これから君と

レインボー

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第一章 始まり

18、

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今いるところを離れてアルと一緒に別の街に向かった。
この街は今までいたところよりも大きくて、何より王都に近かった。

「ねぇ、こんなに王都に近くても大丈夫なの?」

こんなに近ければ見つかりやすいんじゃないのかな。
不安に思ったのかレイはアルにそう尋ねた。

「人数が多い所の方が紛れやすいし、訳ありのものも王都に近ければ近いほどいるから詮索されにくいんだ。だから見つかる可能性は低くなる。」

そっか、なら見つからないよね。

それから、アルとレイは無事に街に入ることに成功した。

それから数カ月間、依頼をこなし、Aランクになる資格を得た。

「ねえ、アル、体調は大丈夫なの?」

アルの体調が変化していた。

歩くと立ちくらみがするようで、うまく歩けず、ご飯も嘔吐するようになっていた。

「大丈夫だよ」

大丈夫というにはいささか、顔色が悪すぎていた。

医師に診せるも、特に異常はないと判断され、レイのスキルでも治ることはなかった。

それは、3ヶ月たっても変わらず、アルは衰弱していた。

どうしよう、このままじゃまたアルが死んじゃうかもしれない。
嫌だ、嫌だよぉ。

どうしたら、どうしたらいいのさ!

神様お願いだからアルを連れて行かないで。

レイは必死にアルを助ける方法を探した。

そして、やっとの思いで見つけたのだった。

アルは呪いをかけられていた。

いつ、呪いをかけられたのか、かける方法ものっていたため、見てみると、こう記してあった。

《吸血の呪い
  この呪いをかけ、解くことができるのはこれ世界では1人、魔女のみである。
魔女はその昔、1人の男を好きになった。その男は種として扱われている愛し子だった。
魔女はその愛し子に結婚を申し込んだ。
しかし、愛し子は国に管理されており、魔女によって国益がなくなることを恐れた国が、魔女を国家反逆罪で追放すると愛し子の口から言わせた。
好きになった人物に嘘の濡れ衣をきせられた魔女は怒り、呪いをかけた。その呪いが吸血の呪いであり、パートナーの血を飲まないと死に至るという呪いだった。
それから、世界に愛し子が現れるたびに魔女は愛し子に呪いをかけるようになった。》

その呪いは、スキルで治すことも、魔法で治すこともできないものだった。

しかし、ひとつだけ方法があった。

それは、パートナーのを飲むことだった。
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