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航との出会い 5
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<side祐悟>
「お袋、俺のつがいの様子はどうだ?」
あの出会いからやっと十日。
俺が以前開発した、栄養失調の患者のための栄養剤を飲ませたおかげで、翌日には自分でシャワーを浴びれるほどに回復したと聞いているが、食事とは別にその栄養剤のおかげで航の体重はいい調子で増えているようだ。
三日目からは栄養剤の量を減らし、食事で足りないカロリーを糖分で摂ることになったと報告があり、その日から俺は愛しい航のために選りすぐりのおやつを朝、夕の二度、病院に届けている。
「大丈夫、元気になってきているわ。祐悟のおやつを毎日楽しみにしているわよ」
「そうか。それならよかった。あと四日なのは変わらないか?」
「待ち遠しくてたまらないのね。正直に言うと、祐悟がこんなにも足繁く通い詰めるなんて私も清吾さんも思ってなかったのよ」
「そうなのか? 運命のつがいなのだから当然じゃないのか?」
親父とお袋の仲睦まじい様子を幼少期からずっと見せつけられていたこっちとしてはまだまだ足りない方だと思っていたくらいだ。
「もちろん、運命のつがいだから普通のパートナーよりはずっと結びつきが強いけれど、祐悟は人に対して冷めたところがあるでしょう? もしかしたら運命のつがいが見つかってものめり込むことはないのかもしれないって心配していたのよ。でも清吾さんと同じでホッとしたわ。私と清吾さんも――」
「あー、その話はいいよ。子どもの時から幾度となく聞かされすぎて自分のことのように話せるくらい覚えてるから」
そんな話が聞きたくて足を運んでいるわけじゃないからな。
「もー、祐ちゃんったらケチね。聞いてくれたっていいのに。そんな意地悪するなら、退院の日を伸ばすわよ」
「ちょっ、それは勘弁してくれ。もう本当に限界なんだよ。今だって、必死に押さえつけているんだから」
「ふふ、それが聞けただけで今日は十分よ。ご褒美にこれをあげるわ。家に帰ってから開けてちょうだい」
お袋は笑顔で俺に紙袋を渡すと、俺が持ってきたおやつ入りの紙袋を手に病院内に戻って行った。
ご褒美ってなんだ?
それだけが気になりつつも、俺が選んだおやつを美味しく食べてくれることを願って自宅に戻った。
来週、可愛いつがいを親父とお袋がこの家に連れてくることになっているが、さてどうするか。
可愛い巣作りも見たいが、それは次回のヒートでもいいか。
これだけ待っているんだから、何よりもまず愛し合いたい。
きっと俺の可愛い航もそう思ってくれているだろう。
親父から頼まれていたヒート中のΩの完全栄養剤と避妊薬も出来上がったし、今夜は少しゆっくりと寝られそうだ。
そういえばお袋からもらったあの紙袋には何が入っているんだろう?
寝室のベッドに腰掛けて紙袋を開けてみると、俺が開発した保存袋が出てきた。
これは特殊加工を施してあり、中の匂いを100%漏らすことなく、しかも品質は保ったままという優れものだ。
お袋がわざわざこの袋に入れてくれたということは、まさか……。
俺は逸る気持ちをおさえながら、ゆっくりとその袋を開けた。
すると瞬く間に寝室中が甘い匂いでいっぱいになった。
この匂いは、あの時嗅いだつがいの匂い。
この匂いだけであっという間に俺のモノは硬くそそり立った。
こんなにもいい匂いがするもの……この袋の中に何が入っているんだろう?
興奮に手を震わせながら、その袋の中に手を入れると、出てきたのはなんと数枚の下着。
しかも航の可愛いモノをおさめているパンツだ。
一度にそれを使い切るのはもったいなくて、その中から一枚だけ抜き取り後は保存袋の中にしまっておいた。
そして、手にした下着の匂いを嗅ぐとそれだけで興奮が止まらない。
「くっ! ああっ!! なんていい匂いだ!!」
片手で下着を嗅ぎながら、もう片方の手で刺激を与え続けると、あっという間に蜜が弾け飛んだ。
ここのところ、栄養剤と避妊薬の開発で忙しすぎてそんなこともしてなかったから溜まっていたな。
このままつがいに会うまで処理しないことになるかと思っていたが、一週間くらいならともかく、それ以上長々と溜め込んだ蜜はヒートの一番初めに注ぐ蜜としては動きが悪いから不適だと言われている。
新鮮な蜜を注ぐ方がつがいの身体にはいいに決まっている。
結局二枚の下着を使って数回蜜を飛ばしたが、思いの外スッキリしている。
これならあと数日はなんとか我慢できるな。
ああ、航……このベッドで思いっきり愛し合おう。
俺に可愛い姿をたっぷりと見せてくれ。
「お袋、俺のつがいの様子はどうだ?」
あの出会いからやっと十日。
俺が以前開発した、栄養失調の患者のための栄養剤を飲ませたおかげで、翌日には自分でシャワーを浴びれるほどに回復したと聞いているが、食事とは別にその栄養剤のおかげで航の体重はいい調子で増えているようだ。
三日目からは栄養剤の量を減らし、食事で足りないカロリーを糖分で摂ることになったと報告があり、その日から俺は愛しい航のために選りすぐりのおやつを朝、夕の二度、病院に届けている。
「大丈夫、元気になってきているわ。祐悟のおやつを毎日楽しみにしているわよ」
「そうか。それならよかった。あと四日なのは変わらないか?」
「待ち遠しくてたまらないのね。正直に言うと、祐悟がこんなにも足繁く通い詰めるなんて私も清吾さんも思ってなかったのよ」
「そうなのか? 運命のつがいなのだから当然じゃないのか?」
親父とお袋の仲睦まじい様子を幼少期からずっと見せつけられていたこっちとしてはまだまだ足りない方だと思っていたくらいだ。
「もちろん、運命のつがいだから普通のパートナーよりはずっと結びつきが強いけれど、祐悟は人に対して冷めたところがあるでしょう? もしかしたら運命のつがいが見つかってものめり込むことはないのかもしれないって心配していたのよ。でも清吾さんと同じでホッとしたわ。私と清吾さんも――」
「あー、その話はいいよ。子どもの時から幾度となく聞かされすぎて自分のことのように話せるくらい覚えてるから」
そんな話が聞きたくて足を運んでいるわけじゃないからな。
「もー、祐ちゃんったらケチね。聞いてくれたっていいのに。そんな意地悪するなら、退院の日を伸ばすわよ」
「ちょっ、それは勘弁してくれ。もう本当に限界なんだよ。今だって、必死に押さえつけているんだから」
「ふふ、それが聞けただけで今日は十分よ。ご褒美にこれをあげるわ。家に帰ってから開けてちょうだい」
お袋は笑顔で俺に紙袋を渡すと、俺が持ってきたおやつ入りの紙袋を手に病院内に戻って行った。
ご褒美ってなんだ?
それだけが気になりつつも、俺が選んだおやつを美味しく食べてくれることを願って自宅に戻った。
来週、可愛いつがいを親父とお袋がこの家に連れてくることになっているが、さてどうするか。
可愛い巣作りも見たいが、それは次回のヒートでもいいか。
これだけ待っているんだから、何よりもまず愛し合いたい。
きっと俺の可愛い航もそう思ってくれているだろう。
親父から頼まれていたヒート中のΩの完全栄養剤と避妊薬も出来上がったし、今夜は少しゆっくりと寝られそうだ。
そういえばお袋からもらったあの紙袋には何が入っているんだろう?
寝室のベッドに腰掛けて紙袋を開けてみると、俺が開発した保存袋が出てきた。
これは特殊加工を施してあり、中の匂いを100%漏らすことなく、しかも品質は保ったままという優れものだ。
お袋がわざわざこの袋に入れてくれたということは、まさか……。
俺は逸る気持ちをおさえながら、ゆっくりとその袋を開けた。
すると瞬く間に寝室中が甘い匂いでいっぱいになった。
この匂いは、あの時嗅いだつがいの匂い。
この匂いだけであっという間に俺のモノは硬くそそり立った。
こんなにもいい匂いがするもの……この袋の中に何が入っているんだろう?
興奮に手を震わせながら、その袋の中に手を入れると、出てきたのはなんと数枚の下着。
しかも航の可愛いモノをおさめているパンツだ。
一度にそれを使い切るのはもったいなくて、その中から一枚だけ抜き取り後は保存袋の中にしまっておいた。
そして、手にした下着の匂いを嗅ぐとそれだけで興奮が止まらない。
「くっ! ああっ!! なんていい匂いだ!!」
片手で下着を嗅ぎながら、もう片方の手で刺激を与え続けると、あっという間に蜜が弾け飛んだ。
ここのところ、栄養剤と避妊薬の開発で忙しすぎてそんなこともしてなかったから溜まっていたな。
このままつがいに会うまで処理しないことになるかと思っていたが、一週間くらいならともかく、それ以上長々と溜め込んだ蜜はヒートの一番初めに注ぐ蜜としては動きが悪いから不適だと言われている。
新鮮な蜜を注ぐ方がつがいの身体にはいいに決まっている。
結局二枚の下着を使って数回蜜を飛ばしたが、思いの外スッキリしている。
これならあと数日はなんとか我慢できるな。
ああ、航……このベッドで思いっきり愛し合おう。
俺に可愛い姿をたっぷりと見せてくれ。
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