何も知らないノンケな俺がなぜかラブホでイケメン先輩に抱かれています

波木真帆

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そんなんじゃないのに!

しばらくソファーでもだもだとしていると、先輩が向かった方にあるカーテンから光が漏れているのを見つけた。

あれはなんだ?
こんなところに窓?

不思議な構造だな……。

普段見慣れない間取りに興味が湧いてきて、吸い寄せられるようにそのカーテンの前に立った。
この向こうに窓があるとかよくわからない造りだな……。

そう思いながら、カーテンをシャーっと開けると、

「――っ!!! えっ? はっ? なに、これ?」

突然目の前に素っ裸の先輩が現れた。

な――っ、ど、どういうこと??

目の前の状況が信じられなくて、手も足も動かすこともできずに立ち尽くすしかできない。
遮るものもない全裸の先輩がシャワーを浴びている。
なんで俺……こんなの見ちゃってるの?

茫然と見つめながらも、あれ? と思った。

先輩と……目が、合わない?

大きなガラスの向こうでシャワーを浴びている先輩はこんなに驚いている俺の存在には全く気づきもせずに髪を洗っている。
なんで……?
もしかしたら俺に見えてるのを知らないとか?


あっ! もしかして……。

俺の脳裏に刑事ドラマで見る、犯人を確認する部屋の情景が浮かんだ。

もしかしてこれ、マジックミラーってやつなんじゃ?

だから、先輩と目が合わないんだ!!

脳がようやく働いて少し冷静になった頭でガラスを見ると、

「――っ!!!!」

先輩の股間が目に飛び込んできた。

そのあまりの大きさに俺は慌ててカーテンを閉め、ソファーに駆け戻った。

うそだろっ!
アレ……めちゃめちゃデカかったんだけどっ!

ってか、アレ……勃起してないのに余裕で15センチはありそうだったけど……。
あれが勃起したら一体どんだけ大きくなるんだ?

もしかして俺……自分が知らないだけでめちゃくちゃ小さいんじゃ……。

なんだか急に自信がなくなってきて、そっと自分の股間に手をやると何故か半勃ち。

えっ、なんで?

あっ、そっか。
さっきあんな映像見たからか。

やばっ!
先輩が戻ってくる前に治めておかないと!

鎮まれー!
鎮まれー!

必死に通常に戻そうとすればするだけ、何故か俺のささやかなモノはどんどん昂りを増していく。

なんでだよっ。
ここ最近……いや、1ヶ月近く何もしてなかったからか?

そんな欲求もすっかり忘れてたのに、どうしてこんなときに限って勃つんだよ!

自分で自分が嫌になる。
しかもなんでかわからないけど、頭の中にはさっき見た先輩の裸が鮮明に浮かんでる。
もう、本当になんでだよっ。

多分、モザイクなしで初めて見たから印象に残ってるんだと思うけど、あんなものすごい裸見たら、自分のと違いすぎて凹んで萎えそうなのに、なんで勃ってんだよ。

本当におかしくなりそうだ。

その後も必死に治めようと努力はしたものの、萎えることはなかった。
はぁーーっ、どうしよう。

頭を抱えたその瞬間、先輩が風呂場から出てくる音が聞こえた。

やばいっ!!

俺は慌ててソファーに置いてあったクッションを抱きかかえ、じっと座っていると、

「葉月、入ってきていいぞ」

と先輩がバスローブ姿で現れた。

「――っ、先輩っ。その格好……」

「んっ? クリーニングに出すって言っただろう? 葉月の分も脱衣所に置いてあるから、それ着て出てこいよ」

「は、はい」

確かにクリーニングに出している間はバスローブ着るしかないんだけど……。
このバスローブの下にさっき見たばかりの先輩の裸体が隠されているのかと思うと、何故かドキドキしてしまう。

これって、下着も穿いてないんだよな?
ってことは、このバスローブめくったらさっきのデカいモノが……。

うわーっ!
何考えてるんだ、俺っ!

「――月? 葉月、どうかしたのか? 顔が赤いぞ」

「えっ? あ、や――っ、なんでもないですっ!」

「そうか? んっ? あれ? あんなところに窓?」

「あ――っ、ちょ――っ、先輩っ! そこはっ!!」

カーテンを閉めて戻ってきたはずなのに、どうやらちゃんと閉まっていなかったようだ。
先輩が不思議そうにカーテンに近づくと、俺の言葉が届く前にシャーっとカーテンを全開にしてしまった。

「これ……」

驚いた表情で振り返る先輩の顔を思わずパッと逸らしてしまう。

「ははーん。お前、もしかしてここで俺の裸、見てたのか?」

「――っ、ち、ちが――っ、あの、その……不可抗力で……」

「不可抗力?」

「カーテンから光が漏れてて、それでっ……何かあるのかと思って開けたら、偶然見えちゃっただけなんですっ! 本当に覗こうと思ってみたわけじゃなくて……っ、本当です! 信じてくださいっ!」

先輩に信じてもらいたくて駆け寄りながら必死に弁解していると、

「ははっ。そんな必死にならなくてもいいよ」

と笑ってくれた。

「えっ、あの……許してくれるんですか?」

「許すも何も事故なんだろ? 別に裸くらい減るもんでもないし、いいよ」

「先輩……っ」

先輩の優しさに張り詰めていた緊張の糸が一気に切れ、ふらふらとその場に座り込んでしまった。

「葉月っ、大丈夫か?」

心配して俺のところに駆けつけてくれた先輩に

「すみません、大丈夫です」

と返したけれど、先輩は無言で俺を見つめている。

「あ、あの……せんぱ――」
「葉月……これ、なんだ?」

「えっ?」

なんだろうと先輩の視線の先に目を向けると、そこには思いっきりズボンを押し上げ主張している俺のモノがあった。

「――っ!!! や――っ、ちょっ、あの……ちが、違うんですっ!!」

「何が違うんだ? もしかして、お前……俺の裸見て、興奮してた?」

「ひゃあ……っ!」

耳元で甘く囁かれて思わず身体がゾクゾクと震えた。

「ふふっ。葉月、お前可愛い声出すんだな」

「せんぱ、ぃ……っ」

違うのにっ、そんなんじゃないのにっ。
先輩の優しくて甘い声に身体の奥が疼いてしまう。

「お前に誘われたら断るわけにはいかないな。いいよ、いっぱい可愛がってやる」

「さそう? え――っ、わっ!!」

蕩けるような甘い笑顔で軽々と抱き上げられ、俺はそのままベッドに連れて行かれてしまった。
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