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絢斗のやりたいこと
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<side絢斗>
一花ちゃんが撮影を終えるまで部屋で待っていることになり、みんなはそれぞれ旦那さまや恋人のもとに戻った。
「直くん、卓さんたちのところに行こうか」
「はい。あの、さっきのパパとのキス……本当に素敵でした」
「改めて言われると照れちゃうけど、ありがとう。直くんも可愛いキスだったよ」
そういうと、顔を赤くしていたけれどとても嬉しそうに見えた。
「卓さん。ここいい?」
「ああ、もちろんだよ。直くんもおいで」
するとすぐに昇くんもやってくる。窓際でまったりと家族の時間が過ぎていく。
「あ、そうだ。結婚式の写真とか動画をお父さんに送っておこうかな。お義父さんにも送っていい?」
「ああ。頼むよ」
「ねぇ、直くん。一緒に写真選ぼう!」
「はい」
アルバムを見せると、直くんよりも昇くんの方が真剣に見入っているようで
「絢斗さん。この写真俺にもください」
と言ってくる。
「いいよ。直くんが写ってるのは全部あげるから楽しみにしてて」
「やった!」
普段は大人びているのに、こんなところはまだまだ子どもっぽい。そんな昇くんの姿を見て直くんも嬉しそうだ。
「お父さん、今日は仕事って言ってたし、お義父さんがいるシアトルはもう夜中だからすぐに返事は来ないかもだけど、送るだけ送っておくね。返事が来たら直くんにも教えるよ」
「はい」
直くんが可愛過ぎて大量になってしまった写真と動画をお父さんたちに送っていると
「そろそろ撮影も終わる頃だと思うから、私たちも庭に移動しましょうか」
という未知子さんの誘う声が聞こえてきた。
「わぁー、直くん。行こう!」
思わず直くんと駆け出していきそうになるのを
「絢斗。みんなで行こう」
と卓さんに止められて、四人で庭に向かうと、一花ちゃんと征哉くんが白い和傘で相合傘をしているのが見えた。
「わぁ、素敵!」
「本当! あの色打掛と白い和傘がよく似合ってるね」
「いいなぁ……綺麗……」
直くんがポツリと呟いたその言葉を昇くんがしっかりと心に刻んでいるようだったから、きっと二人の結婚式の時にはその夢が叶うんじゃないかな。
<side卓>
絢斗が父と賢将さんに結婚式の動画と写真を送ってあげていた。
賢将さんは今頃例の件で動いてくれているから、可愛い絢斗と直くん、それに主役である一花くんを見て和みつつも、この可愛い直くんのためにもより一層力を出してくれることだろう。
主役二人の庭での撮影が終わる頃だということでみんなで庭に移動しているときに、胸ポケットに入れていたスマホが振動を告げる。賢将さんか、それとも父か……。
そっと取り出して画面表示を見れば、父の名前がそこにあった。
絢斗と直くんが一花くんたちに気を取られている間にメッセージに目を通すと
<絢斗くんに動画と写真をありがとうと伝えてくれ。私の可愛い孫の直くんと昇との距離がやけに近かったが、もしかしてそういうことか?>
とだけ書かれたメッセージに思わず笑ってしまった。
どうやらそれが気になってわざわざ私にメッセージを送ってきたらしい。でなければ、動画を送った絢斗に返事を送るはずだからな。すっかりメロメロになっている可愛い孫にもうすでに恋人がいて、それが昇だということに驚いたのか。
あの冷静沈着な父とは思えない行動に笑ってしまいつつも、帰国して真実を知るよりは今から知っておいた方が衝撃も和らぐかと思って、正直に伝えることにした。
<ええ。昇と私の可愛い息子の直くんは恋人同士ですよ。昇の存在が直くんには必要なんです。昇もちゃんと直くんを守って健全で初々しい付き合いをしていますよ>
普通の高校生なら直くんの無意識の煽りに負けてしまいそうなところも昇は頑張っているからな。これくらい言っておいたら父も安心だろう。
するとすぐに父から返信が来た。
<そうか。昇も大人になったものだな。来週会うのがさらに楽しみになってきたよ。また写真と動画を待っているぞ>
連絡事項だけを告げて終わりの父がこんなことをメッセージで送ってくるようになったとは……。
可愛い直くんの存在はあの父さえも変えてしまうのだな。
「伯父さん、何してるの? 直くんと絢斗さんがみんなと写真撮ってるよ」
「ああ、悪い」
いつの間にか一花くんと征哉くんの撮影が終わり、絢斗たちが一花くんと写真を撮りあっているのが見える。
少し出遅れながらも、しっかりと可愛い姿を撮影して満足のままに撮影を終え、一花くんと征哉くんは着替えに向かった。
「さぁ、これで終わりかな」
ホッと胸を撫で下ろしていると、絢斗が未知子さんや周平くんたちと何か楽しげには話をして、私のもとに駆け寄ってきた。
「絢斗、どうした?」
「あのね、卓さん。私、ちょっとやりたいことがあるから、卓さんはさっきの部屋で直くんたちと待ってて」
「何をする気だ?」
「ふふっ、いいこと」
絢斗はいたずらっ子のような笑みをみせ、未知子さんのもとに戻って行った。
一体何をする気なのかと少し心配になったが、未知子さんが一緒なら大丈夫だろう。
そう思うことにした。
一花ちゃんが撮影を終えるまで部屋で待っていることになり、みんなはそれぞれ旦那さまや恋人のもとに戻った。
「直くん、卓さんたちのところに行こうか」
「はい。あの、さっきのパパとのキス……本当に素敵でした」
「改めて言われると照れちゃうけど、ありがとう。直くんも可愛いキスだったよ」
そういうと、顔を赤くしていたけれどとても嬉しそうに見えた。
「卓さん。ここいい?」
「ああ、もちろんだよ。直くんもおいで」
するとすぐに昇くんもやってくる。窓際でまったりと家族の時間が過ぎていく。
「あ、そうだ。結婚式の写真とか動画をお父さんに送っておこうかな。お義父さんにも送っていい?」
「ああ。頼むよ」
「ねぇ、直くん。一緒に写真選ぼう!」
「はい」
アルバムを見せると、直くんよりも昇くんの方が真剣に見入っているようで
「絢斗さん。この写真俺にもください」
と言ってくる。
「いいよ。直くんが写ってるのは全部あげるから楽しみにしてて」
「やった!」
普段は大人びているのに、こんなところはまだまだ子どもっぽい。そんな昇くんの姿を見て直くんも嬉しそうだ。
「お父さん、今日は仕事って言ってたし、お義父さんがいるシアトルはもう夜中だからすぐに返事は来ないかもだけど、送るだけ送っておくね。返事が来たら直くんにも教えるよ」
「はい」
直くんが可愛過ぎて大量になってしまった写真と動画をお父さんたちに送っていると
「そろそろ撮影も終わる頃だと思うから、私たちも庭に移動しましょうか」
という未知子さんの誘う声が聞こえてきた。
「わぁー、直くん。行こう!」
思わず直くんと駆け出していきそうになるのを
「絢斗。みんなで行こう」
と卓さんに止められて、四人で庭に向かうと、一花ちゃんと征哉くんが白い和傘で相合傘をしているのが見えた。
「わぁ、素敵!」
「本当! あの色打掛と白い和傘がよく似合ってるね」
「いいなぁ……綺麗……」
直くんがポツリと呟いたその言葉を昇くんがしっかりと心に刻んでいるようだったから、きっと二人の結婚式の時にはその夢が叶うんじゃないかな。
<side卓>
絢斗が父と賢将さんに結婚式の動画と写真を送ってあげていた。
賢将さんは今頃例の件で動いてくれているから、可愛い絢斗と直くん、それに主役である一花くんを見て和みつつも、この可愛い直くんのためにもより一層力を出してくれることだろう。
主役二人の庭での撮影が終わる頃だということでみんなで庭に移動しているときに、胸ポケットに入れていたスマホが振動を告げる。賢将さんか、それとも父か……。
そっと取り出して画面表示を見れば、父の名前がそこにあった。
絢斗と直くんが一花くんたちに気を取られている間にメッセージに目を通すと
<絢斗くんに動画と写真をありがとうと伝えてくれ。私の可愛い孫の直くんと昇との距離がやけに近かったが、もしかしてそういうことか?>
とだけ書かれたメッセージに思わず笑ってしまった。
どうやらそれが気になってわざわざ私にメッセージを送ってきたらしい。でなければ、動画を送った絢斗に返事を送るはずだからな。すっかりメロメロになっている可愛い孫にもうすでに恋人がいて、それが昇だということに驚いたのか。
あの冷静沈着な父とは思えない行動に笑ってしまいつつも、帰国して真実を知るよりは今から知っておいた方が衝撃も和らぐかと思って、正直に伝えることにした。
<ええ。昇と私の可愛い息子の直くんは恋人同士ですよ。昇の存在が直くんには必要なんです。昇もちゃんと直くんを守って健全で初々しい付き合いをしていますよ>
普通の高校生なら直くんの無意識の煽りに負けてしまいそうなところも昇は頑張っているからな。これくらい言っておいたら父も安心だろう。
するとすぐに父から返信が来た。
<そうか。昇も大人になったものだな。来週会うのがさらに楽しみになってきたよ。また写真と動画を待っているぞ>
連絡事項だけを告げて終わりの父がこんなことをメッセージで送ってくるようになったとは……。
可愛い直くんの存在はあの父さえも変えてしまうのだな。
「伯父さん、何してるの? 直くんと絢斗さんがみんなと写真撮ってるよ」
「ああ、悪い」
いつの間にか一花くんと征哉くんの撮影が終わり、絢斗たちが一花くんと写真を撮りあっているのが見える。
少し出遅れながらも、しっかりと可愛い姿を撮影して満足のままに撮影を終え、一花くんと征哉くんは着替えに向かった。
「さぁ、これで終わりかな」
ホッと胸を撫で下ろしていると、絢斗が未知子さんや周平くんたちと何か楽しげには話をして、私のもとに駆け寄ってきた。
「絢斗、どうした?」
「あのね、卓さん。私、ちょっとやりたいことがあるから、卓さんはさっきの部屋で直くんたちと待ってて」
「何をする気だ?」
「ふふっ、いいこと」
絢斗はいたずらっ子のような笑みをみせ、未知子さんのもとに戻って行った。
一体何をする気なのかと少し心配になったが、未知子さんが一緒なら大丈夫だろう。
そう思うことにした。
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