ブルームーンに誘われて 〜名も知らぬ彼と裸の付き合いをした夜

波木真帆

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喜ばせたい※

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「ここじゃ狭すぎるな。もっと、じっくりと尊を見たい」

浬さんは俺を抱いたまま軽々と立ち上がると、そのままベッドに移動する。
サラッと手慣れた様子でバスローブを脱がされてベッドに寝かされる。
嬉しそうに一糸纏わぬ全身を眺めると、そのまま鎖骨にキスを落とした。
ちくっとした痛みを感じながら、手のひらで身体を撫でられる。

「可愛く膨らんでるな。キスされて興奮したか?」

「えっ――ひゃっ!!」

突然乳首を摘まれて変な声が出てしまい、恥ずかしすぎて慌てて口を抑えた。

「尊、可愛い声を聞かせてくれ……」

「でも、男のあんな声聞いたって萎えるに決まってる」

せっかく愛し合えるのに、男の喘ぎ声なんて聞いたら確実に現実に戻ってしまう。
興奮してくれていたのに、声でガッカリされるなんて嫌だ。

「バカだな。私はずっと尊を思っていたんだよ。君が男だってことは百も承知だ。その上で、私は尊と愛し合いたいんだから萎えるなんてことあるわけない」

「でも……」

「心配性な尊には証拠を見せた方がいいな」

「証拠?」

不思議に思う俺に浬さんはその場に膝立ちになると、バスローブの紐を解いて惜しげもなく裸を晒した。

「――っ!!」

風呂場で見た時の数倍はありそうな大きな昂りが、臍につくほどに聳り立っている。

「どうだ? 萎えてないだろう?」

「こ、これ……ほ、んとに?」

「ああ、男というのはこういう時にわかりやすくていい。女は演技ができるというが、男は演技ではこうはならないだろう?」

確かにそうだ。
興奮しなければこうはならない。

「だから、尊は何も心配しないでいい。私は尊にしか興奮しないよ」

「浬さん……」

今までに彼が愛した人がいようが、キスが手慣れていようがどうでもいい。
今の浬さんが俺にしか興奮しないというのならもうそれでいい。
あまりにも大きな昂りが中に入ってくると思うと正直怖いけれど、あれで奥を擦られたいという興味もなくはない。

でも……本当に大きいな……。
俺も小さくはないと思っていたけれど浬さんのと比べたら小さい方だろう。
いや、彼と比べたら日本人の大半は小さい方になってしまうかもしれない。
それくらい目の前の大きなモノに興味が湧いて、そっと手を伸ばした。

スッと撫でると、浬さんがピクッと動く。

「冷たかったですか?」

「いや、尊に触れられたから興奮しただけだ。気になるならもっと触ってくれていい」

俺が触ったからだろうか、さらに大きくなった気がする。
今度は撫でるだけでなく、握ってみた。

「すごっ!」

そこそこ長いと言われる俺の指がかろうじて指先が触れる、その太さに驚愕した。
こんなすごいものが現実にあると思うと本当に驚きしかない。

優しく動かすと頭上から浬さんの気持ちよさそうな吐息が聞こえる。

「気持ちいいですか?」

浬さんのモノを握って刺激を与えながら見上げる。

「くっ! あ、ああ。気持ちがいいよ。今の顔が可愛くてイきそうになった」

苦しげな表情をしながらもそう教えてくれてなんだか嬉しくなる。
もっとその表情を見たくて、浬さんを見上げながら舌を出してソレに近づけてみた。

俺が舐めてくれるんじゃないかと期待してくれているようで、浬さんの喉がゴクっと鳴る。
それを見ながら、俺は浬さんを見つめながら目の前の大きなモノの先端に舌を這わせた。

「尊っ、無理しなくていいぞ」

焦っているけれど、無理やり引き離したりはしない。
きっと気持ちがいいんだ。

男のモノを舐める日が来るとは夢にも思っていなかったけれど、それほど嫌な感じはしない。
それどころかもっと喜ばせたいとさえ思ってしまう。

太くて硬いのを握ったまま、今度は根元から舐め上げてみる。

「くっ、ああっ!!」

大きな昂りが声と連動するようにピクピクと震えると同時にさらに大きくなっていく。

これ、あとどれくらい大きくなるんだろうな。
大きすぎるから俺の口にも全部入らないだろうけどちょっとやってみたくなった。

口を目一杯大きく開けてできるだけ奥まで咥えてみたが、半分も入っていない。
仕方がない。それならても一緒に動かすしかないか。

口を窄めて先端や裏筋に刺激を与えながら根本を扱いた。

「あ゛ぁっ、たけるっ、だめだっ!」

その必死な様子に限界が近いんだろうとわかって、わざと激しくした。
すると、大きなモノがビクビクっと震えたかと思うと俺の口内に大量の精液が飛び込んできた。

「んっ、んんっ!!」

その量に驚きつつも、俺は最後の一滴まで全て搾り取った。

「尊っ、悪い! すぐに吐き出してくれ」

浬さんはどこからともなくティッシュを持ってきて俺の顔の前に出してくれたけれど、俺はわざと口を少し開け、浬さんのそれがあるのを見せつけてから、ゴクリと飲み込んだ。

精液特有の匂いと味がしたけれど、これが浬さんのだと思うだけで不思議と幸せな気持ちになっていた。
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