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番外編
初めての贈り物※
<side哉藍>
「瑞季、愛してる…‥」
「ああ……っ、せぃ、らん……っ」
横向きに横たわる瑞季の背中に寄り添うように抱きしめて、お腹をさすりながら浅く挿入する。
あまり激しくし過ぎないように腰を動かして、瑞季が欲しがる蜜を注ぎ込む。
たっぷりと注ぐと、瑞季は安心したように眠りについた。
臨月に入った瑞季は毎日のようにこうして私の蜜を欲しがる。
なぜなら、臨月に入ってからの赤子の成長が著しいからだ。
瑞季が食事で摂る栄養では赤子に全てを取られてしまい、肝心の瑞季の体力を消耗させてしまう。
それを補うために私は毎日瑞季の身体に蜜を注ぐのだが、これが私にとってなんとも幸せな時間なのだ。
赤子がお腹にいる間はあまり愛し合えなくなるのではないかと考えていただけに、むしろ率先して瑞季と愛し合った方がいいと知った時には飛び上がりそうなほど嬉しかった。
もちろん、赤子を驚かせたり、瑞季の負担にならないように浅く挿入して、ゆっくり動くことが求められるが、毎日瑞季に触れられるならこれほど嬉しいことはない。
そして、私の蜜をたっぷりと受け入れた瑞季が眠りについた後、その身体を清めるのは私の役目。
風呂から出て、綺麗に整えられたベッドに眠ったままの裸の瑞季を寝かせて、身体中に舌を這わせ心ゆくまで瑞季を堪能する。
眠ったままピクピクと反応する瑞季を愛おしく思いながら、最後は瑞季の可愛い果実を味わって口内に弾け飛んだ蜜を余すところなく飲み干す。これがたまらなく美味しい。
初めて瑞季の蜜を口にした時から美味しいと思っていたが、味わうほどに美味しさを増していくのには理由がある。
それは瑞季が私と愛し合うことに満足しているからだ。
満足すればするほど瑞季の蜜はさらに美味しくなっていく。
いわば、私への愛の深さを教えてくれるのだ。
そして、それは日々更新し続ける。
それが何よりも嬉しい。
愛しい瑞季のために仕立てた肌触りの良い夜着を着せ、私も眠りについた。
それからしばらくして、瑞季の体温が上がっていることに気づいて目を覚ますと、瑞季の呼吸が荒くなっていることに気づいた。
「瑞季!」
もしや、これは出産の兆候か?
想定していたよりもずいぶん早いが、臨月に入ればいつ出産になってもおかしくないと医師は言っていた。
「せぃ、らん……せん、せぇを……」
「わかった! すぐだからな」
ベッドに一人にするのは忍びなかったが、これは仕方がない。
夜着を羽織り、私は寝室を飛び出した。
「爺! 瑞季が産気づいた! 急いで俊煕を呼べ!」
その指示に天宮が一気に騒然としたが構ってはいられない。
私はすぐに瑞季のもとに戻り、苦しげに顔を歪ませる瑞季に声をかけた。
「医師はすぐに来る。私たちは産屋で待つとしよう」
小さいながらも頷いて見せる瑞季を優しく抱きかかえて部屋を出る。
そして瑞季の出産のために準備していた産屋に連れて行った。
手術台にもなるベッドに寝かせていると、俊煕が産屋に入ってきた。
「皇妃さまのご様子は如何でございますか?」
「かなり苦しそうだ。早く診てやってくれ!」
俊煕は瑞季の脈を取り、大きく膨らんだ腹の様子を服の上から確かめた。
「すぐに手術にいたしましょう」
どうやら瑞季の身体に対してお腹の子が大きくなり過ぎたようだ。
すぐに手術の準備が整えられ、瑞季のお腹に麻酔をかけられる。
「瑞季、お腹の子は大丈夫だから安心するのだぞ。すぐに生まれるから」
「せぃらん…‥てを……」
力なく伸ばしてくる小さな手を握り、私は瑞季を励まし続けた。
そうして十数分後、瑞季のお腹から無事に赤子が取り出された。
その元気な産声に、瑞季は涙を流しながら私を見上げた。
「ああ、瑞季……よく頑張ってくれた。ありがとう」
愛しい瑞季に顔を近づけ、唇を重ねて涙を舐めとる。
「おめでとうございます。男の御子さまのご誕生でございます」
俊煕が取り出した我が子を白いおくるみに包み、私に渡してくれる。
壊れそうなほど小さな息子を腕に抱き、瑞季と二人で両方の頬に息子への初めての口付けを贈った。
「瑞季、愛してる…‥」
「ああ……っ、せぃ、らん……っ」
横向きに横たわる瑞季の背中に寄り添うように抱きしめて、お腹をさすりながら浅く挿入する。
あまり激しくし過ぎないように腰を動かして、瑞季が欲しがる蜜を注ぎ込む。
たっぷりと注ぐと、瑞季は安心したように眠りについた。
臨月に入った瑞季は毎日のようにこうして私の蜜を欲しがる。
なぜなら、臨月に入ってからの赤子の成長が著しいからだ。
瑞季が食事で摂る栄養では赤子に全てを取られてしまい、肝心の瑞季の体力を消耗させてしまう。
それを補うために私は毎日瑞季の身体に蜜を注ぐのだが、これが私にとってなんとも幸せな時間なのだ。
赤子がお腹にいる間はあまり愛し合えなくなるのではないかと考えていただけに、むしろ率先して瑞季と愛し合った方がいいと知った時には飛び上がりそうなほど嬉しかった。
もちろん、赤子を驚かせたり、瑞季の負担にならないように浅く挿入して、ゆっくり動くことが求められるが、毎日瑞季に触れられるならこれほど嬉しいことはない。
そして、私の蜜をたっぷりと受け入れた瑞季が眠りについた後、その身体を清めるのは私の役目。
風呂から出て、綺麗に整えられたベッドに眠ったままの裸の瑞季を寝かせて、身体中に舌を這わせ心ゆくまで瑞季を堪能する。
眠ったままピクピクと反応する瑞季を愛おしく思いながら、最後は瑞季の可愛い果実を味わって口内に弾け飛んだ蜜を余すところなく飲み干す。これがたまらなく美味しい。
初めて瑞季の蜜を口にした時から美味しいと思っていたが、味わうほどに美味しさを増していくのには理由がある。
それは瑞季が私と愛し合うことに満足しているからだ。
満足すればするほど瑞季の蜜はさらに美味しくなっていく。
いわば、私への愛の深さを教えてくれるのだ。
そして、それは日々更新し続ける。
それが何よりも嬉しい。
愛しい瑞季のために仕立てた肌触りの良い夜着を着せ、私も眠りについた。
それからしばらくして、瑞季の体温が上がっていることに気づいて目を覚ますと、瑞季の呼吸が荒くなっていることに気づいた。
「瑞季!」
もしや、これは出産の兆候か?
想定していたよりもずいぶん早いが、臨月に入ればいつ出産になってもおかしくないと医師は言っていた。
「せぃ、らん……せん、せぇを……」
「わかった! すぐだからな」
ベッドに一人にするのは忍びなかったが、これは仕方がない。
夜着を羽織り、私は寝室を飛び出した。
「爺! 瑞季が産気づいた! 急いで俊煕を呼べ!」
その指示に天宮が一気に騒然としたが構ってはいられない。
私はすぐに瑞季のもとに戻り、苦しげに顔を歪ませる瑞季に声をかけた。
「医師はすぐに来る。私たちは産屋で待つとしよう」
小さいながらも頷いて見せる瑞季を優しく抱きかかえて部屋を出る。
そして瑞季の出産のために準備していた産屋に連れて行った。
手術台にもなるベッドに寝かせていると、俊煕が産屋に入ってきた。
「皇妃さまのご様子は如何でございますか?」
「かなり苦しそうだ。早く診てやってくれ!」
俊煕は瑞季の脈を取り、大きく膨らんだ腹の様子を服の上から確かめた。
「すぐに手術にいたしましょう」
どうやら瑞季の身体に対してお腹の子が大きくなり過ぎたようだ。
すぐに手術の準備が整えられ、瑞季のお腹に麻酔をかけられる。
「瑞季、お腹の子は大丈夫だから安心するのだぞ。すぐに生まれるから」
「せぃらん…‥てを……」
力なく伸ばしてくる小さな手を握り、私は瑞季を励まし続けた。
そうして十数分後、瑞季のお腹から無事に赤子が取り出された。
その元気な産声に、瑞季は涙を流しながら私を見上げた。
「ああ、瑞季……よく頑張ってくれた。ありがとう」
愛しい瑞季に顔を近づけ、唇を重ねて涙を舐めとる。
「おめでとうございます。男の御子さまのご誕生でございます」
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