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第一章
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九
「お前には、内々の家を用意してある。今後、そちらに引き暮らせ。もちろん、坂島の姓を名乗って、生活をすることも許す。あと、こちらで用意したお嬢さんもいる。お前のような人間と結婚しても良いと、おしゃっておられるのだ。文句はないな?」
タイマが座敷に上がってすぐ、しわがれた男の声がまくしたてるように、そう言った。わしは廊下で寝そべりながら、襖の間から中をのぞいた。おそらく、あの枯れ木のような男が、「セイジカ」とか言う、タイマのじじいだろう。
タイマは、下座に正座すると、いつものふぬけた笑いではない、微笑を浮かべて「なるほど」と、つぶやいた。目ざとい母佳子が、それを聞いて、狐のような眼を向けて噛みついてきた。
「お爺様に向かって何ですか、その態度は。やはり、だらしない格好をして、一日中だらけている子は作法が違うようね。そもそも、お前が京也を助けてやることなど、当たり前のことです。良い気になるんじゃない」
佳子はタイマの顔か、白髪頭を見るのが嫌なのか、青白い細面を背け、袖で口元を隠しながら、厳しく言った。タイマは大してこたえていないのか、のらくらとした態度で「はあ、気をつけます」などと、言った。それが気に喰わないのか、佳子の細い目が、より一層細くなった。
なにより、横で聞いている弟の方が、いまにも怒って叫び出しそうだった。それでは都合が悪いのか、タイマは京也を落ち着かせようと、やわらかな笑みを浮かべ「心配するな」と、小声でささやいていた。
「わかりました。僕は、お爺様の良いようにしましょう。母上のおっしゃる通り、京也が無事であれば重畳。それ以上のことはありませんからね」
軽く会釈をして、浮かべた快活な笑みを見て、佳子は眉間に皺をよせた。この女はタイマが何を言おうと、気に喰わないようだ。
「勘違いするんじゃないと言ったでしょう。お爺様も、お父様も、お心が広いのです。今回の件は、京也も無事帰ったことだから、不問にしようとしているのですよ。それが、まだわからないのですか。道楽者め」
「道楽も過ぎれば、なかなか重いものです」
「ほうら、見たことか。お前はやっぱり化け物だ」
苦々しく吐き出すようにつぶやくと、結んでいた黒髪を片手で直し、毒婦のような笑みを浮かべ、嘲った。女の隣に座る、年老いた男も、真剣なまなざしの奥で、タイマを軽蔑していた。
「なるほど」とは、なるほど、そういう意味か。わしはようやく、つぶやきの行方を、理解した。タイマは苦笑を浮かべると、微かにため息をもらしていた。呆れて、物も言えぬのだろう。後ろに同じじゃ。
この人間どもは、タイマを疑っているのではない。タイマが首謀者だと、確信して、事を先に進めている。しかし、それもそうかとわしは鼻を鳴らし、牙をのぞかせた。お上とやらが、民を思わないのと同じことだ。人間同士でさえ、上下の関係は途中で歪む。ましてや異形のために、時間の歩みを止めるはずがないではないか。
「謝ってください」
わしが襖を蹴破って、噛みつこうとするより先に、京也の堪忍袋の緒が切れた。厳しい形相で立ち上がると、声を張り上げた。
「恥知らずにも程がある。兄さんに、謝るんだ!」
佳子は意外な応戦に目を見開いて、絶句した。京也がなぜ憤慨しているのか、本当に理解できないようだ。
「お前、なんてことを」と、つぶやいた。しかし、次の瞬間、前に歩み出ると、右手を振り上げて、頬を打とうとした。しかし、それよりも早く、京也の前に歩み出ていたタイマの頬を打った。その赤くなった頬を歪めて、微かに笑んだ。佳子を射る眼光は、かつての鋭さを秘めている。
「女性が男性を殴るなんてこと、あっちゃいけない。母上。それも嫡子を、実母が殴ったとなると、あなた方が、後生大事にされている体裁だか、家名だかに、傷がつきます。それじゃあ困るんでしょう?」
内に秘めた威圧と、対象的なその冷静な声色に、京也も、佳子も、じじいでさえも、言葉を無くしていた。タイマにそそがれる視線は、一種異様なものを見つけたときのそれだ。意にも介さず、ため息をついて腕を組んだ。
「追い出されるのなら、もう猫をかぶる必要もないな」と、つぶやいてするどい視線を、じじいに向けた。タイマの眼光に居心地を悪くして、額に脂汗をにじませている。それも無理はない。なかなか本気で怒っている。
「じいさんの寛大な処置とやらで、俺は結婚もしますし、この家を出ますよ。もちろん、汚名に関しての弁解もする気はありません。どうでもいいことですからね」
「お前、」と、佳子が口をはさむ前に、タイマはわざと小さな声で、低くささやいた。
「戸籍に名のない男と結婚を望む家なんて、あるとは思えない。両家の間で、某かの利害の一致があったとしても、俺にはどうでもいいことだ、とそう言っているのですよ。母上」
タイマの言葉に、母親は顔から色を無くした。狐のような目の奥に、はじめて恐れを抱き、全身を震わせてよろめいた。そのまま座り込むと、おそるおそる、冷徹な双眸の奥を見上げた。
「お前、まさか、これまでのこと、すべて知って」
それには応じず、じじいの方を向いて微笑を浮かべていた。
「俺は、これでなかなか聞き分けが良いですよ。お爺様」と、皮肉を言って微笑んだ。じじいも、うつむいたまま顔を上げようとはしなかった。
「家が重要なんだ。名が、残れば、それで良いのだ。お前も、この国を生きる侍の一人なら、そのうちわかる」と、つぶやいた。その言葉に一瞬、底冷えしそうなほどのつめたい色を、まなざしの奥にのぞかせたが、ため息をついて首を振った。
タイマは何も応えず、くるり、と京也のほうを振り返って、にっこりと笑った。京也は驚きに目を見張ったまま、つめたい笑顔を見上げた。
「京也。お前はまだ幼い。その自覚を、持っていなくては駄目だ。こんな人達でもいなくなったら、いまよりもっと、苦労することになる。もちろん、俺とこのまま家を出たとしてもね」
「兄さん、」
タイマは京也の言葉を遮り、耳にふきこむようにして、ささやいた。
「もっと、賢く生きなさい。反抗をするなら、大きくなってから好きなだけすればいい。いずれ、この家は、お前のものになる。誰も、お前の言うことに、逆らえやしないんだから。それまで家族の言うことを聞き、にこにこしておいで」
タイマの冷たい声とその響きに、黙りこんだ。慕っていた兄が、ただやさしいだけの男ではなかったことを、この時はじめて知ったのだ。
だから神格化するなと忠告をしたのに、馬鹿な奴だ。人間は都合のいいほうに、物事を歪めて考え、それをまるで世界のすべてのように思いこむのだからどうしようもない。
タイマは静まり返った座敷の中で、歩きだした。しゅるり、と裾を引きずる、足音だけが残った。振り返らずに座敷を出ると「お元気で」と形だけのあいさつをして、襖を閉めた。
気だるそうにふせていたわしを見下ろして、微笑を浮かべた。その鋭い視線に応えるようにして、牙をのぞかせる。タイマは、目配せで先を示し、暗い廊下を歩き出した。大きなあくびをもらしながら起き上がると、後を追った。一つ目の角を曲って、しばらく進むと、ようやく声を上げて笑いだした。
「やってしまったな」
わしも尻尾を振って、大笑いした。
「京也が殴られそうになって、カッとなってしまった。参ったね」
「参る必要があるのか?」
「ないこともない」
「だが貴様がやらねば、わしが喰ったぞ。惜しかったな」
そうつぶやいて、うす暗い廊下を進んだ。その後ろで、タイマは笑いをこらえるようにして、声を震わせながら「見物だったろうな」と、言った。
「今からでも、遅くはない」牙をのぞかせて、振り返る。
先の見えない闇のまんなかで、藍色の着流しを羽織った白髪の男は、一度静かに笑んで、首を横に振った。それを眺めながら、しばらく黙りこんだ。タイマの頭の先で、ほのかに浮かぶ座敷の灯を、そのだいだいを厭わしく思い、目を細めた。
タイマは、おだやかな表情を浮かべて「早いとこ荷物をまとめないと」と言って、隣に並んだ。まとめる荷物がお前にあるのか。と、言うと、ああ、そう言われると、ないかもしれない、とつぶやいた。
「お前には、内々の家を用意してある。今後、そちらに引き暮らせ。もちろん、坂島の姓を名乗って、生活をすることも許す。あと、こちらで用意したお嬢さんもいる。お前のような人間と結婚しても良いと、おしゃっておられるのだ。文句はないな?」
タイマが座敷に上がってすぐ、しわがれた男の声がまくしたてるように、そう言った。わしは廊下で寝そべりながら、襖の間から中をのぞいた。おそらく、あの枯れ木のような男が、「セイジカ」とか言う、タイマのじじいだろう。
タイマは、下座に正座すると、いつものふぬけた笑いではない、微笑を浮かべて「なるほど」と、つぶやいた。目ざとい母佳子が、それを聞いて、狐のような眼を向けて噛みついてきた。
「お爺様に向かって何ですか、その態度は。やはり、だらしない格好をして、一日中だらけている子は作法が違うようね。そもそも、お前が京也を助けてやることなど、当たり前のことです。良い気になるんじゃない」
佳子はタイマの顔か、白髪頭を見るのが嫌なのか、青白い細面を背け、袖で口元を隠しながら、厳しく言った。タイマは大してこたえていないのか、のらくらとした態度で「はあ、気をつけます」などと、言った。それが気に喰わないのか、佳子の細い目が、より一層細くなった。
なにより、横で聞いている弟の方が、いまにも怒って叫び出しそうだった。それでは都合が悪いのか、タイマは京也を落ち着かせようと、やわらかな笑みを浮かべ「心配するな」と、小声でささやいていた。
「わかりました。僕は、お爺様の良いようにしましょう。母上のおっしゃる通り、京也が無事であれば重畳。それ以上のことはありませんからね」
軽く会釈をして、浮かべた快活な笑みを見て、佳子は眉間に皺をよせた。この女はタイマが何を言おうと、気に喰わないようだ。
「勘違いするんじゃないと言ったでしょう。お爺様も、お父様も、お心が広いのです。今回の件は、京也も無事帰ったことだから、不問にしようとしているのですよ。それが、まだわからないのですか。道楽者め」
「道楽も過ぎれば、なかなか重いものです」
「ほうら、見たことか。お前はやっぱり化け物だ」
苦々しく吐き出すようにつぶやくと、結んでいた黒髪を片手で直し、毒婦のような笑みを浮かべ、嘲った。女の隣に座る、年老いた男も、真剣なまなざしの奥で、タイマを軽蔑していた。
「なるほど」とは、なるほど、そういう意味か。わしはようやく、つぶやきの行方を、理解した。タイマは苦笑を浮かべると、微かにため息をもらしていた。呆れて、物も言えぬのだろう。後ろに同じじゃ。
この人間どもは、タイマを疑っているのではない。タイマが首謀者だと、確信して、事を先に進めている。しかし、それもそうかとわしは鼻を鳴らし、牙をのぞかせた。お上とやらが、民を思わないのと同じことだ。人間同士でさえ、上下の関係は途中で歪む。ましてや異形のために、時間の歩みを止めるはずがないではないか。
「謝ってください」
わしが襖を蹴破って、噛みつこうとするより先に、京也の堪忍袋の緒が切れた。厳しい形相で立ち上がると、声を張り上げた。
「恥知らずにも程がある。兄さんに、謝るんだ!」
佳子は意外な応戦に目を見開いて、絶句した。京也がなぜ憤慨しているのか、本当に理解できないようだ。
「お前、なんてことを」と、つぶやいた。しかし、次の瞬間、前に歩み出ると、右手を振り上げて、頬を打とうとした。しかし、それよりも早く、京也の前に歩み出ていたタイマの頬を打った。その赤くなった頬を歪めて、微かに笑んだ。佳子を射る眼光は、かつての鋭さを秘めている。
「女性が男性を殴るなんてこと、あっちゃいけない。母上。それも嫡子を、実母が殴ったとなると、あなた方が、後生大事にされている体裁だか、家名だかに、傷がつきます。それじゃあ困るんでしょう?」
内に秘めた威圧と、対象的なその冷静な声色に、京也も、佳子も、じじいでさえも、言葉を無くしていた。タイマにそそがれる視線は、一種異様なものを見つけたときのそれだ。意にも介さず、ため息をついて腕を組んだ。
「追い出されるのなら、もう猫をかぶる必要もないな」と、つぶやいてするどい視線を、じじいに向けた。タイマの眼光に居心地を悪くして、額に脂汗をにじませている。それも無理はない。なかなか本気で怒っている。
「じいさんの寛大な処置とやらで、俺は結婚もしますし、この家を出ますよ。もちろん、汚名に関しての弁解もする気はありません。どうでもいいことですからね」
「お前、」と、佳子が口をはさむ前に、タイマはわざと小さな声で、低くささやいた。
「戸籍に名のない男と結婚を望む家なんて、あるとは思えない。両家の間で、某かの利害の一致があったとしても、俺にはどうでもいいことだ、とそう言っているのですよ。母上」
タイマの言葉に、母親は顔から色を無くした。狐のような目の奥に、はじめて恐れを抱き、全身を震わせてよろめいた。そのまま座り込むと、おそるおそる、冷徹な双眸の奥を見上げた。
「お前、まさか、これまでのこと、すべて知って」
それには応じず、じじいの方を向いて微笑を浮かべていた。
「俺は、これでなかなか聞き分けが良いですよ。お爺様」と、皮肉を言って微笑んだ。じじいも、うつむいたまま顔を上げようとはしなかった。
「家が重要なんだ。名が、残れば、それで良いのだ。お前も、この国を生きる侍の一人なら、そのうちわかる」と、つぶやいた。その言葉に一瞬、底冷えしそうなほどのつめたい色を、まなざしの奥にのぞかせたが、ため息をついて首を振った。
タイマは何も応えず、くるり、と京也のほうを振り返って、にっこりと笑った。京也は驚きに目を見張ったまま、つめたい笑顔を見上げた。
「京也。お前はまだ幼い。その自覚を、持っていなくては駄目だ。こんな人達でもいなくなったら、いまよりもっと、苦労することになる。もちろん、俺とこのまま家を出たとしてもね」
「兄さん、」
タイマは京也の言葉を遮り、耳にふきこむようにして、ささやいた。
「もっと、賢く生きなさい。反抗をするなら、大きくなってから好きなだけすればいい。いずれ、この家は、お前のものになる。誰も、お前の言うことに、逆らえやしないんだから。それまで家族の言うことを聞き、にこにこしておいで」
タイマの冷たい声とその響きに、黙りこんだ。慕っていた兄が、ただやさしいだけの男ではなかったことを、この時はじめて知ったのだ。
だから神格化するなと忠告をしたのに、馬鹿な奴だ。人間は都合のいいほうに、物事を歪めて考え、それをまるで世界のすべてのように思いこむのだからどうしようもない。
タイマは静まり返った座敷の中で、歩きだした。しゅるり、と裾を引きずる、足音だけが残った。振り返らずに座敷を出ると「お元気で」と形だけのあいさつをして、襖を閉めた。
気だるそうにふせていたわしを見下ろして、微笑を浮かべた。その鋭い視線に応えるようにして、牙をのぞかせる。タイマは、目配せで先を示し、暗い廊下を歩き出した。大きなあくびをもらしながら起き上がると、後を追った。一つ目の角を曲って、しばらく進むと、ようやく声を上げて笑いだした。
「やってしまったな」
わしも尻尾を振って、大笑いした。
「京也が殴られそうになって、カッとなってしまった。参ったね」
「参る必要があるのか?」
「ないこともない」
「だが貴様がやらねば、わしが喰ったぞ。惜しかったな」
そうつぶやいて、うす暗い廊下を進んだ。その後ろで、タイマは笑いをこらえるようにして、声を震わせながら「見物だったろうな」と、言った。
「今からでも、遅くはない」牙をのぞかせて、振り返る。
先の見えない闇のまんなかで、藍色の着流しを羽織った白髪の男は、一度静かに笑んで、首を横に振った。それを眺めながら、しばらく黙りこんだ。タイマの頭の先で、ほのかに浮かぶ座敷の灯を、そのだいだいを厭わしく思い、目を細めた。
タイマは、おだやかな表情を浮かべて「早いとこ荷物をまとめないと」と言って、隣に並んだ。まとめる荷物がお前にあるのか。と、言うと、ああ、そう言われると、ないかもしれない、とつぶやいた。
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