これから君と

第一章 始まり

23

？？？視点


やっと情報がつかめた。
僕の予想ではあの二人が神の愛し子のはずだ。

父上には愛し子を連れて来いと言われているし、連れてきたらきっと、何か褒美をくれるだろう。

その時に、彼らをこの僕が二人をもらい受けよう。

それに、愛し子が僕のものになれば誰も僕には逆らえまい、僕が王になったときには彼らを僕の嫁にしよう、彼らは美しい容姿と聞いている。

彼らが僕の妻になれば僕の地位は確実に安定になる。

なんたって愛し子がいる間は確実に恩恵がいられるんだ。

ましてやそれらが僕の妻になるんだ、誰も僕には手を出せなくなる。

ふふっ、待っててね、今迎えに行くから。




目的の場所まであと少し。
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レイとアルは来た道を戻っているとき、遠くから馬車が近づいてきていることに気が付いた。

もしかして、そう思ったときほかの人たちもその馬車に気がつき、王族の馬車だ、本当に来たんだ、などとつぶやいていた。

王族の乗っている馬車を一目見ようと、みんなが集まってきたので僕とアルはその人込みを利用して急いで宿へと戻ろうとした。

しかし、馬車はだんだん街に近づいてきていて、レイたちが宿につく前に、街へついてしまった。

馬車は街のところで止まり、中から人がおりてきた。

「皆様、初めまして、私は第二王子レオパルド・リ・ガルニールです。この度は建国記念日とのことで、こちらに参りました。皆様、楽しんでください。」

レイたちはここで急に動いたら怪しまれると思ったので、静かに、王族がどこかへと行くのを息をひそめてじっとしていた。

それでは、と言い、王子は馬車に乗り、領主館へと向かった。

王族がいなくなった後、街の人たちはざわついていた。

なんだって第二王子が来たんだ？
ふつうは王様が来るところじゃないのか？

などと街の人たちは疑問に思っていた。

「すみません、この祭りはどのくらい開催されてるのですか？」

「あぁ、通常は３日で終わるんだが、今年は王族が訪問するから１週間くらいは開催さてるんだよ」

ほんと、ながいよなぁ、と街の人は言いながら教えてくれた。

それじゃ、不用意にいこの街を出ないほうがいいのかもな。

だって、ここをでたら王族が来たからここを出たみたいに見えて、ばれるかもしれないから。

「アル、しばらくはいつも通り
行動して王族がこの街を出たその３日後にここを離れよう。それでもいい？」

「あぁ、そうでね、きっとそれでばれないはずだ、」