第一部『愛奴の檻』

寿こまち

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第七章:裏切りの接吻

比呂美の体の傷が少しずつ良くなってきた、ある日の午後のことでした。
夫の栄は「仕事で帰りが遅くなる」というメモを残して、家を出ていきました。
静まりかえった家の中で、比呂美はどこか落ち着かない気持ちで過ごしていました。そんな時、玄関のチャイムが鳴ったのです。
ドアを開けると、そこには親友のひとみが立っていました。
「ひとみ! 会いたかったわ」
比呂美は喜びましたが、ひとみの瞳は、以前のような明るさを失い、底なしの暗闇のように濁っていました。
1. 栄の命令:操られる親友
実は、ひとみは前日の夜、地下室で栄からある「命令」を受けていました。栄に踏みつけられ、体中を痛めつけられながら、ひとみはこう告げられたのです。
「明日、比呂美のところへ行け。そして、『親友』の顔をして、彼女に本当の快楽と絶望を教えてやるんだ。もし失敗したり、僕のことをバラしたりしたら……お前の体に、一生消えない苦しみを与えてやるからな」
ひとみは恐怖で震え上がりました。しかし、それと同時に、自分だけが地下で汚されていることへの、比呂美に対する激しい**「嫉妬」**が燃え上がっていました。
(比呂美だけ何も知らずに、幸せなお辞儀をして……。許せない……あんたも私と同じ場所まで引きずり落としてやる)
ひとみは優しい笑みを貼り付けて、比呂美の寝室へと入っていきました。
2. 優しさから暴力へ:狂い出した時間
「比呂美、顔色が悪いわ。大島医院で、怖い思いをしたんでしょう? 私が癒してあげるからね」
ひとみは比呂美をベッドに座らせ、優しく抱きしめました。比呂美は、唯一の親友の温もりにすっかり安心し、目を閉じました。しかし、隠しカメラの向こう側では、外出を装った栄が、冷たい笑みを浮かべてモニターを眺めていたのです。
ひとみの唇が、比呂美の耳たぶを甘く噛みました。最初は、女友達同士の慰めのような、柔らかな愛撫でした。
「あ、ああ……ひとみ、そこ、なんだか不思議な気持ち……」
手術の影響で過敏になっていた比呂美は、思わず声を漏らしてしまいます。
しかし、その瞬間、ひとみの動きが激変しました。
「比呂美……あなた、こんなに濡れてるじゃない。やっぱり、体は正直ね。男たちに壊されたところが、もっと欲しがってるわよ」
ひとみは隠し持っていた**「イボ付きの大きな道具」**を取り出し、手慣れた様子で自分の腰に装着しました。
「えっ、ひとみ? なにそれ……やめて、怖い!」
怯える比呂美を、ひとみは冷酷な力でベッドに押し倒しました。
3. 壊される尊厳:親友による蹂躙
「怖い? 嘘をつきなさい。あなたのこの『改造された場所』は、もっとひどいことをされるのを待っているんでしょ?」
ひとみは馬乗りになり、大島医院の手術で剥き出しにされた比呂美の最も敏感な部分を、道具のバイブレーターで直接、激しく刺激し始めました。
「ひぎいぃっ!! あ、あぁぁぁ!! だめ、そこは剥き出しなの、壊れちゃうっ!!」
「壊れればいいのよ! 私みたいに、めちゃくちゃになればいいの!」
ひとみは自分の憎しみをぶつけるように、猛然と腰を振りました。イボのついた突起が、比呂美の体の中を容赦なく抉(えぐ)ります。
「あ、あああああぁぁーーーっ!!」
比呂美は、信じていた親友に犯されているというショックと、鋭い快感に翻弄され、何度も何度も絶頂させられました。しかし、ひとみの復讐は終わりません。
「まだよ、比呂美。もっと汚くなって……私の『これ』を飲んで」
ひとみは、地下室で栄に仕込まれた通りの「汚い遊び」を、今度は自分が主人となって比呂美に強要しました。口を塞がれ、人間の尊厳を奪われるような辱めを受ける比呂美。かつての誇り高い彼女の姿は、もうどこにもありませんでした。
4. 栄の冷たい笑い:完成する孤独な犬
モニターを見ていた栄は、満足そうにワインを口にしました。
「素晴らしい。ひとみ、君の嫉妬が比呂美を一番いい形に壊してくれている」
これで比呂美は、唯一の味方だった「親友」にさえ裏切られたことになります。誰にも相談できず、誰の助けも求められない。彼女はもう、栄という飼い主がいなければ生きていけない、孤独な「雌犬」として完成しつつありました。
嵐のような時間が過ぎた後、ひとみは比呂美の体に覆い被さりながら、静かに涙を流しました。
(ごめんなさい、比呂美……。でも、こうするしかなかったの。私たちはもう、栄様の地獄から逃げることはできないのよ……)
部屋の中には、比呂美の弱々しい吐息と、混ざり合った女たちの匂いだけが、重く漂っていました。
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