そして、私たちをそこに異動させてくれることになったのだ。
西表イリゼもほぼ完成し、私と悠真の住む家も完成して、今は二人で家具選びの真っ最中。
松川さんも倉橋さんのような古民家をリノベーションして住むことに憧れていたようで、ようやくいい物件を見つけて設計士さん探しに奔走中。
「いろいろ手を尽くしたのだけど、見つからなくて……安慶名さんのご自宅を作られた設計士さんを紹介していただけませんか?」
と言われ、喜んで水澄さんを紹介した。
かなり忙しい方だけど、倉橋さんの口添えもあってすぐに設計を進めてくれることになったと嬉しそうに教えてくれた。
西表に異動するのが先になるが、名嘉村くんの家で同棲しながら二人の新居を作り上げていくと言っていた。
松川くんのように同棲から新居に移るのもそれはそれで幸せだろう。
ようやくお互いに愛しい伴侶との幸せな生活が始まる。
ああ、その日が待ち遠しくてたまらないな。
感想で楽しいお話をいただいたので書いてみましたが、なんだかそこまで辿り着きませんでした(汗)
もしかしたら、続きもあるかも。
楽しんでいただけると嬉しいです♡
* * *
<side祐悟>
ー倉橋くん。ちょっと相談したいことがあるんだが……
と珍しく八尋さんから電話が来たのは一週間ほど前。
ー珍しいな、八尋さんが俺に相談だなんて。
ーああ、実は、友貴也がうちの店の新しいスイーツを提案してくれたんだ。
ーへぇ、平松くんが。
ーそれで早速試作品を作ろうと思っているんだが、本わらび粉を卸している知り合いはいないかなと思って連絡したんだ」
ーああ、そういうことか。それならいい人を知ってるから、紹介するよ。俺から連絡してとりあえず5キロ送ってもらうようにするから、気に入ったらそのまま取引開始ということにしたらいい。
ーさすがだな。まさかこんなにすぐ手配してもらえると思わなかったよ。
ー他にも必要なものがあればなんでも言ってくれ。大抵のものは手配できるから。
ーすごいな。倉橋くんの手腕には驚かされるよ。
ー航に触れるもの全てに事業を伸ばしていたら、いつの間にか増えていただけだよ。今回も八尋さんのところのスイーツなら航の口にも入るからな。それなら妥協するわけにはいかないだろう?
ーははっ。藤乃くんさまさまだな。試作品ができたらうちでスイーツビュッフェをやるつもりだから、その時は藤乃くんを貸してもらえるかな? 後で友貴也から連絡が来ると思うけど。
ーああ、喜んで。多分航のことだから、平松くんからの誘いなら砂川と名嘉村も誘うだろう。安慶名さんと松川くんにも声をかけておくから、その日の夜はみんなで飲まないか?
ーああ、それはいいな。じゃあ、試作品試食会の日にちが決まったら連絡を入れるよ。
ーああ、楽しみにしてる。わかってるだろうが、俺たちが知ってることは平松くんには内緒で。
ーははっ。もちろん。じゃあ、その時に。
そう言って電話をきり、俺はすぐに日本中から厳選した最高級本わらび粉だけを取り扱っている会社に連絡を入れ、八尋さんのところとこれから先の取引も見据えた上で本わらび粉を五キロ送ってもらうように頼んだ。
通常個人の店とは取引しない会社だが、俺とはかなり古い付き合いだからすぐに手配してくれた。
これで航も満足できるわらび餅ができるだろう。
安慶名さんと松川くんにも連絡を入れておく。
八尋さんのところでスイーツ試食会をした日に、夜は貸切で楽しく飲もうと声をかけると二人とも喜んで賛成してくれた。
ふふっ。これで当日が楽しみだな。
<side伊織>
「松川さん、倉橋さんから連絡きました?」
「ええ、私までお誘いいただけて嬉しい限りですよ」
「ふふっ、名嘉村くんには、悠真と倉橋さんが東京に出ている時にはいつも頑張ってもらってますからね。名嘉村くんがいるから悠真も安心して会社を離れられると話してましたし」
「そう仰っていただけたら郁未も喜びますよ。ずっと砂川さんみたいになんでも任せてもらえるような人材になりたいと話していましたからね。いつかは郁未が働いているところを見に行ってみたいと思っていますが」
「それなら西表イリゼに異動したら、いつでも行けるでしょう。その時は私も同伴しますから、会いに行けますよ。時間を合わせれば昼食を一緒に摂ることもできるでしょうし」
「郁未と一緒に昼食? それは……最高ですね」
「ふふっ。ですね」
休みのたびにお互いにせっせと石垣と西表を行き来していた松川さんと名嘉村くん。
私と悠真も離れ離れで過ごしていた分、二人が恋人だと知ってかなり親近感が湧いたものだ。
二人でよく飲みながらお互いの恋人について話をしたことも数えきれない。
そんな私たちの現状を打破してくれるように、浅香さんが西表島にイリゼホテルを建設してくれた。
そして、私たちをそこに異動させてくれることになったのだ。
西表イリゼもほぼ完成し、私と悠真の住む家も完成して、今は二人で家具選びの真っ最中。
松川さんも倉橋さんのような古民家をリノベーションして住むことに憧れていたようで、ようやくいい物件を見つけて設計士さん探しに奔走中。
「いろいろ手を尽くしたのだけど、見つからなくて……安慶名さんのご自宅を作られた設計士さんを紹介していただけませんか?」
と言われ、喜んで水澄さんを紹介した。
かなり忙しい方だけど、倉橋さんの口添えもあってすぐに設計を進めてくれることになったと嬉しそうに教えてくれた。
西表に異動するのが先になるが、名嘉村くんの家で同棲しながら二人の新居を作り上げていくと言っていた。
松川くんのように同棲から新居に移るのもそれはそれで幸せだろう。
ようやくお互いに愛しい伴侶との幸せな生活が始まる。
ああ、その日が待ち遠しくてたまらないな。
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