異世界でイケメン騎士団長さんに優しく見守られながらケーキ屋さんやってます

波木真帆

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番外編

書籍化記念SS* 疲れを癒すために※<ランハートside>

12日の電子書籍発売に続き、今日(14日)は紙書籍が本屋さんに並ぶということで、書籍化記念SS第二弾をお届けします。
第一弾のお話のランハート視点のお話になっています。
楽しんでいただけると嬉しいです♡


   *   *   *


<sideランハート>

「ランハート。お帰りなさい!」

騎士団の訓練を終え、帰宅した私にヒジリが笑顔で抱きついてきてくれる。
少し汗臭いから普通なら嫌がられるところだろうが、ヒジリは反対に私の匂いを喜んでくれているようだ。
私ももちろんヒジリの汗の匂いはむしろご褒美と思えるのだから、それが運命の相手の証なのかもしれない。

私の匂いを堪能した後、ヒジリから口付けをしてくれる。
思いっきり背伸びをしても私の口には届かないがその必死な様子がなんとも可愛らしい。
私からも迎えるように少し屈んでみると、ヒジリは嬉しそうに私と口づけをした。
ああ、なんと幸せな時間だろう……

その幸せをたっぷりと堪能するべく、そのままヒジリを連れて風呂に入る。
ヒジリの柔らかく綺麗な身体を私の手で優しく洗った後は、ヒジリの小さな手が私の身体を洗ってくれる。
もちろん、それで終われるわけがない。
ヒジリもここで終わっては私の愛が薄くなったと寂しがるだろう。

口付けを交わしながら、ヒジリの最奥に昂りを埋めていく。
そうして、ヒジリが甘い蜜を飛ばすのを見て、私もヒジリの最奥に欲望の蜜を注ぎ込んだ。

今日の昼間、ヒジリは王妃さまとのお茶会をして過ごしている。
いつも王妃さまのところに行くたびに私を喜ばせることを考えて、すぐに実践してくれる。
今日ももしかしたらヒジリから何かしてもらえるのか……
何もなくても一緒にいられるだけで幸せなのだが、少し期待をしてしまっている自分がいる。

いつものように食事を終え、ベッドに入る。
タイミングを待っていたようにヒジリが声をかけてきた。

「ランハート。お仕事で疲れてる?」

正直なところ、全く疲れてはいない。
というか疲れていてもヒジリとの時間を過ごすだけで疲れが癒せるから疲れがたまらないといったほうが正しい。

けれど、こうして尋ねてくれるんだ。ここは疲れてると返したほうがいいだろう。
そんな予想を立てて、返事をした。

すると、ヒジリは目を輝かせて身体を起こした。

「あのね、今日お母さまに疲れを癒すマッサージを教えてもらったから、ランハートにしてあげる」

ヒジリが私に、マッサージ?

予想以上のことに驚いているうちに私はひじりに言われるがままにうつ伏せになった。

「じゃあ、マッサージ始めるね」

少し浮かれたヒジリの声が聞こえたと思ったら、ヒジリが私の背中を跨ぐように座った。

ヒジリの柔らかな足や、膨らみの感触がうすい夜着から伝わってきて、それだけで興奮してしまう。

それなのに……

「んっ、んっ、ランハートのここ、すごくかたい……やっぱり疲れてるのかな? よいしょ、よいしょ」

私の肩を押しながら可愛い声が聞こえてきて、ムラムラしてしまう。

「どう? 気持ちいい?」

その質問がいよいよそれにしか聞こえなくなってきている。
けれどヒジリは私を煽っていることに全く気づいていない。

「あっ、ドシっと座ってたけど重い? ちょっと浮かせたほうがいいかな?」

そんな心配をしてくるが、ヒジリが上に乗って重いと感じるにはヒジリがあと三人は必要かもしれない。

だがそれでも心配してくれるヒジリに煽られたお返しを少しだけしてみよう。

「今度はこちら側も頼むよ」

そう言って、さっと仰向けに体勢を変えた。
ヒジリが下着をつけていない夜着のままで足を開いて、私の腹の上に乗っているのが丸見えだ。

ああ、これを絶景と言わずになんというか。

「ヒジリ、肩をマッサージしてくれ」

声をかけると、素直なヒジリは身体を少し倒して、私の肩を押してマッサージしてくれる。
最初はその真剣な表情を楽しく見ていたのだが、ふとみれば、夜着の合わせからヒジリの可愛い胸の先が見えている。

ヒジリが動くたびにその合わせが広がっていって、ぷっくりとした胸の先が、私の可愛がって欲しそうに見える。

その姿に私の昂りは一気に成長し、ヒジリが動くたびに、ヒジリの可愛いお尻に昂りが当たってしまう。

「ん? 何?」

ヒジリはそれがなんなのか気づかずに、私の昂りを小さな手で握ってきた。

こんなことまでされてはもう我慢できない。理性もどこかに消えてしまった。

「ヒジリがこんなに煽ったのだからな。責任をとってもらうぞ」

そう言って、ヒジリをベッドに押し倒し、甘い夜を過ごした。
翌日、ぐったりとしたままヒジリがベッドから起き上がれなくなったことを知ったグレイグから、もう少し手加減を……と注意されたが、あれはどうしようもなかったんだ。
だが、ヒジリのマッサージ……あれは最高だったな。

また来週、ヒジリが王妃さまのもとにお茶をしにいく予定になっている。
その時が今から楽しみでたまらない。
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