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驚かせてみよう!
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<side未知子>
――今日、一花がそちらにお泊まりがしたいと言っているの。大丈夫かしら?
麻友子さんからそんな連絡が来て、私は大喜びで了承したわ。
初めてのお泊まりの日は、私はいなかったもの。
今日は初めて一花ちゃんと一緒に夜を過ごせるのね。
そんなの嬉しいでしかないわ。
一花ちゃんが征哉の大事な人だとわかってから、いつでもお泊まりに来てもらえるように着替えもパジャマも、それこそ一花ちゃん用のシャンプーやボディーソープも全て用意しておいた。
以前泊まった時は、征哉は私が使っているものを一花ちゃんに使わせたみたい。
自分のを使わせずに私のを選んだことには思いっきり褒めておいた。
なんせ、一花ちゃんのような繊細で敏感な肌をもつ幼い子に征哉が使っている大人の男用のシャンプーは刺激が強すぎる。
一花ちゃんが生まれた時から診てきたからよくわかるの。
もしあの時征哉のものを使っていたら、それこそ身体中が赤くなってしまったはず。
その点私のものは一花ちゃんが触れても大丈夫なような低刺激。
それを理解して一花ちゃんに使った征哉は褒めてあげるべき行いをした。
それでもこれから我が家にお泊まりに来ることが増えるなら、きちんと一花ちゃんに合うものを揃えてあげたい。
だから麻友子さんに聞いて全て同じものを揃えておいた。
試しに私の分も注文して、使ってみたのだけどそれを使うと私でも髪が艶々潤いたっぷりになって、身体ももちもちとハリのある肌に生まれ変わった。まるで赤ちゃんの肌が戻ってきたようなその感触に自分でも驚きを隠せなかった。
玄哉さんはすぐに私の変化に気づき、驚いていた。
もちろん今までも年齢相応に歳をとってもいつでも綺麗だ、愛してると言ってくれていた。
その気持ちは本心だとわかっているし嬉しいけれど、生まれ変わった髪や肌に触れて、喜んでくれたことはものすごく嬉しかった。
一花ちゃんのおかげで私にも潤いが戻ったの。
それを麻友子さんに伝えると、麻友子さんも喜んでくれた。
これまでもお勧めしようと思いながらも私が気に入って使っているものがあると思って、お勧めできずにいたんだけど……と謝られたけど、そんなのは全然気にしない。むしろ今教えてもらって喜びしかないわ。
一花ちゃんは一人で眠るかしら?
それとも征哉と一緒?
うちの征哉のことは信頼しているから一緒に寝てもらっても全然構わないけれど、小学生になってなんでも一人でやる! が口癖らしい一花ちゃんのために一花ちゃんの部屋とベッドもちゃんと用意してある。
もう我が家は準備万端。早く来ないかしら~。
ウキウキしながら待っていると、牧田から征哉の車が駐車場に入ってきたと連絡が来た。
やったわ! きた!
喜んで玄関に出迎えると、一花ちゃんは征哉に抱きかかえられて入ってきた。
「いらっしゃい。一花ちゃんがきてくれるのを楽しみにしていたわ」
「ありがとう、みちこちゃん。いちかもおとまりできてうれしい」
笑顔でそう言ってくれるけれど、こころなしかいつもと様子が違うように見える。
気になりつつもとりあえず部屋の中に案内して、ジュースとお菓子を出した。
これは一花ちゃんが好きなもの。
これならきっといつもの笑顔が見られるかしら? と思ったけれど、嬉しそうにするもののまだ少し元気がなさそうに見える。
遠足の後だと言っていたから疲れたのかしら?
そう思っているとやっぱり一花ちゃんの頭が揺れ始めた。
征哉はそのまま自分の膝に一花ちゃんの頭を乗せて寝かせ始めた。
私はブランケットを持ってきて征哉に渡した。
それからすぐに一花ちゃんが眠ったところで、征哉に尋ねた。
「何かあったの?」
「自宅で階段から落ちそうになったんだ」
「えっ? それでどうしたの?」
「私がすぐに一花を抱きかかえて怪我も何もしていない。だけど相当怖かったみたいだ」
それはそうだろう。
床に叩きつけられるかもしれない恐怖は大人でも怖い。
「目が覚めたらまた元気な一花に戻っていると思うから、気にしないでくれ」
「わかったわ」
その言葉通り、目を覚ました一花ちゃんはいつもの笑顔を取り戻していた。
きっと怖かった体験を脳が早く忘れさせたくて、一花ちゃんを眠りにつかせたのかもしれない。
私はようやく見られた一花ちゃんのいつもの笑顔にホッとしていた。
「ねぇ、一花ちゃん。今日はね、玄哉さんにはまだ一花ちゃんがお泊まりに来ることは話していないの。だから一花ちゃんが玄関にお出迎えに行ったらびっくりして大喜びすると思うわ。一緒に驚かせてみない?」
「わぁー! いちか、やるー! きふねのおじちゃまのおどろくところみたいー!!
一花ちゃんはすっかりやる気モード。
征哉はそんな私たちを見て、仕方ないなとでもいうように笑っていた。
さぁ、玄哉さんはどんな反応をしてくれるかしら?
ふふ、楽しみだわ。
――今日、一花がそちらにお泊まりがしたいと言っているの。大丈夫かしら?
麻友子さんからそんな連絡が来て、私は大喜びで了承したわ。
初めてのお泊まりの日は、私はいなかったもの。
今日は初めて一花ちゃんと一緒に夜を過ごせるのね。
そんなの嬉しいでしかないわ。
一花ちゃんが征哉の大事な人だとわかってから、いつでもお泊まりに来てもらえるように着替えもパジャマも、それこそ一花ちゃん用のシャンプーやボディーソープも全て用意しておいた。
以前泊まった時は、征哉は私が使っているものを一花ちゃんに使わせたみたい。
自分のを使わせずに私のを選んだことには思いっきり褒めておいた。
なんせ、一花ちゃんのような繊細で敏感な肌をもつ幼い子に征哉が使っている大人の男用のシャンプーは刺激が強すぎる。
一花ちゃんが生まれた時から診てきたからよくわかるの。
もしあの時征哉のものを使っていたら、それこそ身体中が赤くなってしまったはず。
その点私のものは一花ちゃんが触れても大丈夫なような低刺激。
それを理解して一花ちゃんに使った征哉は褒めてあげるべき行いをした。
それでもこれから我が家にお泊まりに来ることが増えるなら、きちんと一花ちゃんに合うものを揃えてあげたい。
だから麻友子さんに聞いて全て同じものを揃えておいた。
試しに私の分も注文して、使ってみたのだけどそれを使うと私でも髪が艶々潤いたっぷりになって、身体ももちもちとハリのある肌に生まれ変わった。まるで赤ちゃんの肌が戻ってきたようなその感触に自分でも驚きを隠せなかった。
玄哉さんはすぐに私の変化に気づき、驚いていた。
もちろん今までも年齢相応に歳をとってもいつでも綺麗だ、愛してると言ってくれていた。
その気持ちは本心だとわかっているし嬉しいけれど、生まれ変わった髪や肌に触れて、喜んでくれたことはものすごく嬉しかった。
一花ちゃんのおかげで私にも潤いが戻ったの。
それを麻友子さんに伝えると、麻友子さんも喜んでくれた。
これまでもお勧めしようと思いながらも私が気に入って使っているものがあると思って、お勧めできずにいたんだけど……と謝られたけど、そんなのは全然気にしない。むしろ今教えてもらって喜びしかないわ。
一花ちゃんは一人で眠るかしら?
それとも征哉と一緒?
うちの征哉のことは信頼しているから一緒に寝てもらっても全然構わないけれど、小学生になってなんでも一人でやる! が口癖らしい一花ちゃんのために一花ちゃんの部屋とベッドもちゃんと用意してある。
もう我が家は準備万端。早く来ないかしら~。
ウキウキしながら待っていると、牧田から征哉の車が駐車場に入ってきたと連絡が来た。
やったわ! きた!
喜んで玄関に出迎えると、一花ちゃんは征哉に抱きかかえられて入ってきた。
「いらっしゃい。一花ちゃんがきてくれるのを楽しみにしていたわ」
「ありがとう、みちこちゃん。いちかもおとまりできてうれしい」
笑顔でそう言ってくれるけれど、こころなしかいつもと様子が違うように見える。
気になりつつもとりあえず部屋の中に案内して、ジュースとお菓子を出した。
これは一花ちゃんが好きなもの。
これならきっといつもの笑顔が見られるかしら? と思ったけれど、嬉しそうにするもののまだ少し元気がなさそうに見える。
遠足の後だと言っていたから疲れたのかしら?
そう思っているとやっぱり一花ちゃんの頭が揺れ始めた。
征哉はそのまま自分の膝に一花ちゃんの頭を乗せて寝かせ始めた。
私はブランケットを持ってきて征哉に渡した。
それからすぐに一花ちゃんが眠ったところで、征哉に尋ねた。
「何かあったの?」
「自宅で階段から落ちそうになったんだ」
「えっ? それでどうしたの?」
「私がすぐに一花を抱きかかえて怪我も何もしていない。だけど相当怖かったみたいだ」
それはそうだろう。
床に叩きつけられるかもしれない恐怖は大人でも怖い。
「目が覚めたらまた元気な一花に戻っていると思うから、気にしないでくれ」
「わかったわ」
その言葉通り、目を覚ました一花ちゃんはいつもの笑顔を取り戻していた。
きっと怖かった体験を脳が早く忘れさせたくて、一花ちゃんを眠りにつかせたのかもしれない。
私はようやく見られた一花ちゃんのいつもの笑顔にホッとしていた。
「ねぇ、一花ちゃん。今日はね、玄哉さんにはまだ一花ちゃんがお泊まりに来ることは話していないの。だから一花ちゃんが玄関にお出迎えに行ったらびっくりして大喜びすると思うわ。一緒に驚かせてみない?」
「わぁー! いちか、やるー! きふねのおじちゃまのおどろくところみたいー!!
一花ちゃんはすっかりやる気モード。
征哉はそんな私たちを見て、仕方ないなとでもいうように笑っていた。
さぁ、玄哉さんはどんな反応をしてくれるかしら?
ふふ、楽しみだわ。
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