デゼスプワール

黒桐蒼慧

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拝啓「赤桐様」へ

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「ねえお兄ちゃんこの手紙誰からか分かる?」
「知らねえ捨てとけそんな物、どうせ嫌がらせかなんかだろ」
朝っぱらから不機嫌な來は、手紙を読まずに捨ててしまった。それが意味することも知らずに。
しかし気になってしょうがない潤はこっそり読んだ。そこにはこんなことが書かれていた。
「 拝啓「赤桐様」
      明日午前6時に学校に来ていただきたい。
        潤様お一人が此方としては望ましい
         兄の來様が来た場合は潤様がどうなっても文句言わないよう 」

あからさますぎると潤は失笑したが、兄についてこさせないように明日を本日に、午前を午後に細工した。
「お兄ちゃん学校は~?」
呼びかけるが反応はない、もうとっくに学校に來はいっていた。珍しく來が一人で学校に行ったことに潤は感心した
◎一方來は
「はっ!!いてぇやっぱりナイフって投げにくいな~手首が死にそうだ。」
「まだまだですね。來は手首を意識しすぎです、もうすこしリラックスして腕全体を使いながら手首で投げなさいそうすればうまくいくと思います。」
この人は來の護衛指導役のフェリス・レオで海外の人である。いつも笑顔で余裕のある性格をしている。
「わかりました、うりっ!よっしゃー!上手くいった。これで離れたところにいる奴も大丈夫かもな」
「そうですね、おめでとうございます。今日は学校には行かないのですか?」
「今日はここで特訓してます」
学校には行かずに特訓しているほうが楽だと言って來はこの日学校をさぼって潤にめちゃくちゃ怒られて大変だったようだ。

「お兄ちゃんこれ見て、朝の手紙読んでみて」
「なんっだ?これあからさますぎるだろ、本日午後6時ってもう過ぎてるじゃねえか」
來は違和感の正体が分からないまま、いつものテンションで会話を続けた、
「どうしようもないねなんか私眠くなってきたから寝るね?」
來は違和感の正体が何か把握した。本日と午後だけ字体が違うのである。
「なあ潤おれに何か隠してないか?」
「してないよ隠し事なんて」
「ならいいんだ、気を悪くしたらすまん」
來は必死で考えた。明日の午前六時に何かがあるしかも重大ななにかが、ナイフを投げる練習をしてよかったと來は思った。何処で潤が攫われるあるいは殺されるかによって投げるナイフと使うナイフが変わる。校門の前なら堂々とコンバットナイフを使って抹殺する。教室とか校内なら死角からバリスティックナイフを使って首の大動脈を斬るが中庭や校庭だったら、どっちも使えない、來は必死に思考を巡らした。そこで閃いたのがフェリス先生の協力だった。いてもたってもいられなくなった來は急いで部屋を飛び出そうとしたら、呼び鈴が鳴った誰か確認するとフェリス先生だった。
「何かありましたか?」
「ただここに来ただけ嫌な予感がしたから、」
來は自分の思いと計画を全てはなした。
「いいじゃない!久しぶりに暴れるわよ~」
來は計画どうりに行くことを心の底から願った。辛い戦いになるだろうと他の生徒が来るのは早くて7時。タイムリミット付きの戦いは初の戦闘では最悪の状況である。

「誰も死なずに帰るんだ、この家に」
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