153 / 415
連載
219.2視察という名のおもてなし2(突然の溶岩)✔ 2024.3.10修正 文字数 前3,125後3,890増765
しおりを挟む
グラグラグラグラ……ドーーーン
翌朝早くの揺れと音に跳び起きたところに、レックスから念話が届いた。
《アルフレッド、火山が爆発して溶岩が流れ出し、ゆっくりと向かってきている。このままではこの辺りは溶岩に飲み込まれてしまうだろう。オレ様でも溶岩が相手ではやりようがないぞ。早く逃げた方がいい!》
《ありがとうレックス。どれくらいでここに到達しそう?》
《早ければ明日か遅くとも二日後には届くのではないか》
《国王陛下たちにはすぐに帰ってもらうよ、悪いけど子供たちに馬車を牽いてもらえる》
《やらせよう。だが、アルフレッドはどうするのだ! お前たちも早く逃げた方がいいぞ! あれはどうすることもできんぞ!》
《……状況を確認してから逃げるかどうか決めるよ。大規模な噴火になるかな?》
《オレ様には分からんが、今のところあれ以後の爆発は聞えておらん。温泉とオレ様の家がなくなるのは残念ではあるが、熱いドロドロはどうにもできんぞ。オレ様は家族と一緒に魔狼迷宮に戻るか、訓練場に逃げるぞ。アルフレッドも無理せずに逃げろよ!》
《分かった。……危なくなったら飛んで逃げるから、チビとベビも連れて行ってくれる?》
《任せておけ!》
レックスからの念話がプツリと途絶えた。
みんな揺れと音に驚いたようで、目を覚まし不安そうに俺の所にやって来た。レックスの情報を説明し、直ぐに帰るように伝える。
ここでも、魔法師団長がワシの魔法で溶岩を食い止めてみせると言い出し困らせていたが、第三騎士団長が首トンして静かにさせていた。
キャスペル殿下が心配そうに見てくる。
「無理せずに逃げるのだぞ!」
アルテミシア様も不安そうにしている。
「危ない事はしないでくださいね」
国王陛下たちは慌ただしく、お父様とお母様、サーシャと共に出発していった。お父様たちは国王陛下を製塩所まで連れて行き、職人たちと一緒に屋敷に戻ってもらうようにお願いしておいた。
レックスの子供たちの足なら、今日中には屋敷に戻れるはずだ。
立ち昇る噴煙を目印に飛んで行くと、真っ赤な溶岩が噴火口から流れ出し、温泉と別荘のある方向にドロドロと流れている。レックスから聞いていた通りだ。近くの川の水を使い水魔法で溶岩を冷やしてみたが、まさに焼け石に水だな。ジュッと音がして水蒸気が上がると、直ぐに蒸発してしまった。
表面が黒く変色し、その部分を避けるように溶岩が流れていたが、それほど時間もかからずに真っ赤な溶岩に飲み込まれ、勢いは変わらない。
そうだ、溶岩の流れを変えてやればいいんだ
グランドダウンとグランドアップの魔法を使い、山の傾斜を海側に向ける。少しだけではあるが、溶岩の流れる方向に変化が見える。だが、このままではいずれ、別荘と温泉を呑み込むことになりそうだ。
少し離れた場所に海に向かって流れる川がある。これを上手く使って溶岩を防げないだろうか? ここで食い止められれば、別荘と温泉は護ることができるだろう。
グランドダウンで川を掘り下げ、その土を反対側にグランドアップで盛り上げる。川を溶岩の誘導路とし、最終防衛ラインと定めた。
川幅も深さも不足しているため、土魔法のラウンドダウンとラウンドアップを繰り返す。
数時間が経過しただろうか、川幅も広がり深さもそれなりになってきた。これなら何とかなりそうだ。
しかし、海まではまだまだ距離があり簡単にはいきそうにない、下流も同じようにやるか。
《ママ帰りが遅いの!》
《アルママだめダォ!》
《アルフレッド、逃げろと言ったはずだぞ!》
べビ、チビ、レックスが心配してやってきた。そして、風を制御し始めると川底を掘り下げ土を吹き飛ばしてくれる。
一人で掘り下げていた時と違いかなりの勢いで深く広くなっていく。水も流れているため、そこまで硬くはないのだろう。
《みんなありがとう、助かるよ!》
《オレ様たちだけではないぞ! よく見ろ! ここで暮らす魔物たちも手伝うと言っているぞ。俺様は強制も命令もしていないからな》
オークやゴブリンまでが川底から石を拾い上げ、川のほとりに積み上げている。オークの上位種は魔法を使っているものまでいるな。
レックスが魔狼迷宮から連れて来たのだろう。多くの魔狼たちがやってくると、さらに風の制御により作業が進んでいく。人海戦術ではないが、ありえない光景を目の当たりにして、驚きと感謝の気持ちが込み上げてきた。
既に一日が経過したが、魔物達は交代で休みながらも、作業を続けてくれている。メラメラと木々が終え上がるのが見え始めた。高温の溶岩が迫っており、魔物達に川底から上がってもらった。
それから数時間後に最初の溶岩が川に到達し、水に触れると大量の蒸気が吹き上がった。そして川の流れに沿って海へと流れる方向を変えることに成功した。
だが、これ以上、溶岩が増えるようであれば川を越えてしまう可能性もあるだろう。
かなりギリギリだったが、なんとか海まで溶岩を誘導することに成功したな。魔物たちも喜んでいるのが伝わってくる。
レックスに通訳出来ないかお願いしてみた。
《これで住処を失わずに済んだと言っているぞ》
《みんな頑張ったからね。本当によかった。これだけ協力したんだから、もう、ここの魔物は食べれそうにないね!》
《何を言っているんだ! それとこれとは別のことだ。生きるためには食わねばならん。こいつらも腹が減れば、狩りをして命を貰う。生きるとはそういうものだ!》
《そういうものかな!?》
《そういうものだぞ!》
レックスは平然と言い切る。
《お礼を伝えてよ》
《分かっておる、もう、伝えておいてやった》
レックスが伝えてくれたのだろう、魔物たちが帰りだした。みんなの協力により温泉や別荘を含め、森の木々や土地を溶岩から護ることができた。しかし、川が溶岩で埋まっており、また溶岩が流れてきたら防げないだろう。このままでは洪水の可能性もあるな。
埋まった川の代わりも必要だ。
まだ、溶岩の熱が高いため、もう少し落ち着いてきたら元の川の横に新たに川幅も深さも倍のものを造ろう。
働き場も必要だから、川の新設工事は仕事斡旋所に依頼すればいい。俺は火山の南側に、新たに海までの溶岩の通り道を少しずつ造って行こうかな。
ひと月ほどで溶岩の流出が減少し始めている。この分ならそう遠くないうちに止まりそうだな。でも、またいつ流れ出るか分からないから、海への誘導路は造っておいた方がいいな。
レックスから念話があり、新たにできたと言っていたオーク迷宮の入り口が、溶岩で塞がっていると報告があった。近くに入り口を探すとは言っていたが、魔法で入り口を造ってやるかな。中のオークは生きているのだろうか? 新たな迷宮ができるのを待つ方がいいのかもしれない。
魔物たちの協力もあり、被害は最小限に抑えられた。森の多くが以前のままの姿で残っているのはありがたいな。
レックスたちの家族は別荘に戻っており、今日も露天風呂は魔物天国になっていた。
新しい美味しいものを食べさせろと念話が届いたから、ミルクレープでも作ってやるかな。
ひと月ほど、ひたすら溶岩の誘導路を作り続けている。また、土魔法の腕が上がったかな。最近は土木工事ばかりやっているが、国王陛下に頼まれて、グラン帝国や魔法大国アスラダに出かける回数も増えているんだ。
アスラダに行ったら、新たな銅像が作られていたし、俺を公爵にしようと協議されているらしい。土地を何処にするかで揉めているみたいだと、なぜかキャスペル殿下が教えてくれた。そういえば、留学していて第一王子とも仲がいいとか言っていたな。
そうそう、溶岩対策をしていて、グラン帝国のワイバーンの調教の秘密を知ってしまったんだ。と言っても俺が言い当てただけだけどね。ワイバーンの巣に卵を獲りに行って……あとは孵して育てる。そこからは育てたワイバーンの卵で同じことを繰り返すだけなんだ。
チビやベビもある意味、同じように育てたようなものだからね。簡単に答えが分かってしまったよ。
この一ヶ月の間、『魔大陸』に行く可動か悩んでいたんだけど、行こうと思っているんだ。メダリオン王国、グラン帝国、アスラダ国の迷宮ではエリクサーを発見することはできなかったからね。
手に入れるためには魔大陸に行くしかないよね。
可能なら三本以上は手に入れたいんだ。サーシャの言語障害に、キャスペル殿下とコーラス・クラフト男爵の足の欠損も治したい。できるだけ多くのエリクサーを手に入れたいんだ。簡単には行かないだろうけどね。
それと、ベビとチビを故郷の魔大陸に連れて行ってやりたい。今でも大きくなっているけど、ママ龍さんくらいになるとすれば、ここではとても暮らせないよ。自由に暮らすには、龍の住む魔大陸がいいはずだからね。
白い帆船の人たちを温泉に招待しているので、訪ねて来たら、帰りに一緒に行けないかな?
俺の帆船で一緒に行けるように準備も始めよう。水先案内人がいれば、迷子にならずに魔大陸に行くことができるからね。
白い帆船の人たちは、危険な場所や生き物などの情報や経験と知識を持っているはずだから、これ程確かな方法はない。
白い帆船の護衛をすると言えば連れて行ってくれるよね。また海賊が襲ってきても撃退すればいいからね。
なので、少しずつだけど魔大陸に行くための準備をしているところなんだ。
船に樽や日持ちのする食べ物を持ち込んでいる。他にも剣や弓矢などの武器に爆裂弾なども準備し始めているんだ。修理用の材料なども積み込んでいるよ。
壊血病やペラグラに脚気対策も必要になるな。
まだ、誰にも行ってないけど、俺としては決定事項だ。まだまだ、忙しくなるぞ。
翌朝早くの揺れと音に跳び起きたところに、レックスから念話が届いた。
《アルフレッド、火山が爆発して溶岩が流れ出し、ゆっくりと向かってきている。このままではこの辺りは溶岩に飲み込まれてしまうだろう。オレ様でも溶岩が相手ではやりようがないぞ。早く逃げた方がいい!》
《ありがとうレックス。どれくらいでここに到達しそう?》
《早ければ明日か遅くとも二日後には届くのではないか》
《国王陛下たちにはすぐに帰ってもらうよ、悪いけど子供たちに馬車を牽いてもらえる》
《やらせよう。だが、アルフレッドはどうするのだ! お前たちも早く逃げた方がいいぞ! あれはどうすることもできんぞ!》
《……状況を確認してから逃げるかどうか決めるよ。大規模な噴火になるかな?》
《オレ様には分からんが、今のところあれ以後の爆発は聞えておらん。温泉とオレ様の家がなくなるのは残念ではあるが、熱いドロドロはどうにもできんぞ。オレ様は家族と一緒に魔狼迷宮に戻るか、訓練場に逃げるぞ。アルフレッドも無理せずに逃げろよ!》
《分かった。……危なくなったら飛んで逃げるから、チビとベビも連れて行ってくれる?》
《任せておけ!》
レックスからの念話がプツリと途絶えた。
みんな揺れと音に驚いたようで、目を覚まし不安そうに俺の所にやって来た。レックスの情報を説明し、直ぐに帰るように伝える。
ここでも、魔法師団長がワシの魔法で溶岩を食い止めてみせると言い出し困らせていたが、第三騎士団長が首トンして静かにさせていた。
キャスペル殿下が心配そうに見てくる。
「無理せずに逃げるのだぞ!」
アルテミシア様も不安そうにしている。
「危ない事はしないでくださいね」
国王陛下たちは慌ただしく、お父様とお母様、サーシャと共に出発していった。お父様たちは国王陛下を製塩所まで連れて行き、職人たちと一緒に屋敷に戻ってもらうようにお願いしておいた。
レックスの子供たちの足なら、今日中には屋敷に戻れるはずだ。
立ち昇る噴煙を目印に飛んで行くと、真っ赤な溶岩が噴火口から流れ出し、温泉と別荘のある方向にドロドロと流れている。レックスから聞いていた通りだ。近くの川の水を使い水魔法で溶岩を冷やしてみたが、まさに焼け石に水だな。ジュッと音がして水蒸気が上がると、直ぐに蒸発してしまった。
表面が黒く変色し、その部分を避けるように溶岩が流れていたが、それほど時間もかからずに真っ赤な溶岩に飲み込まれ、勢いは変わらない。
そうだ、溶岩の流れを変えてやればいいんだ
グランドダウンとグランドアップの魔法を使い、山の傾斜を海側に向ける。少しだけではあるが、溶岩の流れる方向に変化が見える。だが、このままではいずれ、別荘と温泉を呑み込むことになりそうだ。
少し離れた場所に海に向かって流れる川がある。これを上手く使って溶岩を防げないだろうか? ここで食い止められれば、別荘と温泉は護ることができるだろう。
グランドダウンで川を掘り下げ、その土を反対側にグランドアップで盛り上げる。川を溶岩の誘導路とし、最終防衛ラインと定めた。
川幅も深さも不足しているため、土魔法のラウンドダウンとラウンドアップを繰り返す。
数時間が経過しただろうか、川幅も広がり深さもそれなりになってきた。これなら何とかなりそうだ。
しかし、海まではまだまだ距離があり簡単にはいきそうにない、下流も同じようにやるか。
《ママ帰りが遅いの!》
《アルママだめダォ!》
《アルフレッド、逃げろと言ったはずだぞ!》
べビ、チビ、レックスが心配してやってきた。そして、風を制御し始めると川底を掘り下げ土を吹き飛ばしてくれる。
一人で掘り下げていた時と違いかなりの勢いで深く広くなっていく。水も流れているため、そこまで硬くはないのだろう。
《みんなありがとう、助かるよ!》
《オレ様たちだけではないぞ! よく見ろ! ここで暮らす魔物たちも手伝うと言っているぞ。俺様は強制も命令もしていないからな》
オークやゴブリンまでが川底から石を拾い上げ、川のほとりに積み上げている。オークの上位種は魔法を使っているものまでいるな。
レックスが魔狼迷宮から連れて来たのだろう。多くの魔狼たちがやってくると、さらに風の制御により作業が進んでいく。人海戦術ではないが、ありえない光景を目の当たりにして、驚きと感謝の気持ちが込み上げてきた。
既に一日が経過したが、魔物達は交代で休みながらも、作業を続けてくれている。メラメラと木々が終え上がるのが見え始めた。高温の溶岩が迫っており、魔物達に川底から上がってもらった。
それから数時間後に最初の溶岩が川に到達し、水に触れると大量の蒸気が吹き上がった。そして川の流れに沿って海へと流れる方向を変えることに成功した。
だが、これ以上、溶岩が増えるようであれば川を越えてしまう可能性もあるだろう。
かなりギリギリだったが、なんとか海まで溶岩を誘導することに成功したな。魔物たちも喜んでいるのが伝わってくる。
レックスに通訳出来ないかお願いしてみた。
《これで住処を失わずに済んだと言っているぞ》
《みんな頑張ったからね。本当によかった。これだけ協力したんだから、もう、ここの魔物は食べれそうにないね!》
《何を言っているんだ! それとこれとは別のことだ。生きるためには食わねばならん。こいつらも腹が減れば、狩りをして命を貰う。生きるとはそういうものだ!》
《そういうものかな!?》
《そういうものだぞ!》
レックスは平然と言い切る。
《お礼を伝えてよ》
《分かっておる、もう、伝えておいてやった》
レックスが伝えてくれたのだろう、魔物たちが帰りだした。みんなの協力により温泉や別荘を含め、森の木々や土地を溶岩から護ることができた。しかし、川が溶岩で埋まっており、また溶岩が流れてきたら防げないだろう。このままでは洪水の可能性もあるな。
埋まった川の代わりも必要だ。
まだ、溶岩の熱が高いため、もう少し落ち着いてきたら元の川の横に新たに川幅も深さも倍のものを造ろう。
働き場も必要だから、川の新設工事は仕事斡旋所に依頼すればいい。俺は火山の南側に、新たに海までの溶岩の通り道を少しずつ造って行こうかな。
ひと月ほどで溶岩の流出が減少し始めている。この分ならそう遠くないうちに止まりそうだな。でも、またいつ流れ出るか分からないから、海への誘導路は造っておいた方がいいな。
レックスから念話があり、新たにできたと言っていたオーク迷宮の入り口が、溶岩で塞がっていると報告があった。近くに入り口を探すとは言っていたが、魔法で入り口を造ってやるかな。中のオークは生きているのだろうか? 新たな迷宮ができるのを待つ方がいいのかもしれない。
魔物たちの協力もあり、被害は最小限に抑えられた。森の多くが以前のままの姿で残っているのはありがたいな。
レックスたちの家族は別荘に戻っており、今日も露天風呂は魔物天国になっていた。
新しい美味しいものを食べさせろと念話が届いたから、ミルクレープでも作ってやるかな。
ひと月ほど、ひたすら溶岩の誘導路を作り続けている。また、土魔法の腕が上がったかな。最近は土木工事ばかりやっているが、国王陛下に頼まれて、グラン帝国や魔法大国アスラダに出かける回数も増えているんだ。
アスラダに行ったら、新たな銅像が作られていたし、俺を公爵にしようと協議されているらしい。土地を何処にするかで揉めているみたいだと、なぜかキャスペル殿下が教えてくれた。そういえば、留学していて第一王子とも仲がいいとか言っていたな。
そうそう、溶岩対策をしていて、グラン帝国のワイバーンの調教の秘密を知ってしまったんだ。と言っても俺が言い当てただけだけどね。ワイバーンの巣に卵を獲りに行って……あとは孵して育てる。そこからは育てたワイバーンの卵で同じことを繰り返すだけなんだ。
チビやベビもある意味、同じように育てたようなものだからね。簡単に答えが分かってしまったよ。
この一ヶ月の間、『魔大陸』に行く可動か悩んでいたんだけど、行こうと思っているんだ。メダリオン王国、グラン帝国、アスラダ国の迷宮ではエリクサーを発見することはできなかったからね。
手に入れるためには魔大陸に行くしかないよね。
可能なら三本以上は手に入れたいんだ。サーシャの言語障害に、キャスペル殿下とコーラス・クラフト男爵の足の欠損も治したい。できるだけ多くのエリクサーを手に入れたいんだ。簡単には行かないだろうけどね。
それと、ベビとチビを故郷の魔大陸に連れて行ってやりたい。今でも大きくなっているけど、ママ龍さんくらいになるとすれば、ここではとても暮らせないよ。自由に暮らすには、龍の住む魔大陸がいいはずだからね。
白い帆船の人たちを温泉に招待しているので、訪ねて来たら、帰りに一緒に行けないかな?
俺の帆船で一緒に行けるように準備も始めよう。水先案内人がいれば、迷子にならずに魔大陸に行くことができるからね。
白い帆船の人たちは、危険な場所や生き物などの情報や経験と知識を持っているはずだから、これ程確かな方法はない。
白い帆船の護衛をすると言えば連れて行ってくれるよね。また海賊が襲ってきても撃退すればいいからね。
なので、少しずつだけど魔大陸に行くための準備をしているところなんだ。
船に樽や日持ちのする食べ物を持ち込んでいる。他にも剣や弓矢などの武器に爆裂弾なども準備し始めているんだ。修理用の材料なども積み込んでいるよ。
壊血病やペラグラに脚気対策も必要になるな。
まだ、誰にも行ってないけど、俺としては決定事項だ。まだまだ、忙しくなるぞ。
17
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。